5日目後編:夢のカリフォルニア 至極のドライブ編

海沿いぐるりとドライブ


Aちゃんのお友達の車でサンフランシスコを総ざらい! 情けないことに、ほんとに英語がしゃべれない私は、全部Aちゃんを通訳に、 お友達さんと会話をする。底抜けに陽気な楽しい方で、あちこちに連れ回してもらえたのだ。





最初に訪れたとあるベーグル屋さんは、残念ながら今日はお休みだった。 その代わりに、近くのビーチへ。この辺りの風景は、日本でも見られるような海岸線で、 だからかどうかはわからないけれど、私は故郷の北海道の海を思い出してしまったりもする。 太陽は刻一刻と沈みかけている。でも、まだまだ長い一日の後半戦は始まったばかり!





ぐるりと海岸線を走る。昨日サバイバルをしたゴールデンゲートブリッジが見える、 ベストポジションで車をとめる。肩が写っているのは私(笑)。 一人旅だと、全然自分の写真が撮れないけれど、ようやくここで記念すべき一枚を! もちろん、Aちゃんとの2ショットも忘れずに。





昨日は曇り空で、いまいちピンと来なかった橋だったけど、今日は青空に赤が映える! 昨日のサバイバルを二人に話す。ちょっとした武勇談調に(笑)。





えーっと、ここはどこだったかな?(笑) よく覚えていないが、 おそらく観光スポットなのだろう(笑)。 私は、とにかくひとつ見たいところがあった。それは「アシカ」がたくさんいるところ! クリフハウスとかいうところが、アシカがたくさん集まってくるビーチらしい。 そこへ行きたいなーと話したら、お友達さん曰く「フィッシャーマンズワーフにアシカがたくさんいるよ?」と。 え? 昨日シーフードを食べたあの波止場に? そうなの? ぐるっと歩いたけれど、気付かなかったよ?!





そうして連れてきてもらったのが、昨日に引き続き、フィッシャーマンズワーフ。そのはしっこのピア39というスポット。 ほんとだーー!! 「アザラシ」がたくさんーー!! ちょっと臭うけど(笑)、念願のアザラシ(この際、アシカだかアザラシだかどーでもよい)だ!! うちにはゴマフアザラシのぬいぐるみがいるのだけど(ゴマちゃん(笑))、 残念ながらあのような玉のようなめんこいアザラシはいなく、 聞いたことのないような鳴き声で、だらしなーく横たわっているアザラシたち。 だがだが、なんとまー、かわいいのだ。臭うけれどかわいい(笑)。





冷たい夕暮れの風が吹く波止場。夕暮れをずっと眺めていた私たち。 Aちゃんはさっきから無言になっている。なんとなく、気持ちが分かる気がする。 そう…この夕日を眺めながら、なんとも不思議な巡り合わせに、感無量だった。 言葉を失っていた。そして、私たちはぎゅっと固く握手をした。

「ありがとうね、ここまで本当に来てくれて…!!」

あぁ、だめだ。私は涙もろいんだよ、そして照れ屋なんだよ。 胸がいっぱいで、私も感謝の気持ちでいっぱいだよ…。





この夕日。いつ見たものか、誰と見たものか、どんな気持ちで見たものか。きっと、ずっと、忘れない。




エチオピア料理とサンフランシスコの夜景


晩ご飯は、Aちゃんとお友達さんが以前いったことのあるというエチオピア料理のお店。 うわーい、東京にもあるけれど、いったことがなかったの! ぜひぜひぜひーー♪ 止めていた車に戻り、坂を登り出す。どこを目指すかわからないけれど、ひたすらお任せ。 さっきの夕焼けの興奮が覚めやまぬままで、ちょっとした刺激で叫びそうになっていた私。


その瞬間! 車がとつぜんカーブを曲がった!





きゃーーー!!!

ロンバードストリート!!!

昨日、歩いてくだった、あのS字カーブの坂道!! 車があったらくだってみたいなーって思っていた、あの坂道よ!! この突然の出来事に興奮は最高潮!! まるでSF映画を生で体感しているみたい!!  Jさん、最高!! あんた、最高よーー!!





そうして到着したお店は、いったいどこのなんという店だったかは忘れてしまったが(笑)、 はじめて食べるエチオピア料理は美味しかったなー。 しかし、このエチオピアワインだけはどーしても解せない味だった(笑)。 「これ、なんか絶対変だよね、これ。前来た時と明らかに違う!」と、 店主にワインを変えてもらうが、やっぱりなんかちょっと妙な味(笑)。こういうものなのかなー。





大皿に盛られた前菜を、クレープのようなふにょふにょのパンでくるんで食べる。 このクレープのようなパンはテフという穀物をベースにした「インジェラ」(後で調べた)。 ものすごく酸っぱい。お酢のような味がする。けれど、これが妙に美味しいのだ。





スパイシーなカレーに似たような煮込み料理を包んで食べるのだが、わしわしと手づかみで食べるのだ。 くるんでパクっ。くるんでパクっ。そしてビールで口をすすぐ。うまいなぁ〜!!





ぎゃ! Aちゃんの手、びちゃびちゃじゃないかぁ〜(笑)。あんた、ナニジンだよー(笑)。





そして、最後のわがままがかなってしまった。そう、夕べ来たくてたまらなかった、 ツインピークスからの夜景…。車でないと来られないような山の頂上にあるこの展望台、 来られたのも本当に二人のおかげ。ありがとう。ありがとう!!



私のホテルの近くまで送り届けてもらった。 Aちゃんは、3週間後の5月下旬に日本に一時帰国する。そして、一大イベントが待っている。 もうすぐまた会えるというのに、やっぱり寂しい。こんなに楽しい一日を共有してしまうから、 別れが寂しい。助手席の彼女と、後部座席の私は、また固く握手をした。 また会おうね。今度は、私が君を思いっきり楽しませてあげるから。待ってるよ。



一人きりになったホテル。長い一日だった…。…しかし、余韻に浸ってはいられない。ぼーっとはしてられない。 なぜならこのホテルは風呂トイレは共同! 誰か他の人が入る前にすかさず入らねば。 ざぶざぶと一日の汚れを落とし、サンフランシスコの最後の夜は心地よい眠りとともに締めくくられた。




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