◎TAIWAN 2006.9.15〜9.19◎
1日目:台湾到着
◎TAIWAN 2006.9.15〜9.19◎
1日目:台湾到着
1年ぶりの台湾は嵐とともに。
9月にとった長い夏休み。まさか台湾を選ぶことになるとは思いもよらなかった。 出発を決めたのが10日前のこと。ここまで土壇場で海外に行くことになるとは。 …まさかパスポート切れていたりしないよな?(笑)
私がいつも通りマイルで行く都合上、旅の道連れとは16日に現地集合。 仕事が幾分落ち着いていた時期なので急遽1日前倒しして一人台湾inすることにした。 前日に急遽エアを変更、一泊分だけ格安のドミトリーを探しあて予約。 3泊4日→4泊5日の(台北滞在としては)長い滞在になってしまった。 こんなに長く滞在するならいっそのこと台中とか他にも行きたい場所があったのだが… プラン変更するにはもうあまりにもバタバタしていた。 あとは会社から成田へ直行するだけだった。
…しかし…予期せぬ事態が3連続で起こるのだ。
出発2日前に来た台湾からのメール。
「台風13号が接近しています。最悪欠航の場合はうんにゃらかんにゃら」
なにーー???
台風…
そういやこの時期の台湾と言えば台風の通り道。これは全く計算外だったのだ。
私は自慢じゃないがものすごい晴れ女。 過去にも何度もパン旅では晴れ女っぷりを発揮して来たのだ。 こんなことで旅は止められない。
台風よ!
進路変更しやがれ!(脅し)
進路変更してよぉぉ……(泣き落とし)
進路変更してぇん? あはんっ。(色仕掛け)
台風情報常時ログイン5分以内女となりさがり携帯からも逐一情報チェック、 それこそ眠れない、仕事も手に着かない(←いつものことか)そんな前日を過ごした。
…すると…
台風がまさか進路を不自然に変えて北上するではないか。 直撃さえ免れればとりあえず飛行機は飛ぶだろう。おおおおーーー晴れ女?(無関係) この調子なら、なんとか飛行機は飛びそうだ。問題はひとつクリア!
ところが、出発前日の夜、また台湾からのメール。
「台北駅周辺で、15日に大規模デモがあります。駅前は交通等の混乱が予想されますうんにゃらかんにゃら」
…ちょーーー???? 今度はデモですか!!! なんでも、何十万という、赤服をまとったデモ隊が中心部でデモをやるそうな。いったいなんなんだ????
さらにクライアントから悪魔のメールが。
「至急、明日打ち合わせを早い時間にお願いします」
あぁぁああ…。16時半成田発のフライトなのに…。 あのクライアント、話も長いから、絶対13時に会社出ることなんて出来ない! 台風もデモも不安だが、一番の難題はこのクライアントとの打ち合わせだった。 おかげさまで午前中は得意先への移動もタクシー、車中で揺られながら仕事をこなし(もちろん激しい車酔い…) くどくど長いクライアントの話に何度も空手チョップ喰らわせたい衝動を抑えつつ、 どうにか。どうにかクリアして旅立った。…旅立てたのだ。
飛行機さえ飛んでくれればもう大丈夫!! こうして、台風日本上陸に逆らうように南の小さな島国へと旅立った。
毎度毎度のJAL便。何度も書いているが、機内食は美味しいけど面白みがない無難な構成。 ガリ勉状態で明日からのプランニングに専念。片っ端から関係資料をプリントアウトして、 目を通すのは飛行機の中。ほとんど一夜漬け状態である。 飛行機は台風の横を通り過ぎた割には定刻通り無事に到着した。天候は雨。風も強い。 明日からの滞在がやや不安であるものの…なにより一番不安なのは、明日遅れてやってくる、 旅の道連れの便が飛ばなかった場合、私はひとりぼっちということだ。
台北に到着したのは19時頃。台北駅周辺は赤い服を着たデモ隊(?)で占拠されているらしく、 交通規制されているらしい。到着も遅れる見込みだとか…。 うー、到着後は何か食べにくり出したいのになぁ!
バスを待つ間、日本語が上手な台湾人の女性に声をかけられ、そのまま一緒に台北に向かった。 彼女は昔、日本に留学していたことがあるらしく、今も年に6回くらいは出張で日本に来るらしい。 「現地の人ならではの」グルメどころを聞いてみたものの、意外と知らないらしく、 やはりガイドに載っているような情報しかキャッチできなかったのだが…。
ところが彼女は、やたら日本各地のことを知っていた。日本旅行が好きらしい。 私が北海道出身だというと、美瑛やら富良野やらも行ったことがあるというし、 好きな場所は白川郷、好きな温泉は秋田の乳頭温泉郷! 私も相当日本各地を旅したが、かぶるかぶる。「うわーー! 私も行った行った! 好きーー!」 一番仰天したのは、青森のこの宿にも行ったことがあるということ! そりゃなんてマニアックなっ。 彼女にはずいぶん日本のオススメの温泉を教えてもらった。 台湾に来ておいて台湾人に日本のおすすめスポットを教わる私。 まったくもって逆じゃないか(笑)。
大当たり! 女性専用ゲストハウス
バスは思ったよりも遅延せずに市内に到着した。風も強くて雨もパラパラと。 初日の宿は、地下鉄大安駅からすぐの場所にあるらしいが、 空港バス停からは歩いて15分くらいだろうか。傘をさしながらスーツケースをごろごろと…。 雨風は、どんどんと嵐の様相に。
地図通りに進むと、大通りから路地に入ったところ。 この暗い路地を延々進む…。
何度か通り過ぎ行ったり来たりでようやく発見。おぉ、ここか! 女性専用のドミトリー(でも個室!)。YH並の超格安宿である。
オーナーの女性は目下、日本語勉強中なのでたどたどしいところはあるけれど、 とても親切にしてくださった。それにしてもなんときれいな宿だろう…! 神経質なまでに清潔感が漂い、男子禁制のオーラがにじみ出ている(笑)。 オーナーのコレクションが飾られたエントランスホール。
インテリアも、若い女性好みの雑貨ばかりを集めた、なんともかんとも… ほんとにこのお値段でいいんですか?!
驚愕したのはお風呂。どこかのおしゃれなマンションに迷いこんだような。 木で囲まれたきれいなバスタブ。洗面台。トイレ(あ、もちろんトイレに紙は流せないのは台湾流)。 今日は宿泊客が2人しかいないからほぼ貸きり状態!! うわーん、もっと早く見つけていればよかった。明日のホテルは超しょぼそうだし、 明後日からのホテルは値段が高い。あーーー、最初からこっちにしておけば良かったぁぁ!
(女性少人数での旅行の方。こちらの宿、絶対お薦めします。もし知りたい方はDMどうぞー)
時間はもう22時近く。それでも夕食を軽く食べに外を出た。 偶然にもこの宿の近くに、前回朝食を食べに訪れたお粥横丁があったのだ
前回食べた朝食の店も通りかかる。おぉー。明日の朝またここで食べるべし!
で、これから食べるお粥であるが…。到着していきなり店に入るのはめちゃくちゃ抵抗がある。 ↑のように、店の看板には「粥」の字は氾濫しているものの、 店頭のメニューには「粥」の文字が見つからない(たぶん私がびびっているせいかも(笑))。 お粥食べに来たのにお粥をどうやって注文したらいいのかさっぱりわからない。
そこで、一番賑やかで入りやすそうなファミレスチックな店に吸い込まれた。 「小季子」という名前だったか、入り口には日本の女性ファッション雑誌の小さな切り抜きが貼ってあったが日本人は見たところだれもいなかった。 おかずは「自助餐」形式。ずらずらっと並べられたおかずの中から好きなものを選び、 店員に指をさして盛り付けてもらう。トレーにおかずを載せ、二階にあがる。 …うーん、お粥はなかったけれど、どこにあるんだろう?!
すると、どうやらお粥は、日本ならご飯、欧米でならパン、のように当たり前についているようだった。 頼まなくてもおばちゃんがお粥の鍋を運んで来た。おぉ、さつまいも粥だっ!
お粥自体にはまったく塩気がなく、サツマイモの甘みだけ。 これならもっと味付けの濃いおかずにしておけばよかったかもしれない。とても無難なおかずばかりにしてしまった。残念っ。 しかし安い…これでたったの80元程度(=280円)。十分十分!
そうそう、例の赤服のデモ隊のことであるが。
台北駅付近を通らなかったから全くその気配は感じなかったが、 翌日、新聞を見てびっくり!!! 駅前はこんなことになっていたなんて…(笑)。こりゃバスも通れないわけだよ。 しかも明日も明後日も、連日繰り広げられているらしい。うーむ…。
↑赤い服をまとった市民の大群。日本のお相撲パレードよりも凄い(当たり前だ)。
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