Paris2日目(9月14日)

ル・パン・コティディアンのプチデジュネでパン三昧&基本的観光 

目覚めは良好。8時。まだ薄明るい光で、日本では朝の6時くらいの明るさだ。冷たい空気が気持ちいい。 今日から本格的なParis生活スタート。まずはVIRON(東京渋谷)のプチデジュネのモデルとなったという ベルギー風パンカフェの「ル・パン・コティディアン Le Pain Quotidien」へ。メトロでマドレーヌまで 行き、そこから歩く。ルーヴルの付近は全くの観光地的なところで、日本語の看板もちらほら。ホッとす るはずなのに、かえって嫌悪感が沸く(笑)。


 



「ル・パン・コティディアン」を発見。おぉ! なるほどどのテーブルにもジャム、クリーム類の瓶が スタンバっている!! 店員さんはとても親切。サンデーブランチは18ユーロ。日本で言うと2300円 くらい? VIRONの1200円のプチデジュネがずっと安く感じる。他のメニューに比べ異様に高い。 …しかし、出てきて納得。どうやら2人で頼んでシェアしてちょうどよいくらい?





・オレンジジュース(フランスの朝食の定番。絞りたての果肉感が美味しい!)

・ココット入りのスクランブルエッグ

・カフェオレ(出てくるの早すぎ。「食後」とは言えなかったので…)

・ヨーグルト(BIOもの。ジャム類が豊富なので色々入れて楽しめる)

・サラダ(スモークサーモン、ハム2種、ブリー、モッツァレラなどなど、てんこ盛り!!)

・パン(カンパーニュ3枚、クロワッサン、小さいが重たいハードパン)

どれも容赦ないボリュームで悲鳴をあげてしまった!



かわいいカットボードが付いてきたので、この上でパンをカットする。カンパーニュが美味。 しっとりしていて深みのある味わい。香ばしさはそれほどでもないが、プチパンも同様で、粉に力のある 味わい。塗り物はリンゴのピューレ、フランボワーズジャム、はちみつ、プラリネ、チョコクリーム、 プルーンなど、どれもとっても美味しいが、リンゴとハチミツが絶品…!! 超はまる! 美味しいよぉ〜。






はちみつはヨーグルトにも入れて食べてみた。サラダはやや単調で、カンパーニュに挟んで必死に 食べるがそれでもパンは半分以上残してしまった。初っぱなから飽食フランスのきつい洗礼を受ける(笑)。 しかし、初日から美味しいパン食を食べられて満足♪

重いお腹を抱え、あてもなく歩く。シャンゼリゼ通りを歩くが、日差しが強くて目が開かない。 肌に突き刺さる。それでも皆秋の装いになっている。コートを着ている人すらいる。ノースリーブの 自分がちょっと恥ずかしかった。


PAULも発見! サンドイッチ(私はバゲットサンドのことをよくカスクルートと呼んでいたが、 フランスでもたいがいサンドイッチと呼ぶらしい)が4ユーロ以上もする。日本のより大きいかも しれないが、日本では300円くらいで買えるから、やっぱりフランスって物価がすごく高いんだなぁ と思わされた。


  


凱旋門に入門。この階段を登ったのは10年くらい前。ひとまず10年前に歩いたParisの観光コース をたどってみた。以前来たときは、ロンドンがメインでパリはほんの2泊程度だった。 エッフェル塔に登り、凱旋門に登り、ルーヴルやヴェルサイユを観光し、カスクルートにかじり付く、という こてこてなパリ観光をした。1ヶ月間過ごしたロンドンのホームステイ先は、パンを「冷蔵庫」に入れ (今考えると「しんじらんなーい!」と叫び出すところだが、そのころは私も 「普通」だった(笑))、夕食は冷凍のペンネ1.5人分のみ、というハズレくじを引いた。 パンが美味しくなかったし、そもそも美味しいものに一切ありつけなかった。野菜と言えば マクドナルドのサラダか、セブンイレブンでりんごを購入したくらいだ。なので、ほんの2日間のParis滞在は 何を食べてもひたすら感動していた。




凱旋門からサンジェルマン方面へあてもなく直線的に歩く。16区はなるほどハイソな雰囲気。 街路樹がとても高くて建物の豪華さをますます引き立てているようだ。犬が多くウンコが 多いと聞いていたが、本当らしい。公共ポスターに張られているおもしろいポスターを発見。 (*滞在中には一度も踏むことなく済んだ…いや、踏んでいたかもしれない? 気が付いてないだけで (笑))


ポワラーヌでお昼パンを調達してから部屋に戻ろうとしたが、ショックなことに日曜日だ。日曜日は ことごとく店はしまっているのでやむを得ない。お腹は空いていないが疲れているので替わりに ジェラールミュ Mulot を探す。ミュロは日本のとは違って総菜が充実している (日本ではもっぱらケーキ屋のイメージだ)。やはり言葉が通じない(というか聞き取れない)ので 買い物には迷惑をかけた。ミュロはカンパーニュがうまいと聞いていたのに、「スライス一枚でいい」 を口に出せなかったので(笑)、買わずじまい。ミニヴィエノワズリー3点と総菜2点を。





・パン・オ・ショコラ(チョコは少ないが生地の味はいい。食感がスカスカでちょっと大雑把)

・パン・オ・レザン(パサパサでクリームの味がわざとらしくて美味しくない。小さいのにしてよかった)

・シュケット(シューの味がオーソドックス。もちっと中に身があればいいのに)





やっぱりハード系がないと寂しいと思って、部屋の近くにあるケーキ屋(チェーン店のようだ) でパヴォのバゲットを買う。味、ルックスともにPAULのようだ。味はPAULの方が好き。考えてみたら、 日本での私の中でのフランス的バゲット像は限られてくるから、どれをみても「PAULみたいだなぁ」とか 「VIRONぽいなぁ」とかの表現になる(笑)。しかし、この香ばしさや噛みごたえ、塩気の強さは少し 乾いた味だが好きだわ…。しかも0.95ユーロ程度だし。


さて、これから何をしようかと思い、近くのロダン美術館へ行ってみた。その後はがんばってエッフェル 塔を目指そう。ロダン美術館は庭園付きで3ユーロ。閉館間際だったので2ユーロオフになっていたよう だ。2つ、とても印象的な彫刻と出会う。その描かれる肉体のラインが美しくしばし見とれる。直にさわ れそうな感じで驚きだ。こういうときにフランスの美術文化の日常との距離感が、日本のそれとは遙かに 身近であることを感じる。


その足でエッフェル塔まで歩いてみた。エッフェル塔は10年前にも行ったが夜だった。まだ日の出ている 時のエッフェル塔は東京タワーとは全然違う(笑)。銅色一色というのが美しいのか。まっすぐな青空 にまっすぐにのびている。下から見上げるのが一番圧巻だ。チケットは長蛇の列なので後日改め、 トロカデロでしばし休息。身体が冷えるくらいにぼーっとしていた。この先、10日以上もこんな感じで 過ごすのか。なんともいえない贅沢な時間…。





8時くらいにようやく夕暮れがやってくる。全然お腹が空かないので夕食はとらず、部屋にいったん戻り 、ビールを飲みに外へ出る。カフェで日記を書くというのを日課にしたい。日曜なのでどこもしまってい るが、サンジェルマン・デプレならどこかしら開いている。ちょっとミーハーだがカフェ・フロール Cafe Floreに。日本にもあったこの名カフェはやっぱり高い!! ビール1杯で6.9ユーロもする。 しかし、このオリジナルのビールは甘くてとても美味! フルーティーというか。


おもしろいのは、Parisのカフェには灰皿が無い店がある。吸い殻は地面へ…という仕組みだが、 灰皿の役目というのはたばこを持ち続けないで置くためのものでもあるんだろうから、 ちょっと不便そうだけど? ちなみに、たばこ(=TABAC)は500円くらいするらしい。 なのにめちゃめちゃスモーカーで溢れている。自販機など皆無の街の割には、TABACの看板はあまりなく、 カフェの片隅で売店があったりする。売られているところが少ない上に値段も高いとは気の毒なことだ。 たまに長蛇の列があるから「パン屋かしら?」と思ってみて覗くとTABACを求めて並ぶ人々だったり… ということがたびたび。女性の歩きスパスパが目立つ。


部屋に戻り、食べ残していたパヴォをひとかじり。からからに乾いているというのに、塩気が効いて いるので美味しい。なんか、パンをこんなむき出しに放置しておくなんてこと、日本の私では考えられ ないこと(即日速攻冷凍保存主義)。こういうところから、どんどんParis的生活に染まっていくの だろうか。


本日の歩数 37000歩


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