112.「2008年食べ納めパン」を巡る旅

今年も早いもので、、、

もう「食べ納めパンを巡る旅」のESSAYを書かなくてはならなくなった。

ついこの間、2007年のを書いたばかりなのに!!!(笑)

ESSAYを書くパワーが年々衰えているmi_wa@老体鞭打つ、

これを書かなきゃ2009年を迎えられないわけで!(笑)



というわけで、毎年恒例の「食べ納めパンを巡る旅」、 ざくっと説明しよう。




*旅の前書き*



父方の実家(北海道)で年越しをするのが我が家のしきたり。

しかしこの繁忙期。

北海道までの片道3万円、往復6万円の飛行機代がもったいなくてもったいなくて

そこで始めたのが「3万円かけて陸路で東北を北上する」…という

恒例の「食べ納めパンを巡る旅」。


2008年は…

パンよりも、ラーメンとかビールとか、別の麦ジャンルに浮気気味だった

mi_waパンさん(笑)。そんな自分への戒めの意味でも

2008年食べ納めパンへの期待が高まるわけです!(?)


2004年の旅(ESSAY31番)も、

2005年の旅(ESSAY56番)も、

2006年の旅(ESSAY77番)も、

2007年の旅(ESSAY97番)も、


本当に珍道中で自分の旅ヒストリーの中でも

指折り数えるほどにオモロイネタなのだ。

(ぜひ、過去の復習をしてから2008年をご覧頂きたく)

そう、この「食べ納めパンを巡る旅」がなければ一年が終われない!!



2008年のメインテーマは2つ!

ひとつは、前から行きたかった温泉に行くこと!

ひとつは、前から乗りたかった電車に乗ること!


…パンは?(笑)

いや、パンだってちゃんと目標があるんです。

しかし…それはかなり難易度が高く、、、果たして?






極寒!! 仙台いつもの2強パン



初日の2日間は、18きっぷでなるべくチープに移動する。


新宿06:52にスタート。

赤羽07:10→宇都宮08:41

宇都宮08:45→黒磯09:35

黒磯09:39→郡山10:40


ここまでは18きっぷで各駅停車、しかし…

前にも同じ時間割で北上したことがある。

このペースだと、仙台につくのが昼過ぎになり、もしかしたらパンが売り切れるかも?!

仙台での目的は完全にパンのみだから、それじゃ意味がない。


そこで…また…郡山から40分だけ新幹線に乗る(笑)

…くやしいが…これで5千円もかかっちゃうのもくやしいが★

時間を金で買う女、mi_wa(いや、それ普通)。


郡山11:09→仙台11:50(新幹線Maxやまびこ)



今回の仙台は、本当は一泊する予定だった。

仙台にもビア友がいるので、ぜひ仙台でみんなで飲みたかったのだが

…すべては「あの列車」に乗るために、仙台は泊まらずに

北上を続けることにしたのだった。。。


せめて、パンだけは貪欲に!






一年に一回、【帰ってくる】、いつものBAGEL Uちゃん。

(昨年はイレギュラー、11月に来訪

残念ながら、今回は店主のUちゃんは不在なのだが

それでも…やっぱり何がなんでもこの店に来ることだけははずせない、

そのための東北北上旅。


つーか、今日、異常に寒い!!!

恐ろしいほどの寒波、突風が吹き荒れる仙台。

北海道だってこんなに寒くないよ!!!





昼はすぎていたけれど、ベーグルはまだまだたくさんあった。

若いスタッフの女の子たちが焼いていた。

ほんと残念、Uちゃんには今年も会えなかった(泣)。

いいもん、その分たくさん買ってやるぅ。

ふて買い、ふて食い。





はぁん…♪

一番大好きなとろけるモッツァレラベーグルは3個も。

季節ネタ、定番ネタ、たくさん買ってやるぅ。


昨年覚えた、側の体育館に持ち込んで食べるという作戦(笑)。

体育館のソファでベーグルを剥き出す、露出狂。

ああ、見ないで。





陳列前だったのでお名前がはっきりわからないけど、

味噌ピーナッツとチキンをサンドした、ちょっぴりチャイニーズテイストなサンド♪

もうひとつ、ピーナツ&ジェリーのサンドも!

つぶつぶのピーナツバターに、ゼリー状のブルーベリージャムをサンド♪

この甘塩っぱいミスマッチが美味〜★

やはり、直接来る醍醐味はサンドを食べること。





ホワイトチョコ2種。

ひとつは、去年も食べたカフェオレベーグル!

ビターなコーヒー風味のベーグルに、ホワイトチョコのミルキーさが

まさにカフェオレを表現している。


むらさき芋ホワイトチョコベーグルも、

やさしいむらさき芋生地に、ホワイトチョコ。

ホワイトチョコって、やっぱり冬の味覚、だと思うんだよね。なぜだろう。





キャラメルパンプキンベーグルは、

キャラメルがところどころ巻き込まれているのだけど

この際立つキャラメルの甘さは、不思議だけれど「イチゴ」を連想してしまった。


毎年毎年、ベーグルUのベーグルを食べているのに

毎年毎年、感心せざるを得ない。

他のどこにもまねできない、このソフト&チュウイーの両立。

2008年もこれを食べなくては締められない…





続いて、こちらも仙台の定番、バーニャのパン。

ものすごい冷たい強風に髪の毛を巻かれながら、

目をつぶってもわかる、店までの道のりを歩くと





うわあ! なにこれ!(笑)

すごい、外観がオシャレになってるーー!

というか、ようやくパン屋らしいパン屋の風貌になったというか(笑)

前に読者さんから「改装していましたよ」というタレコミは頂いていたものの、

なるほど、これはすごい変化!





しかし、中に入ると、やはりバーニャはバーニャだった(笑)

変わったのはあくまで外観のみで、中身変わらず…(笑)

パンは相変わらず、イっちゃってるし、

文字も相変わらず、キテレツ(笑)。


笑えるのは、なんで同じ窯で同時に焼いているのに、

ここまでカタチも焼き具合も変わっちゃうんだ、クロワッサン!(笑)

しかし、ここのクロワッサンがやっぱり大好き。

ばりんこハードで、どこかアーモンドクリームを思い出す甘い生地。

見た目に全然それが現れていないところがまたいい(笑)





タルト・オ・グロゼイユを1/4カット。

ここのちょっと懐かしい風味のダマンド生地は何度も食べているから、

味は大体想像つくのだが想像以上に赤スグリづくしで酸味も強烈。


この時間(14時過ぎ)ですでにバゲットは完売!

カンパーニュ1/4と、アニスのパンを代わりに購入。

相変わらず、がっつりむっちり、いいカンパーニュ焼くよな、、兄ちゃん。


このひょうひょうとした兄ちゃんに会えるのも

仙台訪問の楽しみのひとつ…なのは周知のこと。

いやいや油断は禁物。

もしかしたら、あの【おっかさん】の日かもしれない、

というバクチ性もあるのがバーニャなのだから(笑)






駅に戻り、16:41発の電車に乗るべく、時間を潰す。

駅での時間の潰し方はもう決めていた。

仙台のビア友さんがお薦めしてくれた、駅の中にあるお寿司屋さんで

生牡蠣の食べ比べを!!!





一瞬で食べ切ってしまったので、もう味なんて覚えてませんが(笑)

やっぱりでかくてミルキーで鮮烈な磯の香り!

どれも東北、区別なくウマイから安心してや(笑)






仙台16:41発の東北本線に乗って、盛岡には20時ごろ到着する予定だった。

しかし…強風のために電車が1時間以上運休になったあげく、

せっかく発車してものろのろ徐行運転!

うわー、これじゃ盛岡に着くのはいつになることやら!

そして、カラダがみるみる冷えてくる。

寒い、まじで寒い、、、読書どころの話じゃなくなっていた。


そこで

ものすごくくやしいが新幹線の力を頼ることに(笑)


一関盛岡(新幹線)


各駅で行っても1時間半の距離を新幹線に頼るとは…

負けた。。。自然の力の前に屈したなり。。。






盛岡に到着したのは21時頃だった。

はあぁ、、、寒い、、、雪のなかった仙台とは違い、

氷りついた盛岡の街。

駅の目の前のホテルに予約してあるというのに、

そこにたどりつくまでも寒くて道のりが長く感じられた。





ホテルのチェックインを済ませたら、すぐにご飯!!!

ホテルのすぐ隣には、冷麺で超有名な某店が。

もうホテルを予約する時点でここで食べることは決めていたわけで(笑)





盛岡の地ビール、ベアレン醸造所のクラシックビール♪

やっぱり盛岡ならこれですよー。

(このベアレンが直営しているビアバーが徒歩10分くらいのところにあるのだが、

あまりの寒さと、列車旅での疲れがピークで、生ビール飲みに行くのは諦めた。この私が!(笑))




今日があまりに寒かったので最初「冷麺はやめようかな、、、」と思っていた。

数年前の北上旅のときに食べたじゃじゃ麺なら温まりそうかなとも思った。


しかし

なんと、冷麺と焼肉のセットがあり、それがかなりお得っぽい。

肉食べてカラダ暖めておくか(笑)。

めずらしく焼肉を食べ(お味はちょっとくどかったかな)

そして冷麺を実食!





実は、今までに冷麺に感動したことはない。

盛岡でも他の有名店で食べたことがあるし、韓国でも食べたことがある。

しかしどこもスープが別に惹かれるところがなく

麺の弾力感で食べさせる類のものかと思っていた。


しかし…、ここのは想像以上に絶品だった!!!

ひ弱い店名からは想像もできないくらい!(失礼な)

ここのはスープがまずめちゃくちゃうまい。

牛テールの味わいだけでなく、どこか和風出汁の香りもする。

飲んでいて飽きないのだ。

まさか冷麺でスープを全部飲み干すなんて想像もしなかった!


あまりに美味しかったので土産に買おうとしたら、生モノだから持ち歩けない。

むーー、、銀座店にも行ってみようかしら。




1日目のまとめ*


18きっぷ1日分 2300円

郡山仙台 新幹線代 5440円

一関盛岡 新幹線代 3440円

盛岡ホテル代 4860円


累計 16040円






猛吹雪! パンを求めて壮絶八幡平ドライブ


盛岡で一泊し、今日の午後は例の【乗ってみたい列車】に乗るのだ。

朝はもちろん、盛岡パン屋さん!

毎年盛岡でお世話になっているパン友さんに連絡をしてみた。

すると、なんと「日曜日しかやっていない超僻地のパン屋カフェ」があるとな!

それは、2005年の北上旅の時に彼女に連れていってもらった

「ダンケ」さんが週末日曜日だけやっているお店らしい。


しかも! 場所がやばい。

盛岡ではなく、盛岡から車で1時間くらいの八幡平にあるそう。

日曜日の朝に盛岡にいるというこの巡り合わせ、

行かない訳にはいかないでしょ!!!


ただ、ひとつ問題が。

この店にいってしまうと、皆勤賞(笑)の「福田パン」に時間的に寄れない!

迷ったが…やっぱりここは「日曜だけの難易度高いパン屋」を取るでしょう。

私は今年はもう、福田パンは諦めていたのだ。

この時までは…(苦)




彼女一家が住む八幡平市まで、バスで向かう。

盛岡駅前から朝7時発のバスに乗り約1時間。

乗り過ごすのが恐いから、眠いのに居眠りもせずにもんもんと起きていた。

それにしても。。。なんというのどかな、、、

彼女一家はほんとにこんな場所に住んでいるのかー。



指定通りのバス停で降りる。

ぽつねん。。。


周りになにもない。

ほんとに心細くなるようなロケーション。

しばらくして、車で迎えに来てくれた。

久々の再会の一家!

前に会ったときはお嬢ちゃんはまだ赤ちゃんだったのに!




「ここから車で15分くらい」

とのことだったのだが、あいにく冬季なので

道が雪で通行止めになっている可能性のある道を避けて

遠回りで行こうということに。

すると


猛烈な地吹雪で、視界が全くなくなってしまった!!!

もうもう、視界ゼロ。対向車ももちろん見えない!

うわーーん、なんか変なことに巻き込んでごめんなさいぃぃぃー。

恐縮しながらも、おかまいなくお腹はどんどん鳴り続ける。



スキー場やホテルペンションの並ぶ場所も通ったのだが

もっと民家のまったくないような場所らしいのだ。

吹雪もとんでもないが、こんな場所でホントに冬もやってるわけ?!

一応営業することは確認したが、

こんな吹雪じゃ、パンを焼きに朝くることも無理なんじゃないか?!

それぐらいにひどい吹雪だったのだ。。。



そうして、1時間くらいたったころ、

ようやく着いたらしい、、、

しかし、、、

な、なんという僻地(笑)。





たぶん、これまで訪れたどんな僻地のパン屋さんよりも

「こんな場所で誰が買いに来るのだ?」とシンジラレナイキモチ(笑)。

建物自体がすっかり雪に被われていて、道もなんか除雪されてなくて

「ほんとにいるのか?」と不安になりながら、、、





麦童と書いてばくどうさん。

建物に近づくと、人の気配もする、ものの焼ける匂いもする!


しかし

なんと、冬季はオープンが10時だという!!!

がーーーん!!!

こんなところまで来たのに、、、

朝食セットをカフェでいただくことだけを目指していたのにぃぃ!



しかし、イレギュラーな来客に救いの手は差し伸べられることはなく

我々は泣く泣く諦めるしかなかった

10時オープンだと、11時盛岡発の電車が厳しいのだ。



あああ、、、リベンジなんてできるんだろうか

この先、日曜日にこの僻地までこられることなんて(笑)




代わりに、「盛岡で一番いきたいのに行けなかった」パン屋さん、

そう、tuktukさんを代替案にあげた。

ここは、普段雫石にあるのだが、冬季だけ確か盛岡でお店をやっているのだ。

その場所を彼女が記憶していたのでそこへ行ってみたが、、、

それっぽいものはない。

「でも、確かにここだったのだけど…」


お店の電話番号を携帯で探し当て、電話してみた。

すると

「今は盛岡ではやってません、雫石のみです」

なんですとー! うそぉぉぉ、、、

なんで今年はこんなについてないの(泣)






…そして、まさかの代替案の代替案(笑)。

結局、私はここで「食べ納めパン」を食べるのが運命だったようです(苦笑)。


えーん、確かに食べたかったわよ、食べたかったけどさぁぁ、、、





毒々しい、もとい「カラフルな」フィキシングの福田パン(笑)、

年に一回しか来られない私は、意外と保守的である。





いつもの野菜サンドに、照焼きチキンをプラス!

カラシはたっぷりと。鼻にツーンとくる、子供なら泣き出すこの爽快感!

やっぱうまいです、、、子供の靴くらいあるこの巨大コッペパン、

悔しさまじりでも美味しいです(泣)





パン友さん一家も、別のフレーバーで頼んでくれた。

以前食べてうまかったナポリタンスパゲッティ+ツナのパワー系、

そしてタマゴサラダ+ポテトサラダ。

これが意外に相性よく、マヨたっぷりでもここのタマゴがうまいことを確認。





あはははは(笑)

子供らしい食べっぷりです(笑)

長いこと車に乗せてごめんねぇー。

全部おねえちゃんの運の悪さのせいだから許して★






宮古から久慈へ! なまはげと乗るこたつ列車


さて、盛岡から快速に乗って東へ

そう、三陸海岸を目指すのだ。リアス式海岸を!


盛岡11:04→宮古13:03(18きっぷ利用)



私は東北を何度も旅しているが、三陸には来たことがなかった。

北上するにはちょっとロスが多いからである。

しかし…乗りたい列車があるんですわ…


それが冬だけのイベント列車、

「こたつ列車」


ひとめみた瞬間に「これ、ヤバい!」と大ウケ、

これを乗るためにいろんなものを犠牲にして

旅のプランニングをしたのである




宮古到着後、こたつ列車の出る15時まで2時間の時間がある。

宮古では、ぜひ風光明美な「浄土が浜」に行きたいのだ!

奥浄土が浜行きのバスはすぐにあるのだが、

ダイヤを調べると、どうも帰りのバスがない。

帰りのバスの発車時間がなんと到着2分後なのだ。

それ以後は2時間くらいバスがない、、、


向こうについたら、タクシーでもつかまえて戻って来ようと思い、

とりあえずバスに乗った。

荷物を預け損ねて、なんとスーツケースをひきづったままで(泣)





20分後、浄土が浜到着ー!


しかしシーズンオフだからだろうか、

周りにタクシーなんてない、観光客もほとんどいない★

こりゃ、このバスで引き返すしか方法はなさそう


「すみません! 写真急いで撮ってくるのでちょっと待ってください!!!」

バスの運転手さんに懇願して、5分も待ってもらった(笑)


浄土が浜観光はこうしてものの5分で終わってしまったのだった…


さて、宮古といえば宮古ラーメン。

東北は御当地ラーメンがなにげに多いのだが、

共通して「醤油あっさり」なラーメン。





宮古ラーメンで一番人気のお店といえば、ここ。「たらふく」さん。

駅からスーツケースを引いて徒歩10分くらい。

とにかく今日も風が冷たい、寒さが厳しいーー!


ほんっとにローカルな、フツーの佇まいのラーメン屋さん。

変わっているのは、厨房にいるのが全員女性ということ。

テーブルは4席しかないのに、妙に店の中央に空間があるのも

ちょっと変わっていて不思議。





ラーメンはこれ一種類のみ、500円!

麺の量が多い、究極のシンプルラーメンと聞いていたが、

本当にそのとおりだった。麺がわしわし入ってるなぁ(汗)

食べきれるのかしら、途中で飽きるんじゃないだろうか…と思っていたが、

ひとくち食べて「お、うまい?!」

ふたくち食べて「やだ、はまる?!」

食べても食べても全然飽きの来ない味! 美味しい!!!


煮干しのスープは、適度な油分が浮いていてそれが麺とからみ合って絶妙。

麺も、一見すると乾燥麺みたいに縮れているけれど

甘みがあって美味しいのだ。

まさかの話、スープまでほとんど飲み干してしまった。

ああ、美味しかったーー!



さて、この旅の目玉である「なまはげとこたつ列車」(笑)

宮古の駅から、三陸海岸を沿って走る北リアス線に乗る。

週末だけのイベント列車、「こたつ列車」は

その名の通り、こたつに入りながら電車の旅ができるというもの。

さらに、なまはげ(青森では「なもみ」という)も同乗するのだ(笑)





ほら、なまはげがお出迎え!(笑)

でも、なんか子供くらいの背丈しかない。

まさか子供が入っているのか?!


…と思ったら、中に入っているのはおじいちゃんとおばあちゃんだったのだ。





なまはげと一緒に写真を撮り損ねたので

イメージ画像でお楽しみクダサイ(笑)





これが「こたつ列車」の内部だ!

あはははは! ほんとにこたつ(笑)

それぞれ指定席になっていて、ひとりの私は

「もしや誰か知らない人と相席? 相席っていっても、こたつだぜ?」

覚悟をしていたのだが、相席とはならずに済んだ。

周りは、子供たちやファミリー、一人旅の鉄ちゃんっぽいおっさんなど(笑)

はい、いつものように、女一人は私くらいなもんですよ





寒かったら「はんてん」も借りれるようだけど、

こたつがめちゃくちゃ熱かったので不要だった。

失敗だったのは、ビールが車内で売られていなかったこと、、、

ああ、乗る前に買えばよかった!

ビールなしでこんなイベント列車に乗れないー(笑)



列車は宮古を発車。

この路線は、意外と内陸を走るので、リアス式海岸は思ったほど見られなかった。

トンネルがしばし続くのだが、

ここで「なまはげ」が登場!!!





「悪いわらしはいねがー」

ハリぼての包丁をべんべん叩きながらなまはげ登場(笑)

(残念ながら、普段フラッシュをたかない私は、

いざというときにフラッシュがたけず、なまはげ撮れず!(笑))




…こんな感じの「こたつ列車」乗車体験でした(笑)。




1時間半後、久慈に到着、

すぐに八戸行きの電車に乗り換える。

今夜の宿泊は八戸。八戸は毎年経由している町であるが、泊まるのは初めて。


しかし列車がこれまた強風のために、のろのろ徐行運転。

1時間近く遅れて八戸到着。





宿の近くにある、屋台村(屋台の集合体みたいな横丁)みたいなところで、

適当な店に入って八戸を味わおうという目論み。





おでんなどをつまみながら、キンキン入りの「すいとん」。

すごい美味しいー。けどすごいお腹いっぱい。

居合わせたお客さんたちと大いに盛り上がり、ホテルに帰還。




2日目のまとめ*


18きっぷ1日分 2300円

こたつ列車乗車+指定券 1200円(18きっぷ割引適用)

八戸ホテル代 3980円


小計 7480円


累計 23520円






青森の筆頭秘湯、酸ヶ湯温泉へ行く


八戸から青森へ。

この旅で最初に計画を立てたのは、酸ヶ湯温泉での宿泊だった。

これまで足掛け数年、数々の東北の有名処の温泉を訪れたが、

ここさえクリアすればもう思い残すとこはない…気がする(笑)


ここは青森からバスで一時間くらいの山奥にある一軒宿で、

千人入れるのではというくらい巨大なお風呂が売り。

しかも混浴(東北はおおむねそう)。

女性専用風呂もあるけど小さいので、大浴場にはいらにゃ来た意味がない!

しかし、宿泊すれば一時間の女性専用タイムがあるので混浴でも入れるのだ!


…というわけで酸ヶ湯温泉にお一人様、宿泊決定〜





八戸から青森に到着後、とりあえず駅から近いラーメン屋へ。

有名な青森ラーメンの店でひっきりなしにお客さんが入る。

回転が早い慌ただしい大衆店。





わーん、ストライクゾーンの狭い私には

このラーメンの良さが全くわからなかった(涙)

同じ「醤油あっさり系」のラーメンでも、

昨日の宮古ラーメンのは絶品だったのにー。





駅の近くの、超クラシカルな雰囲気のウィーン菓子店で

アプフェルシュトゥルーデルとコーヒーを頂きながら。

…柄にもなく(笑)






青森駅から宿泊者のみの無料送迎バスに乗車。

1時間、青森から山岳部に南下し、どんどん山奥へ…





バスで到着、酸ヶ湯温泉!





かなり大きな、しかし湯治宿の風情は残る。

お風呂も大きければ宿も大きく、たくさんの宿泊客がいる模様。




部屋も1人で泊まるには立派すぎ!

こうして、1人でも泊まらせてくれる温泉宿は、

ひとり旅専門の私としては本当にありがた〜い!





到着したのが午後2時過ぎ。

することと言えばお風呂…くらいしかないのに、

女性専用タイムは夜なので、しばし何もすることない(笑)。

部屋で年賀状書いたり





周囲を散策したり(といっても山奥ゆえ、宿の前をチョロチョロ)

天気はよく、雪をまとう木々が美しい。


夜は夜で、凍り付く夜空に鮮明に浮かぶ星があまりに美し過ぎた。

最近視力落ちたかなと感じてたけど、

パソコンから離れ、星を眺めていたら、きっと大丈夫





誤算だったのは夕食!

一見豪華なんだが、ありえないくらいに美味しくなくてビックリ!

機内食でも喜んでウマウマ食べる私でもつらかった〜、、、


宿としては、とても親切でしっかりしているので

食事だけが…食事だけが…うう、しかしそれって致命傷?(笑)


気を取り直して、待ってました、千人風呂の女性専用タイム!





もちろん、お風呂の画像は撮れないので

このポスターのイメージ画像で妄想をお願いします(笑)。

実際はすごい湯けむりで、視界がほとんどない状態。

このポスター、どうやって撮影したんだろう?!(笑)


なるほど、巨大。でも千人はないな(笑)

強烈な硫黄臭に白濁したお湯。

大事に守られてるなあと感じられる。


湯けむりがすごくて視界は悪い上に、

女性の脱衣場に近いほうの湯船は一応「女性区域」になってるので、

意外とこの混浴、入れるのではないかな。抵抗のある人でも。



*余談*

夜は部屋で年賀状書きながらテレビで映画「恋」をみる。

初めて見たが、最後のほうは号泣しまくり(笑)、

しかし同時に「今どきの高校生の性の乱れぷり」に驚き(笑)。あきれます!

おばちゃんが高校生のときは、チューはおろか、

登下校一緒にするだけで冷やかされたもんだっつのに!(笑)




3日目のまとめ*


八戸北海道までの乗車券 6400円

八戸青森までの特急券 900円

酸ヶ湯温泉 11700円


小計 19000円


累計 42520円






そして、翌朝。

青森を出て、函館を目指す。

函館での滞在時間は2時間あったのにも関わらず、

スーツケースを預け損ねてそれが足かせとなって、

昨年訪れたpain屋への再訪は諦めてしまった。

吹雪も強くなってきたし、それに寒い!

この私が寒さでパンを諦めるとは(笑)食べ納めパンを諦めるとは


そう、私はここ最近、ひどく冷え性なのである。

…その原因はどう考えても「ビールの飲み過ぎ」なんだけど(笑)

2008年は、ただそのひとことにつきますな…「ビール飲みすぎ」…(笑)





結局、今年の「食べ納めパン」は、やっぱりここになってしまったのだ。

そう、函館といえば、ラッピ。

結局、ラッキーピエロにしか立ち寄らなかったのである(笑)。

(画像は、昨年と同じサミットバーガー…(笑))





Uちゃん、バーニャ、福田パン、そしてラッピ(笑)。

あまりに王道すぎる「食べ納めパンをめぐる旅」

これは2009年、本業(=パン)に力入れていかないと

年末の食べ納め旅がまた同じパターンになりかねない! やばい!(笑)





ビールにラーメンなど

パン以外にも向けられてしまいつつある愛情を

2009年はどこまで起動修正できるか?

どうか、温かい目で見守ってもらいたいものである(笑)


2009年も、「この世にパンがある限り。」を

どうぞお引き立てくださいませ★



4日目のまとめ*


青森函館までの特急券 1680円

函館目的地までの特急券 1750円


小計 3430円


累計 45950円



…しかも、年々予算オーバーしていくのも反省せねば(笑)



2008.12.27〜30