Paris 2006.4.28〜5.2◎

機内泊3日の迂回を越えて。


2006年ゴールデンウィーク。4日も有休を使いこみ、今年のGWは2年ぶり4度目、ひとりでは3度目のPARISパン旅行。 今回はもう行き先は決めていた。そう、憧れて止まない世界遺産、モンサンミッシェル(以下、MSM)へ行く! 日帰りでも行けない場所ではないが、ここは絶対に泊まりで行くことをゆずらなかった。 夕焼けと夜のライトアップと、朝焼けのMSMを見る! そうでなければ行く意味がない、とすら思っていた。
それに、もうひとつ。ベトナム経由で行ってみたかったこと。 ストップオーバーを利用し、「バインミーを本場で食べる」ために1泊だけのショートステイを計画した。

チケットの手配が早すぎたのか、ベトナム経由で行くとなるとなぜか関西空港経由の便しか選択肢がなく… なんと、東京在住のくせにわざわざ関空まで行き、そこからハノイ経由でPARISへ、そして帰りはホーチミンでストップオーバー1泊してから、 また関空、そして羽田…。羽田→関空→ハノイ→パリ→ホーチミン→関空→羽田。6回も飛行機に乗り、 機内泊3日!! あまりに無駄な迂回であるが、まぁ私っぽいでしょう?!

残念ながらこれだとPARISでの滞在は3泊のみ。新しく行きたいパン屋さんも、 再び訪れたいパン屋さんもたくさんあるけれど、今回はMSM優先に計画を立てた。 宿泊費を抑えるために在仏日本人女性のお部屋に格安で泊まらせて頂いた。 5月1日のメーデーを考慮してMSM行きの日程を組んだせいで、PARISではどこも店じまいでとほほな目にあった。 私の到着と同時に寒さがぶりかえしたらしく、5日間ずっと寒さに震えていた。 コートは持たず、セーター類は2枚しか持ち合わせておらず、5日間同じ服を着た切りスズメになってしまった。 失敗もたくさんあったけれど、やっぱり私はPARISが好き。PARISでパンを食べることが好き! そう思えたほんのフランス5日間滞在記。





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《番外編4.27》出発前の関西・パン食べ編!



徹夜で荷造りをする。今回、現地滞在時間が少ないとはいえ、大きなスーツケースにしてしまった。 PARISはまだしも、このスーツケースでベトナムに行くのは非常に抵抗があるが、イイサイズのカバンがないのでやむなく。 しかし一度スーツケースにしてしまうと、あれもこれも…と詰め込み始めてしまう。


今回、関西経由にしたのは、当然「あわよくば…」という狙いがあった。 今日、27日は午前に東京を出て関西に入り、夜にベトナムへ発つ。6時間も空き時間があるので余裕で本町(こちら)往復ができる!…と思っていた。 関西の友達にもh招集をかけたところだったのに、しかーし、、航空券が届いて愕然。 午前便ではなく午後便だったのだ、、これじゃ行って帰っても本町滞在10分もないんですけど(笑)。 しかも、その10分のために往復5000円かかる(笑)。そりゃ酔狂だ。いくらキテレツパンキチとはいえども「1分500円」は出せません(笑)。

「すまん、今回は本町まで出られない…空港で4時間(!)大人しく待ちますわ」そうメールをしておいた。あぁ、、なんのための関空経由か…とほほ。


27日の朝。関西の友達からメール。「二色浜まで来られる? 30分くらい時間があれば!」 おぉ! なんだかよくわからんが、嬉しいなりー。行きます行きます。 14:24発の南海電車なんば行きに乗る。3時ちょい前くらいに二色浜というな〜んにもない駅についた。 3時40分の電車で空港に戻らなければならない。果たしてこの駅で何ができるんだ? ぼんやりと駅前で待っていると、友達が反対ホームからやってきた。 わざわざ中心地から1時間かけてやってきてくれたらしい! たったこれだけのために? こんなに酔狂な提案、ありがとー♪





この駅から約1キロのところに、海浜公園があるそうだ。 歩いて10分。往復したら20分。てことは、公園では10分ちょっとしか時間ないんじゃないでしょーか?(笑) 途中、Y牛丼屋を見つけた私、「おなかすいたよ、お弁当に牛丼買っていい?」

「ちゃんとあるよ!! 私が手ぶらで来ると思う?」

なんと! hのパンを買って来てくれたらしい! あんたーー!!





到着した公園、おぉ、海だ。海だ。何はともあれ海ですから!





サンタフェ気分な(?)屋根付きのテラスのベンチで潮風に吹かれながら…。 あぁ、なんてイイ風だろう。でも大阪湾(笑)。 時間があれば砂浜に降りて「LOVE」とか書いて波打ち際で青春ごっこするのもありだったのだが、 とにかく時間がない。写真を撮る間もなく、たくさん買って来てくれたhパンをむさぼる!





へんてこ新作パンをひとりじめさせてもらった。たぶん長い覚えられない名前がついていたのであろうが(笑)。 右のキャベツが仰山投入された「h的、お好み焼きパン」。 お好み焼きのように生焼け感覚のねちょねちょっとした生地…いや、生地というかキャベツであり粉であり(笑)。 えらく強い出汁がきている…!! めっちゃうまい。まるで桜えびのような出汁がするが(使ってないのに) 甘いお好み焼き用ソースを使わずしてお好み焼きを再現するなんて…さすが!!





ベーコンのフォカッチャには…なんで洋梨が乗ってるの!(笑) 洋梨なのに「なぜパイナップルー」と連呼してはその都度友達に訂正される私。完全に理性を喪失。 もちろん、めっちゃ美味しいのだけど、鳩がわらわらと群れ出して来て恐怖。 あっちへお行きーっ。片手でパンを齧りながら、片手と両足で鳩を追っ払う忙しい私たち(笑)。





あおさとグリーンオリーブのカンパーニュも駆け足で一口。 おぉ! もうタイムアップ、駅に戻るべし!

ほんっとに思いがけないhパンと海辺の10分間。ほんとうにありがとう。




大阪ハノイの便はJALとのコードシェア便だったので(マイルがつかない! くやしいーー) 設備はいいし日本語版の映画が見られるのはいいのだが、機内食はいつもと同じ無難なもの(美味しいけれど遊びがない)。 ベトナム航空の機内食ってどんなのかなぁ、そう思いを馳せていた。





ベトナムハノイに到着。到着がだいぶ遅れたのでトランジットに1時間ちょいしか時間がない。 かなり蒸し暑い。こりゃー、フランス帰りにバターやチーズを持ち帰るのは無謀だな…。





ベトナム航空機での11時間はつらかった…。ほんっとつらかった…。 これまでにない揺れ、そして寒さ! がーがー冷房効かせられて眠れない。 映画ももちろん言葉がわからないし(英語いいかげんに学べよ、自分…) そして満席、となりのベトナム人の女の子はがさつでちょっと迷惑かけられたり…。


ハノイを出たのは深夜12時ころなので、機内食はディナーというか夜食感覚だ。 でもあとで空腹で苦しむのでしっかり食べる。なんか変な料理だったが… 不思議なことに、ベトナム航空の機内食はなんでもチリソースをかければなんとか食べられる、という感じだった(笑)。





朝食もこれまた変なヌードル。給食のソフト麺にミートソース、でも付け合わせは中華炒めだからなんだかよくわからない味つけだった。


ようやくパリはCDG空港にランディング! かなり遅れたらしく、着陸した際には機内で安堵と歓声があがった。 はー。ようやく付いたよ、、、パリは朝8時。さぁ、これから町に出る!





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