ITALY7日目(5月2日)
ヴェネチア#2:迷子と雷雨と水上バス
ITALY7日目(5月2日)
ヴェネチア#2:迷子と雷雨と水上バス
もりもり食べる! ヴェニスで買い食い三昧
2日目は午後から天気がぐずついた。どうやら雨が降るらしい…。 イタリアに来て、雨が降らなかった日はないかもしれない。傘が手放せない。
ヴェネチアではなるべく出費を押さえるために、なるべく朝食はホテルで出されるものでお腹を満たせておきたい。 …だなんて、通常の私の旅ではあり得ない発想である!(笑)そこまで追い詰められているのか、ユーロ高に、金満エリアに!(笑)
朝食は、ありえないほど暗くて狭い部屋に押し込められて、クロワッサンやヨーグルト、シリアルのシンプルな内容。 半世紀前の映画スターのような2枚目の男性がひとりでサーブをしている。 でもなにか気が利かない、飄々とした人物で、本来ついているべき「卵料理」がおいつかないため、 作ってもらえている席とそうでない席が出ている。 私は結局卵はもらえずじまい。明日はもらえるのかなぁー(笑)。
とりあえず、参考書にあった菓子屋めぐりでもしようと、ローマ広場のやや東側のエリアを歩く。 歩けば歩くほど、どんどん迷路になっていく。しかし、今日歩いているエリアは、 昨日歩いていたブランドショップ街とは違って、庶民的な市場が並ぶ、比較的生活感のあるエリアだった。 蚤の市などが立ち並び、雑貨が売られている。 たしかに、ここにも住んでいる人はいるんだよなーと、夕べはわからなかったことが見えて来て面白い。
そして、美味しそうなパン屋を発見。見せ方が上手なのかも、パンの焼き色とか「フランスのように」美味しそう♪
そこで、菓子を一つだけ選んだ。アップルパイだったが、これがべらぼうに美味しいー! 砂糖のカリカリっとした甘さと、キャラメリゼされたかのようなクイニーアマンの表面。リンゴも美味しい〜。 こっち(欧州)のアップルパイは、ほんとどこで食べても美味しいや♪ もう一度行け、と言われても無理だが(ここはドコ? 私はダレ?)
続いて、目当ての一つの菓子屋である、TONOLOを発見。 MILANOにもある店なんだそうな。この辺りには、日本人のツアー客は来ない辺りで、地元の常連さんでいっぱい。 次から次へとお客さんが菓子を求め、エスプレッソとともに立ち食いをサクッとしていく。 私もそれに真似てみよう。
どれも美味しそうで手頃。ティラミスは、ほんとそのまんま「王道のティラミス」(笑)、エスプレッソが美味しいなぁ〜。
パン屋さんの看板。おお、フランスでもよくみかける、職人の称号をもつマーク(…だったよね?)。 ここのパン屋さんも美味しいんだろうなー。今は買えないけど。 って、いつ買うんだ(笑)、もう一度来いといっても来られない(ここはドコ? 私はダレ?)。
水辺の街では、八百屋さんも水上ボートの上。 どのみち水上で運んでくるんだから、いちいち陸に卸すよりも確かに手間が省けて合理的だよね(笑)。
あー、イタリアはやっぱりトマトの色が元気です!
もう一軒のお目当ての菓子屋をさがしていたが見つからない。 そうこうしているうちに昼が近づいて来たが、サンマルコ広場に向かう路地で(これも)たまたま見つけた看板無しのピザ屋。 地味だが、その飾らなさが逆にこの街では気をひく。愛想ゼロの夫婦2人でやっている店で、 トマトとリコッタチーズ(?)とルッコラ、ナス、ズッキーニ等が挟まれたピザを買った。
これも超ーーーー旨い!!! チーズがカッテージチーズのようにさっぱりしているし、 具も生地もウマ!! とくに生地が粉の風味が強く出ていて美味しいよーー!!
今日は旨いものばかり立て続けに食べられて気分上々。 やっぱり、安くて旨いもんがあれば、なんでもうまくいくとも。
この後、ふらふら歩いて部屋に戻ろうとしたらものすごい雨が。びっくりするほどの雷雨に町中が水浸し。 雨宿りしながら迷路の中を歩くが、一向に辿り着かず、むしろもっと迷い込んでしまう羽目に…。 自ら望んで「迷子になるのも楽しい♪」散歩ならいいけれど、 「ホテルに戻りたい!(=トイレに行きたい! 寒い! 荷物重い!)」という時には、 この迷路の街はなんとまーイラつくことか!(笑)
直線距離でホテルまで1キロもない道のりを、なぜに1時間半も歩かなきゃならないんでしょうか(笑)。 ある意味、この迷路の街を歩きこなせる人々って凄いよ…。
雨の中の水上バス初乗船!
一度ホテルに戻って荷物をおいてから今度はムラーノ島というヴェネチアングラス作りで有名な離島に行ってみようと、 水上バス(=ヴァポレット)の24時間乗車券を購入してみることにした。とりあえずこの1枚があれば、 明日の同時刻ころまでには水上バスに乗り放題(といいつつ、現実には、別に乗車券チェックされるわけでないので、 多少時間オーバーしても、ごにょごにょごにょ)。
ヴァポレットは、水辺であれば、強い。ちゃんと方向さえ間違えなければ、場所によってはヴァポレットに乗る方が早い場合もある(遅い場合もある)。 そして、ヴァポレットでしか行けない場所もある(当然、離島とかは徒歩では不可能)。 こういうところが、どこかドラクエのようで楽しいじゃないか(笑)。
最初乗り方を間違えて思いきり反対方向のヴァポレットに乗り、思いっきり遠回りしてしまう。 10分でいける場所も40分もかかる(笑)。雨はどんどんひどくなるわ、寒いわ、景色はつまらないわで散々。
ただ、このヴァポレットは観光客のためのものだけではなく、 本当にこの島の人々の生活の足なんだなぁと実感できて、乗ってよかったなぁと思う。
ムラーノ島についたころにはもう17時半で、ガラス工場はもう閉まっていたし、 ものすごい土砂降りで動くに動けない。 結局、島のヴァポレット停留所の前のバールで、寒さしのぎのためにカプチーノを飲み、トイレを借りるだけという(笑)。 ああ、なんか不毛…。
ムラーノ島から戻る際、サンマルコで乗り換えをしてアカデミア美術館の側の停留所で下船した。 目的が有る時にヴァポレットに乗るのは便利! 早い! うまく使うと便利かも。
この美術館の近くを歩いていたときにたまたま発見したヴェネチアングラスのお店の指輪がかわいかったのだ。 しかし…えーん、もう閉店時間だった。まぁ明日また来ればいいや。明日は夜まで時間がたっぷりあるから。
ヴェネチアの夜景探し
夕暮れになり、ようやく雨もやんだ。 駅前のBrekというセルフサービスのファストフード的な食堂でピアットVisという、 2品のパスタで4.9ユーロという超ありがたいセットを食べる。 安いわ、種類は豊富だわ、一人で入りやすいわ、まぁまぁ美味しいわでこりゃ使える店だわー。
テンコ盛りのアラビアータ(なんかナポリタンみたいな味)とほうれん草のリゾット。 味はそこそこ。もうこの先レストランに入る予定はないし、 私にとってイタリアで食べるリゾットはこれがラストかも(笑)。
それからは精力的に夜景探し。 サンマルコ広場まで行き(←これもまた遠回りしてしまったせいでめちゃくちゃ歩いた、、、)夜景ショット。
そしてリアルト橋付近でも…。もうあとはいいや、疲れた(笑)。
ヴァポレットに乗って、再び駅前へ戻る。行きは1時間も歩いたのに(←迷い過ぎ)、帰りは10分。こりゃ便利だわー。 ヴァポレット無しならひたすら歩くしか無い、そして、この迷路のような(いや、迷路そのものの)町を、 地図無しで歩けてしまう島の人たちをひたすら尊敬するのである…。
1日目【ROMA#1】初めてのイタリア入国+ローマの安宿
2日目【ROMA#2】市内こてこて観光、食べるはPIZZAオンリー?
3日目【ROMA#3】憧れのヴァチカン市国+旧道遠足+夜景めぐり
4日目【FIRENZE#1】ドゥーモ+夜景+悶絶のパン粥
5日目【FIRENZE#2】トスカーナの味めぐり・買い物DAY
6日目【FIRENZE#3】高台ウォーキングとメーデーパニック
6日目【VENEZIA#1】負けるな! 金満地帯ベニスに死す
7日目【VENEZIA#2】迷子と雷雨と水上バス
8日目【VENEZIA#3】ヴェニス離島めぐり+夜行列車でPARISへ
9日目【PARIS#1】同居人とパンランチ+モスケでトルコ風呂
10日目【PARIS#2】2006ベストクロワッサン+19区パンめぐり
11日目【PARIS#3】マレ地区朝パン+郊外パン屋とサンジェルマンアンレー、エッフェル塔夜景
12日目【PARIS#4】最終日も貪欲パンめぐり