ITALY8日目(5月3日)

ヴェネチア#3:ヴェニス離島めぐり+夜行列車でPARISへ

迷い、迷わされてカンノーロ…♪


最終日は幸い、良い天気!

ホテルでの朝食はやっぱり卵料理は当たらなかった、、、残念(といっても、たぶんあまり美味しく無いだろう(笑))。


チェックアウトしたら、なんとキャッシュでとな。うーぬ、やっぱりそこんとこは商人の町、ヴェニス。 一気に100ユーロ弱飛んで行ったので、現金をATMでおろした。


まず、今朝はサンマルコ広場からサン・ジョルジョ・マッジョーレ島に行こうと思っていたので、 ひとまずサンマルコへ行こうと思う。しかし、サンマルコ行きの水上バス(=ヴァポレット)は40分くらいかかるようだ。 (遠回りするから) ならば歩いてしまえ、と思ったのが運の尽き。 なんで1時間も迷子になるんだーーー!(笑)





道のいたるところに、このような「サンマルコ広場はあっち」みたいな標識があるのだが、 一度見失うと、どんどん迷路にはまり込む。 辿り着いた頃にはへろへろ…。この黄色い標識は、せいぜい「サンマルコ広場」「リアルト橋」「ローマ広場」とかの、 有名スポットばかりが案内になっているが、一番欲しいのは「今、ここの、現在位置」じゃないだろうか(笑)。 そういう地図を道の至る所においてくれる方が親切だよーーー。





途中、なぜか魚市場にぶつかったので、魚市場で魚を…じゃなくて、その隣の野菜市場でイチゴを買った。 その辺の水道で水洗いをしてビタミン補給しながら歩き続けた。





途中、パン屋さんも何軒か通り過ぎる。いかにもイタリア的な白いパンである。 これも塩ッ気はないのかな?





迷子になったが、怪我の巧妙! 探していた菓子屋「マルキーニ」を発見! どなたかが、ここのジェラートを薦めてくださったのだが、ジェラートは売っていなかった(とほほ)。 しかし、まだイタリアで食べていない、カンノーロがある! 美味しそうーー!





親切な店員さんで、1個から気軽に購入できる。 シュー生地のようなパイの中には、クリーム。クリームの中には、レモンやオレンジピールが入っているのだが、 これが鮮烈ーー!! 軟らかめのパイも美味。 なにより、クリームが不自然なほどの中庸感というか、甘くも無いしこってりもしていない。 なのに、過不足が全くない! ”ない”のに”十分満ち足りている”というなんとも不思議な美味しさ…!! こんなに美味しいなら、もっとあちこちで食べておくべきだったよーーー。 いやいや、もっと早く食べていたならきっとズボンがきつくて大変だっただろうに。





サンマルコ広場からほど近い(ハズ)。でも、迷子の果てに辿り着いたので、 もう一度イケと言われても無理(笑)。




ヴェニスを一望! ジョルジョ島へ渡る





サンマルコ広場付近から出ているヴァポレットから、対岸のサン・ジョルジョ・マッジョーレ島へ。 この島の教会の鐘楼からは、ヴェニスを一望できるのだそう。 教会で3ユーロを払い、エレベーターで最上階へ。





(毎度毎度、これも2枚を貼りあわせたツギハギ画像)

ほわー。なるほどー。確かに一望できますな! 赤褐色の屋根と白壁とエメラルドグリーン(濁ってるけど)の海とのコントラストがキレイ。 心持ち「もっと高い塔があればいいなぁ」と思うのだがそれは贅沢な話。 サンマルコ広場の塔は、ここの倍の入場料かかかるらしいので、ここの方が「経済的」。 ケチケチ旅にはこちらをオススメ!




ミッフィーちゃんに会えそう! ブラーノ島でぶらぶら


もうひとつ、お目当てにしている離島を目指そう。 今度はブラーノ島という、離島の中では特に遠い島のひとつ。 サンマルコからだと1時間近くもかかるが、ここは行っておかなきゃと思っていた島。 実は、うちの叔父夫婦がヴェネチアに住んでいたことがあり、従兄弟はヴェネチア生まれなのである。 旅行前に話を聞いたら、「あなたはきっとガラスの島よりも、ブラーノ島の方が気に入りそう」とのこと。





まずはムラーノ島で途中下車して乗り換えて…。 ヴァポレットを待つ間、ヴェネチアンガラスのお土産屋を物色。 …節約中につき、「これだ!」というものが無い限り、今回は買いませんーー(笑)。


島を出る直前に食べたカルツォーネは…。 ちゃんとレンジチンしてからプレスしてくれたので、中まで温かかった。





ブラーノ島までは延々船の旅。満席なので、デッキで潮風に吹かれながら次々とすれ違う無人島を眺める。





おお! 見えて来たー。おお! ほんとにおとぎ話のような家が! 家の壁が原色だーー!





無事、島に到着ー!

特に港の周りにはなにもないのだが、とても島、という印象がない。 どこかの優雅な高級住宅地のような…。





うっはーーー!!!

すべての家が原色のワントーンでペンキが塗られている、 かつてみたこともないようなかわいらしい島だった。





ただ歩いているだけで本当に楽しい…!





ペンキ塗の壁もさることながら、どこのお宅の玄関先にも、ストライプのシーツのような、 清潔感あふれるカーテンがかけられている。 そして、洗濯物までもが、すべてがかわいらしく見える…。 もちろん、落書きなんてどこにもない。イタリアに来て辟易していたあの汚れた壁はここは無縁だった。





うわーん、別天地★

(*途中、読者さんにオススメ頂いた黒猫の絵の描かれたレストランを発見するも、 お値段的に断念(笑)おいおい、こんな時ぐらい節約しなくても…)





みてみてーー! この色彩センス、Dブルーナじゃないですか?! まるでミッフィーちゃんたちファミリーがここに住んでいそうな… 本当の意味でおとぎの町…。





ああ、いくら載せても載せ足りない(笑)。 とあるお土産屋さんの前で。





島自体は小さいので、ぐるっとひと回りしてから食事処を探した。 比較的安めのレストランでランチを。 目の前のテーブルに座っていたのは、マイケルJフォックスにそっくり! そして、その横のテーブルに座っていた人はブルースウィルスにそっくり!(笑) たまたま隣り合わせたその2人が会話しているところをまじまじと眺めてしまった。 いや、ただそれだけなんだけど面白かったので(笑)。





ランチは15ユーロで、ビールもつけて。 パンは3種(プチパンとグリッシーニとクラッカー)。





ベジタブルスープは、ちょっと塩辛いけど野菜補給にありがたい〜。





ぎゃ! 出たな! いかにも外国的な「茹でました焼きました」なシンプル料理!(笑) かつてイギリスでホームステイした時に、ほんとこういう「茹でました焼きました煮ました」な料理ばっかりだったもんな…(苦笑)。 しかし、わりと美味しかったのでよかった。これらの塩気のきいた料理と食べると不思議にパンは旨い。

食後のティラミスは美味しかったー。


ずいぶんゆっくりしたし、カードで支払いを済ませて、さーてと、本島に帰りますか…。

(しかし…この時、すでにトラブルが発生していたことを知る由も無かった…)




今夜は、ヴェネチア、いやイタリアを離れ、夜行国際特急「アルテシアンナイト」に乗ってフランスはParisに向かう。 ヴェネチアは6時くらいに出れば余裕なので、あとは島に戻ってお土産を買うぞー。 そうそう、アカデミア美術館の近くのアクセサリー屋で指輪を買って、 靴屋でサンダルを買って…お土産を買いましょう。そんなことを考えながら、1時間弱かけて本島に戻って来た。

到着後、まず最初に靴屋に寄り、サンダルを購入。 その時に異変に気がついた。か、カードがない!!!  幸い、その靴屋ではJCBカードがつかえたのだが、一番頼りに使っている VISAカードがない!!!


わかった、そうだ、そうだ、さっきのブラーノ島のレストランで支払った時に、なんか違和感があったんだ。 「なにか、し忘れていることが…」と。うわーー、カードを返してもらうのを忘れたのだ! 今から島に戻って取りに行こうと、船の乗り場であるFond.Nove駅まで全力疾走、しかし…今から直行船に乗っても、 帰ってきても往復2時間…隣駅(メストレ)からの夜行列車の出発は20時半頃…今はもう16時過ぎてる…


あーでもないこーでもないと悩み、結局、カード会社に電話をしてカードを止めてもらうことにした。 ああーーー。荷物を預けていたホテルのテラスでぼんやり空を眺めながら時間を過ごしていた。 …だって、JCBだけじゃ海外は弱いんだもん、もうキャッシュでしか買い物できないんだもん、(泣)。 ますます節約しなきゃ…。




さよならイタリア! 夜行アルテシアンナイトでParisへ!





そんなこんなで、買い物はできないまま、普通電車に乗車してメストレへ移動。 さらば、ヴェネチア…。さらば、イタリア…。





メストレのカフェでうまくないトーストサンド(ナスとズッキーニとチーズ)とビールを飲み、 夜行アルテシアンナイトへの乗車時間を待つ。





1ヶ月前にイタリア国鉄のHPからネット予約したチケットは、2等車の4人相部屋クシェット、割引料金で110ユーロ。 まぁ、一泊料金込みと思えば、ホテルをとることを考えればそんなもんかなぁと。 20:16メストレ発、翌朝8:23に、Parisのベルシー駅に到着する予定。 前にもフランスで夜行列車に乗ったが、その時は男女相部屋だった。まぁ今回もそうなることを見込んでいるのだが…


 



ホームのどの辺りで待てばいいのかわからず、適当なところで待っていたが、95番のコーチ(車両)はずっと向こう!! ぎゃーー待って待ってーーー! 荷物をひきずり、ホームをダッシュ。 どうにかセーフ…。





車掌さんは、「女性だけの部屋にしてあげるから」とのことで安心した。 ヴェネチアからはまだ私だけだった。途中の駅でルームメイトが乗り込んでくるだろう。 私は二段ベッド(本来は3段ベッド)の最上段だが、この20キロ以上ある荷物を持ち上げるのは無理! 幸か不幸か(笑)、誰も力を貸してくれそうな男性もここには居ない!…そこで、誰もまだ来ていないうちに、 キャリーケースから中身の荷物を半分取り出し、どうにか荷物を押し上げて、残りの荷物も上にあげた。 はーー、なんとかなんとか。


次の停車駅、次の停車駅…と、この部屋には計3名の女性が相部屋になった。 1人はフランス人女性でクシェットに慣れているみたい。消灯も速やかに実施されてしまった。 下の段のイタリア老婦人のいびきがすごかったことと、けっこう寒くて、夜中何度か目を覚ました。 でも、寝床として考えればかなり快適な方である。


そうして、あっという間に朝は来た……翌朝8時過ぎ、ほぼ定刻通りにParisベルシーに到着…!!



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