ITALY1日目(4月26日)

ローマ#1:初めてのイタリア入国+ローマの安宿

機内での飲み過ぎ御用心!!


個人手配旅行よりも、場合によってはパックツアーの方が安くあがるかもしれない。 しかし、私はいつもヨーロッパは一人旅。お一人様追加料金がかかることもある。 集合時間が嫌い、好き勝手に動きたい。観光割いてもパン屋にいきたいこともあれば、 食事の時間を割いてでも観光したいときもある。 それならば多少手間がかかっても個人旅行でしょ。

私は以前、手相をみてもらったときに「旅運がいいですね」と言われたことがある。 …旅だけですか(他にはないんですか・笑)と思わないでもないが、「宿」運はかなりいい気がする。 国内でも海外でも、安くていい滞在先に恵まれている。


マイルをためて行くことのメリットは、日系航空会社だから日本語でビデオが見られることだ。 外国の航空会社だと言葉がわからないだけでなく、ビデオすらついてないところもあるからね…。


しかし事件は起きた。隣に座っていた初老の夫婦。どうもダンナの方がやたら偉そうでうんちく臭くて、 隣で聞いていてもうっとうしいなぁと思っていた。 話し掛けられても私は適当に「はあ、そうですか」と気のない返事をしてスルーしていたのだが…





機内食と、飲み物のサービスが開始した辺りからオカシイと思っていた。 私も食事前、食事中とビールを飲むのだが、隣のオジサンもものすごいピッチで飲むのだ。 ビール5缶(!)、ワイン1本、日本酒1本…どんどんろれつが回らなくなってきて、声もでかくなってきたオジサン。 ついにこちらにもからみだしてきて、いいかげんうざくなってきた…!  奥に座っている妻は、「あらあらまぁまぁ」と夫を甘やかしている。 こら! 妻なら夫が周りに迷惑かけだしたなら止めろ!


もう食事時間も終わり、機内消灯したにも関わらず、まだ酒をオーダーしようとする。いいかげんにしてくれ、、、 やってきた客室乗務員さんが「お客さま…もうかなりお召し上がりになっているので、 しばらくお休み頂いた方がよいかと存じますが…」と、向こうからやんわりとストップをかけてきた。 「ね、飲みたいのよ。もう一本。最後にするから。もう一本〜!」 だだっこのようにごねるオジサンに、私は切れてしまった。 「はっきりいって、迷惑なんです。もうこれ以上飲まないでください」 そう、ぴしゃっと言い捨ててやった。ああ、イイ気分!




空港からローマ市内まで





ローマに着いたのは夕方の19時半ごろ。むくみ防止のソックス(メディキュ○ト)は効果抜群。 恐ろしくあっさりと入国審査を通り抜け、鉄道駅へ進む。


特急で約30分の道のりだ。 私は今回、ネットなどで散々、イタリアでのトラブル体験談なるものばかりを読んで来たせいで、 過剰に警戒しまくっていた。ドア横の荷物置き場に放置したトランクも人が通るたびに「きっ!」と目をやり、 とにかくピリピリ神経をとがらせていた。


最初は駅周辺の格安宿を予約していた。しかし…悪名高いのが、 これから到着するローマ中央駅であるテルミナ駅。 ここを夜に到着するのは恐ろしい恐ろしいと散々インプットされてしまったのだ(笑)。


今回ローマで滞在する宿は、たまたま偶然ネットの書き込みで発見した宿だった。 その時はどうも怪しい感じに思えたのだが、ブログを拝見するとどうやらちゃんとした宿のよう。 日本人女性がやっているドミトリーなのだが、すごくおしゃれな部屋なのにえらく安い。 ローマからメトロで2駅だが、夜9時過ぎだともうメトロが終了しているので(早!!)、 駅までスタッフが迎えにきてくれるサービスを利用した。


…もうお金も振り込んでしまっているけど、ホントに来なかったら私はどうなるんだろう? まさか駅周辺の宿を探さなきゃならなくなる羽目に?! いやーーん、悪名高き駅周辺を荷物ごろごろひきずって探すなんてーー?!




信じて良かった! 衝撃の安宿!!


テルミナ駅に到着後、ホームにお迎えに来てくださるスタッフを探した。 日本人の20代半ばの青年が待機していた。なんかとても感じのよい人なつっこい青年で安堵! 移動はクルマではなく、路面バスを利用するとのこと。 1ユーロできっぷを買い、約10分。ああ、これだけ路線が多いバスだもの、 きっと一人なら迷っていただろう。助かった…。





彼は1年前にイタリアにやってきて、他の仕事をしつつ、アルバイトで送迎をまかされているのだそう。 バスの中では青年との話が弾み、もう少し乗っていたいような気もしたが…到着。 メトロBarberini駅の付近は、とてもハイソな場所で、交通アクセスも便利なところ。 「この宿は安いと思いますよ〜、普通ならすごく高い場所ですから」

確かに、噴水があったり、ホテルがあったり、おしゃれなレストランがたくさんあったりと、 ここならあまり物騒な感じがしない。いい場所なんだろうなぁ〜。





「ここですよ!」 バス停から歩いてものの2分くらい。え! もうここ?! ていうか、、、なんだかすごくモダンなんですけど、、、!


1階にはホテルのようなフロントや、インターネットもできる部屋もあるが、 そこを通らず、直接お部屋に進んで行く。 いったいどういうシステムなのか、それは後でわかることになるのだが…


 


部屋には、オーナーである日本人女性がいらっしゃった。 早速、通された部屋は、センスのいいインテリアグッズで統一されつつも、究極にシンプルな空間! …ほ、ほんとにここなんですか?!


私の部屋はなんとダブルルーム。 シングルユースでも同じ45ユーロ!! うっはー、これで45ユーロって。。。 (なお、この部屋には2泊のみ。最後の1泊は、隣の部屋でドミトリー利用するためなんと30ユーロに! うわぁ。。。) 2部屋しかなく、MAX4名までしか泊れない。 片方の部屋には2つベッドがあるそうで、すでに1人先客が。





キッチンの奥には、バスルーム。部屋のキレイさにも驚いたが、バスルームにはもっと驚いた!!! 共同とはいえ、まるで五つ星ホテルとなんら変わらない(といいつつ五つ星ホテルなんて泊まったことないですが(笑))、 綺麗すぎるバスルーム…!!!  タオルもシャンプー石鹸もバスローブまでついて、さらにキッチンも共同でつかえて、 ほんとにほんとにここが45ユーロ(ないしは30ユーロ)?!  話を聞くと、まだ宿を初めて間もなく、これまで10人強くらいしか泊まってないんだそうな。





もうこの時間なので外を出歩くつもりはないが、 窓の外から見下ろすと、まだまだ人通りは賑やかなようだ。 恐い恐いと思っていたイタリア。でも、最初の宿が日本人オーナーと言うだけでどれだけ心強いことか!





パリのアパルトマンに初めて泊まった時もそうだった。 いや、あの時以上に、これは絶対にヒキがいい。 私はどうやら、いつだって安宿の運に恵まれているんだ。 さい先のいいスタートに、安心して熟睡することができたのだった…。



ITALY & Paris 2007 TOPdomani(2日目:4/27)