Paris 1日目(5月4日)

同居人とパンランチ+モスケでトルコ風呂体験

Parisに到着! 1番手パンは12区メートル・パン





早朝9時頃。ほぼ定刻通り、パリのベルシー駅に到着した。


年に1回のパリ来訪、今回はまぁいつも通り「パン」しか目的がないのだが、 今回もお世話になるのは2006年も泊まらせてもらった日本人留学生の女の子Rちゃんの屋根裏部屋。 ところが、運悪く彼女はこの4日間、不在にしてしまっているという。 その間、1ヶ月間ほど別の女の子が滞在しているそうで、今日部屋で出迎えてくれるのはその子らしい。 つまり、今回の4日間は、その女の子と一緒に生活することになるそうだ…。


とりあえず、荷物をごろごろ引きづり、部屋に向かうのだが、その前にやっぱりパン屋さん♪





ベルシーが最寄駅の有名パン屋さんがある。12区のメートル・パンだ。





シンプルな薄い焼き色のバゲットに、シリアルのガッツリハード系をスライスしてもらった。


 



バゲットは塩気が強く、少々湿気た感じだが美味しい。

それより、ガッツリシリアルの焦げたクラストがものすごく旨い!!! クラムの水分保湿っぷりもすごくてこれは感動の粋!! のっけからParisパンの熱い洗礼〜!!




同居人Aちゃんとの出会いとパンランチ


そのままベルシーから、パスチュール駅まで乗り換え無しで行く。乗り換えるくらいなら、少々駅から歩いた方がいいのである。 適当に出口を出ても、もう感覚で方向を覚えてる! こういう場所がどんどんParisに増えてくることが、 リピーターの醍醐味なのかも知れない…。





懐かしい通りを歩きながら、1年ぶりのお部屋訪問。 ブザーを鳴らすと、インターホンから女の子の声が聞こえた。この子が今回の同居人! 私より3歳くらい若い、大阪出身の女の子だった。ほんわかおっとりした雰囲気は、かつての私の親友にそっくりだった。 とても人なつっこい子で、あっという間に打ち解けた私たちは、荷ほどきしてシャワーを浴びた後に、 お昼ご飯を調達に一緒にモノプリまで買い物に行くことにしたのだ。





ああ、1年ぶりのこのオレンジ色の壁、屋根裏部屋! 去年私が泊まらせてもらったベッドは今回は彼女が、私は家主のお部屋を使わせてもらえることに。 窓からはエッフェル塔が私に「おかえり」を言ってくれた。 家主さんからの置き手紙にも「おかえり」の言葉。ああ…「ただいま!」





パスチュールの駅の側に、なんとピエールエルメの支店があったなんて! 歩いてたまたま見つけてびっくりした。





ケーキももちろん気になるけれど、パンキチな私はパンにしかどうも手がのびない(笑)。 クロワッサンはすぐに売り切れてしまうようで、お昼の時点ではもうなくなっていた。 今回は、エルメのクロワッサンを絶対食べるという、私なりの使命があるのだ…。





今日はとりあえずクロワッサンオザマンドで代用。 ザマンドは、中にアマンドがヌガーのような状態で入っている。東京で言うならJロブションのザマンドに似てる。 とても美味しいが、これだとクロワッサンの本当の美味しさはつかめない、明日は絶対クロワッサン食べるっ!





パスチュール通りより西の大きな通りに、モノプリや美味しそうな商店がいくつか連なっていた。 高級食料品店のルノートルまである!(もちろんパンも) ああ、灯台元暗し。 大好きなモノプリ、何時間いても飽きないモノプリ! この店鋪も相当大きくて充実してる。 パンの次に大好物のビール売り場でも私は少々興奮気味である(笑)。





大好きなくっさいチーズ、マンステールや、1664クローネンブルグ白ビールを6缶パックで購入。 イタリアで使い過ぎた予算、節約のためにフランスでは極力外食せずに、自炊するつもり(笑)。 そのためポトフセット(1.07ユーロくらいでポワローネギ、ニンジン、たまねぎ、ラディッシュなどがセットになってる)があったので、 迷わずそれを籠に入れた。肉も節約したいが、どーにもユーロが高すぎてどれも高級肉に見える(笑)。 一番安いソーセージにしたが、どうなることやら…。





モノプリの向かいの美味しそうな惣菜屋さんで、ウサギのお肉とニンジンのゼリー寄せを購入してみた。 久々にフランスでの買い物! もちろん言葉は全然だけど(しかしこれでもつい最近まで1年間、フランス語習っていたんですが、、、) なんとなく買えてしまうものである。まぁ、ちょっと2人分で7ユーロってのはフンパツし過ぎたね…。





パンは、先ほど私が買って来たメートルパンのパンに加え、 お部屋の近くのパン屋さんでも購入してみた。パスチュール通りに面した、 建物との一体感がなんとなく目をひくパン屋さんだ。





クロワッサンも買って二人でお部屋まで歩き食い! 塩気と甘さのバランスがとれていて美味しかった〜。





部屋の台所の天窓からみたエッフェル塔とバゲットカンパーニュ! ああ…なんかね、これだけでいいんだ。私がParisに帰ってくる理由は…


買って来たお惣菜とパン、そしてチーズをたっぷり食べる。 一人旅だとこうして、旅先で誰かと知り合って仲良くなれるのが一番楽しい。 最初っから誰かと旅行するよりもずっと好きだったりするんだ。


といいつつも…Aちゃんは今日と明日の夜は、別のお宅に泊まることになっている。 2日間だけ、私はこの部屋で優雅な一人暮らしをさせてもらうことに…。 それはそれで、やっぱり気が楽といえば気が楽だったりもする。ちょっと矛盾した気持ち。




20区オーソンキャラント





Aちゃんを見送った後、私はパンめぐりに早速でかけた。 まずは有名パン屋「Au 140」へ。日本人のパン職人さんも研修に訪れているパン屋さんである。

下町ベルヴィルの付近なので、異国情緒たっぷり。数年前はじめてこのエリアに来た時はどきどきしたものの、 今ではすっかり慣れてしまった。



 



Au140は、天井が高めで、間口が広く入りやすい。ハード系のパンの種類が豊富! 大きなクイニーアマンが飾ってあったりと、こだわりがひしひし伝わってくる。 とりあえず、小さなクイニーアマンとバゲットを購入…。 クイニーアマンはちょっとスカスカしていてカリンカリン。水分がなくて甘さだけが残る印象かな。 バゲットもオーソドックスな印象。2001年のバゲットコンクール優勝バゲットなのだけど、そうだったそうだった、 バゲコンの優勝バゲットって、どこもこういう感じなのよね、とてもオーソドックス。



この後、傾斜のある坂の商店街をどんどん下って行く。 今回も、メトロにはあまり乗らない主義で行く。10枚綴りのカルネ(回数券)しか買ってないので、 4日間で10枚でなんとかやりくりしたい(笑)。…金はないが、時間だけは、体力だけはあるのだから(笑)。




金髪美女のハーレム?! モスケのトルコ風呂に初挑戦


今回、特にここへ行くぞこれをやるぞというのがなかったのだが、 唯一計画していたのがモスケ(イスラム教の寺院)。 モスケには一般の人も利用できるカフェとレストランもあるので、その見学だけでもおもしろい。 …のだが、それだけじゃ満足できない私(笑)、今回は、ハマム(トルコ式の蒸し風呂)に挑戦してみようと思う。


そもそも、パリに到着後、最初は家主が「夕方にならないと部屋の鍵が渡せなくて」ということで、 「じゃあどこか風呂でも入って時間でも潰すか」と思ったことがきっかけだった。 しかし当然ヨーロッパ圏に銭湯文化なんてないからさてどうしようと思った時に思い付いたのがこのトルコ風呂だった。


実際は鍵を朝から借りれたためお風呂に入る必要はなくなったのだが、 ハマムに入ってみたい欲求は止められず、結局行ってみることにしたのだが…





モスク自体は、モンジュ通りからも近いので、パンやめぐりのついでに何度か通りすがっている。





カフェのお兄さんにハマム(風呂)の入り口を聞いてみると、 なんとカフェの中に、唐突にハマムの入り口があるのである。読めなきゃこりゃトイレと間違うよ(笑)





今日は女性限定の日。曜日によっては男女入れ替え制なのだ。


ハマムは、蒸し風呂を利用するだけなら入場料15ユーロ。 タオルはレンタルもあるが持参した方が安くつく。 トルコのでっぷりしたおばちゃんたちが垢スリやマッサージをしてくれるのだがもちろんこれも立派に料金がかかる。 垢スリ、マッサージ、風呂上がりのミントティーとクスクスの料理のオリエンタルセットは58ユーロ! そんなお金、私にはなーい(笑)。だから私は蒸し風呂のみで済ませちゃおうと思う。





上の扉を開いて中に入ると、なんともエキゾチックな待ち合い室が。 カフェの方から香るミントティーの匂いがする。このステンドグラスがどこかの名曲喫茶みたいだな(笑)。


さらにドアをあけると、ここからはもうハマムの入り口! 受け付けがあるが、もうすでにそこ自体がマッサージ場となっていた。 あわわあわわ、、、どこで靴脱ぐの? どこへどう行けばよいのやら???


とりあえず、「アントレサンプル」と伝えて入場料15ユーロを払った。 指をさされるままに、更衣室へ向かって歩いた。 左右にはマグロの解体場のように水揚げされたマグロ(金髪美女たち)が、ベッドにごろんと横たわり、 トルコおばちゃんたちに垢スリされている。おお、、、目のやり場に困ります(笑)。





更衣室は確かに市民プールのようだ(笑)。誰もいないからカメラ撮影してみたが、画像はここまで。 決して不潔ではないのだが、なんとなくビーチサンダルを履きたい。 ビーチサンダルは貸し出しもしてくれているが、自分のを持参した。そう、イタリアで役立った99セントショップのね(笑)。 トイレには紙はなく、バケツに水が汲んであるのみ。…これで洗えと???(汗) しっかりここはイスラム圏なのである。


一応シャワー室があるので、そこでカラダを洗う。私は用意周到にシャンプーも持って来たが、 本来はここで使うもんじゃなさそうである(後につかえるから)。どっちかというと、学校プールのシャワーみたいな(笑)。


奥に進むと、どんどんもわ−ーもわーーーっと湿度があがってくる。サウナと言えばサウナなのだが、 そこまで高温じゃない。新陳代謝が悪い私がもし横たわっても、なかなか汗はかかなさそうな感じだ。


周りをみると、金髪の若い女の子たちがたくさん!! もっとおばちゃんばっかりかと思っていたのに、こんなにぴちぴちギャルばっかりだなんて!! パリジェンヌの間でハマムが流行ってるんだろうかな、、、美容と社交の場になっているようだ。 5〜6人のグループが何組もいて、みんなごろごろ寝そべったり、垢をこすりあったりしている。 たいていの人は下着(水着)の下はつけているが、上はほとんどトップレス。 おお、、、こんなに金髪美女が打ち上げられて、、、(笑)。 ひとり東洋人の私は、目のやり場に困りつつも、 東洋人である自分の貧乳っぷりがちょっと切なくなってしまったのだ(←東洋人という問題か???)。


一番奥の、一番温度の高い部屋には、水風呂があるのだが、なぜかこの水風呂の部分だけ、空気がめちゃくちゃ熱い!!! 熱すぎて呼吸できないくらい!(笑) でも、水風呂なのである。熱さをとるか、冷たさをとるかのニ択!! 床は岩盤浴のように寝そべると温かい。もともと長風呂派ではない私は、サクッとあがって、更衣室で身支度した。。。 ああ、、、なんだか面白かった(笑)。





カフェではミントティーを飲む。このカフェにしてもハマムにしても、 このモスケのエキゾチックな内装は、センスの良さなのか、それともほんとにイスラムはこんなに素敵なんだろうか…。 カフェでは店内をスズメが飛び交っている。人のお菓子を狙って、テーブルに降り立ってくるのである。 こら!






甘いトルコ菓子は、ナッツを包んだパイに、ハチミツ風味のシロップがたっぷり染み込んだような感じ。 ミントティーは甘いけれど不思議にさっぱりしている。ほんの2ユーロ程度だったと思うので、 近くに来た時はぜひ立ち寄って欲しい。…というか、もしハマム体験した人は体験談もぜひ聞かせて欲しい(笑)。




この後、部屋まで歩くパワーはあったのだが(相当遠い)、モスケを後にしたとたんに土砂降りが!!!  うわーー、雷雨だ、こりゃひどーーい! カフェに戻ることもできず、仕方がないからバスを乗り継いで、 最低限濡れないようにメトロに辿り着く…ああ、貴重なカルネを2枚これで使ってしまった(笑)。



 



部屋に帰った後、ひとりで晩ご飯の支度。 モノプリで買ったポトフセットにはブーケガルニまでついていた! おお。 しかし、買ったお肉が一番安いソーセージなので、それなりに安い味にしかならなかった(笑)。 これに、余ったパンを入れて、イタリアで食べたようなパン粥にしてみるのである。





クローネンブルグの白ビール! 青いラベルのクローネンブルグは何度か飲んだが、 このブラン(白)の方は初めてだった!! オレンジとコリアンダーが入り、ものすごくフルーティー。 ヒューガルデンほどはスパイシーじゃないので、とっても飲みやすくて超ーーー美味!!! これは感動、ビール至上最高に美味しい!!! 250ml×6缶も、明日でなくなっちゃうな、こりゃ(笑)。





美味しいビールと意味不明なシチュー(笑)を味わいながら、エッフェル塔をいつまでも眺めていた。



la veille(ITALY8日目:5/3)le lendemain(Paris2日目:5/5)

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