Paris 2004.9.16〜9.23◎

2度目のParis一人旅 〜略して「フランス失敗列伝」


そもそも、今年もまたParisに行くとは自分でも思っていなかった。 すべてのパワーを2003年の渡仏で使い果たし、なおかつ今年の5月にはNYCに行って来たばかりだ。 準備の時間も、資金も乏しい。しかし…またあの空気を吸いたい。 Parisで感じた、そしてNYCでなぜか感じた「自分にはフランスが肌に合う」感覚を、 確かめに行きたかった。


しばし迷っていたところ、 Paris旅行にはまりつつある幼なじみの一人が私に諭した。 「お金はなんとでもなる。行きたい時が行き時だ」と。 もしかしたら、来年は何かのアクシデントで行きたくても行けない状況になるやもしれない。 時間があるのなら、行きたい気持ちがあればそれだけで十分だと。 この言葉は、力強く私の背中を押した。マイルはまだあと1万マイル足りないので、 格安航空券を手配、トランジットの待ち時間の短さを考えて、ソウル経由の大韓航空に決めた。 宿は、もちろん、昨年と同じところ。…しかし、出発時期が迫っていたため連泊が難しく、 滞在中の引っ越しを余儀無くされた。それでもいい。あの部屋でまた過ごせるのなら。


しかし、2003年のParis一人旅は、準備周到すぎた。

受験勉強さながらの力の入れようは、たぶん、後にも先にもあれが最後だろう。 恋も二度目なら…♪ と、歌のとおりじゃないが、 旅も二度目なら、もっと器用に楽にうまくやれるとなめていたのかもしれない。 パン屋リサーチも、出国前にタイミングよく出てくれた某グルメ雑誌のParisパン特集に任せきり、 語学もまったく復習しなかった。もともとなにも話せないというのに…。


そんななめた状態で出国の時期は近付いた。 漠然と、アルザスにも行きたいなぁと思っていたところ、 パン仲間のHさんから時期を同じくしてフランスへ行くと言う話を聞かされ、 参考資料を交換した。私はParisのパン屋リストを、彼女からはアルザスのお菓子巡りの本のコピーを。

どんどん、アルザスでのお菓子巡りに頭が占められていく。 HPを持ってからの初めてのParis。情報がBBSやメールでも多く寄せられ、 たくさんの人に後押しをされ、私は出発した。


ところが、やはり準備はぬかりまくっており、たくさんの失敗を重ねた今回の旅。 まるで「失敗列伝」とでも言いたくなるような、赤っ恥の連続だった。 この失敗が、他の渡仏者たちの参考になればと思い、赤裸々に披露させてもらいたい、 今回のParis一人旅。 「どこへ行っても阿呆だなぁ」と、苦笑いでもしながら読み流してくださると幸いだ。




NEXT DAY