Germany3日目(9月19日)

ローテンブルクロマンチック街道フュッセン

ローテンブルク朝散歩


あれだけうるさい夜だったけれど、目覚めは良好。 朝食会場へ行くと、夕べは全く遭遇しなかった日本人に何人か遭遇。





ユースといえど、あなどることなかれ! かなりかなりな内容充実の朝ごはん! 海外の安宿は、どこへいってもパンと飲み物くらいなのだが、 野菜とかやたら充実しているではないか。 (まぁ、私が安ホテルとかばかり泊まるのが悪いのだが)


ハム、タマゴ(しかも半熟ゆで卵♪)、チーズ、フルーツ、サラダ、ヨーグルト、シリアルなどなど… 海外の朝食でフレッシュな野菜を見たのは初めてかも(笑)





ドイツパン各種あり、それらに具を挟んでサンドイッチにして食べてみた。 ロッゲンミッシュブロート的なパンを上に、下はプンパニッケルで、みたいな(笑)。 美味しい〜。



本日、ロマンチック街道を南下する観光バス「ヨーロッパバス」に乗車して、 最終的にフュッセンに向かう(かのノイシュバンシュタイン城のお膝元)のだが、 そのバスが11時過ぎに、町の北部の方にある駐車場から発車する。 荷物をユースに預けておくわけにもいかないので、 駐車場付近に荷物をおいて、もう少し散策を続けようと思っていた。


荷物をすべて詰めてユースホステルを後にした。 し、しかし…昨日も相当難儀したが、さらにさらに石畳のスーツケース運びはしんどすぎるーー! ほんと、腕がちぎれそうだった。キャスターがついているとはいえども、 20キロの荷物を「ひきずる」のは難儀…!


駐車場の側にはなにもないのだが、まぁ鍵もワイヤーもつけているので、 その辺の柱に荷物をくくりつけて散歩にくり出した(その辺、私は結構テキトー人間)。 ちょっと無防備かもしれないけれど、そのためのスーツケース、 危ないことはないでしょう。放置放置ー。





ローテンブルクの朝の散歩はとりあえず、公園をぐるりウォーク。 昨日と同じく、谷に広がる緑の風景に心を奪われながらゆっくりゆっくり歩いた。





城壁の外に出て、駅前の大型スーパーにいって、お土産探しへ。 ナマモノを持ち歩けないので、ソーセージとか乳製品とか、 買いたいものが買えないーー(笑)。 そう、今回、フランスを先、ドイツを後にしたことで失敗したなぁと思うのは、 もちろんお土産関連だ。もともとビールは買って帰るつもりもないので、 フランスを後にすればよかったなぁ。。。

そういうわけで、私がここで買ったのは紙ナプキンと、 パンの絵の入った鍋つかみ。


ちなみに、画像はビールの「樽」。いろんな銘柄が、樽で売られている! 壮観♪





さて、小腹もすいてきたので満を持してシュネーバレンを食べてみる! ローテンブルクの名物のシュネーバレンは、町のパン屋さんならどこででも、 加えてシュネーバレン専門店もたくさんある。 ローテンブルクに来たら食べるべきもののひとつである。


茶こしのような丸い網に生地を丸め込んで入れ、それを丸ごと揚げるお菓子。 大きさは、1個食べるには大きすぎるものと、小さいサイズのものとある。





もちろん私は小さいものを1個(1ユーロ程度)。 想像以上に軽い味わい。粉糖の甘さはあるけど、生地自体はあまり甘くない。 パン的な食感は全くなくて、かりんこりんとスナッキーな感じ。


バックは市庁舎。さーて、ローテンブルク最後の目的は





市庁舎の塔にのぼってみることに!(2ユーロ) 階段がどんどん狭く、急になっていき、一番上はもう階段じゃなくてハシゴ状態だった。 ほんっとにハード! 荷物があったら上るのはちょっと厳しいかも。





うっわぁ…! すごい景観…!!

かなりハードな階段のぼりだったけれど、それに値するくらいにすばらしい突き抜けた景観だった。 なんてドイツは、ヨーロッパは平坦なんだろう…遠くを見ても、山が見えない。 下を見ると、市庁舎前の広場に人がたくさん集まっている。 これから観光を始めようという時間帯なのだろう。




ヨーロッパバスで行く、ロマンチック街道バタバタ編


まもなく、ヨーロッパバスの到着する時間。日本人が10人くらい駐車場に集まって来た。





おお、これがヨーロッパバス。乗るのは日本人くらいの観光バス、それはほんとに噂通り(笑)。 ヨーロッパバスとは、フランクフルトを早朝に出て、ロマンチック街道を通り、最終的にフュッセンに到着するというバス。 (その逆のルートもある) ロマンチック街道の魅力ある町を、少しだけ立ち寄るので、ハイライトでめぐりたい人には向いているが、 しっかり観光しようにははっきりいって各町で駐留する時間が短すぎる! 長くて30分程度。10分程度で出てしまうのがほとんど。それって、単なるトイレ休憩… レンタカーが理想的なんだろな、このエリア…。


それを承知で、「移動するための交通手段」として割り切って乗ってみた。 ただ、値段がめちゃくちゃ高いので、フュッセンまで乗らず、途中のアウグスブルクで下車して、 そこからは鉄道に乗ることにした。ちなみにローテンブルクからフュッセンまで75ユーロもするが、 アウグスブルクまでなら31ユーロで済む。





バスは、英語とドイツ語と日本語のガイドが流れる。 どうせ日本人しかいないのだから、他はいらないだろう(笑) ロマンチック街道…といっても、まぁ正直それほど心を揺さぶられる風景はない。 というのも、一昨日、フランスからドイツに入った直後に迷子(?)になった、 あの「奥多摩的風景」の方がよっぽどすばらしかったから。 もし、ロマンチック街道にこだわりすぎて観光ルートが固定化するのであれば、 はっきりいってばっさり省略しても全然もったいなくない気がした。 これから回る小さな町も、ローテンブルク行っていればなんか十分な気がするし… (雰囲気が似ているので、新鮮味がない)





最初に停留したデュンケルスビュールはかわいらしい小さな町。 ここでは一番長い40分の休憩だったのだが、観光するには短すぎる! てか、レストランでごはんを食べる時間はもちろん無い。 ちょっと迷子になったらもう40分なんてあっという間。トイレ探すだけでタイムアップだったりして(笑)





走って町をさくさく見渡してから、なにか食べるものをサクッと探しに向かう。





そこで適当に入ったパン屋さん。





ここで、テイクアウトでソーセージを挟んだサンドイッチを作ってもらった。 その場でパンを切り分け、熱々のソーセージをボムっと挟む。 これをバスの中で食べる。マスタードが効いてうまい。


…ほんっとに時間がない、慌ただしい!!!






続く、ネルトリンゲンという町ではもっとひどかった。 なんと20分しか停まらないという! バスが遅れて到着しても、 その分遅く出るのではなく、定刻ででるんだって…ひどーい!


ネルトリンゲンは中央に塔があり、ここからの風景が見たくてたまらなかった。 そのためにロマンチック街道のバスを選んだようなもの。 みなくては絶対この町に来た意味がない(と思う)!


…そこで、いちかばちかにかけてみた。 バスが市庁舎前についたら、すぐにバスを飛び下り、 塔へかけつけて、走って上った!!!





見た目のとおり、さっきの市庁舎よりも高さがありそうな塔。 15分しか滞在時間がない中で、のぼって降りてくるには、 時刻が30分までに(つまりあと5分)頂上にのぼれなければ、その時点で諦めて引き返そう、 そう決めてとにかく全力でノンストップでかけ登った!!!


80メートルの高さ。それを停まることなく、走って登り続けた。 階数にしたら、20階、いやそれ以上?! それを止まることなく一気に登ったものだからかつて味わったことがないくらいに、 肺が、心臓が、苦しいーーー!!! 息が切れて、肺が痛い痛い!!! 肺が焼けるように痛くて、咳が止まらない。ぜぇぜぇはあはあ!!!


そして最上階…! ジャスト30分!!! 番人のおじさんに2ユーロを渡してテラスへ…ぜぇぜぇはあはあ…






うわぁ…。風が気持ちいい…

…といいつつ、苦しくて苦しくて、本来気持ち良い眺めのはずなのに、 苦し過ぎて景色をゆっくり眺める余裕(心もカラダも時間も…)は全くなかった。


ひたすらばしゃばしゃ写真を撮るだけ撮って、またノンストップで降りてバスはセーフ! まるで喘息のように咳き込んでいた。バスに乗ってもずっと…




アウグスブルク散策


アウグスブルクに着いたのは、3時ちょっと前。 私はここで、ヨーロッパバスを下車した。アウグスブルク駅でまずコインロッカーに荷物を預ける。 ドイツの駅のコインロッカーは日本のそれよりもでかくて巨大なスーツケースでも安心して入れられる。 この旅では散々コインロッカーにお世話になったなぁー。


バイエルン州の中でのみ鉄道とバスが1日乗り放題という「バイエルンチケット」を購入。 ひとり19ユーロ(券売機で買った場合)で、複数人数だと5人までなら27ユーロという、グループで使うとなおお得(お得過ぎ!)な鉄道チケットなので、 これでフュッセンまで行くのだ。片道で元が取れてしまうとは恐ろしいチケット…。 ちなみに、明日も朝からこのバイエルンチケットを使いまくって、最終的にはミュンヘンまで行くのだ。お得!





アウグスブルクは、これまでのロマンチック街道の風情のある小さな町とは違って、大きな都市。 都会なので、特に面白いものはなかったのだが1時間だけさくさくと散策してみた。


市庁舎の前を走るトラムをパシャリ。

ところが、このトラムに乗って駅まで戻ろうと思ったら… ぐわー、全然違う方向で曲がってしまった。





結局、1駅分乗り過ごしたので、とぼとぼ引き返すことに。 しかしその途中の緑の遊歩道がとても気持ちがよかった。





駅で買ったビールを、電車の中で飲む私(笑)。 500ml缶というところが我ながら強気…。




フュッセンの謎なドミトリー






世界的に有名なノイシュバンシュタイン城のお膝元、そしてロマンチック街道の終着地。 今夜はフュッセンで一泊し、明日は念願の城へ行くのである。


今夜予約した宿は、ネットで見つけた18ユーロのドミトリー。 18ユーロって…ちょっと安過ぎて不安になるところだが、 とりあえず、駅から徒歩15分くらい歩いて、そのドミトリーへと足を運んでみた。 雨は降っていないが、天気がずいぶん悪い。明日は雨だろうか…


英語で書かれた説明書きを解読しながらそのドミトリーをようやく探し当てた。 …すると…どうやら、そこで当たっているには当たっているのだが、 強面のスキンヘッド&皮パンツのおっちゃんが「ここではない別棟へ案内するのでそこに泊まってくれ」とのこと。 ちょうどほぼ同時に到着したカナダ人カップルも、同様に。 車に乗せられて、我々は別のドミトリーに連れていかれたのだった。拉致?!(笑)


連れていかれたドミトリーは、さっきのところより駅に近くて場所も便利。 ずっときれいでよさそう。さっきのは事務所的なところだったのだろうか…? ドミトリー部屋が4部屋くらいあり、MAX20人くらいは泊れそう。 (シャワーは2つくらいしかないから激戦?!)






私が到着したときは、まだ私1人だった。 (夜、食事を済ませて戻ってくると満員御礼だったが)





テラスからは、明日目指すべきノイシュバンシュタイン城が見える! 天気は悪そうで、常に雲がかかっている感じだが、明日はなんとか晴れてくれー。





フュッセンの目抜き通りを散策。 お土産屋さんやレストランが立ち並び、小奇麗な印象である。 さて、何を食べよう…。





適当に入ったレストラン。 選んだポイントは、郷土料理が食べられそうかどうかということ。 「歩き方」の料理のページに載っている「南ドイツの郷土料理」があるかどうか、 店の前のメニューとにらめっこしながら決めるのである(笑)





こちらのお店、とてもきれいで好感が持てる上に、日本語のメニューもあり(ラッキー)。 まずはもちろん、ヴァイスビアでひとりプロースト(乾杯)♪





私が頼んだメニューは、シュヴァーベン地方の料理で、マウルタッシェンという、 皮状のパスタで具を包んだ、餃子のようなもの。

これはハムとたまねぎ入りマウルタッシェン、野菜添え。

野菜たっぷりでシンプルな味付けで美味しい♪


たまたま隣合わせたイタリアからの御一家と、 写真を写し合うことで意気投合?! ドイツに来てはじめての「自分が写っている写真」を撮れたのである(笑)。



部屋に戻ってみると、部屋は満室になっていた。 アジア系の女の子が3人。挨拶してみると、なんとその子たちは「タイ人」だというじゃないか。 海外旅行でタイ人の子に遭遇するのは初めてだ。ヨーロッパ旅行とは優雅だなぁ! どことなくオリエンタルな香り(シャンプーとか石鹸とかが独特の香り)がして、 ここがドイツというのがシンジラレナイ(笑)。


そろそろ消灯か、という時間に…。 例のスキンヘッド&皮パンツの強面オーナーさんが部屋に入って来て、 「今夜、もうひとりゲストが到着するから」と補助ベッドを持って来てベッドメイク。 4人部屋に5人ー? 詰め込み過ぎだよ(笑)




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