Paris13日目(9月25日)

モアザン&お土産探し




最後の日イブ。今朝はBIOパンの名店モアザンへ行ってきた。駅から近いのはありがたかったけれど、 乗り換えは2回もして、やはりわざわざ買いに行く感じになってしまった。フランス人はパンを主食にしているから、 1日1回はパンを買うんだろうけれど、米のように備蓄できないから大変だな。大変…というか当たり前だからこそ 、近場のパン屋さんで十分なんだろうな。私のやっていることは、評判のお豆腐屋さんにタッパーを持ってわざわざ 電車乗って買いに行っているようなもの?(全然違うな(笑))



モアザンさんの店は2店あり、私が行ったのはパン・オ・ナチュレルの方だったみたいだが、モアザン氏もいた。 ここではプチパンがあれこれあるのでよくばってたくさん購入したけれど、5ユーロ程度で済んだのは助かった。 あとになって行ったモノプリでもこれらのプチパンはしっかり売られているのを発見…(店舗によるが)。






・フルート

クープがたくさん菱形に入ったフルート。強烈な塩気! ウマイんだけど、食べていて疲れる。クラストの堅さは厚さ はいいのだけどこの塩気はいかんせん…。


・オリーブのバトンのパン

これまた強烈に塩辛い! 美味しいんだけど、辛くてワインが飲みたくなる。


・ミニレザン

これはオーソドックスに美味しいレザン。レーズン自体が美味しい。生地自体はよくある天然酵母のむっちりした 酸味系の味。




・ポーリッシュのミニ

これはバゲットに比べると塩気はマイルドでとても食べやすい。好みのざくっとしたクラスト。しかし塗り物は必須 (なにか物足りない)。


・ルヴァンのミニ

クープが横に2つ入っている。ややグレーがかったクラム。これの方がポーリッシュに比べて単体で食べても美味しい。 塩気は弱い代わりに生地の甘みがちゃんとする。


・ミニクロワッサン

天然酵母クロワッサン、まさにあのお味。バター臭が濃いのだけど、しっかり粉の味がする。ルヴァン系 (東京富ヶ谷)ではなく、ヒルパン系(代官山)の感じ。ただし、ホニャホニャ。


・ショソンオポンム

ここのも生地、ピュレともに美味しかった。しつこいようだが、フランスではリンゴものに限る!


正直言って、そんなに感動を覚えるものじゃなかった。なんというか、普通に美味しいパンという感じ。 守りに入っているというか? 身体に正しいパンは、時につまらないことがある。それがいくら身体によいAB食品だ、 BIOだ、といえ、あんなに塩を効かせてもいいのだろうか? ついでに近くのイタリア総菜屋でトマトとモッツァレラ のマリネ、パプリカ、ズッキーニなどの夏野菜のマリネを買う。ほんのちょっとしかかっていないのに7ユーロ以上 した! なんでそんなに高い〜。


一通り食べて、パッキングして、今度は日本書店ジュンク堂とモノプリへ。ジュンクで帰りの飛行機で読もうと思った本 (日本円で1400円と表示されている)を購入したら、なんと26ユーロ(3400円くらい)!! ひっくり返る。 倍以上もとるなんて…。でも帰りの飛行機の時間を無駄にせぬよう涙をのむ。





日本語ネットカフェに行く途中の道で発見し、その後も何度も気になっていたフォアグラのレストラン。ある日の夜 に通りかかったときに、通路側で食事を楽しんでいたお客さんのとてもいい雰囲気(食事にも、その時間をもまるごと 幸福感に浸かりきっているような)を見て、このお店、なんかいいなぁと思っていた。今日は思い切ってデジュネで 入店してみた。「カモのカスレ」が8.5ユーロ程度だったので(私はカスレがとっても大好きなのだ)。しかし、予約 でいっぱいとのこと…。ショック。すごく残念。絶対またParisに来たら寄りたい。リベンジ!!


モノプリでは土産の乳製品ばかりを購入。 なにせこの国のチーズの安さは感動的だ。日本のデパ地下のチーズ売り場の1/4くらいの値段である。いかに関税が 高くついているかがよーくわかる。帰りの荷物は臭そうだ!


 


で、結局モントルグイユ方面まで行き、その付近で雰囲気のいい高級食材店兼ビストロでランチ。日本人ウケしそうな 今時の感じで、とってもかわいらしい。しかし、値段はしっかりとるのにちょっとデリカ的な料理、という感じだった。 カモのカスレとキールを注文。キリッと冷えたキールが美味しい。この国はへたにソフトドリンクを頼むよりも酒の方 が安いというのはすごい。2.5ユーロ。料理は、量はそれほどでもないので食べ切れそうだが、ソースがどうも缶詰っ ぽい…。缶に閉じこもっていて息をしていなかったような、よくある味だったから。しかしさすがは高級食材店、肉は 美味しかった。ソーセージもバラ肉ももも肉も。11ユーロ。バゲットもトラディショナル系の味だった。


一度部屋に戻り、チーズを置いてからラファイエットとプランタンへお土産探し。延々悩み、歩き、土産も決定。 土産って、買ったと思っても際限なく、まだいる? まだいる? って思ってしまう。モノプリでまたしつこく エシレを買う(いったい何個買うんだ?!)。きっと、空港でもつい土産屋を物色してしまうんだろうな。


Paris最後の夜、夕食をどこでとろうかと考えていたが、モノプリの食品売り場を歩いていて名案が浮かぶ。 「フランスのクイックフーズ」を食べてみると言うこと!(*クイックフーズとは、レンジでチンしたり温めるだけで 食べられる手抜き食品) チルドやフリーズ食品を色々物色。そこで鉄人シェフ的なパッケージのものにしてみた。 値段は他よりも高いが(5〜6ユーロくらい)どのチルドも美味しくなさそうなので(笑)。本当に野菜入っているの か? とか色々つっこみをいれたくなる。そのへんは日本も同じだろうし、せっかくならネームバリューで選んでみ た保守的な私(といってもそのシェフは誰かは不明(笑))。


 


またまた鴨もの。ひたすら鴨にこだわっているなぁ私。全然期待せずにレンジでチンしてみた。 妙に重たいと思ったのは、本格的にキャセロール入りだったということ! 下層が鴨のパテ、その上にマッシュポテト のようなクリーミーなソース、それにチーズがかかって焦げ色が付いている。パッケージにも書いていたが、なるほど これはオーブンで焼いた方がずっと美味しそう。で、レンジチンで実際食べてみると、笑っちゃうほどに美味しい(笑) 。パテがしっかり高級な味をしていて、やめられない!! なんというか、非の付けようにないお味で、もしこれが そのままレストランでなに食わぬ顔して出されたとしても、素人の私はあっさりだまされてしまうに違いない。


この時同時に買ったのはブータンノワール。メゾン・ド・ラルザスで食べた味が忘れられなかった。…が、もうスープ を食べ終わっていたことを忘れていたし、合わせる食材もない。これだけを茹でても…と思って、レンジでチンさせて しまった。…爆発(笑)。生臭く、本当に「豚の血」なんだと実感しちゃうようなもので、一口食べて諦めた(笑)。





一通り食べたらまた始動。セーヴルバビロンのルボンマルシェへ、パン友達へのお土産用のエシレのミニサイズを 買いに走った。エシレはどこのスーパーにでもあるわけではなく、ある程度高級スーパー(モノプリも含む)に行 かないと見つからなかった。しかも、日本でよく見る小さいサイズはここ、ルボンマルシェでしか見なかったので。 帰りはあえてバスで遠回りをして帰った。このセーブルバビロンもこれが最後だ。またパリに来たら泊まらずともこ こに来て懐かしく思いたいものだ。2週間前の時は、全く右も左もわからず、歩き方もわからなかった。この2週間 、私はだいぶパリジェンヌらしくなっただろうか…? シャンゼリゼ通りの美しい夜景も見納め…。


せっせと荷物整理。さぁ、明日はいよいよ出国!!


本日の歩数25000歩

BEFORE DAYNEXT DAY