Paris5日目(9月20日後半)

5日目後編:アルザス・サバイバル編 〜コルマール〜

コルマール到着! まずは明日のバスを確認


コルマール行きの電車はわりと頻発しているようで、駅の中のお店などを物色しているうちに発車時間。 13時半ころ発車、30分位でストラスブールから南の町、コルマールへ到着!  駅にはブラッセリーとカフェもあるが、駅前にはロータリーだけで何もない。





アルザスと行ったら、ワイン街道めぐりが有名で、 ストラスブールとコルマールを結ぶ小さな村々をバスで巡るのが一般的だ。 しかし私はそれよりもフェルベールのお店に行こうと思っていたので、 途中、ぶどう畑でも眺められたらいいなぁ程度に思っていた。


まずは、明日乗ろうとしているフェルベールの店がある村、ニーデルモルシュヴィルへのバスを確認しておこう。 私が今回、このフェルベールの店に関して集めた情報は、 友達にもらったお菓子巡りの本のコピーと、雑誌の特集のコピー、それだけ。 バスの手がかりも、そこに書いてある「駅前のバス停から一日4本」という情報だけ。 地図もない。その資料によると、一日4本のバスは非常に不便な時間帯しかなく、 昼頃の便に乗っても、お店の昼休みにぶちあたったり、 帰りのバスの時間とは何時間も時間差があったり、とのことだ。 バス停すらその本に記載されているのとは違って、 駅より少し左の方に場所移動していた…ちょっと不安。


  


路線図でだいたいどの辺りなのか探してみる(これだけで30分くらいかかってしまった…)。 随分小さい文字でようやく発見したニーデルモルシュヴィル。 路線図ではBrandというバス停までしか伸びていないけど…大丈夫かなぁ?  ニーデルモルシュヴィル行きのバスは15番線のみ (そのからくりを把握するのにも30分ほどかかる(笑))。 時刻表をみると…??? あれ? なんか随分本数があるようだぞ。 そうか、ニーデルモルシュヴィルまで直行便は1日4本しかなくても、 途中のPl.Republiqueまで行って、そこから歩いても行けるかも知れない。 (タクシー、という選択肢はもともと考えていない) …よし、なんとかやってみる! すべての勘を総動員させて!  取りあえず、明日朝6時55分のバスに乗り、帰って来て、昼前にはコルマールを出よう。



観光案内所でホテルを確保


取りあえず、今夜はコルマールに泊まることにしたので、宿を探さねば。 駅の周辺からまずは当たってみる。Parisに比べるとホテルはどこも格段に安いので、 手当りしだい寄ってみた。…しかし、数軒当たってみてどこも「complet」と来たもんだ。 まさか野宿もありか…?(大げさ)


そこで、コルマールの観光案内所へ向かう。そこでホテルを斡旋してもらおう。 そこまでの道のりは、商店があり、郵便局があり、公園があり…と、 ごく平凡な町並みだったので「なんでわざわざこんなところまで来たのか」と途方に来れる。 しかし、観光案内所のあたりの「旧市街地」は、 まさにおとぎ話のようなコロンバージュの建物が立ち並ぶかわいらしい町並みだった。


 


観光案内所では、フランス会話本を頼りにまずはホテルリストをもらい、 そして広場から近いところを中心に○印をつけ、案内のお姉さんに問い合わせた。 コロンバージュの建物の「Saint Martin」というホテルをこれで確保した。 三ツ星ホテルで一晩63ユーロ。Parisの物価から考えると格安! 


 


途中、カテドラル(大聖堂)なども通りかかるも、 とにかく宿へ辿り着いてチェックインしないことには落ち着かない。 延々迷子になりつつ辿り着く。石畳の道は足を取られるゆえ、よたよたしながらの到着!


 


こじんまりとした少女っぽい雰囲気もあるかわいらしいホテルだ。 部屋も清潔、申し分無し。とにかく水周りがきれい!!  考えてみたらフランスでホテルに一人で泊まるのは初めて。浮き浮きしてくる。




カテドラルの横のビスケット屋の試食


荷物を置き、町へ出る。 お菓子巡りもしたいのだが、お腹的にもう食べる余裕はないので控えめに…。


 


大聖堂の近くのお菓子屋さん。笑顔のやさしいマダムがまるで配給のように、 通りかかる人に試食を配っていた。 ハードなココナツマカロン、焼き立てホヤホヤですっごく美味しい。 お礼がてら(?)店の中に入り、お土産に買って帰ることにした。 量り売りの焼き菓子やマカロン、クグロフなどが並ぶ。 この店は試食を来れる、というのを知ってか知らでか、次々に店先にお客がたくさん覗きに来る。 かといって買うわけではない(笑)。どこの国の人も「試食」は好きなんだなぁ(笑)。





いろんなマカロンを詰め合わせてもらって5ユーロ程度。 バナナチョコのマカロン、やはりこれも焼き立て。 水飴が固まったものを齧っているような、ねちねちと歯にくっつく食感。とても甘い。 表面は口の中を削ってしまうほどガリガリでハードだけど、うーん、ウマしー。 (名前を控えておけばよかったなぁ。カテドラルの隣です)


アルザスの器を置く民芸品(?)のお土産屋なども覗く。 気難しそうなおじさんがじーーっとこちらを見ていて緊張。 緑色の足のアルザスワインが欲しかったものの、持ち帰る手間を考えてやめた。 同じく、定番のクグロフ型も買わなかった。…花より団子なんですもの!



クグロフ食べ比べ(3) プティットベニスのエルムシュテッテール

 

  


このコルマールには運河が流れていて、ベニスさながらの(?)ゴンドラ観光ができる。 目的がないので、ふらふらと迷子になるのも楽しい。運河沿いに散策を。


途中発見したHelmstetterの支店に立ち寄り。 本店の方はカテドラルの近くで見かけたが、月曜日だからだろうか、お休み。 ことごとく月曜日はどこも休みなのなー。 ここでも選んだのはクグロフ!  これで3個目だが意図せずしてクグロフ食べ比べの旅になってきたぞ(笑)。


 


このクグロフはかなり焼き込まれていてカチンコチン。 例えると変だが、二度焼きしたトーストが乾いてしまった後のような風味。 それでも「パン」として美味しい。口当たりは悪くパサパサであるのに。 やはりこのクグロフも甘くはない。食事にも対応できる。 3つ食べてみて確信。「アルザスのクグロフは甘くない」。 もちろん、「パン」としての甘さは十分にあるのだ。 こういう「後味にようやく甘さが来る」ようなものって、次の一口を誘うんだ。 ついつい食べ過ぎてしまうかも。飽きない味だ。


HELMSTETTER(本店)

13, rue des Serruriers 68000 Colmar




旧市街でアルザスの味をショッピング


 


ひと通り町を歩いたので買い物と夕食を食べる店を探しに旧市街地(?)の方へ。 アルザス名物であるタルトフランベ (薄いピザ生地に、フロマージュブランを伸ばして焼いたもの。 ベーコンや玉ねぎを乗せて焼くのが一般的)を絶対食べると決めていた。 店を探しつつ、とあるお肉屋さんでチルドのタルトフランベを購入(2枚入り)。 これなら日本ででも楽しめそう!


 


これは商店街のとあるブーランジェリーでのプレッツェルサンド。 さすがドイツ国境の地、プレッツェルはどこの店にもあるし、 それを使ったサンドがとても多い。 プレッツェルサンドはなかなかParisでも東京でも見当たらないので貴重かも。 今回日程的にドイツに行くことは断念していたのだけど、 フランスにいながらドイツ気分を味わえるお得なアルザス。 明朝は早いので、朝ごはん用にサンドイッチをひとつ購入♪  店の雰囲気はこじゃれたところがどことなくPaulぽい感じで、 ハード系も種類豊富で美味しそうだった。


おなじみスーパーMONOPLIXではフォアグラの缶詰めやパテの缶詰めを購入。 ちょっと安めのモノで両親には申し訳ないと思いつつ(笑)。 (*それがずっとひっかかって、空港で慌てて高価なフォアグラを買い直したという小心者(笑))



夕食はカテドラルを眺めながらタルトフランベを


 


夕食は、カテドラルに面したカフェ&ブラッセリーにて、タルトフランベのベジタブルと、 ビールFISCHERをオーダー。 グラスとコースターがきちんと銘柄に合わせているところがかわいい。 まるでシャンパンのような細かい泡でさっぱりした口当たりが美味しい!  巨大なタルトフランベは、トマト、ピーマン、オニオン、コーンといった、通り一遍な野菜が 何の手も加えられずにそのまんまかかっていて、塩コショウしたくなるものの、言い出せずに(笑)そのまま食べた。 しかしパリパリの薄い生地とフロマージュブランの酸味はなるほど、他では食べたことのない味わい。 3/4はなんとか食べ切る。野菜不足ゆえ、野菜だけはしっかりかき集めて完食(笑)。





店を出たころにはとっぷりと日が暮れて肌寒くなっていた。 ぐっすり眠れたとはいえ、夜行列車での疲れがたまっている。 明日は6時起床。今日は夜遊びせずにホテルにまっすぐ帰ろう。 途中見かけたワイン屋さんのディスプレーに見とれながら。







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