Germany2日目(9月18日)

ハイデルベルクローテンブルク

駆け足ハイデルベルク観光






ドイツの朝の空気は冷たい。 着込んで外に出る。





まだ商店街は目覚めていないようで、パン屋さんくらいしか開いていない。 どーんと大きなドイツパンが並ぶショーウインドウを眺めながら、 昨日みつけた路地裏のパン屋さんの看板を探す。





あったあった♪ ベッカライの看板が。 ごくごく小さな町パン屋さん。





まだサンドイッチを作っている最中だったので、 サンドイッチは買えず。代わりに、バターをサンドしたブレッツェルと、 美味しそうなスモモ(?)のタルトをセレクト!





サンドイッチは、町の至る所にあるチェーンのパン屋さんでセレクト。名前は@マークがついていたような。 ふぉー。さすがドイツのパン屋さんのサンドイッチは、 フランスのそれとは違い、パンがバラエティ豊富ですわ!





昨日も座った、ハイデルベルク城を眺められる広場のベンチに腰かけてさぁいただきましょう! チェーン店で買った、野菜とターキーのサンドイッチ。 このサンド、めっちゃ美味〜! ちゃんとキャベツなんかも入っていて、 見た目以上に具が充実、そこはやはりドイツ?





バターサンドのブレッツェル。色は薄めだけど、ラウゲンの香ばしい香りが食欲そそります。





なによりもめちゃくちゃ美味しかったのは、このスモモ(?)のタルト! ドイツのパン屋さんの菓子パンって、けっこうしっかり甘くて素朴なのだが、 これは表面のクランブルの風味も美味しくて甘酸っぱいスモモとの相性が抜群! 超ーー美味ぃ!






おなかを満たした後、ハイデルベルクの名所であるカール・テオドール橋。 ネッカー川にかかる石橋で、対岸からこの橋と城をセットで撮るのがお決まりの構図なのだが、 橋が改修工事中だったので見栄え悪し。どうりで夕べはライトアップも地味だったわけなのかな。


とりあえず橋を渡り、対岸へと。





めちゃくちゃ急な坂道を登り詰めると、絶景が眺められるとのことで上ってみるも… これ、めっちゃくちゃハード!! ほんっとに延々ときつい坂が続き、登ること15分、本ッ当にこの坂は心臓破り…。 心臓にも来るけど、肺にもくるよ、これ!!!


しかしうまい具合に、のぼっている最中はなかなか風景が見えないようになっており、 一番上までいかないと景色の全容がわからない。だからこそ上までがんばって登る気になるわけで…。





景色はさすがにきれいーー!!! 少しもやがかかっていたのでクリアではないけれど(城がちゃんと写真に写ってない)。 この景色を見ないと、ハイデルベルクに来た意味がないものね。 周りには誰もおらず、この景色をしばし一人占め。





また坂を下って、今度は下から橋をチェキ。 残念! やっぱりもやがかかっているので城がわかりにくいー。


ほいじゃ、今度は城自体に行ってみますか。





まるでこれから宇宙にでも旅立つような不思議なケーブルカーに乗って





赤茶けたハイデルベルク城。 ところどころ崩れたところがあって廃虚のようで雰囲気たっぷり。 もちろん中も見られるけれど、あまり中は面白い見どころはなく。





城から見る景色もこりゃまた。赤茶色の屋根は、これから行く先々のドイツの町でも眺めることになる。





中にカフェがあり、ここでワインも飲める。1.5ユーロくらいでほんの少しテイスティングできるのでお試し…。


…と、恐ろしくさくさく進むハイデルベルクレポであるなぁ(笑)。





マルクト広場に戻ると、なんと、パン屋さんのイベントみたいなものをやっていた。 出店しているお店が全部パン屋さん! おおー、私のためのようなものかも?!(笑) 屋台なのに、石窯ごと持って来ているお店もあり。





どこのお店も、試食がたくさん出ていた。旅人としてはこれはありがたい! 普段あまり私は日本で試食の類いには手を出さないのだが、 これは遠慮なくもらわねば(笑)。 こっちの人たちも遠慮がない。めちゃくちゃがつがつ試食食べている人が多い(笑)。





お、ここのお店ではなにがあるんだろう?





おお、キッシュのようなタルトが! これは今、お昼ご飯がてらに食べてみようかな。





電子レンジで温め直してもらった、キャラウェイ入りのキッシュ。 キャラウェイの香りが強く香るが、味わいはわりと淡白。 屋台の前の立ち食いスペースで一気に食べきりました。



13時すぎの鉄道に乗るために、宿に戻りチェックアウト。荷物を必死の思いで4階から1階までおろした…。 20キロもある荷物を、足場の悪い(狭い)階段で卸すのは本当に難儀で、 足に思いきりがんがんぶつけながらだったので、膝の青タンはなんと10個も! 恐いし不気味!(笑)


そして、駅までまたスーツケースをごろごろひきずって30分近く…。安旅は易くないのである(笑)。





きっぷはすでにネットで事前予約しておいたので(早割だと19ユーロ! 恐るべし格安である)、 電車に乗るまでの時間、駅でビールとなにか軽くホットドックでも食べよう。 感動的な缶ビールのラインナップ!!! ここでは定番のビットブルガーを(薄くてのどをうるおすには最適なので)。





そして! こういうの食べたかったんだよね、ドイツでは! 超〜ロングサイズのソーセージを、少しローストしたパンに挟んでもらい、 セルフで好きなソースをかけて食べる、ドイツならではのファストフード。 ハインツのソースはケチャップだけじゃなくて、数種類あるのが面白い。 シャンプーのポンプみたいに、自分でにゅる〜と好きなだけぬって食べる。 シンプルなんだが、これがめっぽううっまーーい! マスタードとケチャップも、 普通よりも美味しく感じるのが不思議。ソーセージ自体の美味しさも新鮮な体験。プリッとでかい! パンとソーセージとケチャップの三位一体。 がっつがつ食べてあっという間になくなってしまった。瞬食!




ローテンブルクに到着! 景色とグルメに静かなる興奮



ハイデルベルクからローテンブルクまでは、交通手段が現在電車しかないのだが、 これが結構遠回りでめんどうなルート。約3時間半の道のりで乗り換えは3回もある。 昨日の失敗があるから、きちんと時刻表と行き先を確認してから乗るようにしなきゃ! (当たり前といえば当たり前…)





しかしドイツの鉄道はほんといいなぁ。ほら、ホームも日本のそれと同じでちゃんと整備されている。 時間もわりと定刻通り来る。時刻表もわかりやすい(路線図があまりなかった気もするが)。 コインロッカーだってどこもでかくて使い方もシンプル。 大きな駅ならエスカレーターはあるし、もしなくても階段の脇にベルトコンベアーみたいなものがあって、 これに荷物をのせればそのまま上まで(下まで)運んでくれる、これは日本にも導入して欲しいなぁ。





順調に旅は続く。車窓は、昨日も書いた様に、ずーっととうもろこし畑が続く。 都市部に入らない限り、ほとんどが田園風景なのだ。ドイツは本当に穀倉地帯なのだなぁと…。


そうして乗り換え3回をクリアして、順調にローテンブルクに到着した。





ローテンブルクの駅から、城壁までは約10分。ここまでは舗装された普通の町並みなので、 スーツケースは動かしやすかった。 画像は、城壁の門、レーダー門。ローテンブルクはロマンチック街道でもっとも人気のある町のひとつで、 たくさんの観光客が訪れる、城壁に囲まれた小さな町だ。





おおー、中世の名残がある町並み。かわいらしい家に、かわいらしいお店の看板。 観光地だけど、映画のセット的なハリぼて感もなく、いいぞいいぞ〜。


…と思ったのはつかの間、この町、ほとんどが石畳! うわーー、恐れていたのはこれだったのだ、スーツケースを運ぶのは想像以上に大変。 なるべく平らな舗装された歩道を選びながらうねうね進む。宿まで遠い!





ここも有名な写真スポットですが、あまり自分に余裕がない。 石畳のせいで、スーツケースのタイヤが壊れちゃうんじゃないかとそればっかり考えていた(笑)。





もっといろいろ看板も撮りたかったのだけど、やっぱりこれはなにはなくとも。ベッカライの看板♪ 宿やレストランなど、看板がどこもかわいらしい。ドラクエ世代の自分としては軽く興奮を覚えるのである(笑)。





ここが! 今夜泊まる、ユースホステル(ドイツではユーゲントヘアベルゲと言う)! ここは、ロスミュールと呼ばれる馬引きの製粉所だった建物を改装してユースホステルとして使っているそう。 だから外観は昔ながらで、当時の生活を偲ばせるよう。 ここは、泊まらなくても必ず立ち寄って写真に納めたいところ。


宿泊客であろうか、修学旅行だろうか、子供がたくさん表にいるのだが、 なぜか私の顔をみて「コンニチハ〜」とか「ニイハオ〜」とか言ってくる。 何度も子供の集団に出くわすことになるのだが、そのたびに必ず言われた(笑)。なんなんだよぅ。





フロントでチェックインをする。私はユースの会員証を持ってなかったので、 会員証の費用込みで25.6ユーロ。持っていればたしか24ユーロだったかな(大人価格)。


この建物に泊れるのかと思いきや、「向かいの建物にいってください」とのこと。 あらら、離れにも宿があるんですか。地下のリネン室にシーツ類を取りに行ってから、離れに移動してみた。





庭が…! すっごく雰囲気があっていいなぁ…。木漏れ日がさして、別世界だ。 すれ違うのはほんと子供が多いのだが…どんだけこの宿には子供が泊まっているんだろう…。 あと、高校生くらいの世代の子たちも団体で来ている。けっこう混んでいる模様。


これが離れの別館。外観は地味。でも庭の緑が癒し系。





これがお部屋! 2段ベッドが3つ、6人ひと部屋。 この日は4床埋まっていた。ちゃんとひとりひとつロッカーがあり(スーツケースは入れられない狭さ)。 なかなか機能的で快適な部屋だが、ひとつ難点が。 ベッドごとにカーテン等の仕切りがないので、部屋の電気がついていると明るいまま、という点。 同室の人が全員寝るまでちょっと落ち着かないかも? 私は早めの到着だったので、一番入口に近くて下段のベッドを確保した。







さて! 町にくり出しますか。 さっそく、城壁に登って町をぐるりと半周してみた。 ローテンブルクの町並みは、想像以上に、期待以上に素敵! 夕日が赤い屋根を美しく照らしている。





あはは、鳩さんも城壁でひと休み?


ローテンブルクの町自体は、コンパクトなので、2〜3時間もあれば隅々まで歩けるが、 それ以上にこの町は見ごたえがある! クリスマスショップ(日本人スタッフ常勤)は、 やはり一番品揃えも良くてここでお土産を取りあえずキープ。 そして町の西側に回り、適当な路地に迷いこんでみると…どこかの公園らしきところにたどりついたところ…





うわぁ…! うわぁうわぁ…。絶句。 あまりにすばらしい景色に、言葉をしばし失う。 このローテンブルクの町はずいぶん標高が高いのか、谷になっており、眼下に森が広がっていた。 なんという風景…! なんという静寂…! 町には観光客がたくさんいるのに、ここだけは人っこひとりいなくて、私だけがこの風景を一人占めしていた。 夕日の中、谷を眺めるこの公園は圧倒的な美しさがあり、 グランドキャニオンでみたあの夜明けを思い出したりしてしまった。 だって、あのとき聞いた「音」に似ている。音がない、音。





なんだか、こんな素晴らしい景色を見ながらも少し切なくなって来てしまった。 あまりに圧倒的だったから…





ちなみにこれはシュネーバル。ローテンブルクの町のパン屋に必ずある、名物の揚げパンだ。 小さい頃、私が愛読していた「世界のお菓子づくり」という本で、よく眺めていたお菓子。 あの頃はまさか本当にその国々を訪ね、そのお菓子を食べるに至るなんて、想像もしなかったよ。 (シュネーバルは明朝食べる)






さてさて、今夜のディナーは…。 歩き方に載っていた、名物のフランケンワインが5種類少しずつテイスティングできるセットのある、グロッケというレストラン。 幸い、飛び込みでも席につくことができた。ちょっと暗い席なので画像はイマイチですが…。


当然、メニューはなんのこっちゃさっぱりわからない。 わからないまでも、5種類のワインはオーダーした。 それから…何食べよう? ギャルソンさんが、英語で順に説明してくれたが、 「チキン、ビーフ、レバー、…」 あ! それください! レバー食べます!!! …って、一昨日のParisのディナーで食べたのもレバーなんですけど(笑)。どんだけレバー好きなんだ自分…。





まず出されたのはパン。ベルリーナラントブロートか。ヴァイツェンミッシュか。んもーーーすごい美味しい。 日本で食べる美味しいドイツパンと、それほど違うところはない。 期待通りに、ヒキがなくてもそっとしながらも水分がちゃんと保湿されていて… クラストが理想的な香ばしさ。酸味は少なめで適度にネットリ。美味しい…後味のコクがたまらないーー。





フランケンワインは、5種類。テイスティングシートみたいなものもちゃんとセッティングされ、 しっかりメモをとってきたぞー。 フランケンワインは、辛口の白ワインということで知られているけれど、 こうしていろいろ飲み比べてみると、 とっても甘くて美味し〜いものもある。

スッキリしているけどリンゴのような甘みのあるものもある。

少し渋みがあるけれどコックリしていて後味が辛めのもの。

淡白で辛口な料理と合わせたら美味しいもの。

ロゼっぽい色をしているがはちみつっぽい甘みがするもの。

全部堪能♪


さらに、ヴァイツェンビールまで頼んでしまったぞ。どんだけ飲むか。





そして、レバーステーキ! こりゃまたすんごい量ですな…(汗)。 しかし超ーーーー美味しすぎる! いや、これは感動だ。食べても食べてもなくならないのに、 食べても食べても全然飽きない。 キノコの香りのする濃い口のソースもすごい美味だし、スライスしたリンゴやたまねぎのローストが、 爽やかに中和してくれたり…。そしてマッシュポテトもまろやかでうますぎる! 感動!!!


ついてきたサラダも、単なる菜っ葉サラダではなくてニンジンやキャベツも入って変化球付き。 ヴァイツェンビアも絶品で、この店、超おすすめ!!!





しっかり堪能! 完食!!!





おなかいっぱいの後は、夜の町を少しぐるぐると歩いて腹ごなし。 工事中の路地もあって、道はけっこう悪い。明日、スーツケースを町の北部のバス停まで運べるだろうか???





宿に戻ると、レクリエーション室で高校生らしき若者たちがダンパをしていた。 めちゃくちゃ賑やか。賑やかすぎるだろ。 部屋にはすでに4人、相部屋の人たちがいた。部屋のすぐ側にあるシャワー室は、 誰もいなかったので悠々と使えたのだが、ここのシャワー、、、えらく高い場所にシャワーが備え付けられて、 手持ちが出来ない上に、水の出があまりよくないので結構難儀でしたな…。キレイなだけマシですな。


部屋に戻り、ベッドに入るも…。夜中ずーーっと、別室の子供達がものすごいうるさく大騒ぎ。 もう、ありえないくらいにうるさくてうるさくて閉口!!! どこの国の修学旅行も、子供は元気でうるさいが…ここまでうるさいのは驚いた(笑)。



la veille(Germany1日目:9/17)le lendemain(Germany3日目:9/19)

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