4日目前編:夢のカリフォルニア 駆け足観光編

ラスベガスよ、さようなら。サンフランシスコへ向けて





サンフランシスコ行きの飛行機は8時半。 めっちゃくちゃ早いのだけど、心配しなくても大丈夫。 ラスベガスは空港が街の中にある、ありがたい街。車でほんの10分程度の上、国内線なので、それほど焦って部屋を出る必要はなかった。

タクシーから空港へ向かう途中。朝の日差しがまぶしい。ほんの3日間(正味2日程度)しかいられなかったけれど、たくさんの刺激をもらった。この街は、ま だまだ私が体験すべき遊びがたくさん残っている。なによりも、ゲーミングで一攫千金をまだしてないじゃない?(笑) この街は来れば来るほど、やりたいこ とがふくれて行く街なのかもしれない。だって、ここは人の欲望で成り立っている街だから。





空港ではサクサクッとチェックインを済ませた後に、空港内のメキシカンレストランで朝食を。 これはブリトーである。なんだかえらく具が詰まっているカレーとチーズと…もう忘れてしまったが(これを書いているのは旅行の2ヶ月後につき(笑))。 そしてやっぱり付け合わせは揚げ物(笑)。ほんと、フツーにヘルシーなものを食わせてくれよぉぉ(笑)。


国内線は、とてもスマートに出発できた。 あまり寝ていないので飛行機内では爆睡につき記憶にも残ってない。 ほんの1時間程度のフライトでもうサンフランシスコ。 そう、もうサンフランシスコに到着してしまったのだ!




サンフランシスコに来た理由。





私が今回、サンフランシスコを旅程に入れた最大の理由は、友達に会うことだった。 去年の世田谷パンオフを通じて知り合ったカリフォルニア留学中のその少女。 その時に楽しい時間を過ごしたメンバーのうち、他の2人がなんと直接サンフランシスコに彼女に会いに行ったのだ。 しかも、二人とも別々に会いに行った。 その模様を彼女達から直接聞いたり、ブログで報告を見たりしていると、 なにがなんでも私も行かなきゃ、行きたい、と居てもたってもいられなくなってしまったのだ。 そして今回、私が3人目の来訪者、ということになる。 これってすごいことでしょ? よっぽどあの時のオフが面白かったのだ、私たちは。 そうでもなきゃこうして1年間の間に3人ものパン友達が海を渡って彼女に会いに行かないでしょう!!


そもそもグランドキャニオンがラスベガスに近い、ということを知らなかったので(笑)、 それまではNYCとサンフランシスコを両方行くぞと思っていたが、さすがに東海岸と西海岸のハシゴは 体力的にきつすぎてNYCを敢えて断念。 今回は、サンフランシスコで2泊する。明日、少女にこの街を色々案内してもらい、美味しいものを一緒に共有してもらおうというわけ。 今日は一日、一人で自由に歩いてみたかった。よーし、どこから見よう、どこから攻めよう?!




デザイナーズホテルは風呂トイレ共同


 


BARTというスマートな近代的鉄道で、空港からダウンタウンまでほんの30分程度。Powell St駅まで迷うことなく到着。 観光案内所で一日乗り放題乗車券(ミュニパス)を購入、ホテルもあっさり見つけることができた。 おぉぉ、順調順調!


ネットのホテル予約サイトで選んだのは、とにかく一番安かったこのThe Mosserというホテル。

ホテル自体はとてもおしゃれでモダン、ビクトリア調のモダンなホテルなのだが、 風呂もトイレも共用という点で格安になっている(もちろん、風呂トイレ付きの部屋もあり)。 日本人な私は「共用」と聞くと、どうしても大浴場みたいなもんや、ユースホステルのような洗面所、便所を思い出すが、 風呂は個室(そりゃそうだな)。3部屋に1風呂、という感じらしいので、それほどバッティングすることもないみたい。


 



なによりもこのホテル、めちゃくちゃ「デザイナーズホテル」なんですけど!!  これには面食らった。まるでアンアンのインテリア特集みたいな部屋(笑)。 せいぜい4帖くらいのとってもコンパクトなワンルーム。 ワイドスパンのベッドに、洗面台とかめちゃオシャレ〜。 ファッション雑誌のインテリア特集って、「こんな部屋住めたらいいけど 実際そんな収納で暮らして行けるかっつーの」と突っ込み甲斐満載。 でも、ホテルならそれが可能。しかもこんなにコンパクトで格安。これはいい! ずっと住みたい!(笑)

(*ただし、このホテルの南側はそれほど治安のいいところではないとのこと)




これさえ乗れれば本望です?! SF名物ケーブルカー


サンフランシスコと言えば、何を思い浮かべるか。 私は正直言うと、ゴールデンゲートブリッジとケーブルカーのイメージしかなかった。 とにかく、この2つさえおさえておけば完璧! と思っていた(どこの観光地でも一つはそういうの、あるでしょう)。

その夢は、到着早々あっという間に叶えられてしまうのである(笑)。





ホテルはケーブルカーの始発地点から近かった。 ユニオンスクエアそばのこの付近は休日ということもあり、人で溢れていた。 いかにも観光客という感じの人が多い。ラスベガスに比べると、日本人に遭遇することはあまりなかったかも。 ケーブルカーの始発場所を取り囲むのは乗車待ちのお客の列。うわー、結構並ぶんだなぁ!





ケーブルカーがターンテーブルで向きを変えるのだけど、うわぁ! 人が手動で回しているよ。 力持ちそうなおじさんが数人でぐぐーーっと押して、回転させている。 一台に乗れる定員が決まっているようなので、2台くらい見送ってから、ようやく私の順番が回って来た。 せっかくだから、見晴らしのいいところがいいなぁ〜と思っていたけど、普通に座席に座った。 どうせなら立って手すりにつかまって乗りたいなぁ!(*明日、その機会はめぐって来た)


チンチンチン…と賑やかな音を立てながら、ものすごい傾斜の坂をぐんぐん登って行く。 しっかり座っているのが難しいほどに電車は傾きながら進んで行く。 そう、サンフランシスコというのは、坂だらけの町。 だけど、アメリカでもっとも「住んでみたい町」と言われる。 どこの国でもそうなのね、金持ちは高いところが好きなの(笑)。私は楽な平地の方が好きだけどなぁ。


…でも、海風を浴びながらケーブルカーで坂を登るのはすごく気持ちいい! 曲り角で海の景色がバァッと広がった時は、やっぱり金持ちの気持ちがわかるような気がしたのだった(笑)。 こんな景色を眺めて暮らしてみたいって!




観光名所ロンバートストリート





坂の途中に、有名なSF観光スポット、ロンバートストリートを通りかかる。 何人かの人が下車した。私もすかさず飛び下りた。 ものすごーい急勾配を下るためにS字のカーブが続いた坂道がある。 そう、クルマの教習所にあるようなあのS字クランクが、延々と続いた路なのだ(しかも急勾配!!)





別にこの道を通らなくてもいいのに、わざと通るクルマが多い。 腕試しをしたいドライバーたちがたくさんいるのだ。ひえー、私もやってみたいけど、絶対両脇の家に激突するよ(笑)。 でもクルマでこの道を通ってみたいよなー!!




八つ橋? マルセイバターサンド? NO! ギラデリのチョコレート


 


ロンバートストリートから歩くこと少々。 次のお目当てはギラデリスクエア。サンフランシスコ土産の定番中の定番、ギラデリのチョコレート屋だ。 京都で言えば八つ橋、北海道で言えばマルセイバターサンド、沖縄で言えばちんすこうみたいなもん?(笑) それくらいに誰もが買って帰るであろう、メジャーな土産だ。 私は基本的に「土産を買う」ことに時間を割きたくないタイプの人間。 こういう「定番中の定番」があるとほんっとに助かるわけ(笑)。





で、元工場をショッピングモール化したこのギラデリスクエア、サッポロで言えば白い恋人みたいなもんかなぁ。 チョコレートショップでは、試食をまるまる一枚もらえる。 薄い板チョコにキャラメルがサンドされているタイプが一番人気(と思う)。 うひゃ、甘〜い! 甘〜いけど、コーヒーが美味しくなりそうだなぁ。 ここで、大きな詰め合わせをまとめ買い。これでお土産はOK、後は観光に専念できるわ!





ここのカフェでは、パフェとかも食べられる。この人だかり! みんな「これ」を食べるために並んでる。





カフェ名物、ホットファッジサンデー!! 私はろくに意味も分からずに頼んでいたのだが、上は生クリームだけど、 下はアイス? くわーっ、なんだかよくわからんが溶けてますっ!(そういうもんらしいが) なんだかぬるいですっ! そして甘〜いです(笑)。 実は私、ハタチになるまで偏食っ子で、生クリームや豚の脂身があまり食べられなかった★(そのわりには太っていたが…(笑)) オトナになってようやく免疫ができてきたのだけど、やっぱり未だに「生クリーム臨界点」があるみたいだ。 最後は溶けてプールのようになってしまったクリームの残りを持て余して逃げ去る(笑)。 ほんとにすんません、でも3/4は食べましたから許してぇぇ。




フィッシャマンズワーフで求愛される?!


 



路面バスに乗って目指すは、お次もこてこてサンフランシスコ観光コース、フィッシャマンズワーフ。 来るまでこの観光地については全然知らなかったのだけど、この看板を見れば説明が早いかも。





そうそう。私の好きな映画の5本指に入るあの映画のモデルになったところだったんだねぇ。 ババシュリンプ。とにかく海老やカニ、クラムチャウダーを食べに来たのだ。


 


市場では、水揚げされたばかり(?)の魚介類たちがでかい釜でゆでられて売られている。 そのままで食べるのもあるし、加工調理されて食べられる屋台がずらずらーーっと並んでいる。


 


これだけたくさんあると、どの店がいいのかわからないよぉぉ。 でも、こういときは、なるべく人が多くならんでいるところを狙った方がいいのかも。 適当な店で、クラムチャウダーとシーフードを選ぶ。


 


カクテルソースのついたシーフードサラダ。 …心なしか、あまり新鮮そうに見えませんけど?(笑)





クラムチャウダーは、サワードゥと呼ばれる酸っぱい丸いボール状のパンをくり抜いて、 中に注いでスープパンとして食べるのが多い。 この店にももちろんサワードゥはあったのだが、ケースに入ったサワードゥを見る限り、 あの時(2日目後半の夕食 に出て来たサワードゥとあまり変わらなさを感じたので止めておいた。





私を接客してくれたお兄ちゃん。私よりもちょっと若いかな? 彼が妙に親切。「キレイデスネ」とお世辞をおっしゃるじゃないの。気分いいねぇ〜。 カウンターで立ち食いする私に、その後もやたらと熱い視線とスマイルをくれるお兄ちゃん。 さらにこっそりカニ爪フライもおまけしてくれた。うぬぼれちゃだめかしら。 もしかして、お兄ちゃん、お世辞じゃなくて本気だったのかしらっ(笑)。


でも、どーにもこーにもこのフライもシュリンプもクラムチャウダーもどれもこれも…、…お世辞にも美味しいとは…(笑)。




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