84-1.福岡07年3月バリ食いツアー 〜中央区パン+もつ鍋〜

*過去の福岡パン旅はこちら04年06年



3月下旬。

つい先週名古屋に行って来たばかりだが

今週は福岡へ…ああ、忙し忙し(笑)。


たまたま福岡行きの計画を話した関東のパン友2人が

「私も行く−!」と飛びついて来た。

こうして旅の道連れが2人増えた。



パンが絡んだ福岡旅は今回で4度目。

毎回「絶対行くパン屋」が2店あるのだが

それに加えて、最近新しく話題の店が増えている福岡。

あれこれ行ってみたいお店がいくつもある。

そう、福岡には「宿題」が多いのである。



ほぼ1年前、ちょうど今頃の時期に福岡にパンめぐりに来た時に

初めて会ったパン友が2人おり、その後も密に交流を深めていた。

彼女達に会うことももちろん目的のひとつ!

それにもうひとつ、「裏」の目的もあり(笑)


…まぁ、それについてはあえてここでは触れませんが(笑)、

パンだけには終わらない、今回も博多のとんこつスープのように

濃厚でこってりとした食い旅になった…。

ある意味、どろどろ白濁した部分も…?(笑)

いや、濁った部分はもったいないので見せません(なんだよそれ)

…ので、今回は淡々と食べたものの羅列状態で失礼します★






パン好き3人が福岡空港に到着したのは正午少し前。

意外と遅めのスタートとなったのでホテルに荷物置きには寄らず、

直接、町まででることにした。


今回は、友人の計らいで超格安のパッケージツアー利用。

なんと2万円ちょいでエア+ホテルつき、

しかも1500円のタクシーチケットが3枚もついているという!

タクシー乗るなんてなんという御身分な私たち!(笑)


さっそく、薬院のパン屋密集地までとりあえず行って、

パン屋めぐり、開始としよか!!




福岡パン(1) クロワッサン専門店 三日月屋



福岡パン事情でもっとも興味深かったのはこのお店のことだった。

06年に福岡薬院に支店がオープンした、北九州が本店のこのお店は

クロワッサンのみが10種類くらい、クロワッサンで勝負! の専門店。


連日、並べる端から売れているという大人気のこちら、

予約は現在受け付けてないとのことで、行ったところ勝負。

だからいの一番に駆け付けるのだ。


なぜにそこまで売れているのだろうか。

クロワッサンって、食パンの次くらいに一般的にとっつきやすいパンだからなぁ〜

普段パン食べない人にもアピールしやすいのだろうなぁ〜

などと思いながら店を探した。





幸い雨だったからか、もう1時過ぎているというのに

ほぼ全種類、クロワッサンが揃っている!

おおおー、選び放題、困ります!(笑)





すべてのクロワッサンが、あらかじめきれいな包装に

がっちり包まれて陳列されているので、

あまりパン屋さんっぽさがないし、

どこかの高級和菓子屋や笹かまぼこ屋のようだ(笑)。

正直、袋に包まれたクロワッサンを買うっちゅうのは萎えるものだな(笑)


それでも、プレーン、きなこ、よもぎ、シナモン、あずきの5種類を購入…





店の前で合流した”長女”のクルマの中でさっそくクロワッサンを取り出した。

しかも結構大きさがある。重さもある。

これで180円というのは東京ではむしろ安いかもしれない。

(地元感覚だと、おしゃれな袋入れなくていいからもっと安くして、と思うだろうなぁ(笑))


まだ焼き立てであたたかいよもぎクロワッサン!

生地自体によもぎが練り込まれ、さらにあずきを包む。

表面はサクリとするけれど、どちらかというとむちりとした歯ごたえ。


……!!!

お、お、おっいしーーー!!!

これ、めっちゃくちゃおいしい!

よもぎは色通りにきちんとよもぎの濃い味わいがするし

粒あんも申し分ない。

それ以上に、生地がすごく美味しいなぁ…。

特に余計な甘味を添加している感じではなく、自然に引き出された甘さというか

バターが決してバタ臭くない。 うわーうわーうわー、、、おいしいよ、これー。

代官山の某天然酵母クロワッサンのイメージに近いかもしれない。

(しばらく食べてないから自信ないけど)





これも同じくらいに衝撃的だった「きなこ170円」。

生地はプレーンだが、中にきな粉ペーストが入っている。

ペーストの分量と甘さが計算尽くされているのであろう、

生地自体の美味しさが全然損なわれないのが上手い。いや、美味い。


「シナモン」は生地に練り込まれ、表面にメープルが塗られているので

わりとはっきり甘い。しかし両端はカリカリッとエッジが効いているわ

むっちりと噛み切るときの歯ごたえが小気味いいわで申し分無し。


冷凍空輸で全国発送もやっているようなのだけど

これはやっぱり焼き立てで食べるべきだよなーと、いくつか冷凍解凍して

焼き戻して食べてみた思った。

だって、クロワッサンの焼き戻しって、難しいじゃない?(笑)

(せめて「アルミホイルで覆って焼き戻しを」の一言があると親切かも)

福岡行く人には是非おすすめしたい。「焼き立て食べて!」と。


東京や大阪でも今後出店計画がある…とのことだけど

こんだけ美味しいものが上京してくれるのは嬉しいが

福岡だけのものであると嬉しいのになーと、

東京もんの私が言うのはおかしいかなぁ。




福岡パン(2) 薬院に2号店オープン セ・トレボン



福岡…と言葉を聞いた瞬間に想起するパン屋さんが私にはひとつある。

それが、セ・トレボンだ。

これまで平尾の本店に足を運んでいたのだが、

より便利な場所に2号店ができたそうなので早速行ってみた。

クロワッサン屋とは目と鼻の先。

前回の福岡来訪時のときに来たレストもこの付近だし、

この辺りはパン屋やスイーツの密集地であるなぁ。。。





一階はトレボンとは関係ないけれど、

かの名店フレの後進的な新パティスリー。

きらびやかなケーキたちに目を奪われながら二階に進むと


パン屋が二階にあるのって不利なんじゃないかしらなんて

おせっかいにも思ってしまったが、いやいやなんのその!

この雨の中、お客さんがたくさん。

さすがトレボン、場所がどこだろうと関係ないなぁ〜。





(これは買ったパンたちの一部。左上から時計回りに、オリーブとアーモンドのプチパン、豆のホットドック、

フルーツ漬けのフェルミエ、栗のブリオッシュ、ミモレットフィグ、ブリーエフィグ……どれも悶絶ものですぅ〜)




本店の方とは品揃えが違うとのこと。

なるほど、見たことがないパン「だらけ」で、セレクトがどれだけ大変だったことか(笑)

本店の方がわりとオーソドックスな感じのものが多いとするならばそうか?笑)

こちらの新店の方は、プレーンなものよりも、組み合わせの妙を楽しませてくれるような

アレンジパンが多いような印象。だめ、そういうの好き過ぎる(笑)。

だからますますセレクト困難ーー!

平台の周りを一体、ぐるぐる何周したことだろう。


新店には、まるでどこかのフレンチダイニングのようなカフェが

併設されており、パンのおかわりが自由なランチなどもあるそう。

…この後に別のモノを食べる私たちには

残念ながらカフェ利用はできなかったけど、、、

次回、狙いマス。





これから別のモノ食べる…とはいっても

買いたて状態で全種類一通り食べるのは私のポリシー。

クルマの中にパンカス散らかせながら(スマン)

まずは大定番のプチミルクバゲットからバリバリっといただきまふ♪





抹茶クリームを巻き込んだエスカルゴ。

前回食べたふにゅふにゅのパンオレザンは絶品だったけれど

これもまた違った美味しさだわ〜。

こちらはわりかしカリッとハードめで、抹茶の苦味がさらに大人味。





旅行中のパンめぐりで、一番食べたいのに食べられないタブーパンといえば

調理パンやサンドイッチなんだけど

タブーを冒してなんぼかと(笑)。どうしても手を出さずにはいられなかった

豆のホットドック。豆のトマト煮込みとソーセージの上に、チーズがかかり、

オレガノが少量なのに存在感バリバリで美味ー!

全部食べるわけにはいかないのがつらいーつらいー!


次の福岡来訪時にも間違いなく訪れるであろう、トレボン。

皆勤賞、狙います★




福岡パン(3) 超・庶民派パン屋の東屋さん



ほんとにパン屋激選区である。

この東屋もトレボンやクロワッサン屋からめちゃくちゃ至近距離なのである。

この店は、昔から福岡のパン屋としてなにかと目にしていたので当然知っていた店だが

これまで行く機会がなかった。





通りに面するこの看板が、ものすごく目立つ。

パンとお菓子、と書いておきながら、一番最初に出迎えられるのは

店頭の野菜と果物であるところも笑える。

八百屋の中にパン屋があるのか、パン屋の中に八百屋があるのか、、、

自然食品店でよくある光景である(笑)。


やたら奥行きのあるパン屋で、ものすごいパンの種類。

すべて懐かしい、昔ながらの「ザ・日本のパン屋」。

当然? パンは全部袋詰めされてしまっている。

注目すべきはサンドイッチ棚!!

めっちゃ豪快に具の入ったサンドイッチにもツッコミ所が満載だったのだが、

それ以上にツッコミたいのは、同じ冷蔵棚に並ぶ魚の干物とか(笑)。

レジの横のパンも、ドーナツの隣に袋詰めして並べられたかりんとうのような揚げ物は

フライドチキンだったり(笑)。なんだか「ザ・日本のパン屋」なのである。





こういう場合にやっぱり手を出してしまうクリームパン。

クリームパン自体はやや糊的クリームGALLERYクリームパン参照、、、)だったのだが

レジのお姉ちゃんに「美味しいですよ! クセになりますよぉー」と薦められて

まんまと買わせて頂いた、ツナの乗ったラスク30円はめっちゃ美味しかった。

単純に、ツナマヨとチーズを乗せて焼いただけのものだがちゃんとたまねぎも入っていたりと

意外と芸が細かい! うー、やっぱこういう店では調理パン食べてなんぼだよなぁー。

あの干物の上のサンドイッチが…(笑)。






福岡ラーメン(1) 全国区超メジャー店の本店限定メニュー



博多と言えば、フツーの人ならたぶんパンよりラーメンの方が想起しやすいハズ。

福岡に来るのは4回目なのに、ラーメンを食べたのは過去にたったの3杯のみ!

これじゃ全然ダメです。私、”パン好き”である前にひとりの”旅人”。

旅人としてそれじゃ全然ダメです(笑)


ラーメン好きの知人からまたまたアドバイスを乞うと、

数々あげてくれた(ややマニアック臭い)リストの中に、、、意外な店の名前があった。

全国至る所に支店があり、カップラーメンでもお馴染みの(笑)あのメジャー店。

マニアはこういう店は好まないんじゃないの?

と思いきや、どうやら「大名本店」だけはメニューが違い、

ここだけの限定メニューが美味しいらしい。あなどることなかれ、らしい。

それなら是非行ってみましょうーーーいざ出陣、参勤交代!!

(それにしても福岡中心地って、大名とか天神とか警固とかなんだか勇ましい名前の地名ばかりだよね、、、)





この界隈にも何店か店鋪があるが、この本店は路地裏に隠れるようにひっそりしている。

うむ、他とは違う趣である…期待が高まるっ!

雨の中、待つこと約30分。





メニューの右半分が本店限定! うおぉ、これかー。

「かさね味」って奴が今回の本命。一体何をもって「かさね」っていうのだろう?





出て来たかさね味のラーメンにニンニクをがりがりっと握りつぶして投入、

おいしーーーい♪

とろりとはしているけれど、意外とあっさりしていて、

くどすぎる豚コツが苦手な私には(私はブーの脂身が食べられない)すごく美味しく感じられる。

他の3人はしょっぱめだと評価していたが、私は意外と濃い口派のようで、全然平気。

舌がバカんなってるのかしら(笑)。

美味しかったけど、他にももっといろいろ開拓してみたくなる味とも言える。

よし、明日はパンの合間にラーメン一発エントリ−しておこう!






行きつける存在の珈琲店。


夕方18時にはあの店の予約を入れている。

その前にもう一軒行くべきパン屋さんもある。

立続けに胃袋フル回転だったのでここで一息つくべきかと。





私が3年前に福岡でたまたま出会ったこの珈琲店。

やっぱりここに来ないと福岡に来た意味が〜…というくらい好きな店。

美美さんはやはりその場所に変わらずある。





4人で来店したので、カウンターでゆっくりマスターの手仕事を眺めたり

お話したりすることはできなかったけれど、

私にとっては、10軒のパン屋さんを廻るよりもこの1軒に訪れる方が重要だったりする。

そんな店が、東京ではない全然別の場所に存在することが誇り。






福岡パン(3) 福岡アクロスに支店オープン、春日の名店パンナガタ


福岡のパン友”次女”から散々話を聞かされていたのが「ナガタがアクロスにオープンした!」こと。

ナガタと言えば、春日市で人気のパン屋さん。

前回福岡でレンタカーを借りた時、行こうと検討した店でもあるから私もよく知っている。

それが福岡のオフィスビルの地下にオープンしたというから嬉しいニュースである。

”次女”は20%の割引券を握りしめて連日通い詰めたらしい(笑)。

残念、今回は”次女”と一緒に来ることはできなかったけれど

その代わりに”長女”に案内してもらっての初・ナガタ。





時間が悪かったせいか、パンはほとんど売れてしまってあまり種類はなかった(んだそうだ)。

平台に並べられたパンと、棚に並べられたパン。

このパンたちは、台と棚でパッキリとカラーが違い過ぎる(笑)。

棚に並ぶパンは、まさに「ザ・日本のパン屋さん」。大きくて安くてフワフワ系。

台に並ぶパンは、まさに「ブーランジェリー」系なパンが中心。

もちろん台に並ぶパンを選ぶわけであるが





画像がこれしかなくて申し訳ないが、

パンはどれも美味しかったー!

ハード系パンの系統としては、ユーハイムペルティエなどの嚼めば嚼むほどスルメ系。


長女オススメのバターリュスは、おかきのようなスルメな甘さのリュスティックに

表面からバターを染み込ませたかのような味。

一見するとバターの存在がわからない、

しかし食べたらバタートースト並のバター度。


「丹波の黒豆」も、甘過ぎない煮豆が白肌の餅のような生地にねっちりと入っていて美味。


そして、「ブルーチーズとくるみとレーズンのライ麦パン」も、

東京ではすでにお馴染みの「はちみつ&ブルーチーズ」のゴールデンコンビが

ここでもしっかり味わえる。いやー、美味しいです〜。


次回はデニッシュとメロンパンに手を出してみましょうか…。



そして私たちはホテルに一度チェックインのために向かい、

ここで長女と本日は別れることになる。また明日、よろしくね。

長女は、数日後に福岡を去る次女の送別会に行くことになっているのだ。

…ふふふ、、、私もほんの少しだけあとで乱入させてね?(笑)






ニ度目のモツ鍋で「やま中」違い!!


前々回(04年)の福岡出張のときに初めて食べたモツ鍋が

「やま中」という人気のもつ鍋屋さんだった。

あまりに美味しかったので、もう一度食べたいと。。。

それで、今回の福岡来訪でも、「もつ鍋ならやま中だ♪」と、

張り切って予約の電話をしたわけである。

ネットでサッとやま中を検索して、電話番号をぴぽぱと押して、、、RRRR、、、


電話「はい! やま中本店です」

私「土曜日18時から3名で予約お願いします」

電話「土曜日はあいにく【テーブル席】しか空いてませんが」

私「テーブル席、ですか。。。(座敷じゃないってことかしら、、、)

じゃあテーブル席でお願いします」


この時点で何かおかしいと思うべきだったのだ。。。


当日、土曜日18時。

張り切って「やま中本店」に到着すると、予約が入っていないという。ええ?! マジですか、、、?!


店の人「近くにうちの二号店があるんですが、もしかしたらそっちの方に

予約されたのかもしれませんね、確かめてみますね」

私「(真っ青)うわぁぁ、すみません、、、」


すると、、、

どうやら、その二号店にも予約は入っていないという。

どうしてどうして?! さらに顔面が青くなる私。


店の人「もしかしたらお客様、、、別の【やま中】に電話されたのではないですか?」

私「?! ど、どういうことですか?!」


な、なんと、福岡市内に、まったく同じ【やま中本店】という、

寿司割烹の店があるんだそうな(笑)。

ひらがなも同じ、お店の人も「やま中本店です!」と言っていた。

…うそぉ!!! そんな間違いがあるのか。。。

確かに、寿司屋といえば、カウンター。

同行者たちは「だから【テーブル席】だったのねぇ、おかしいと思ったよねぇ」と横で言っている。

えーーん、気付かなかったよ。。。


もつ鍋の方は、なんとか1時間だけなら飛び入りで席を用意してくれた。

あーーん、ほんっとによかった、これがもし19時台とかだったらきっと入れなかっただろう!

わーん、みんな御免ねぇ…。ひたすら恐縮する私。


一方のお寿司のやま中の方には、ひたすら恐縮しながら電話をかけた。。

「すみません、、、18時に予約しているものですが、、、

もつ鍋のやま中さんと間違えてしまって、、、

すみませんです、、、キャンセルで、、、」



帰宅後、改めてyahooで「やま中 福岡」で検索しても、

寿司屋のやま中はほとんど引っかかってこないというのにーーー(笑)。

なんでそんな間違いが起こったのか、未だに真相は闇の中である(笑)。


*しかし! 今調べてみると、寿司の他に西洋小料理の店も発見!

三軒も同じ名前なんて、あり得ない。。。(笑)





すったもんだの挙げ句ようやく食べられた、麗しのモツ鍋♪

味の記憶と言うのは時に大げさに残るものであるのだが…果たして、

このモツ鍋は、やはりものすごーーーく美味しかったーー。

記憶よりも、ぷるんぷるんのモツの脂肪分がたまらん。

昔の私(ブーの脂身が全くダメ)なら絶対食べられなかったはずのもの。


具が煮えてくるとどんどん塩辛くなってくるスープも、

これだけ脂が浮いているというのにどんどん食べられる!

前回の締めの雑炊の記憶が美しすぎて(笑)、ちゃんぽんにするのは

若干の抵抗があったのだが、、、

前言撤回! ちゃんぽん美味しすぎます−ーー!!!

もうこれは絶対ちゃんぽんマストだな。

大満足で、店を後にした。


1時間というタイムリミットがあったせいか、マッハで食べたが

そのせいか? 記憶違いなのか? ボリュームが多いイメージだったのに、

3人で4人前はぺろりと平らげた。

うーん、前回は2人で2人前ははち切れんばかりに腹一杯になったというのに、、、

なにゆえにあそこまで満腹になったのだろうか、、、

未だに真相は闇の中であるまたそれか!)




この後、”別の目的”を済ませ、

私は他の2人と分かれて行動した。

”次女”の送別会に一瞬だけ顔を出して、挨拶して来ようと思ったのだ。

店を探すこと20分…ようやくたどりついたそのインド料理屋には

多国籍状態で貸切りパーティー。新しい船出をたくさんの友達に祝福されていた”次女”と

感動の(?)再会を果たす。福岡をこれで離れてしまう彼女だけど

どこへいってもパンバカっぷりを発揮してくれるに違いなかろう。






屋台でイワシ明太を力食






先ほど分かれた2人は、先に屋台を楽しんでいるとのこと。

私は後から追い掛けてその屋台を探しに中洲までやって来た。

観光屋台街の川沿いには見事に咲いた桜の木も何本かあり、

花見酒を楽しむ人々でいっぱいだった。





まだお腹の中にモツが留まっている感覚がぬぐえないまま

おでんと焼き鳥でビールを飲む。

博多名物の「イワシ明太」を食べるのは実は初めてだ!

明太子をイワシに挟み、焼いただけのシンプルな肴だが、

これがめっぽー旨い。骨が細かくて食べるのは難儀だが…。

腹一杯なままに、力一杯食べた。


時おり漂うトンコツ臭。男の人たちのタバコの煙。

屋台の脇には見事な桜が咲けどもまだ春と呼ぶには冷たい風。

博多の夜は、訪れる回数に比例していろんなことを思い出させる。


それでも頭の中は、明日のことよりも、今日のことよりも、

”別の目的”のことだった…。



翌日に続く