NYC3日目(4月30日)

マンハッタン縦断&ヤンキース観戦

あいたたた! H&H BAGEL


今日は、他の2人がペンシルバニアのアーミッシュ村に行くことになっているので、その出発の時間までに、 H&Hのベーグルを買いに行くことにした。そのツアーの集合時間は8時半というから大変。 5時半には起きて、アッパーウエスト目指して地下鉄に乗った。


H&Hは、日本でもっとも(というか、唯一?)有名なNYCベーグルの店だろう。 現に私もNYCのべーグル、といったら、最初はここしか知らなかった。 日本に輸入されて食べられるH&Hのベーグルは、すべて冷凍もの。 それでも結構美味しいと思っていたけれど、焼き立てで食べるものは比べ物にならない、と聞いていた。 それは期待するなと言う方が無理な話! めちゃくちゃに期待をしてしまった。


 


Broadwayの80thにあるH&Hは、「直売所」と言った方が似合うような店だった。 他のベーグル店のように、塗り物のショーケースやイートイン席があるわけではなく、 ベーグルを焼いて売ることに専念している、まさに「専門店」だった。 大きな窯でごろごろ茹でられているべーグルをみるのは実は初めて…ちょっと感動だ。



ここのベーグルは一個0.95$。他のNYCべーグルに比べてかなり小さく、高い。 (高い…といっても0.3$くらいなもんなので観光で来ている私にはあまり関係ないが、 毎日食べる人にとっては高いんじゃないのかなぁ)サワードゥとホールウィート、ブルーベリーを購入。

さらに、近くのスーパーで、イチゴ(一山1$しなかった…安い!)、サラダも購入。 甘くないイチゴは潰して昨日の残りのヨーグルトと混ぜて食べる。

昨日のクリチの残りとベーグルとで豪華な朝食になった。


しかし…朝早かったのが悪かったのか(H&Hは24H営業)、どのベーグルもコンディションが最悪。

サワードゥの酸味はきっと好みのものだろうし、ホールウィートは、日本では一番お気に入りのフレーバーだ。

しかし、水分と言う水分が全部吹っ飛んでおり、かっちんこっちんの状態だった。

ホールウィートなんて、全く引きちぎれない。

皮も、「ザクッ」とか「カリッ」とか、そういう食感はゼロ…。

これが日本の自宅であれば、焼き戻しさえすれば余裕で美味しい状態に復活させられるのに、ここ(ホテル)ではお手上げだ。

「焼き立てのやつをください!」の一言が言えていたら…。あぁ…。

NYCでは珍しいブルーベリーは、どうやらソースを練りこんだだけのものっぽく、あまり香りがしない。

3人とも、かなり落胆した朝食になってしまった…ほとんど無言。

でも、日本で食べる以上の味を経験してからでないと帰れない! なんて思ったりもしている。

滞在中のリベンジを決意…。



バッテリーパークとグラウンド・ゼロ


2人が出発した後、私もホテルを出て地下鉄に乗り込んだ。 今日一日の私は、ひたすら歩くこと。めいっぱいNYCを歩き、街慣れすること。 今夜はヤンキースタジアム(マンハッタンのさらに北のBRONXにある)でナイターを観るので、それまでの間、可能な限り足で北上してみようと思った。


  

マンハッタンの南端、South Ferry駅で下車、ロウアーマンハッタンからスタートすることにした。 バッテリーパークから憧れの自由の女神を眺める。 ここからでは遠くにぽつりと見えるだけだけれど、本当に目の前にあるのだ…。


ロウアーマンハッタンは、ウォール街などがあり、東京で言うと大手町。 休日に行っても(いや、平日に行っても)、とくに見どころがあるわけではない。 いや…見どころであったものがなくなってしまい、その結果、新たな見どころが生まれてしまったというか…。


 


今目の前にあるのは、ぽっかりと空いた空間。

私はかつてここにあるべきものがあった頃のNYCを知らない。

その姿を知らない者には、その2つのタワーがあったときの風景など、想像しえない。 人々がたくさん訪れ、現場の柵に貼られたパネルを眺めに来ている。

きっと、変わり果てたその姿を目の前にして大きな喪失感を味わっている者がいるだろう。

あるいは開演途中から入場した映画のような、 中途半端なシンパシーしか感じられず、もどかしい気持ちを抱く者もいるだろう。

私はこの2つのビルがある頃を知りたかった。もっとその喪失感を共有したかった。

不謹慎かも知れないけれど、そうすることで、ここに来ることのある意味の免罪になる気がしたからだ。



エイリーンズ・スペシャル・チーズケーキ




さらに北上すると、チャイナタウン、リトルイタリーに差し掛かる。 どう歩けばいいのかさっぱりわからないので、適当に素通り。日曜日の午前中と言うこともあり、 なんとなく閑散としている。


 


たまたま、Eileen's Special Cheesecakeを発見した。 下調べした店は、大体頭に入っているので、見かけたらついつい足が止まってしまう。 …といいながら、リストにあげた店すべてに寄るには、一人の胃袋ではとても無理!


 


こちらではとても小ぶりなケーキが並んでいるので助かる。ストロベリーチーズケーキとcoffeeで合わせて3.5$(安!)。 スフレのようにふわっと軽く、優しい甘さにびっくり。 もっとこってりとした甘さを想像していたので、空気を食べているような錯覚さえ覚えるほど…。 アメリカの人はこんなさっぱりした甘さで満足できるのだろうか?(偏見?) 日本人にはこれくらいの甘さがちょうどいい。冷めたさが美味しい。 かかっているイチゴジャムは、よくあるイチゴシロップのような安い味。 こういう人工的なソースって、、こっちの人好みなのかなぁ。

うわぁ! 窓際のカウンターで食べていたら、お店の人がいきなり窓を洗浄し始めた。 おかげで店は洗剤臭くなってしまい、ケーキを食べるどころではなくなってしまったので退散。



セシ・セラでオザマンドゲット♪


 


すぐそばにCeci-Cela (55 Spring St.(bet. Lafayette&Mulberry St.))がある。 フレンチテイストの可愛らしい店内には、ヴィエノワズリーの他にも、ハード系で作ったサンドウィッチや、 ケーキやパイもみられる。こういうふうにいろんなアイテムがあるとひとつに絞るのが大変だが、 私にはたいていあれば手にとるものがあるので安心だ。それが大好物のクロワッサンオザマンド。 さてさて…NYCのオザマンドはどんなもの?

名前はARMOND CROISSで2.25$。どうやらショコラザマンドのようだ(中にチョコが入っている)。 ぺったんこのクロワッサンがカリカリで、ショコラの甘さと厚く重なったアーモンドの食感が美味しい! そして、ここのザマンドも、先ほどのチーズケーキに続いて上品な甘さだ。 きっとこの店の他のお菓子全てに共通するのかも知れない。



トイレ目当てにクリスピークリーム


 
  


SOHOの辺りをふらりと歩く。赤れんがの建物とむき出しの階段、石畳はとても絵になる。 ブティックなども覗きながら気ままに歩いていると、トイレが近くなってきた。

NYCに来て困るだろうなぁと予想していたのはトイレ事情。 公衆トイレがあまり普及していないようで、トイレのためだけにカフェに入ったり、 わざわざホテルまで戻ったり、なんてことが頻繁だった。 なるべく飲み物を控えめにすれば…と思いつつも、トイレ目当てでコーヒーショップに入ってコーヒーを買って、 またそのせいでトイレが近くなり…の悪循環(笑)。


Au Bon Painは、NYCのあちこちにあるパンのチェーン店。 バゲットのサンドイッチなどが目を惹く。 ベーグルとかもあるけれど、どこかのを買い付けたりしているのかなぁと思いながら眺めていた。 アメリカだけでなく、日本以外のアジア諸国でもフランチャイズされているらしい。 日本に上陸するのも時間の問題なのかも?  きれいで機能的な店なので、日本にもこういうのがあったらさぞかし便利だろうに。





ここには、Krispy KremeNYCで超メジャーなドーナツ)が置いてある。 一度は食べてみたいと思っていたので、これをひとつ買って(0.97$)、トイレを拝借させてもらった。

考えてみたら、ドーナツなんてめっちゃくちゃ久しぶり。 こんなにおいしいものだったなんて忘れてた。 そうだ、数年前にミスドで久々にオールドファッションを食べた時も同じことを思った気がする(笑)。 「たまに食べるドーナツは美味しい!」というジンクスなのかも。

この「ORIGINAL GLAZED」というドーナツは、すんごくふんわりと口どけがいい。 しかもとても小さいので気付くともうなくなっている…と言う感じ。 アイシングがぺっとりかかっているけれど、小さいゆえにそれほど気にならなかった。 (といいつつ、アイシングのない状態で食べてみたい…とも思う。そんなのないんだけど) 脂っこさが気にならないから、これなら1個、2個、3個…とついついつまめちゃうんだろうなぁ。わかるわかる!!  ぜひとも出来たてで食べてみたい!



アンジェリカキッチンで和食もどきヘルシーランチ


もう少し北上すると、ユニオンスクエアまで来た。リトルジャパンの地区では、 パンヤ(日本人の女の子が店員だった。メロンパンやら惣菜パン、食パンなど、現地の日本人泣かせのパン屋さん…なんだろうな) や、お好み焼きのお店などもある。もう少し場所をずらすと、解読不能なウクライナの看板も見えてくる。雑多な魅力のある界隈だ。




私がこの日お昼に入ったANGELICA KITCHENはこうした学生街のような、 どことなくアカデミックな雰囲気のところにある。 ベーガン(肉もだめ、さらに魚や乳製品もだめ、のベジタリアン)向けのメニューがあるこちらのお店、 ヘルシー志向の店が多いNYCならではのお店と言う感じ。 私は別にベジタリアンではないが、普段はそれに似たような食生活かもしれない。 自炊していると、肉魚の登場頻度が少ないからだ。 もちろん、私は乳製品がなくては生きて行けないけど!(I LOVE バター!)

こういうベジタリアン向けのお店は、野菜不足に陥った時には重宝するので、 日本でもよく利用する。たいてい玄米をとても美味しく炊いてくれたり、 真似できそうな身近な惣菜のアイデアを盗める。


外から覗いたところ、お客がほとんどいないので躊躇したが、とりあえず入ってみた。 メニューが少量っぽいし、非常に手頃だからだ。入り口にいろんな手書きのチラシやフリーペーパーがおいてある。 こういうのって、NYCでも日本でも、どこの国でも「自然食品店」の共通項なんだろうか。




ここでは、惣菜をセレクトできるPantry Plateの3品盛りを。テンペのマリネ、ヒジキ、本日の野菜、にしてみた。

ヒジキはほんとそのまんまヒジキだった。あまり味付けはなされていないので、醤油と胡麻を適当にふって頂いた。 テンペは、なににマリネされているかというと、味噌、だった。味噌をそのまままとっているのに、しょっぱくないぎりぎりライン。 大豆の甘みも味わえるし、食感はばっちり残っている。 野菜は聞き取れなかったのだが、出てきてみると、スーパーでもよくみかけるオレンジのさつまいも! (ヤムイモのこと) 皮付きのまま、蒸しただけの状態で出てきた。 「これがヤムイモだ」と意識して食べるのはたぶん初めてだけど、 これが超美味しい。驚くほどに甘い! 色味のせいもあるけれど、人参のような食感と甘さをあわせ持つ。 ホコホコ感のないさつまいもという感じだ。


この惣菜盛りのプレートはかなりいい! これで6.25$だなんて! 和食材を使いながら思いっきり見当違いの味付けをしたヘルシー料理が出てくるのかと思いきや、素材そのまんまの味付けに抑えていた。 周りのお客をみると、ひとりで来る女性客が多いようだ。たまたまかもしれないが、 アメリカ人にしては細めの人が多い気がする。さすが(実際、こちらに来てみると、 「細め」の女性を見つけるのは、日本で身長2メートルくらいの人に遭遇するのと同じくらい難しいことだった) サンドイッチも美味しそう。



時間を惜しまないならバスで行こう





昨日はチェルシーから34thにあるホテルまで北上したので、このエリアは今日はショートカットすることにした。 3rd Ave,14th st辺りで初めてバスに乗ってみる。 NYCのバスはちょくちょく停車するし、道自体が混雑しているのでとってもスローモーだ。 だから、混雑していれば歩いているのと変わらないペースのときもある。 25thあたりで車窓からPick-Aを発見、かなり老舗っぽいな。こういう発見があるのもバスのメリット。 …時間が許すなら、なるべく地下鉄でなくバスに乗りたいな。



Upper West→セントラルパーク→Upper East





一度部屋に戻り、少し休憩。夜は寒くなりそうなので、着替えをしてから再出発したのは30分後。 ホテルはエンパイアステートビルと同じstreetにあり、非常に利便性の高い中心街にある。 ホテル自体は正直気に入らないが、フットワークのよさは痛感する。

6番街を34thから北上する。超適当に乗ったらUpper Westの72stまで辿り着いた。


 

別にトイレ利用ではないが(笑)、本日2度目のkrispy kreme NEW YORK チーズケーキというドーナツにしてみた。0.9$でわりと小ぶりであるが(そこが嬉しい)、すっごく美味しい。 きちんとはっきり甘くて、とろとろのチーズクリームが溢れてくる。上のクランブルも食感的に効果的! うーん、ドーナツってこんなにおいしいものだったか…。 NYCに来て、ベーグルに次ぐ、目からウロコ的出会いかな。




(たぶん)ダコタハウスの前を通り、セントラルパークの中へ入る。 Upper Eastに抜けたいからだ。しかし、うねうねとした山道のような道に入り込み、 迷路状態。すっかりトレッキング! ひえ〜。今自分がどこを歩いているのかわからない〜!


 


…と、視界が突然抜けた。どこかの展望台に着いた。1人しか通れないような狭い階段を登ると、 セントラルパークの野球場や野外音楽場などがみえる。

歩いていると、リスなども遭遇。来る前に、NYC来訪経験のある友人に、 「セントラルパークで朝ジョギングしてみたら」と勧められた。 それはぜひとも…と思っていたが、ベーグルにうつつを抜かしてしまった(笑)。 もっと長い滞在なら、ジョギングだけでなく、ゆっくりここでお昼寝…なんてできたかもしれないな。



ハイソにUpper East歩き


ようやくUpper East側に出る。ここはずいぶんハイソなエリアのようだ。 街並や店、歩いている人が全然違う。


 


Madison Ave,80th stあたりにあるE.A.Tは、グルメスーパーE'lisの系列のデリ&ベーカリー。 このE'lisのパンは、(やはり関係のある)Zabar'sとか、あらゆるところで卸されているので接触度はめちゃめちゃ高い。 でも、結局のところ、ここで買ったポピーべ−グルのみが私のE'lisパン経験だった。 ここのお店、字体のデザインもすっごくかわいくて、まるでどこかの雑貨屋さんのよう。 中は、と言えば、他のベーカリーカフェと同じように、パンあり、スイーツあり、デリあり、というごく普通のラインナップだけど、 これまでと客層が全然違う! 人が立ち代わり入れ代わりすごい混雑だったが、 ずいぶん着飾ったマダムだらけでびっくり。すごい評判の店のようだ。





0.95$(ちょっと高めね)のこのベーグル、すっごく固く乾いてしまっていたので、 ベーグルらしさは失われてしまってので、食感はよくわからない。 しかしポピーの塩気、香ばしさ、分量、今のところNYCで食べたポピーベーグルの中では一番バランスが良かった。 あぁ、焼き戻しさえできれば…と、もったいなく思うベーグルにどれほど遭遇したことか!



すぐ並びにWilliam Greenbergというお菓子屋さんを見つけた。 老舗っぽい店で、お客さんが何人も入っていたことと、ZAGATのマークが貼られていたことが入店の決め手。 でたらめに歩いていると、結構このZAGATマークって目安になるかも…と思う。 お客さんが入って賑やかなお店はたいてい貼られていることが多い(もちろん例外もあるだろうけど)。 ここではブラウニ−とアメリカンチョコチップクッキー(たった2点で5.65$もした)を買ったが、 …正直なところ、素朴すぎたかな。 日本で言ったら、ご近所パン屋さんの店先に売っているクッキーという感じかも。

 

 

ハイソ…と言えば、お馴染みのDean&Delucaも、Upper East店は最初に行ったSOHO店とはずいぶん印象が違った。 数ある中ではここの店鋪が一番気に入った。

 

 


ここって、本当に観賞用、という感じだ。 野菜の陳列をみているだけでいい。パンのラインナップを眺めているだけで幸せ。 結局は買わずに試食で出てきてしまうことが多いが(笑)、 この時たまたま試食したものがなかなか美味しかった!





肉売り場の前で試食させてもらったこのオードブル、なんだったのかなぁ…。 ライチのようなしゃりっとしたフルーツに臭〜いプロシュートかなんかが乗っていて…。 なんかもう夕食は入らない感じになってきた★



ハーレムバス疾走、目指せヤンキースタジアム


ナイターは19時05分開始。 17時くらいまでにはヤンキースタジアムに到着したい。 今朝は「歩いてBRONXまで行くぞ〜!(マンハッタンを歩いて縦断するぞ〜)」なんて思っていたが、どうやらそれは無謀そう。 時間はたっぷりあるが、なんせ今日一日中歩き倒して、股のちょうつがいがぎしぎしなってきている(笑)。 86thあたりでバスに乗り、行けるところまで北上することにしてみた。


ワシントンハイツ行き(と思われる)バスは、ハーレムを突っ切って行く。 どんどん街並は変わっていく。建物が低くなり、視界が広くなっていく。 気付くとバスは私以外はみな黒人。隣に座ったでっぷりしたおばさんに片太ももをずっと踏まれた状態になるし(ぎゅう…)、 別の密着して座ってくる黒人のおじさんにもちょっとドキリ。 しかし運転手も含めて陽気な人が多いなぁ。バスの中で歌っているし、リズムをとって体を揺らしている。 (いや、もしかしたら珍しいのかも知れないけど) 運ちゃんの運転はすんごく荒い!! もっと南の方では渋滞のせいでこうはいかないけれど、 車の流れがスムーズなこの辺りでは、バスも大爆走! ハーレムはとても長くて広い。 ここを歩いていくのはたいへんだっただろうな、いろんな意味で。バスに乗って正解だった。




窓の外にヤンキースタジアムが見えてきた。橋を歩いて渡れば着きそうだ。 適当なところでバスを下車し、橋を渡ることにする。 ハーレムリバーにかかる白い鉄骨の橋はひどく渋滞していて、車の流れは鈍い。


 

ここを歩いていると、向こう側の歩道に行けるハシゴらしきものを見つけた。 どうも工事現場の人しか使わなさそうなハシゴだが…通ってよいのかどうかわからなかったが…。 うわ、足下が抜けそう!


 


さぁ、到着。1時間半前の開場までもう少しだ。

もう人がたくさん並んでいる。本当にヤンキースTシャツ着ている人が多い…。



私は高校時代に野球がものすごく好きで、ナイターは毎晩観ていたし、 熱を揚げていた選手もいた。 正直白状すると、高校野球部に憧れの人がいたので、試合の時は授業をさぼって応援に行ったこともしばしば…。 近年はすっかり野球離れしちゃっていたが、今回NYではメジャーリーグは生で観てみたいと思っていた。 ネットで日本の業者に依頼してチケットを確保した。 もしかしたら、滞在中に直接ふらっときても買えたのではないか…とも思えたけれど。 (なにせ、ものすごく高かった! 足元を見られている感じが気に入らない…!)




開場し、スタジアムの中に入った。意外とマウンドが近く感じた。 モニュメントパークとかいう、歴代の名選手をかかげたコーナーがあるそうなので、 そこへの入り口を探して、球場内をぐるぐる回ってしまった。入ったり来たり、さっぱりわからなくて…。 ここで疲労がますますアップしてしまったらしい。




夕食、というほどお腹は空いていなかったので、結局ビールとプレッツェル(11.25$。高!)で済ませてしまった。 ジャンボプレッツェルは塩が効き過ぎて、はっきりいってマズい!  ぷにゃぷにゃで最悪の食感。ベンダー(屋台)で見られるプレッツェルと同じタイプのものみたいだが、 きっと、どっかから袋パン的に卸しているんだろうなぁ。うーん。 さきほど買っておいたE.A.Tのポピーベーグルがビールのつまみにばっちり。 すっかり乾いてしまっているが、逆に塩気が増す感じで酒の肴と化している。おいしい〜。 乾いたベーグルはビールのつまみに、がおすすめの食べ方だ(笑)。 よかった、これがあって…。




ヤンキースの応援は…というか、ホームの応援と言うのはすごいものがある。 スクリーンに流れるスター選手達のプロモもよく作られていて、ファンの反応がいちいち濃いのだ。 相手チームがなんだか気の毒なくらいに。MATSUIへの声援もなかなかのものだった。

一番面白かったのは、売り子の人たち。頭上にビールや、ホットドッグ、コーラなどを乗せて、 "Beer! Beer!" "Hot Dog! Hot Dog!" と叫んでいる。ポテトチップを売る人は、 手をあげて呼び止める客を発見したら、客席にポテチを投げて渡している。しかも超遠くから、コントロールよく!

試合自体はとくに大きな盛り上がりはなかったが、松井のHitは1本、出塁は3回。 "HIT-DEKI!!"(だったかな? うろ覚え)とスクリーンに表示が出て盛り上がる。 となりの兄ちゃんが、松井が出ると"MA-TSUI!!" と叫んでいた。どうやらファンのようだ。


私はというと…実はスタンドで大爆睡していたのだ…。本当に眠くてたまらなかった。 朝5時台に起き、1日中太陽の下を歩き回り、その疲労した体でビールを飲んで…。 眠くならないわけがないじゃない!!  時に、スタンディングする観客につられて自分も立ち上がってみるものの、 立ったまま眠る私はがっくんがっくん体をグラインドさせていた…。 内心、こんなに熱狂的なファンが多い席で、頭をぐるんぐるん揺らしながら居眠りしているジャパニーズを見て、 怒られたりでもしないかと恐れていたが、誰も私のことなんて構うわけがない(笑)。 あぁ、眠気ってどうやったら取り除けるのだろう。せっかくここまで来て私って奴はぁぁ!


試合終了後、すぐに地下鉄に乗り込む。 南下する地下鉄の中でもやはり爆睡。 最寄りの駅で下車して、ホテルに向かう道のりも、歩きながら眠っていた気がする。 歩きながら眠る…こんなことはおそらく生まれて初めての芸当。 NYCの夜の街を一人、全くの緊張感無しで(眠りながら)歩く私。 3日目にして、すっかりNYCに馴染んでしまっている証拠だろうか?




NYC 2004 TOP
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