ITALY6日目(5月1日)

フィレンツェ#3:高台ウォーキングとメーデーパニック

ふぎゃ! またもメーデー、やむなくウォーキング



5月1日、メーデーの日。 昨年のメーデーの日はParisにいたために、ことごとく店が閉まって買い物ができずに散々だったあの日。 イタリアも当然、国民の祝日でこの日はあまりアテにならないと思い、 この日を移動日(ヴィネチアへの移動)にあてていた。 昼ごはんをフィレンツェで済ませてから出て、夕方ごろヴェネチアに着くような計算なら十分だろう。





先に駅に向かい、列車の時刻を確認しておいた。 時間には余裕があるので、ユーロスターじゃなくてインターシティ(急行)で安く行きたいのだ。





13:36→16:46という便がある。

ちょっと気になるのは、どこかの駅で乗り換えをするみたい…この赤文字のC.URBANOってなんだろ… 普通電車のことだろうか? まぁ、なんとかなるでしょ! 


いつもの「テキトー」さが、後で痛い目に遭うということに、今は知る由もなかった(笑)





駅のスナックでパニーニサンドを食べる。 ナスか何か入っているパニーニだったが、プレスする機械が焦げていたのだろうか、炭化したカスがくっついてきた。 ものすごーーーい焦げ臭くてたまらんかった(笑)。えーん、バカー。



今日は天気もようやく晴れたし、郊外のフィエーゾエに行こうと思っていた。 遠くからフィレンツェの町を一望できる展望台があるんだそうな。 夕べ訪れたミケランジェロ広場は近くから眺められるが、フィエーゾエからだともっと広角で眺められるんだそう。 わーい、今日ならきっと良い風景が…


と思いきや!! あいた、メーデー!!! バスがまったく運行していない。 大袈裟じゃなくて、ほんとに今日は全然バスが動いていなかった。 なんとも寂しいバスターミナルでしばし待ちぼうけていたけれど、やっぱり来ない…諦めるしかない。 ああ、…ほんとにメーデーはロクなことがないなー。


仕方がないので、高台にある「ピッティ宮」でも観に行くかと。





てくてく、朝のアルノ川沿いを歩く。 ここをこのまま歩いて行くと、映画「冷静と情熱のほにゃららの重要なシーンに使われた、 チェロ弾きの広場があるんだそうな。





わぁ…ここかぁ〜。

なるほどね〜。


以上!(笑)





また坂を登ってミケランジェロ広場へ。 さくさく撮影し、地図をみながら最短距離と思われる道を歩いたが、、、 全然近道ではなく、延々何もない坂道を登り続けるというおかしなコースを歩いてしまった。 めっちゃしんどい思いをした割には、実はいったん下に戻ってからいった方が近かったようだ…わーん。


 


ピッティ宮は、メーデーのせいで美術館はやっていないらしい。 まぁもともと美術館目当てではないのでそれはいいのだが、なんとラッキーなことに、 美術館が見られないかわりに、たったの1ユーロ(!)で庭園に入場することができたのだ。 料金表には、白い紙がテープで貼られ、1ユーロと…。おお、ラッキー!





宮殿の庭の高い場所からドォーモを撮影しようと、庭園内をぐるぐる歩く。





おぅ! ベストショット! …といいたいところだけど、現在ドォーモは修復作業中。 ちょっと美しくないけど、まぁいいか!



町に戻り、軽くご飯を食べてからフィレンツェを出発しよう。

どこもかしこも閉まっていて参ってしまうが、さすがドォーモ付近は観光向けな飲食店は開いている。 目当てのパン屋(CafeSweetsに載ってた)は残念、閉まっていたが…代わりに入ったバールで立ち飲み立ち食い。


 


サラミとマスカルポーネの胚芽サンドイッチ、そしてほうれん草のリコッタチーズのパイ。 ほうれん草のパイはちゃんと温めてくれたし、どちらもとても美味しい♪





そして、毎食後必ず食べなきゃ気が済まない! バールのお向かいにあった大きなジェラート屋でジェラートを。 ここは、飾りなのか目印なのか、それぞれのジェラートに、果物がそのまんま突き刺されている。 マンゴーならマンゴーがそのままブスッと、パインならパインがそのまんまズボッと刺さっている。 わかりやすいっちゃわかりやすいですが(笑)





ここではマンゴーとティラミスをセレクト。 よくも悪くもリアルにマンゴーそのまんまだった。アイスにするならもう少し味の調整をしてもいいのかも?


一度これでホテルに戻り、まだ時間があるのでホテルの隣にある、 ギリシャ人がオーナーだそうなネット屋でメールチェック。 町中にはネット屋がピンきりで点在するが、ここはかなり安い方だそう。10分で0.5ユーロくらいだったかな?



ホテルに預けていた荷物を受取ってから駅に向かった。 1時ちょうどくらい。発車まであと1時間以上あるし、余裕余裕、旅は余裕をもって、だよね?




メーデーのバカ! 私のバカ! トラブル続出ヴェネチア行き



券売機でチケットを購入しようと、その時間帯のヴェネチア行きの便をみてみると… 今朝まで空席があったユーロスターはその日は全席満席。 どのみち安いインターシティでしか行けなくなったのであるが、…果たしていやな予感は適中してしまった。


切符を手に、その辺に居たイタリア人のビジネスマン(ぽい紳士)に聞いてみた。 これはどこから乗るのかと。


すると


表示に赤文字でかかれているC.URBANOという文字は、なんと、バスだったらしいのだ! フィレンツェには、現在いる中央駅だけではなくて、RIFREDIという別の駅があり、 そこからも地方への便が発着しているらしい(イタリアではよくある話、、、)。 しかも、てっきり中央駅からRIFREDI駅までは電車が出ているのかと思い込んでいたら、 「バス」しか出ていないようで…しかも、13:36発というのは、RIFREDIからの発車時間なんだって! げげ! あと20分しかない?!


「今日はメーデーだからバスは出てないよ?!」と紳士がおっしゃる。 げーーー!!! まじですか!!! そうなったらタクシーしかないじゃないか。 どれくらいでいけるか聞くと、どうやら10分ちょっとでいけるらしい。 わーん、泣きそう! メーデーのバカっ!!!(←メーデーのせいか?(笑))


荷物をごろごろひきずって、慌ててタクシーに転がり込む。 意外にそのRIFREDI駅は遠くて、タクシーのメーターは10ユーロを超えてしまった。 到着時は、14ユーロ程度に、、、うげーー、、これならユーロスターでいっても変わらないよ(泣)。 急がば回れだな、、、なんかこの手の失敗、いつもやってる気がする、私。

幸い、わりと時間にルーズなイタリアの鉄道、この便も定刻より30分ほど遅れての到着。 わーん、バスがあれば十分間に合ったのにー。





RIFREDI駅は、住宅街の中の駅で恐ろしくなーんにもない駅だった。 しかし、大勢の旅行者たちがホームで電車を待っていた。 私は指定券を持っていない。おそらく他にも持っていない人もたくさんいるだろう。 列車、乗れるのかなぁー。


到着した急行は、ものすごい混雑!!! 入り口までぎっしり人がいて、とてもじゃないが、 でかい荷物を抱えた私は乗り込むことができない!!!  無理矢理乗ろうとしたら「もうこれ以上乗れないわよ!」と太ったマダムに怒鳴られる。 えーん、絶対絶命!


すると、一人の中国人男性が中からでてきて、いきなり私の荷物を取り上げ、中に無理矢理運び込んだ。 そして私も中に誘導してくれた。つい先日、親切にされてチップを請求されたことがあるので、 ノーノーと拒否したが、めちゃくちゃ強引に荷物をふんだくられたわけで(笑)。 ものすごーーーく愛想がいいチャイニーズで、もちろん、チップを請求するなどなく、ただの親切な人だったのだが…





廊下にも人と荷物が溢れ難民キャンプごとくの車内 (画像は、幾らか空いたタイミングで撮ったので伝わりにくいが…)。 親切なチャイニーズが場所を陣取ってくれたので荷物に腰かけながらひたすら忍耐の時間…。 このチャイニーズ、おせっかいというか、変というか、、、ものすごくうざい。うっとうしい。 発する音がいちいちうるさい。あくびの音、ケータイの音、指をぱちぱち鳴らす音…。 人がちょっとでも動くたびににやにや突っ込んでくるし、 親切なのはいいんだが、もう、一挙一動、受け付けない、、、。うざーーー! 周りの人もこの人物に対してはうっとうしそうな態度をとっていた。


途中のボローニャで人が下車したので、コンパート席が2席空いた。 チャイニーズは私を呼び寄せ、隣に座らせた、、、ここから先、隣ですか、、、えーん、拷問(笑)。 向かいに座っていたフランス人中年夫婦の奥さんの方は、奴が荷物の上に腰掛けられたせいでとても御立腹。 3人と3人の向い合せの6人席なのだが、不穏な空気が…あ、彼にはわかっていなかったはず。 空気を読めないタイプの人物だからだ(笑)。…とにかくおだやかじゃない道中だった。


チャイニーズはヴェネチアの手前のメストレで下車した。内心ホッとした、、、。 親切だったのは助かったんだけどね…私ってヒドイかな(笑)。 親切な人と、変な人と、キレる人は時に紙一重だったりするから恐いんだよね…。





メストレを出ると、列車は海に一本伸びた橋を進む。そう、その先には水の都ヴェネチアが見えて来た!



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