67-4.'06夏 関西灼熱ロングステイ 〜和歌山GAMA#4〜
67-4.'06夏 関西灼熱ロングステイ 〜和歌山GAMA#4〜
*06関西ロングステイその3〜大阪h編〜はこちらから*
★GAMA時系列★
過去のGAMA来訪ESSAYをおさらいしてから是非ご覧クダサイ。
面白さ1000%アップっぷでございます
忘れもしない04年の夏。
GAMAに出会ったあのときから、私の中でひとつ「夏」が生まれた。
夏を彩る楽しい思い出がいくらあろうとも
当時の私の中での「夏」は決して楽しいものではなかったのに
この「夏のGAMA巡礼」に出会ってからだ。
私の中の新しい「夏」が生まれたのは。
いつしかGAMAこそが「夏」の象徴になっていたのだ。
今年も同じようにあの道のりを歩き
あの森の中でパンと二人きりになる瞬間。
私が本当の意味で自分に戻れる時間。
そして癒しの意味を知る。
06年夏、GAMA。
これをなくして私の「夏」は始まらない。終わらない。
*
仕事を終えてダッシュで南海電車に乗り込む。
今年の関西も灼熱だ。去年はたしか36度。
今日は大阪では37度だったという。まったくもってふざけている。
でも、どこかで私はしめしめ、と思っていたのに違いない。ニヤリとしていたに違いない。
真性M系パン好きの私だから? いやいや、人として当然?(笑)
そう、灼熱であればあるほど、辿り着いた時のパンのウマさ、
ビールの染み入り方がハンパないのだから。
はっきりいって、今年も同じような道のりなので、
同じような画像が延々続きますがご了承クダサイ(笑)。
4度目になる御幸辻の駅。
よくよく見ると、通過地点の子安地蔵への道標があるじゃないの。
2キロ? そんなもんなんだ…。
子安地蔵なんて、目的地の1/3もないくらいのところなんだけどね(笑)。
駅から出ると、見覚えのない自動販売機があった。
いや、もしかしたら去年も一昨年もあったのかもしれないけれど
目に入っていなかった。
び、ビールがあるやん!(笑) うわ、今すぐ飲みたい!
実は空腹、喉はからから。あぁ、でも、私がビールを買うべき店は他にある!
そう、あそこである。だから…今はとりあえず歩き出す!
ギンギンぎらぎら、さりげなくカンカン照りの本日。
立っているだけで汗がじめじめっと体の中から吹き出そうとしている。
いや、ここは山だから、山の天候は変わりやすいからきっと一雨来てくれるに違いない(笑)。
干し柿にならぬよう日傘をさして歩き出した。
さぁ、これから1時間の道のり!
村人発見(笑)。
いや、なんとなく撮ってみたかった画像である(笑)。
いつもの無人野菜売り場に野菜を取りにきたらしきおばあちゃん。
3年連続訪れても、全然風景が変わらないのである。
岩盤浴って最近はやっているけれど、私は15分くらい寝ないと汗が吹き出さない。
滅多なことでは顔に汗をかくこともない。
新陳代謝はあまりいい方ではないようだが
このGAMAお遍路の時は、異常に汗を噴出するのである。なぜ?
…そう、ちょうどこの商店が見えて来たころに、
額にまで汗が吹き出すころなのである(笑)。毎度のことである。
そして、やっぱり買うのはこれ…?!
いえいえ、ビールじゃないですよ、これはっ。
水筒ですから(笑)。あとで湧き水をくんで体にぶっかけるための
水筒ですからーっ。誤解なきよう?
(といいつつ、一瞬で飲み切ってしまった。この暑さだとみるみるぬるくなっていくのだもん!)
毎年、変わらない風景だ…と思いきや!!
なんとなんとなんと、みなさま朗報ですわよ、
なんと、今年から「バス」が開通した模様です!(笑)
御幸辻駅前からバスが出ております(画像は駅から2つ目の停留所)。
パンサイトは数あれど、前代未聞GAMAへ行くための「バスガイド」。
イカす!(笑)
世の中、私みたいな酔狂なバカばかりじゃないはず。
車がない読者のためにも、たまには人の役に立つことをしようじゃないか。
ここにバスの詳細を掲載しましょう。
橋本市民病因循環バス
運行ルートは、御幸辻駅前から左回りで乗車すればよい。
…しかし、あまり使えないかも?
一日2本なのだから(笑)。
(駅前12:00頃、17時20分頃発)
しかも、この時点で、どこまで走っているのかわからん。
どこで降りればGAMA最寄りと言えるのだろう???
よし、追っかけてみよう。
去年と変化があるのが嬉しい。
こうじゃなきゃ、長い道のり乗り切れないでしょう(笑)。
(そこで、通り過ぎるバス停の画像を全部写真に撮った私である…)
これは秋と同じ風景。
たしか、干し柿を吊るしていた民家の軒先き。
この時期は、玉ねぎを干していた!(だからなんなんだという話)
この「手をあげて渡ろうね坊や」看板は、途中何度も何度も遭遇するのである。
なんかシュールなんだよね、この坊や(笑)。目が恐いし。
ようやく子安地蔵!
何もないこの付近のランドマーク的存在である。
ここからが…長いのである。
(画像もまだまだ続きます(笑))
子安地蔵の裏の坂道は、鬱蒼とした林。
秋の時はハゲ山のごとく寂しい限りであったが…。季節はめぐる。
のどかな田園風景でもごらんいただきましょうか(笑)。
ほんとに毎年変わらない風景なのである。
変わったといえば、バス停の設置くらいなもんで(笑)。
笑っちゃうくらいに「次はこれが、次はこの家が」と、
逐一全部体が頭が覚えているのである。
下手したら車を使う地元の人よりもわかるかも?(笑)
ていうか、そろそろ一雨来てほしい…
暑すぎて汗が出過ぎてトイレ要らずだ(笑)。
キターー! そうそう、ここの湧き水!!
ここまで来ないと、水をくむ場所がないのである。
「水筒」に水をくみ、体に振りかけてクールダウン。
あぁ、スポンジとかもってくればよかった。似非マラソン選手気分でよ??
私がいつも休憩地点にしている、一言主神社の保育園の木陰。
そこの曲がり角で、どうやらバスは左折(反対方向)してしまうようだ。
てことは、ここがGAMAにもっとも近いバス停ってことね???
バス利用のみなさん、下車は「一言主神社前」で下車してくださいね。
そこから頑張って歩きましょう。
…確実に20分くらいは歩きますけど(笑)。
ここの保育園の木陰で休むと、風が汗をすべてさらってくれる。
今日は天気が安定しているなぁ…珍しいことかも知れない。
一度くらいはもわもわ〜んと崩れてくるのに。
通り雨の天然シャワー、今なら私が大歓迎してあげるのに?!
そうして、さらに歩き続けること数十分…。
ようやく見えましたぜ…あの山の分岐点!
最後のGAMA看板が設置されている「ゴミ捨てるな!」の看板である。
あ?!
おいおいおいおい、GAMA看板、雑草にからまって見えてませんけど(笑)。
自然と一体化しつつもドライバーには不親切な看板である(笑)。
(去年の秋くらいまではちゃんと見えていた。時系列で振り返ると面白いっす)
人里離れたこの一本道に入ったとたんに雲が広がった。
灼熱の太陽が御隠れ遊ばす。
もうGAMAは目前。…うぅぅ、今頃雲が広がっても遅いっつの。
ここまで来ると聞こえてくる、アフリカンアコースティック…。
GAMAまっしぐら…とはいかず、
つい脇道の竹林に入って行く私。
そう、05年秋のときに見つけた秘密の場所。
ようやく辿り着いたよ、ここまで…今年も一人で。一人きりの場所。
ひとつのパン屋に到着するまでに20枚も画像使うなんて
たぶん全国探してもここだけだと思う(笑)。
ようやくパン編でございます(笑)。みなさまお疲れ様でした。
うわーん、ねーさん、にーさん、会いたかったよ。
ようやくついたよ!!
3連休目前のこの平日の日は、さすがに静か。
私が転がり込んだ午後は先客が一組だけだった。
てことは、今年も中条ひとり裸踊りが許される?(笑)
3坪、売り場1.5坪、GAMAパン小屋。
夏の「涼パン」がめじろ押し!
ようやく食べられるのである…
お! 今年からパンの説明書きがワープロになっている(笑)。
変化だ変化ー(笑)。
「飲め飲めー」
そう、パンにあおられるままに「あてパン」を選びトレーにのせる。
夏にはマスト、いや、春でも秋でもGAMAならフォカッチャを選んどき!
もくもくと歩いているときはそれほど気にならないけれど
立ち止まると一気に汗がぶわーーっと噴出する。
まだまだ私も若いわねと証明しないばかりに汗腺から大粒の汗が吹き出す!
実はこれが一番気持ちよかったりするわけで(笑)。
この暑さの中だと、ハル社長もてんでやる気無し。
木陰でぐでんぐでんしているのである。
さぁ! ビール片手に、中条へ進む!
中条!
帰って来た。私の夏が帰って来た!
去年、汗で全身ずぶぬれになったので、今年はちゃんと学習してきた。
そう、下着の替えは最低限持参で(笑)。
ていうか、下着の替えをもって行くパン屋なんて全国探してもここだけよ??
…いや、私だけ?(笑)
おそらく、私が知る限り一番気の利く男性、GAMAにーさん。
すでにmi_waセットを用意してくださっていた。
そう、あれである。あれ。
水着である(笑)。
(しかもサンオイル付き(笑))
ずぶ濡れの服を脱ぎ捨て、水着に着替える。
濡れた服はハンガーにかけ、木の枝にひっかけて乾かす。
去年と同じ水着なのに…うぅぅ、なんだか去年よりきついかも(笑)。
あ、ちなみにもう一つ変化が。
いつも携帯圏外だったこの山奥、
なんと今回から携帯が通じていたのである!
変化変化ー(笑)
あれほど照りつけた灼熱の太陽は
この森の中では木漏れ日に変わる。
そして、ざぶざぶと我を忘れて水の中に体を泳がせた。
海にもプールにも行かない私が、年にたった一度、泳ぐのはここ、
和歌山の山奥、山田の奥!
去年と全く同じショット?!
違う違う、ビールの銘柄が違うから!(笑)
そして、去年より肌が白い…って、そんなこたどうでもいいですか(笑)。
ほらほら、銘柄が違うでしょー(ってしつこい)。
ビールを岩に置き、水に入る。
髪が濡れることも気にせずに。
この時ばかりは、自分が自分ではないような…。
でも、自分だからこそ…というような。
水から上がり、タオルを頭からかぶりながらパンにかぶりつく。
うっは…。そうそう、GAMA味(笑)。
こんがりがりんこに焼きこんだ塩ミントフォカッチャは、
オリーブオイルを吸い込むことでさらにカリカリッとスナッキーに。
強い塩気と爽やかなミント、フルーティーなオリーブは
たとえ他でこの組み合わせを食べたとしても、思い出すのはきっとこのGAMAの
ワイルドなジャングルの風景のような気がする。
それくらい、ここだけの鮮烈な原体験@パン、みたいな。
この3部作は、ここで食べるから…というだけでなく「素」で旨い(笑)。
生ハムとモッツァレラのカンパーニュはいやらしいほどに動物性脂肪が
パン生地に馴染んでどこかの本能をへんにくすぐるし(なんじゃそら笑)
手前のドライフルーツ&ロックフォールは、
カリンカリンなのでパンというか焼き菓子…だけど
ちょい甘、ちょい辛なバランスがまさに極上の「酒のあてパン」(笑)。
衝撃的だったのはスパイシーショコラ!
クルミ入りのショコラブレッドに、チョコレートクリームがサンドイッチされて
さらにまるでチャイでも飲んでいるかのようなスパイスがむせるほどにトッピング。
うっわー…これはほんとに美味しいわ…。
てか、こんな高貴な美味ショコラ、
山奥の山田の奥で食べられるシロモノじゃないよー!(笑)
和歌山はよもぎの名産地???
そう私は思い込んでいるほど定番GAMAよもぎベーグル(笑)。
今回感動したのはオーガニック紅茶ベーグル。
中条は…前にも書いたけれど、画像には写らないけれど
実は大変なのである。虫が(笑)。
蚊には20箇所以上刺されるわ、アリンコは絶えずパンにむらがってくるわ、
見たことのないような虫ものそのそわいてくるわ(笑)
そうなると、もう、開き直るしかない。
「食いたきゃ食え、おまえもな」と(笑)。
逆にパンに群がるアリンコごと一緒に食べかねない覚悟、も必要と(笑)。
私は夏の蝉の音が恐い。
夏の公園や茂みで木を見上げると気が遠くなる。
…でも…ここは違う。
蝉の声を、エンドレスな川の流れがかき消す。
ここには聞こえない。夏のあの音が聞こえない。
ここは私に許された場所なんだ、そう思った。
私が「夏」にこの場所に戻ってくるのは
私だけに許されたこの森と水に囲まれた空間と
ここでしか食べられないパン、
そして人。そう、人に会いに来る。
夏になったら会いたくなる。
場所とパンだけならこんなに惹かれやしない。
いつだって引き寄せられるのはそこに「人」がいるから。
来る時は私一人だけど、独りじゃない。
今夜も大阪宿泊、遠慮なくがんがんのみまくっても平気…
ロングステイ万歳!
…だからといって、なぜここにくると
泥酔・千鳥足で難波の駅を乗り換える羽目になるのだろう(笑)。
…なんですって?
今回のGAMAには、続編があるんですって?(笑)
*和歌山#5へつづく(笑)*
2006.7.14