Paris10日目(9月22日)
ベルギー観光〜ブリュッセル&ブルージュ
Paris10日目(9月22日)
ベルギー観光〜ブリュッセル&ブルージュ
今日はベルギー日帰り! 日本でweb予約をし、数日前にフランス国鉄SNCFのブティック (町中いたるところで見かける)で乗車券に引き替えて、と準備は万端。ただし…下調べはあまりしないまま、 とりあえずはブリュッセル(パリからThalysで1時間ちょっと)に行ってから決めようと思っていた。 タイマーを朝5時半にセットし、シャワーを浴びて、しっかり朝食を食べて北駅へ。こっちの国鉄に乗るのは3回目 なのでさすがに勝手はわかるようになった。発車ぎりぎりまで何番ホームから出発するかがわからないため、 みなボードを見上げながらカフェを飲んでいる。私もカフェを飲みながら黒板を注目。7時25分定刻出発、 無事タリスに乗車出来た。景色はやはり平地の小麦畑だらけ。「これがパンになるのね…♪」と花より団子なことを 考えていたかどうかは不明(笑)。
9時前に到着、 タリスが停車するブリュッセル南駅(MIDI)は、悲しくなるくらいに寂しいところで、 駅ビルの裏側に回ると、それは廃墟と化していた。さびれ具合は、地方都市の駅前のそれと似ているがそれ以上で、 少し歩いても心細さが増す一方なので、乗り物に乗って中心部へ向かうことにした。トラムという(日本で言うと) チンチン電車は乗り方が全く難解だったのでメトロで行くことにする。事前リサーチが足りなさすぎて、 目的地も定まらないのでとても手間取る。そもそも、ベルギー語(←なんてものはない。たぶんフラマン語ってやつだ) をみるのも初めてなので…。目的地に行くには何に乗ればいいのかを延々と案内板を眺めていた。かなり途方にくれたが、 どうにか南駅から脱出!
ルイーズ・フォンテーヌという駅でとりあえず下車。ここからブリュッセル随一の名所であるグランプラスを目指して 歩く。途中、教会や王宮なども覗いてみる。小さな教会だったが、ステンドグラスから差し込む色とりどりの光が柱に映り、 その美しさにしばし立ちつくす。
噂通り、小さな地方都市という印象で、あまりここで長時間滞在できそうもないかなと思ったので、 ブルージュまで足を伸ばしてみようと思う。途中、中央駅があったので、ブルージュ行きの切符を確保しようとしたが、 行き先がさっぱりわからずで断念。北駅からならでているのかしら…と思いこみ、後ほど北駅から乗り込むことに。 (*これは結果的に誤りだった…)
世界文化遺産であるグランプラスは、「これが『世界一美しい広場』なん?」とつっこみを入れたくなるようなやや 観光客向けな広場だった。さんざんParisにいたから物足りなくなってしまったのだろうか。最初に訪れていたら もう少し感激度も違っていただろうなぁ…。しかし、ここではなにはなくとも「ベルギーワッフル」「ムール貝」 「ベルギービール」「チョコレート」を食さないと!
まずはダンドワ(DANDOY)というワッフル屋を発見、まずはワッフルから挑戦。ちょっとお腹も空いてきたので ソフトなワッフルにフレーズとクリームとソースをかけたものを頂く(4.4ユーロくらい)。これが、めっちゃくちゃ 美味い。クリームはよくありそうな軽めのホイップだが、これが絶妙にワッフルと合っている。イチゴのソースも果肉も、 もちろんワッフル自体も美味!! 空腹というのを抜きにしてもペロリと完食!
なにかワッフルを食べたことで一大イベントが終わった気になってしまった(笑)。 お次は周辺をちょろっと散策。ビールショップで物色。すごい品揃えのベルギービールの店で、 それぞれの銘柄ごとにビアジョッキがある、というのがすごい。ジョッキも欲しかったのだけど、 割れ物だし重いし断念。ここではホワイト系のビールを2本ゲット。小便小僧もしっかり撮ってきた。
この国は多言語ということで、こちらが仏語で話しかけても、「外国人」である私にはご丁寧に英語で返してくれる (みんな英語もちゃんと話せる!)。またもや「せめて英語でもしゃべれりゃ…」と自省。
北駅を探して歩くが(地図上には欄外になっていた。ちょっと歩けばすぐ見つかるだろうと思いこんでいた)、 いっこうに北駅は現れない。古いヨーロッパらしい街並みから一転、どんどん近代化していく。ハイテク企業が 集まっているのか、この二面性はすごい。人に道を尋ねること2回、ようやくたどりつく!
行く先々、トイレは0.3ユーロのチップを求められる。ブリュッセル北駅のトイレのおばちゃんはケータイで電話を しており、籠に0.3ユーロを入れてトイレに入った。中には空室のトイレの前で女性が待っている。 「入らないのかな?」と思って私が先に入ろうとすると制止された。「おばさんがまだ掃除していない」 的なジェスチャーをしている。電話を終えたおばちゃんがやってきて、ささっと掃除をした。掃除、 といってもなんてことはない、便器をささっと拭くだけ。あとはトイレ紙を付けるだけ。それでもこっちの人は 「お金を払ったのだから」、「払った分はしっかり気持ちよく使わせて」という態度があるのだろうか?
ブルージュ行きのチケットをGET。普通列車ゆえ、10ユーロとは安いものだ。国際特急とは値段が大違い。 発車までは構内のお土産屋でチョコレートを物色したり、ハード系のプレーンワッフル(さっき食べたダンドワのは ソフト系。ベルギーワッフルには2種類ある)をおやつに購入。砂糖粒が甘〜くてコーヒー無しではちょっときつい。 1時間ほどでブルージュに到着。
ブルージュに着き、バスでMARKT(マルクト)広場まで。おぉ、本当にハウステンボス的なファンタジーな町だ! 観光馬車も走るし、建物もドールハウスチックでかわいらしい。なんとなく日本人が描きそうなベルギーとかオランダ とかのイメージがそのまんまそこにあった。とりあえず周辺散策を。やはり水辺の町というのは美しい。 どこへ行っても川や運河など、「水」を求めてしまう。運河には、絶えず観光客を乗せた遊覧ボートが走っている。 乗客にはアジア系はいない。フランスに来るまでは、日本人観光客のいわゆる「ツアーご一行様」的な風景を 見かけるのだろうかな、と思っていたのだが、意外にも、日本人よりも中国人観光ツアーが多かった。 日本人である私は、よく「ニイハオ」と声をかけられた。それに無反応だったら初めて「コンニチハ」と声をかけてくる。 ヨーロッパ系のツアーもよく見かけた。老人はみなたっぷりの肉を身にまとった、裕福そうな人々(不健康そうであるが)が 参加している感じで、なんか圧迫感があった。
トイレ目当てに、水辺のホテル兼ブラッセリーでビールを。細かい泡立ちの黒ビールはスムーズで飲みやすくて おいしい。しかもおつまみ付きで3ユーロだなんて安すぎる! 風が強くて日差しも照りつけ長居ができなかった。
ベルギーお目当ての一つ、チョコレート。日本でも買えるようなブランドチョコではなく、 ベルギーならではのチョコレートラインというお店へ。ここでは会社用に個別包装の20枚入りのチョコレートと、 自分用にはオランジェ、店名入りのマイルドなチョコ、イチジク、ナッツ入りなどチョコチョコとチョコを購入(笑)。
チョコがコーティングされたまるごとイチジクは…なんとマジパン入り。うぇ、甘〜! 入れるな〜。オレンジピール のチョコも、オレンジがやはり甘甘。砂糖甘さより洋酒の香りでも欲しいところだった。 (*自分用に買ったアソート類はイマイチだったが、お土産に買った個別包装のチョコの方は好評。 ほんのり香るオレンジとカカオ粒かなにかの粒々食感が美味しかった!)
駅に戻る途中、またトイレへ…。バスロータリーにあるこちらもやはり有料0.3ユーロ。ここのトイレ番は男性だった。 しかも「おじいさん」ではなく「おじさん」。この人は毎日この場所で排泄の音を聞きながら時間を過ごしているん だなぁ…なんか…職業に男女差別しちゃいけないが、これは女性にやってもらいたい仕事ナンバーワンかと思う(笑)。
駅に戻り、待ち時間でカフェに入る。駅の中のカフェだが、とても雰囲気のあるビールカフェだった。 1.7ユーロのコーヒーにはしっかりブルージュ産のチョコ付き♪ 禁煙のプレートもフラ語とフラマン語(?)。
帰りのParis行きタリスは南駅から発車であと1時間。ブリュッセル中央駅で下車し、なんとか目的の一つ、 ムール貝を食べるためにグランプラス周辺で適当な店を探した。が、なかなかメニューがわからなくて、 妥協してグランプラスのビールカフェに適当に入った。クラシカルな、まさにオールドファッションドなパブだが、 残念ながらフードメニューは少ない。泣く泣くトマトファルシのサラダにした。それとGOLDENというカクテルも。 赤くて甘いカクテル。飲んだことあるような味だったが…なんだったかな?
料理が運ばれてきた。やはりボリュームがある(といっても、サラダ単品で12.8ユーロだから当然)。 2枚のトーストはスーパーの袋パンだろう。2個のトマトファルシ(小エビサラダ詰め)は野菜たっぷりであきらかに 2人以上向け! 考えてみたら、ワッフルやらビールやらチョコだけで今日一日まともな食事をしていないので、 1日分の栄養補給のために必死で食す。とっても気さくなギャルソンはちょくちょく気をかけてくれ、 写真を撮ってもらったりとなかなかいいパブ体験だった。ここのトイレでもやはりトイレおばさんは在中。 結構トイレ代のかかる1日だ。
中央駅から南駅までキセルし(こういう悪知恵は本当に巧みに付いてくる…)、タリスに乗り込む。さらばベルギー…。 しかし、最後に列車内のトイレが流れないハプニング付き! トイレのことばかりの一日だ(笑)
帰宅後、紫タマネギとフェンネル、ズッキーニの仲間と思われるような丸い野菜とパプリカでスープを作る。 今度はバターも少々加えてみた。コショウがないのは痛いが、これがとっても美味しくできた〜! 明日はパン屋巡りを再開するぞ!
本日の歩数 30000歩
Paris 2003 TOP
1日目:Paris到着
2日目:ルパンコディティアン&基本的名所
3日目:モンマルトル&ポワラーヌ&カイザー
4日目:13区、14区パン巡り
5日目:3区、4区パン巡り
6日目:シャルトル観光&エッフェル塔ナイトクルーズ
7日目:初デジュネ&2区へ引越
8日目:ディジョン観光
9日目:朝市、オルセー美術館、アルザス料理ディナー
10日目:ベルギー観光(ブリュッセル&ブルージュ)
11日目:20区パン巡り&絶品パン尽くし&モンマルトル夜景
12日目:オ・ペトラン・ダンタン、16区グルメ&モンパルナスタワーの夜景
13日目:モアザン&お土産探し
14日目:Paris最終日〜ジュリアン、PAUL、ルネ・サントワン、プージョラン