1日目:ラスベガス到着〜巨大ホテルめぐり

いざ行かん! 出国編


フライトは夕方6時頃。土壇場まで会社にいて仕事に追われる。 もう間に合わないんじゃないかと思われた事柄も間に合って、 晴れてストレスフリーで出国できた!! 最悪の事態が避けられてホッとしたぁぁ。 成田までは京成の特急で。今回の旅行は宿が日替わりなので、 なるべく荷物は持たないように、スーツケースはやめて国内旅行用のソフトケースにした。 とても身軽。服はほどんど持たなかったのだけど… まさかあんなに寒い思いをするとは思わなかったなぁ…。


今回はすべてネットで手配。航空券もe-チケットで。 これ、プリントアウトしたバウチャーを行く先々の空港カウンターで提示して その都度航空券に替えてもらうんだけど、最初はかなりびびる。 「これでホントに交換してもらえるの?!」と。最初っからハラハラし通しの旅だった。





今回はユナイテッド航空(UA)。 たぶん大昔に一度どこか行くときに乗ったことがあるようで家にマイレージカードがあった。 もちろんもう失効していると思うので敢えて今回は提携しているANAカードに新規入会。 私は御存じ筋金入りのJALマイラーなのだが今後は二刀流でマイルを貯めるのだ(笑)。



ここ数年、国際線に乗ることが増えたので だんだん自分の中で比較対象が出来てきたから思うのだが、 正直UAは…いただけなかったなぁ〜。くぅぅ。 フライト直前に機器の障害でずっと真っ暗なまま30分くらい空港に止まったまま不安をあおられるし、 トイレにもアメニティなし、客室乗務員は妙に高齢化していてなんか恐かったし、 個別モニターはない、機内サービスもほとんどない(おやつが来ない!(笑))、 寒くて寒くてたまらない、コーヒーがスタバのくせに薄くて不味い。





全然いいとこ無しだったのだけど、唯一よかったのは機内食で出たチキン料理。 鶏肉のビビンバだったのだけど、ナムルもたっぷりでチキンがジューシーで美味しかったなぁ〜。


それにしても、毎度のことながら10時間以上のフライトって、 ほんとに規則正しい食生活だよ、もんのすご〜く腹ぺこになる。 だからといっておやつを持ち込んで食べるほどの準備もしないから、 とにかくじっとじっと我慢! でも今回は、事前準備がだいぶたりないのでひたすら地球の歩き方を熟読。 ひたすらラスベガスでのカジノのルールを熟読(笑)。





到着1時間前に朝食…オムレツとソーセージとフルーツ。 これにパンが来たら写真を撮ろうと思ったら、いつまで経ってもパンが来ない。 …えぇぇ?! パン無いの?!(笑) まさか朝食に炭水化物抜きとは(笑)。 周りを見てもみんなパンなしで食べている。 うーん、これは「到着してから遠慮無く食え」という大きなお世話なのかしら(笑)。



砂漠の街、ラスベガスに到着!





トランジットするサンフランシスコ空港に到着したのは現地時間で午前。 フライトが大幅に遅れたので国内線の乗り換え時間が30分程度!  走れーー。ラスベガスまでは1時間ちょっとのフライト。初めてのアメリカ国内線。 眼下に見えてきたのは砂漠の中に広がる大都市、ラスベガス。 私は今回の旅まで、全然ラスベガスという町の詳細を知らなかったのだが、 調べれば調べるほど面白い町だということがわかってきた。 まず、カジノで成り立っている(というのは誰でも知っていると思うけど)のだが、 その巨額な富がこんな砂漠に町を作り上げちゃったというのだ。


 



一にカジノ、二にカジノ、三度の飯よりカジノ! …ってなわけで、とにかくいたるところにカジノがある変な町(笑)。空港の到着ロビーからすでにスロットマシーンが溢れてる。





マッカラン空港というのは、福岡空港もびっくりなほどに街に近い。 ラスベガスのホテル街のど真ん中を南北に走るストリートを「ストリップ」というのだが (意味深(笑))、ここまでほんの2キロ程度。いつもの私なら歩いても行ける?!(笑) 飛行機の騒音なんてモノともしないこの24時間眠らない街、ラスベガス。 着いたぞ着いたぞー!


まぁもちろん、今回はホテルまでタクシーに乗りますよ、でも…タクシー嫌いなんだよなぁ、 英語しゃべれないし。今回の運ちゃんもなんか妙にナンパなヤツだった。 やたら「彼氏いるの?」とか「アナタ ガ キレイデスー」とかこればっか。 もう頼むから黙ってくれよっってな状態だった(笑)。



ラスベガスのホテル事情





初日に泊まるホテルは、ストリップのかなり北の方に位置する「TI:トレジャーアイランド」というホテル。 まぁそこそこグレードの高いホテルであるのだが、 平日のラスベガスのホテルはとっても安い。 どんな高級ホテルでも手が届くくらいの値段で泊まれる。 しかし週末となると異常に値段が跳ね上がる。 なぜなら、この巨大ホテルがいくつも立ち並ぶこの町のホテル稼働率はなんと9割以上なんだとか! ひとつのホテルが2000〜3000室であるのがあたりまえなのに、 常に部屋が埋まっているんだって。ありえない〜。


なので、初日である今日(水曜日)は手頃な値段でそこそこのホテルに泊まり、 明後日(金曜日)は格安のホテルに泊まることにした。 そこでラスベガスのホテルをネットやガイドブックで徹底研究! (もともと超高級ホテルは選択肢に入っていない貧乏性の私)  居住性が良くて、安いホテルを探したらここが一番よさそうな気がした。 ちなみにこのTIのサイトで予約をしたら100ドルちょっと。 週末になると200ドルは余裕で超えるから、非常に手頃…だと思う。


ラスベガスのホテルの特色は、なんと言ってもそのテーマ性。 例えばこのTIは「宝島」がテーマのもっと子どもじみたホテルだったそうだが (近年、もっとオトナ志向なスタイリッシュなホテルにリニューアルしたそう)、 ホテル自体がテーマパーク状態なのだ。だから、宿泊しているホテルうんぬんより、 とにかく他のホテルを見物に行くのがあたりまえ。これがとにかく面白い。 (ホテル巡りはのちほど詳しく紹介…)


そして、ホテル側の一番の目的はなんといっても「客をカジノに呼び込むこと」。 そのために、一階は巨大なカジノフロアとなっており、 レセプションにたどり着くにも、客室エレベーターにたどり着くにもとにかくカジノを通らなきゃならんという。 しかも客室は「なるべくカジノに出てこさせるために」 あまり居心地がよくないように出来ているとか(笑)。 とにかくカジノ、カジノ、カジノなのである。


それにしてもタクシーでホテルに着いたはいいけど、 いきなりカジノだらけで一向にレセプションに辿り着かないよぉぉ!  早速ラスベガスホテルの洗礼を受ける私。ぐるぐる回った挙げ句ようやく辿り着く。 このホテルはかなりきちんとしていて、かといって仰々しくもなくて私にはちょうど良い感じ。





ほら、エレベーターもロビーとは書かずに「CASINO」とあるではないか(笑)。





このTIは上からみたら三ツ矢型の形をしているホテルなので、 エレベーターホールから客室までは一本の廊下を行くだけで済む。 他のホテルに比べたらだいぶ使い勝手がいいみたいなんだがそれにしても長い廊下だぁぁ。 頼むから火事など起きませんように(笑)。


 



客室は思った以上にいい! 上々!! 浴槽もわりと深めで申し分無し。 いくら貧乏旅行が慣れているといってもやっぱり私もレディなわけで(笑)。



街へ出よう! ストリップを南下


思ったよりも気候は涼しくて、風が肌寒い。 それでも少しは爽やかな格好に着替えていざ行かん。 とりあえずストリップを南下するバスに乗ってみる。





ラスベガスを南北に走るストリップ通りにはバスが走っているのだが1回2ドル。 しかし、一度乗ってみて思うのは、バスが来るのを待つ時間ももったいないし、 客が乗降に時間がかかったりするわで、あまり便利じゃない気がする。 ホテルは巨大で、隣のホテルに行くのもかなり遠いのだけど、 やっぱり歩く方が楽しいと思うのだ。

とにかく私は激空腹!! 機内食(パン抜き)以来なにも食べてないのでふらふらなんですぅぅ。ストリップの南部の方までバスでとりあえず行き、そこの付近にあるとあるハンバーガーショップを目指す。






降りたのはNYNY(ニューヨークニューヨーク)というホテルの前。 ここはNYをテーマにしたホテルなんだが、自由の女神様がお出迎え(笑)。 直ぐ後ろにはエンパイヤステートとか、 夜に見るならまだしも、昼間の日の光の下だとどーしてもハリボテ感の否めないビルディング(一応客室なんだろうけど)が…。 ジェットコースターがそのビルの谷間を走るという何とも意味不明な仰々しさ。 うーん、何を見てもいちいち大げさなラスベガスのホテル(笑)。





その通り向かいにあるMGMという超巨大なホテルの一階には、なんとホワイトタイガーが飼育されているライオン展示室がある。 こうやって各ホテルがカジノへの客引きのためにあの手この手でいろいろアミューズメントを繰り広げているわけだが、 もうホテルの常識を遙かに超えたラスベガスの面白さにまんまとずぶずぶはまりつつある私(笑)。 








ストリップ通り沿いにはホテルだけでなく、やっぱり仰々しい看板のショップが立ち並ぶ。 m&m'sのお土産ショップや、日本でもお馴染みのファストフード店があれこれ。 ゆっくり見たい気もするんだが、とにかく腹減った…。タスケテ〜。



ふとっちょバーガーFAT BURGER


 



隣には巨大なマクドナルドがあるが、私が入ったのはご当地ファストフード店であるFAT BURGER」。 本当は同じく西海岸では有名な「IN-N-OUT BURGER」に行きたかったのだけど徒歩ではちょっと行きにくい場所にあったのでこちらで手を打ってみた。





超腹ぺこであったんだけど、どーもあまりでかすぎるものを出されるのは恐くてついつい保守的になる私(笑)、 食べてみたいフレーバーよりも、「BABY BURGER」なるものを発見して迷わずそれを。 ごく日本的ハンバーガーのサイズなのだ。ありがたい!(笑) これにポテトをつけて(フライドポテトなんて一体何年ぶりだよーー)。 ハンバーガー自体はごくごく普通。パテはつなぎ度が高い感じでイマイチだったかな。 ポテトもバーガーもとても薄味。




やっぱり恋しい! Parisでつかの間フランス風





NYがあるならば、アラビアをイメージしたホテルもある(アラジンというホテル。画像は省略)。 そして当然(?)フランスをテーマにしたホテルもあるのだ。それがParisというこのホテル! お約束のごとく、エッフェル塔と来たもんだ!!  このエッフェル塔、ハリボテ感もなく、かなーり精巧。リアル。エッフェル塔そのものじゃないか。 すごいなぁ…たったひとつのホテルがこんなもんを立てちゃうんだから! 言葉は悪いがとことんばかばかしくて感動してしまう。





Parisと言えば、ここのバフェが有名である。 バフェとは要するに食べ放題のビュッフェのことなんだけど、 どこのホテルも格安でしのぎを削っているらしい。 このParisのバフェは評判がいいとのことで、私もしっかり行くつもり(明日のレポ参照!)。


 



バフェ以外にもいろいろショップやレストランが入っているのだけど、やっぱりありました、 ブーランジェリー! ほんとにフランス的パンが並んでいる(ちなみに画像はすべて展示用)。 ハンバーガー食べたばかりなのでさすがに遠慮したが、なーるほど「本場」な顔している。 …しかし、でかすぎる(笑)。なんかパンというよりも大蛇のようだわ(笑)。 (ちなみにParisにはルノートルも入っている)




憧れの超高級ホテル ベラッジオ(もちろん見るだけ)


 



巡っても巡ってもまだまだあるぞ、ラスベガスのホテル巡り! Parisの向かいにあるのは、そう、ラスベガスの超高級ホテル、ベラッジオ。 世界中のセレブがここを選ぶ贅沢極まりないホテル(そして金だけはある日本人観光客も(笑))。 一応北イタリアの「エレガンス」さがコンセプトなんだそうだが、 私も泊まってみたいなぁ…と一応値段をチェックしていたがあっさり断念(笑)。 いつもは食べ物とかにお金を費やしたりしても、今回は全然食べ物は二の次になってるし、 いったい私はなににお金を費やしているんだ? と侘びしい自分に自問自答、ベラッジオ内のゴージャスな温室にて(笑)。





というわけで、ベラッジオには無料で見られる噴水ショーがあるのだ。 15分置きにホテル前の広大な池に噴水が華麗に繰り広げられる…はずで、 しばし池の畔で夕暮れ時を黄昏れてみる(ただし一人(笑))。 しかし残念ながら強風につき中止とのアナウンスが。周囲で待ち構えていた観客はため息とともに散っていった。 しかたない、ベラッジオはまた明後日に来ることとして、次はミラージの無料ショーへGO!





ラスベガスは夜の街なんだよな〜ってつくづく思った。 昼間は建物の中でショッピングでもカジノでもしているのがよさそうに思う。 だって、夜のネオン街がこんなにきれいなんだから中にいたらもったいない! そして私は自覚する。ネオン大好き! ネオンが私を呼ぶ!(意味不明)






ラスベガスの楽しみ方の一つは巨大ショッピングモール。 私の泊まっているTIの隣にも「ファッションショー」という巨大モールがあるのだが (滞在中、かなり入り浸っていた)、こちらは「シーザースパレス」というホテルに併設されたフォーラムショップスの内部。 …もう、いったいここはどこですかという感じですが…。 ハッキリ言って今回ラスベガスで買った戦利品は靴一足。 なのに、見ているだけで歩いているだけでおもろい。 一人でも全然おもろい街なのだ。 (*ちなみにショッピングモールの多くが23時とかまで営業している… スタッフの方お気の毒に(笑))



無料ショー<その1> ミラージの噴火ショー





時はすでに21時過ぎ。そう言えば晩飯は食べてない。 というか、食べるヒマがない…もったいない! 見たいものがまだまだたくさんあるのに、 私にしては珍しく、食べることがそっちのけになっていた。






今度はTIの隣に位置するホテルミラージの前の池で行われている無料ショーへ。 ごぉぉぉぉという爆音とともに、赤く染まった噴火口から本物の火が噴出する。 おぉ、噴火だー噴火してるー(←という程度の迫力だった(笑))。


それにしても、タダでいろいろ楽しめるのがラスベガスのいいところだねぇ〜。 よく、ラスベガスはお金を使わずに楽しめる街としても知られているらしい。 もちろん、使い始めたらいくらでも浪費できる街でもあるので注意注意(笑)。

ほんの空き時間にスロットマシーンもやってみたりする(カジノは撮影禁止なんだって)。 最初っから全然わからん。お金をそのまま使えるのか、専用のコインを使うのかとか、全然無知。 それでもスロットマシーンくらいはいじれる。とりあえず数ドルやってみたが、 やったね、2.5ドルゲットー(笑)。…ローリスクローリターンである(笑)。 所詮ビギナーはこんなもんっすよ(笑)。





泊まっているTIでも、人気の無料ショーが毎晩行われている。 海賊ショーなのだが、ものすごい人気で、30分前からホテル前には場所取りの人でごった返す。 夕食は食べていないので取りあえずビールで腹を満たすことにしようか(笑)、 私はバドワイザーの瓶(なんかプレミアム感があってかっちょいい瓶だ)を片手に結構良い場所で、強風に耐えながらショーのスタートを15分…10分…5分…と待ちわびる。 しっかしなんて寒いんだー!(だったらビール飲むなー) ラスベガスって砂漠の街だからもっとなめていたがめちゃくちゃ寒い! 砂漠気候ゆえ昼夜の気温差はあるらしいけど、それにしても風が冷たいぃぃ。 …と、10時ジャストに流れる放送。どうやら強風につき中止らしい(笑)。 がちょーん。無料ショーは1つしか見られなかったよぉぉ。 よしゃ、最終日の夜に全て挽回してやるぅ!


…しかしお腹すいたなぁ。なんか、食べることを後回しにするなんて…私らしくない?! というかそもそもラスベガスに来ること自体私らしくないって噂なんですけど?(笑) 明日は早々にグランドキャニオンに出発するけれど、まだまだしたりないことがたくさんー!

WEST COAST U.S.A 2005 TOPNEXT DAY