NYC5日目(5月2日)

ハーレム/チャイナタウン/女神様/スイート外泊

UPPER WESTベーグル特集


今日は日曜日。日曜日と言えば教会の日曜礼拝。

NYCに来たら是非とも生のゴスペルを…と思うのは、 やはり私も人並みに(いや、人並み以上に?)観光客ナイズドされているというわけか。 観光が大好きなクセに、観光客っぽいことをすることに妙に照れてしまうのが私の悪いクセだ。 今回だって「ガイドに載っているような教会は、きっと観光客だらけだからつまらない。 歩いて探して出会った教会に立ち寄りたい!」…なんて野望を持っていた。 言葉はわからなくても、ソウルフルな歌声と祈りに、 Parisで感じたような「震え」を再体験できるのではないかと思っていたのだ。

…しかし何となく当初の情熱がダウンしており、あっさりガイド頼りにすることにした。 それよりも、朝に立ち寄るベーグル屋のことで頭がいっぱいになっていたのだ(笑)。


ハーレムの日曜礼拝は9時から。それに間に合うように、 早く部屋を出てUPPER WESTのベーグル屋さんをはしごすることにした。 お目当てはABSOLUTE BAGELS。ここに他のお店のもこっそり持ち込むという計画だ。

  


最初に立ち寄ったLenny's Bagelsでは、NEW HORIZON(0.6$)というベーグルを購入。 NEW HORIZONか…皮肉なことに、中学の英語の教科書と同じ名前だ。 中学生レベルの私の英語力を突っこまれている気もするが(笑)。 これは例えるならば、日本でもお馴染みベーグル★Kの「BAGEL BAR」的だ。 あれを「美味しく」した感じのもの…。 ひえや粟の穀物の粒々だか、イチジクの種だか、区別つかないようなプチプチ食感の滋養系ベーグル。 ベーグルというよりは、穀物ぎっしりのパンを食べている感覚だろうか。 ちょっとクセが強いかもしれない。 焼き戻せば少しはべ−グルらしくなるのかもしれないが。


Lenny's Bagels

2601 Broadway

New York,NY10025-5013

Phone: (212) 222-0410



 


お次に寄ったのはColumbia Bagels。

ここも朝から焼き立てががんがんあがる感じの元気のよさそうな店だ。 ここではプレーンをゲット(0.6$)。薄いチョコの膜を割るような、パリパリっとした表皮。 すでに表皮が乾き始め、ひび割れている。ここまで「パリパリクラスト」なベーグルは今回初めてかも。 もちろん中はムッチムチ。味はそれほどベーグル特有の甘さはなく、どちらかというと食パン的だ。 イースト臭が強めだからそう感じたのかも知れない。




ABSOLUTE BAGELSで腰を落ち着けることにした。

籠にどさどさ積まれたぷっくりデブったベーグルを眺めていると、 初めは「わー、ここのベーグルって、双児のものもあるんだ♪」なんて思っていたが、 単にベーグル同士がくっついているだけのことだった。 それをむしりちぎった時の感じも、どことなく美味しそうに感じてしまう私。 「そこのちぎり跡の汚い部分から食べるぞぉ」と決めつけながら。

塗り物、挟みものもたっぷりある。ここではポピー&チキンサラダのサンドと、 エッグべ−グル(これは出発前に友達に「食べろ」指令を受けていたもの)、 スカリオントーフクリームチーズ(豆腐クリチにスカリオン。 今回はじめてのTofuクリチだ)を単品で。 早速先ほど買ってきたベーグル2個も一緒に、こっそりイートイン。

スカリオントーフは甘過ぎて大不評。なるほどトーフの香りはするのだけれども、 このわざとらしいほどの甘さはいったいなんなのだ…。





エッグベーグル、表面は中身と一体化のかぼちゃ色。 まるでガムのようなネチネチさ。粘り気がものすごい! むちょむちょ噛み締めると濃厚な黄味の味が強く湧いてくる。 昨日のブルックリンのエッグベーグルの方が味的なバランスは良かったが、 このエッグベーグルの舌が巻き込まれそうになるほどの粘りっぷりには脱帽だ。




特筆すべきはこのチキンサラダ!! セロリが入っていないのだが、チキンがひたすらウマい。 「これはターキー?」と思うほどに臭みがなく、ローストチキンのような香ばしさがある。 パプリカか何かで色付けされているが味にはあまり関与していないようだ。 マヨ度が低くて実に…実に絶品!!  おかげでポピーベーグル自体の味は「美味しい!」ということしか把握できなかった。 美味しすぎる具は時に罪なものだ。



ゴスペル@日曜日のハーレム


旨いべ−グルを食べると、ついつい話し込んでしまう我々。 (いや、きっと旨くなくても話し込んでしまうのだろうが(笑)) 9時からの礼拝が微妙なほどに長居してしまった。 慌ただしくバスでハーレムに急ぐ。





もっと下の方の、高層ビルが立ち並ぶエリアとは違い、 建物自体がぐっと低く密集感がないハーレムの街並。 日曜日の小雨が降り注ぐグレーの空も手伝って、 一昨日バスで駆け抜けた時よりもずっともの寂しく静かだ。

ところが、今日は自転車のレースがあるらしく、交通規制がなされ、 切れ間なく自転車の大群が続いていた。 この自転車の波が、寂しさ漂う雨のハーレムの街を歩き易いものにしてくれた。



138th stにあるアビシニアン・バプティスト教会は観光客を受け入れる大きな教会だ。 大事な観光収入となる日曜礼拝ということで、こういう教会を探すのは意外に楽だ(ガイドに色々と載っている)。 9時を回っていたが、多くの参列者が並んでいたので列の後ろに付き、中に入って行った。


広い聖堂は、教会というよりは講堂という感じだ。大学の教室を思い出す。 正装をした地元の人と、観光客が半々くらい。 観光客という負い目(?)を少しでも払拭しようと、 唯一持ってきたワンピースをここぞとばかりに着てきた私。 (正直言うと、このワンピースは袖がないだけであり、全く教会向けではない…黒っぽいものにすればよかった) しかし、雨が降っている上に、この教会にはがんがん冷房が効いていて寒いのなんの!! 厳粛な気持ちになるどころか、寒さと睡魔(またかよ…)に襲われてしまう私。 1時間半の長い礼拝だった。もちろん、英語のお説教は全く聞き取れない。 最初はがんばって耳を傾けていたが、途中で諦めてしまった。そうなると睡魔との戦いだ。 NYCで何度目だろうか、睡魔との戦いは…。全く自分が情けない。


牧師の説教は、どうやらとてもユーモアに溢れたもののようで、 時折大きな笑いで講堂は包まれる。その時に私の意識もフッと呼び覚まされる。 聖歌隊のゴスペルは、正直言うと上手という印象ではなかった。 もちろん、上手とか下手とかそういうことをいうのはナンセンスだろうと思う。 けれど、とてもリラックスした感じでおおらかに歌う姿を見るのは清清しい。


Parisのサクレ=クールの礼拝で感じた込み上げるものをどこか期待していた自分だったのに、 居眠りするわ、寒さで震えるわ、お布施は少ないわ(笑)の日曜礼拝だった。 高揚感はなかったけれど、観光教会でよかったのかもしれない。 途中でたくさん見かけた教会は、どこもぴっちりトビラが閉ざされており、 そこを開けてこっそり隅っこに佇むことは自分にはできなかったと思う。



H&Hリベンジ果たしたり!


バスで南下、ゼイバーズへ向かう。

ゼイバーズに入る前に、私はどうしてもH&Hでリベンジをしておきたかった。 あのひからびたカチカチベーグルにはどうしても納得行かなかった。 いくつかお店を回ってみると、いかにH&Hのベーグルが小さいのに高い、というのがわかってくる。 人気のある店、というのは、絶対にそれなりの理由があるはず。 それを味わうことなく帰れない!!




…というわけで、ひとりちょろっとゼイバーズを抜け出し、お隣のH&Hでポピーベーグル(0.95$)をゲット。 焼き立て…とはいかなかったものの、まだまだ柔らかく、はりがある。 ポピー独特のかき餅おかき的香ばしさと絶妙な塩気、これ最高!! 口に入れると即座に甘みが訪れて、後味がしばら〜く残る。ひたすら甘い! ちょっとわざとらしいほどに甘いのだが、あの乾き切ったベーグルではそれすら味わえなかった。 これは美味しい…。他の2人にも後で「騙されたと思って食べてみなよ!」と食べさせたところ、 2人ともこの美味しさにはうなっていた。あぁ、リベンジ大成功! これで日本に帰れる(笑)。


H & H Bagels

2239 Broadway

New York,NY10024-6201

Phone: (212) 595-8000



これぞベストオブスーパー・ZABAR'S



H&Hの隣にあり、オレンジ色のロゴが目印のゼイバーズ

NYCへ来た人なら誰もが寄るであろうグルメデリの老舗である。 天上から様々な籐籠がぶらさがり、所狭しと美味しいものがわんさか密集している。 これは…観光で来るのが惜しいほどに目移り必至だ。 近くにあったら、毎日でも惣菜を買ってランチにしてしまいそうだ。




パンのコーナーももちろんある。巨大なカンパーニュをカットする姿も。 明日にでも行ってみようと思っている同族のスーパーEli'sのパンが並んでいる。


一階のフードデリももちろんだが、二階のキッチングッズ売り場もすごい。 決してオシャレな高級店という感じではなく、日本でいうなら金物屋。 ロフトじゃなくてハンズ、自由が丘じゃなくて御徒町、 みたいなごちゃごちゃ感が気に入った! ここでは変なグッズを色々買い込んでみた。 (*買ってきたお土産やお惣菜についてはNYC7日目で紹介予定)


ZABAR'S

2245 Broadway(80th St.),

Phone: 212-787-2000



バーニーグリーングラスの驚愕ピンクスープ


 


お昼は少し南下して、これまた有名デリカデッセンBarney Greengrassへ。

ここでは美味しいサーモンのオムレツがあるらしい。 狭い店内に、目一杯テーブルとイスを並べ、みな肩を寄せあって料理をほおばっている。 この騒がしさ、大衆的な雰囲気がまたいい感じだ。

席に着き、メニューに目を通す。オーダーしたのは、 スペシャルのスクランブルエッグ&ロックス(ベーグル1個とクリチ&バター付き)、 スープ(Lサイズ)、ターキー&コールスロー&チキンレバーのプンパニッケルサンド。



初めに出てきたのはタンブラーにたっぷり注がれたピンク色の液体だった。 「オーダーミス?」と思いウェイターに聞いてみるがどうやらこれがスープらしい。 ビーツのスープだという。…確かにビーツは赤いけれど、 これはどうみてもどうみてもイチゴシェーク。 …そして、飲んでみて唖然、めっちゃくちゃに甘い!! 言われなければイチゴミルクセーキと勘違いしたまま飲めてしまいそう。 しかしスープと聞くと、どうにも甘過ぎて飲めない…知らぬが仏、だったのかもしれない(笑)。 確かにビーツは砂糖の原料になるとはいえ、こりゃー甘くしすぎじゃないのか?!



唖然ピンクスープの後の料理はどれもが救世主に思えてくる(笑)。 ロックス入りのオムレツは塩気がきついが、自分でも作れそうな馴染み深いお味。 ベーグルがとっても美味しくて、そのままで味わいたくなってくる。 ベーグルにしろパンにしろ、私はどうもモノを挟むよりも、そのまま食べるのが好きなのだ…。 乳臭いバターやクリチを少し塗って食べる。やっぱりパンが好きなのだ…。


レバーペーストが食べたくてオーダーしたプンパニッケルのサンドは、 一番底の方にレバペが挟まれおり、 コールスローとターキーがこれまた突破口を見出せないくらいの厚みでサンドされている。 レバペは濃厚な臭みがある。レバー臭さがダメな人にはダメだろうが私はこれくらいクセが強くても構わない。 フレンチドレッシング味の甘いコールスローとターキーはなんだかんだ美味しく食べられた。


Barney Greengrass

541 Amsterdam Ave

New York,NY10024-2898

Phone: (212) 724-4707




このエリアは魅力的なお店(事前チェックしていた店)が多いエリアだ。 イングリッシュブレックファストで有名なSarabeth'sや、Columbus bakeryなど…。



途中、歩行者天国になっているフリマのようなノミの市を通りかかった。 クレープやりんご飴、チョコバナナなどのスナック屋台が立ち並ぶのをみると、 観光客であることを惜しく思う。 もし近くにいたり、地元であれば、こういう屋台できままに食べたいものを食べて、 その日のお昼にしてしまえるのに。 観光という限られた時間だと、偶然遭遇した面白いものに手を出す胃袋の余裕がないのだ…。




バスでミッドタウンまで下る。途中、老舗イタリアングルメデリのBalducci'sも覗く。

ここはD&Dのイタリアンバージョンと言う感じで、あらゆる高級食品が並べられている。 …が、どうにもつまらない。高級すぎても豚に真珠、私にはわからないからだ(笑)。 ゼイバーズみたいなわかりやすい店の後だから分が悪いかな。 惣菜はどれも美味しそうだった…。

そうそう、ここのパン売り場にはポワラーヌのミシェも売っていた。 Parisから空輸しているこのパン、1/4サイズで6$程度。日本よりも安い!  ポワラーヌ未経験のSちゃんが購入検討していた。 (が、結局は買わなかったようだ。いつかParisで本物を食べておくれ!)




一泊だけの外泊@トライベッカのスイートホテル


ホテルに戻ったのは2時頃。 ここから私はまたひとり行動を開始する。

今回、私は一泊だけ別のホテルを予約していた。 よくParisやNYCの話で盛り上がる美容師さんが 「一泊くらいはいいホテルに泊まっておくのもいいわよ!」と 薦めてくれたのがきっかけだ。泊まるホテルは場所がよいことが一番であり、 それは今回滞在中のホテルは申し分ない。 しかし…やはり私も一泊くらいはリッチに過ごしてみたい。 ゆっくりお風呂に入って、 夜景を眺めながらだらしなーい格好でビールでも飲んで、 …なんてリッチ?!


ネットで予約したホテルは、全室スイートの Embassy suites 最寄り駅からは遠く不便な場所にあるが、 あえて私はこの場所にした。少しでも自由の女神に近い場所。 できれば川から近いところ。 日曜日なのでいくらか割安で部屋をとることができた。

 


ホテルのあるトライベッカエリアはなかなか魅力的なお店が多い。 フレンチの名店ブーレーも発見(でもベーカリーの入り口が見つからず…)。 バッテリーパークエリアは、かの事件からの再開発なのか、新しめの建物が多い。

しかし、ところどころ見られる工事中のがれきの山に、心がきゅっと閉まる気分になる。 ホテルはまさにグラウンドゼロの裏手にあった。



ホテル内にはシアターがあり、トライベッカフィルムフィステバルが開催されていた。 そして、一階にはPick A Bagelもある。 もし明日の朝行きたいところがなければここで朝食にしよう。




本当にきれいなホテル! 吹き抜けには模様がデザインされている。

5階の部屋に入り、びっくり! 本当にスイートだ!(当たり前だが)


 


考えてみたらスイートなんて泊まったこともない。 スイートルーム(suite room)は、これまでずっと"sweet"roomかと思っていたくらいだから(笑)。 対岸のニュージャージーを眺められる。夜が楽しみだ!  バスローブでもまとってブランデーグラスでも片手に?!(飲めないっての)

 

  
  


広いリビングに「いったい何に使うんだ、この部屋は!」みたいなとまどいを覚える私(笑)。 電子レンジもあるし、テレビも2台あるし、机が2台、テーブルが1つ、ソファーもある。 …私に使いこなせるの? この部屋を…と意味もなくそわそわしてしまう私だった。 (*画像では半分も伝わらない…とにかくいい部屋だったのに!)



チャイナタウンのパン屋さん




夕食はチャイナタウンで、と決めていた。 おかゆとフォーが食べたい! できれば2軒くらいハシゴしたい!

工事中のグラウンドゼロを抜ける仮設通路を通り、 チャイナタウンを目指した。この仮設通路は、やはり平静な気持ちでは通り抜けられない。 毎朝ここを通って通勤するニューヨーカーはどんな気持ちで通り過ぎて行くのだろうか。




チャイナタウンはじっくり歩くと本当に面白い。

北京ダック屋(?)では、脂がべっとりついた窓からこんがり色の鶏が吊るされている。




魚屋では、NYCの高級スーパーとは違ってあまり美味しくなさそうにナマナマしい魚介類が並べられている。




乾物屋では、だんご虫のでかいやつみたいなものが量り売りされている。 まったくもって、どんな料理に使われるのかが想像できないものばかりが転がっている。

 


パン屋さんも覗いてみる。 パン屋は、中国語で「餅家」というらしい。必ずしももちもちしたパンじゃないのだろうけど(笑)。 チャイナタウンでは、歩いた範囲内で4軒くらいパン屋さんを発見した。 今風のカフェスタイルのパン屋さんもあった。 それでも月餅などが売られていたりするのがいかにもチャイナタウン。

ここは龍門老餅家というパン屋さん。 食パンや、ソフト生地でなにかを包み込んだパンなど、 昔懐かしい日本のパン屋さんを彷佛させる。 チャイナタウンのパン屋さんでは美味しいエッグタルトが食べられると聞いているので、 まよわずそれを選ぶ。




エッグタルト(0.5$)は常に温められた状態で売られている。 サクッと軽くて美味しいパイ生地に、タマゴたっぷりのプリンが温かい。 ふにゅっとして適度な甘さですごく美味しい。これで0.5$!


龍門老餅家

Address : 83 MULBERRY ST S CANAL




これは別のパン屋さんでの風景。 セルフでも対面式でもなく、トレーを持った店員がマンツーマンで一緒に選ぶ形になっていた。 これって中国独特のスタイルなのだろうか?

…そう言えば、私は卒業旅行に北京に行ったことがあったっけ! パン屋さんの記憶が全くない!(たぶん行ってないのだと思う) あぁ、今さらながらもったいない…。 これまで行った旅行先全てに対してそういう後悔をしている私だ。



激安!! ベトナムフォー


 


ベトナム料理の店、PHO VIET HUONG RESTAURANT。

ちょっと観光客向け的なコテコテな内装だが、フォーはどれもが4$程度!  これだけ安いなら一番高いものにしようと思ったが、 それでも特別火車牛肉粉(4.75$)が一番高い。





なみなみと入った具沢山のフォーに、もやしと生バジル、ライムは別添え。 いろいろと臓物も入っているようだ。くにゅくにゅしたきくらげのような食感で、 内臓系の臭いのするものがいくつも入っていた。 具はうまいし、スープの出汁もしっかり効いている。 しかし麺が多すぎて完食ならず…。絶品とは言えなかったが、これで5$なら破格だ。

お粥もどこかでハシゴしたかったけれど、お腹がスープでたっぷんたっぷん! 残すのは忍びないのでお粥は断念。


PHO VIET HUONG RESTAURANT

73 Mulberry Street (bet. Canal & Bayard Sts.)



途中、似顔絵描きの見物客に混じり、あわよくば次は自分も…と思って、 書き出しから完成までずっと眺めていた。 …ずいぶん美化して描かれているみたい(笑)。 どうせならいつかParisで描いてもらおうかなぁ。絶対いい土産になると思う。



対面!! 激風の先の女神さま@ステタン島フェリー


日暮れが近付いてきた。 今夜はステタン島行の無料フェリー(島民用の通勤手段だが、観光客ももちろん乗車できる) に乗って、ライトアップされている自由の女神様を拝見しようという計画。 自由の女神のあるエリス島に行くつもりはなかった。 Parisで「エッフェル塔は眺めるものであって、登るものではないなぁ」と思った経験からだ。 自由の女神のある風景が見られればいいと思ったのだ。 (*どのみち、現在自由の女神の内部には入ることはできない)


ついつい似顔絵描きの完成までを見守り、リトルイタリーを散策し、 SOHOをふらり歩き、そんなことをしていたらすっかり暗くなってしまった。 Canal st.駅からフェリー乗り場のあるSouth Ferryまで行こうと思ったが、 反対ホームに乗ってしまい失敗!  一度改札を出直してしまうと20分近く再入場できない。 地上に出て、隣駅まで走ることにした。 いっそのことタクシーに乗りたかったくらいだが、なぜかひたすら走る私。 辺りはどんどん暗くなる。走る必要はないのに、日暮れが焦らせる。



South Ferryからステタン島行きフェリー乗り場はすぐだ。 初めて乗る者でもとてもわかりやすい。待合所は人々でごった返している。

フェリーに乗り込み、一番先頭を陣取る。 デッキは風がものすごく強い。 コンタクトレンズも髪の毛までもをすべて持って行かれそうなほどの強風だ。





女神が近付く。もっと近くを通るのかと思いきや、思ったよりも距離がある。 (*画像は、ズームアップしているだけである) …確かにそこにぽつんと光る女神がいる。 あまりの風の強さ、冷たさ、寒さに人々は次々にデッキから客室へ戻って行くが、 私はずっと女神を見つめていた。凝視、といってもいいかもしれない。


目に入ってくる女神は、遠くてイマイチ実感が湧きにくい。 しかし、この冷たい暴風が呼び覚まさせる。

「ここは船の上だ! 目の前に子供の頃からの憧れの女神様がいるんだ!」

女神は遠ざかって行く。見えなくなるまで、実感が湧くまで眺めて続けていた。

隣に座っていた男性(地元の人っぽい)は、 おそらく「この子はいつまでがまんしているんだろう?」と観察していたようだが、 私はついにあまりの寒さに感覚麻痺しそうになったので中に入る。 その男性の視線のせいで、中に入ることがなぜか「負けた!」と思う私だった(意味不明)。


船内には売店(スタバも入っていた)があり、ここでプレッツェル(わりと小ぶりできゅっとハード。1.5$くらい) とコーヒーを購入。トイレをがまんしているというのに、コーヒースタンドをみると、 条件反射でコーヒーを買ってしまう私…。今日何杯目?! プレッツェルは、少なくともヤンキースタジアムで食べた「ふにょふにょ」よりも美味しかった。 ステタン島に到着、往路の船に乗り換える。この隙にトイレに走るが、 あやうく乗り遅れそうになり、全力疾走!! 



往路、迫りくるマンハッタンをまたも先頭デッキから眺める。 つくづく、夜景が好きな私だ。ものすごい巨大なパノラマが目の前に迫り繰る興奮を味わった。




サウスフェリーについたのは10時少し前。 まっすぐ地下鉄に乗り込み、City Hall駅まで乗り、約10分の道のりをホテルまで歩く。


ホテルでは何が何でもランドリーを使いたかった。 一つしかないランドリー、まずは部屋に戻る前に空きを確認してから、 洗濯機の上にガイドブックを置き去りにし、全速力で部屋に戻る。 今日着ていた服を全て脱ぎ捨て、5日分の洗濯物を抱えて部屋をまた出る。 全力疾走でランドリーに戻り、洗濯開始…。 はぁ、今夜はずいぶん走っているなぁ、自分は…。


部屋では、少しでもこの部屋を有効に使おうと、

ソファーで寝そべって日記を書く。

机に向かって日記を書く。

ベッドサイドの机でも日記を書く。


…洗濯をするために、日記を書くために、このホテルに泊まったのかいな、私は!




NYC 2004 TOP
DAY BEFORENEXT DAY