ITALY2日目(4月27日)

ローマ#2:市内こてこて観光、食べるはPIZZAオンリー

カンポ・デ・フィオーリ広場のパン屋さん



朝目覚め、宿の1階にあるネット部屋でメールチェックなどを済ませてから出かけた。 しかし…一体この宿の仕組みがまだよくわからない…なぜフロントがあるのだろう? (←これについてはやがてわかることに…)





今朝はまず手始めに市場など行ってパン屋さんのパンを食べよう。観光は腹ごしらえが終わってから。 まず向かうはテルミニ駅。テルミニ駅にさえ行けば、とりあえずどこにでも行けそうだと思ったので …宿はBarberini駅の側なのだが、とりあえずメトロなぞ乗ってみる。


ローマには、観光客には便利なスポットを巡回する、110番という二階建てバスが走っている。 二階建てバスにのってぐるぐる回るのもそれもいいなぁと思ったのだが、 この1日乗り放題券がなんと13ユーロもする! (約2000円……以後、そのときの相場で日本円換算しますのでご了承クダサイ)

しかし、バス+メトロの1日乗り放題券は4ユーロで済む。これは節約旅には大いに助かる!  …というわけで、早速メトロで1日乗車券を購入した。 そうそう、自動券売機では、なんとお釣りが4ユーロ以上は出ないのだ。 10ユーロ入れてもちゃんと6ユーロのお釣りが出てこないわけである。 なので、近くの自販機で細かくしてから買わなきゃならない、、、。





テルミニまで行き、適当なバスに乗って、カンポ・デ・フィオーリ広場の近くまで行き、そこから歩いて探した。 一軒のパン屋さんがお目当てなのだが、その前に、たまたま見つけたパン屋さんで足を止めた。


 

 

おお…イタリアで最初に遭遇したパン屋さんである。パンだけでなく、お菓子も作られ売られている。





どこも同じように対面式で、ヨーロッパらしい大きな食事系のハードパンたちがその後ろの棚に並べられる。 パンだけを純粋に比較してしまうと、どうしてもフランスのパン屋さんの方が美味しそうなのは否めないが… イタリアのパン屋さんにはたいていどこでも、大きな四角い鉄板に埋め込まれて焼かれたデカイピザが並んでいた。





平焼きスキアッチャータ(フォカッチャのようなパン)をほんの少し切り分けてもらった (ほんっとに5センチくらい。0.36ユーロくらいだった)。 表面はオリーブオイルのカリッとした食感だけど、中はリュスティックのように気泡がでこぼこ入ってみずみずしい。 塩味が効いて美味! 焼きたてのあつあつなら一層美味しかっただろうに〜。





カンポ・デ・フィオーリ広場には朝市が毎朝開かれるそうで、 野菜や魚、花屋、コーヒー器具を売る露店が並ぶ。その中、ぐるりと周囲を見渡してみる。





おお、探していたパン屋さんを発見! 「forno(=窯)」という文字が目に入ってくる。 イタリアでは、多くのパン屋さんに「forno」と文字が入っていることが多く、 見かけたらついつい駆け寄ってしまう。


 


おお…ほんとにパンも美味しそうで人気があるのもうなずける。 しかし、狭い販売コーナーに3〜4人ほどスタッフがいて、しかも全員おじいさん(失礼、おじさんもいたかも?)。 妙に変な圧迫感があったりもする(笑)。 壁にかざられた、ピザをむさぼる赤ちゃんの写真もかわいい(笑)


ANTICO FORNO CAMPO DE'FIORI

Campo de'Fiori 22






市場にあったチーズ屋さんに立ち寄り、感じのよいおばちゃんに今買って来たパン (スキアッチャータ)を渡し、なんでもいいからチーズを挟んでくれ、みたいなゼスチャーをした。 すると、おばさんはスプーンでひとすくい、試食をくれた。 少し甘いリコッタチーズ。パンを半分に切り分けその中に塗ってくれた。 (これで2ユーロ…ちょっと高めかも?)





今買ったこのスキアッチャータ、超ーー美味しい! 粉が美味しいと思う。 フランスで食べるような、粉だけで肴になりそうなほどに味がある(←粉だけじゃ無理だろ(笑))。 それにオリーブオイルのカリカリが加わって、チーズを挟んだのを少し後悔するくらい(笑)


 



さらにもっと感動したのはトマトのピザ!!! ソースがデラウマ!!! 塩気と凝縮されたトマトの旨味。甘味。酸味! 超ーーーうまーーー。 パン屋さんのピザがこれだけおいしいのだもの、これからのピザ食べ歩きに期待!!




老舗で初ジェラート





朝市から少し北上すると、パンテノンがある。わーい、昔ゲームで見たことがありそうな宮殿(それかよ)。 これがローマでの初観光スポット。丸い天窓から差し込む光がきれい。これ、うまく写真撮るのが難しい…。





その近くに、ローマの老舗のジェラート店があるとのことで探してみた。 ガイドというガイドには必ず載っている店なので、一番最初に食べるならうってつけかと。 どうやらここがそのGIOLITTI(ジオリッティ)らしい。専門店かと思ったらバールとサロンドテ併設のよう。 あまりに重厚だから、ホテル併設のカフェかと思った…。





2ユーロでミニサイズのコーンで、ピスタチオとレモンにしたが、 レモンはちょっと酸っぱさに違和感があって好みじゃなかったが、 ピスタチオは本当に美味しかった。よくピスタチオクリームを使ったパンやケーキは食べることがあるが、 こんなにピスタチオを美味しくアイスクリームにすることって可能なんだなぁ…。


GIOLITTI

Via Uffici del Vicario 40




ローマこてこて観光編





こてこてローマ観光続行! バスでテルミニに戻り、メトロでコロッセオに向かう。 ローマに来たらコロッセオは見ておかなきゃだろう…。 長蛇の列ができており、およそ30分くらい並んだだろうか。チケット売り場まで順番がまわってきた。





そのころからだろうか…どうも鼻水が止まらないことに気付く。鼻水の出過ぎか頭痛もでてきた。 あまりに鼻水がひどくて…あまりコロッセオに集中できないままに隣のフォロ・ロマーノに移動した。







フォロロマーノは、古代遺跡そのまま保存されたような公園なのだが、 コロッセオと同様に観光客がわんさか押し寄せている。 ううう、やっぱり集中できない……人の多さのせい、暑さのせい、鼻水のせい(笑)。 …もしかして…これは、花粉症?! 日本だけじゃなかったのか、花粉症って…。 持って来たティッシュだけじゃとても足りないよぉ〜! (こっちで買ったティッシュはナプキンみたいにでかくて、固いのでよけい鼻が痛くなる)



そうそう、イタリアのお水。例えば500mlのペットボトル。 スーパーで買えば0.5ユーロもしないお水なのに、駅や町中の売店で買うと3倍以上もする。ありえない。 暑いのだが、ローマ(いや、ローマだけでなくあちこちで)では、いたるところに水が湧いていて、 ちょうどがぶがぶ飲みたいときに蛇口を発見することが多く、それはありがたい。 がぶがぶ水を飲んで、ペットボトルに水をためて、さあ歩け歩け!





ヴェネチア広場の前にあったバールで本日2つ目のブルーベリーヨーグルトジェラート。 コーンをチョコ付きにしてみたが、このチョコ付きのコーンにすると高いんだよね(笑)3.5ユーロ…。 節約旅行には大敵です、次からはチビサイズに戻します(笑)。




ナポリ風ピザのモッツァレラ攻撃!


そのまま、リストアップしていたピッツェリアを目指して歩いた。 そのピッツェリアは、見た感じではパッとしないエントランスだが、 昼時だからか客はそこそこ入っているみたい。その辺りのオフィスワーカーたちが日替わりランチを食べている。





はぅーーイタリアビールを飲みながら、喉をうるおす。異常に喉が乾くのである…たぶん鼻水たくさん出しているからだろな(笑)





モッツァレラとトマト、バジル、パルミジャーノ…とあれこれ乗った「プリマベーラ(春)」 というピザを頼んだのだが…うわ! 失敗! 全部「ナマ」で乗ってる! がっつりまるごと焼かれたようなピザが食べたかったのに、 これじゃサラダピザじゃないかーー。 大量のミニトマトとモッツァレラが乗っているのだが、トマト20個分は乗ってるぞ?(笑) 案の定、トマトもモッツァレラも、ナマのままもくもくがんばって食べていたのだが、 モッツァレラに酔ってきたのかしんどくなってきた…生地は旨いのになぁ。半分でギブアップ…





すごい消化不良のまま、近くのスペイン広場へ。ここもすごい人でうんざりする暑さで…。 最初、過剰なほどに警戒していたローマは意外にキケンなことも変な人も遭遇しなかった。 しかし…これほどまでに観光客が集まる街だったのか。しかも世界各国から。 Parisよりも観光客多いんだろうなぁ〜。 日本なんて、国際的な観光地ってない気がしてきた。日本の観光地は日本人ばかりだしな。





宿から徒歩圏のトレビの泉。これも、撮影次第では綺麗なのだが





実際はこう(笑)。ぐるっと観光客が終始うめ尽くしていて、 コインを後ろ向きに投げるのも、誰かに当たりそうで(笑)。




パラティーノの丘で生気取り戻す





スーパーで買い物を済ませ、一度宿に戻り(ちり紙の補給が目的(笑))、また改めて歩き出した。 先ほどのコロッセオの隣にあった、パラティーノの丘。 コロッセオと共通チケットとなっており、そのまま入場できるのである。


ガイド本とかではあまり大きく取り上げられていないが、私がローマの観光で一番気に入ったのはここだった。 とにかく、人が少ない! 丘の上にたどりつくまで、背の高い並木を通り抜ける。





ところどころに取り残されたような遺跡が。ちょっと違うかもしれないが、ラピュタの城のように、 緑と、鳥の鳴き声と、点在する遺跡と、人気の少ない穏やかな散歩道は、 さっきまでのごみごみした空気から生き返るよう…! 私はこういう空間が好きなんだろうな…





パラティーノの丘から、さっき歩いたフォロロマーノを見下ろす。 人込みさえ歩かなければ違う。ゆったりとした気分でみられる。







アヴェンティーノの丘


バカは高いところが好き…というのは本当のことで(笑)。どこへいってもやっぱり高台から街を見下ろすのが好き。 パラティーノの丘の向かい側にある高級住宅街のアヴェンティーノの丘からはローマが一望できるそう。 さっそく、バスに乗って行ってみたが…適当に下車したため、かなり歩く羽目に。 高級住宅街をふらふら、景色を求めて坂道を登るのは、NYCのブルックリンハイツ迷子を思い出すなぁ…。





小さな公園のようなところがあり、そこの展望台から眺める景色! すばらしい眺望に感動。少し風が冷たくなって来たけれど、夕暮れ時をたそがれてみた。





そして…もうひとつ。その公園のそばにある、十字軍騎士団団長の別荘というのがあって、 そこの扉の鍵穴みたいなところから覗くと、衝撃のサプライズがあるんだそうな。 ガイド記事でその1文を読んで、その別荘を探してみた。





ここは外国人観光客が来るところではないが、地元の人たちの間では有名なのか、 クルマでさくっときて、覗いて、さくっと帰るような人が跡をたたない。 誰もいなくなったタイミングで写真をパシャ! そして、がっちり閉じられた大きな扉に、 不自然な場所に空けられた穴の中を覗いてみると…





うわぁ!!! ほんっとに嗚咽をもらしてしまった。庭園の並木の奥には…サンピエトロ寺院のクーポラだけが浮かび上がっている! うわぁうわぁ…これはすごい…! たぶん、今回のイタリア旅行できっと一番の感嘆の瞬間だったと思う! 写真を撮ってみても、光が入りすぎて肝心のクーポラだけ白くなってしまい写ってない(笑)、 …けれど、心にはしっかりあの最高の「小ネタ」は刻まれた。



丘をくだり、チルコマッシモを挟んでパラティーノの丘を眺めながら、 宿の最寄りまで行くバスを待っていた…のだが、いつまでたってもこない… 40分くらい待って(!)辺りは暗くなりはじめた。 さすがにまだ2日目だから真っ暗になるまでには帰らなければと思ったので、 メトロで帰ることに。


夕食を食べていたら帰宅が遅くなりそう+節約のために、 テルミニ駅地下のスーパーでトマトやら水牛のモッツァレラやらヨーグルトなどを買い、 宿へたどりついた。

…昼間、いやってほどトマトとモッツァレラ食べたというのに(笑) 気付けば、まともな食事って昼間のピザしか食べてませんし。しかも朝もパン屋でピザ(笑)。 下手したら、パンとトマトとモッツァレラしか食べてないぞ!(笑)


ビール2缶飲んで、チーズ食べて、眠りについた。 3泊のローマも、あと残るは2日…あっという間だわ。



ieri(1日目:4/26)domani(3日目:4/28)

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