74.06年11月秋〜オール・イン・ワン関西〜



夏に4度も関西に行っていた、今年の夏は過剰関西、過熱関西。

そうなると…たった2ヶ月「留守」にしていただけでえらくごぶさたの気がしてならない。


今回の目的は、友人達の合同誕生会、みたいなもんだったのだが

選ばれたその日は11月11日、ゾロ目の日。

「オール1の日かぁ〜ひひひ」

いじわるなことをつぶやいてみたが

パンだけ抜き取ってみたらオール5あっても足らないのが関西。


夏に散財しすぎたあまりに、実は一足早く真冬のごとくすきま風が吹き荒れていた…私の懐具合。

そこで、苦手な夜行バスに乗り、

宿は1800円の宿(これについてはノーコメントにしておこう…いろいろ問題があろうかと(笑))

しかも、仕事が激務で毎日終電帰りであるというのに

飛行機代を押さえるべく、帰りは関空の最終便(羽田23時半到着…)。


「大人なんだからさ、もうちょっとお金使おうよ…」


いいのいいの、パンにお金を惜しまなければ十分大人なの(笑)。






この週は、予期せぬトラブルが相次ぎ、本当にハードだった。

睡眠時間はほとんどとれず、タクシー帰宅もしばしば。

すでに予約してしまっていた夜行バスにも、仕事で乗り遅れそうになり

バス乗り場までタクシーで乗り付ける有り様(笑)。安くあげるのが目的だったのでは?!(笑)

全然意味ないし…。とほほ。


この日はちょっと奮発して7000円のデラックスシートのバス。

その名も「ベンツ」(笑)。音楽やDVDもついているという…が…

ごくごくフツーの3列シートのバスだったにすぎない。

しかもDVDで流れるビデオは、「カンフーハッスル」のみ(笑)

最狂のオバカ映画だったが、なんだか真剣に見入ってしまったので結局あまり眠れなかった(笑)





大阪、天王寺に着いたのは朝9時前。

なんでまた天王寺にしたのかと言えば優雅に朝風呂にでも入ろうと思ったのだが、

(去年、この時に利用したスパである)

いざとなると、その入湯料1800円が惜しくなってしまったのだ(笑)。

(夕べのタクシー代が痛い?!)





別に予定していたわけでもなんでもないが

雨も降って来たし、朝ご飯はこの界隈ですませることにした。


通天閣のアーケードを通っていると、朝から立ち飲み屋がいくつか開いている。

そういや6年くらい前か、同じように夜行バスで大阪に来た時にも

朝っぱらから串揚げ屋で朝っぱらから酒臭いおっちゃんたちに

混じって串揚げや土手焼きを食べたっけ(笑)





その懐かしい串揚げ屋の数軒隣の立ち飲み屋で腹ごしらえ

…朝9時の風景ですけど、なにか?(笑)


これがまー、おでんも土手焼きも餃子も

とにかくものすごーく美味しかったのである。

大荷物で、しかもスッピンメガネ。

おっちゃんたちに混じって瓶ビールをくぴーっとな。くぴーっと。





通天閣のすぐ麓にある、ラジウム銭湯。

朝っぱらからやってくれているありがたーい銭湯であるのだが

脱衣所が混浴状態でびっくりした。


番頭台からは互いの脱衣所が丸見え。

男風呂から見えない死角部分がめっちゃ少なくて、

おっちゃんたちがフルオープン! おばちゃんたちもフルオープン!!


まだまだ恥じらいのある乙女な私は、見られてたまるかと、

死角部分を死守、必死に脱衣をするのである。

ある意味朝っぱらからスリリング。酔いも一気に覚めるのである。

(アルコールの後の入湯は危険です! よいこは真似しないでください……と、とりあえず書いておく(笑))







ゾロ目の日、合同誕生日会は言う間でもなくこちら

(前々回のhはこちら





今回も、マルシェに席をお借りして【一期一会】のパンたちを

食べようという


いつもいつも、何度来ても、飽きるということを知らない。

取り扱い説明書が必要な、不可解なパンだらけである(笑)。

しかも、いつも以上に「臭う」クサウマものが多かった

今回も、本当に


「ええええええーーー?! ありえねー!!!byカンフーハッスル)


…みたいなパンばかりに出会えたのだけど…

それを極々一部のみ、垣間見て欲しい。

…シェフは、こんなもんじゃないぞ、というのはもう周知の事実だと思うので(笑)。





お馴染みのパテ・ド・カンパーニュのサンド。

今日は洋梨をプラスしてくれた。もちろん、いつものように厚切りバターも!





パテカンがいつも以上に美味しい…!

軽い頭痛が来るくらいにより濃厚で、初っぱなから嗚咽が漏れる。

しゃくしゃくとした洋梨の甘酸っぱさが、

こってりした脂肪をいい意味でスパッと抑える…つまりいくらでも食べられる!





今回は買って帰ろうと思っていた(責任感?(笑))

お馴染み(なのか?)トゥルトほにゃらら…に、珍事が!!

セーグルノア並みに、胡桃がひしめき合っているじゃないの…!!!

お隣は、抹茶と黒豆が入ったバージョン…!!!





シェフは、これまでも何度も「ありえねー」な素材と素材を核融合させてきたのだが

…今回の「ありえねー」はこれだった。


まさか…【わさび】、である。

衝撃のわさびパンなのである!

…ここはお寿司屋じゃないんですけど???(笑)


抹茶の生地なのだが、…たしかにわさびとは同系色。

しかし…色を同じくしても味が異次元のカテゴリーに属する刺激物・ワサビ。

ちなみに、赤く飛び出しているのは【いくら】ではありません(笑)。

なんと、さらに別ジャンルの「ホワイトチョコ」なのである!

いったいシェフは、創作する前に、ワサビとチョコを一緒に食べるという冒険をしたのか?!


信じてもらえないだろうが、これが…本当に本当に絶品だったのである。

ワサビ特有の鼻からツンと抜けるような刺激も、

ホワイトチョコのミルキーな甘さも、どちらも確かにそこにあるのに…。

ワサビの刺激を、ホワイトチョコがまぁるく、まぁるく包み込んで

ゲテもの感を吹き飛ばしているみたい…。


商品名はズバリ

「苦さと辛さの中の意外な甘さのセーグル」(笑)


…いや、確かにそのとーりではあるんですけどね?(笑)


もし、店頭で見かけたら、騙されたと思って食べてみて欲しい。

…騙されても怒らないでほしいが…(笑)






これもスペシャルに美味しかったのが、ネギ焼きパン。

関西らしいなぁ〜なんて、月並みなことでは終わらせない。

そもそも月並みなパンを作れないシェフなので(笑)。


だいたい、生地が「そば粉」である時点で月並みじゃない。

中にゴルゴンゾーラの臭さとネギの臭さで、臭さがダブっているのだが(笑)、

臭さ以上に旨さが勝っているのである。本当に旨い!!!

醤油をちょっとつけて食べるとなお旨い、とシェフはいうが、

いやいや、そのままでも十二分に臭い! …じゃなかった、旨い!!!


中に「肉」が入っているわけじゃないのに、

不思議とひき肉がたっぷり入っているかのような、

そんな不思議な旨さがあるのである。


そうか

そば粉+ゴルゴン+ネギ+【シェフ】=「肉」なのかぁ〜。(?)

知らなかったよ…さすが関西…(←違)






お馴染みのクロワッサンスペショー

ではない。なんと、これはオレンジの香りのするクロワッサン。

これも、とある人をイメージして作られたものらしいのだが

焼き立てに遭遇できたから、思わずすべてを一気に食べ干した。





ハラハラサクサクなのは表面だけに任せておいて、

中は、いかにもhらしい、しっとりねっちり歯形クッキリみたいな

生っぽさを感じる生地(笑)

まくらのフリルのような、厚手のカーテンのような、ちょうちん袖のような

ふにふにとしたコシのある生地は、

極上のブリオッシュを食べているかのような錯覚も覚える。


なんか、このオレンジクロワッサンも

今後もまたマイナーチェンジを重ねて

すごいものが産まれて行きそうだなぁ

例えこの時点で「最高!」であったとしても、それをことごとく裏切るかのように

いともあっさりそれをこえるリニューアルをしてしまう。





幸運にも、【フィナンスィエ】製作現場に立ち会うことができた。


「焼き立てのほやほや…じゃなくて、冷めたてのほやほやが一番美味しいんです。

袋に入れてしまう前に食べるのが本当はベストなんです」





キリっとエッジの立ったフィナンスィエ。


一番美味しい状態で食べてもらいたい。

シェフは幾度となく、そういうセリフをおっしゃっていた。

そのセリフは…パンのときよりも、お菓子に関することの方が多い気がする。

パンは、言わずとも誰もが知っているからだ、「すぐに食べる方が美味しい」ということを。

私たちは意外に知らない、お菓子の食べごろというものを。


でも…パティシエだったシェフだからこそ、

…焼き菓子であっても、一番美味しい食べごろを教えてくれる。

愛情を込めて作るという、本来見えないはずの「心」を見せてくれる。


この「冷めたてのほやほやのフィナンスィエ」が

どれほど美味しかったかを、私は見えるカタチで残させてもらいたかったんだ。









翌日は朝から岸辺はシュクレ!


秋に限らず、春も夏も冬もシュクレはその季節をパンで表現する。

秋のリュスティックは、具ではなく、【お茶】で描かれていた。


リュスティックジャスマン。

ジャスミン茶の生地にリンゴ入り。

ジャスミンの「パッと」華やかな香りに包まれて、リンゴがより明るく感じられる。


もうひとつは

栗とブルーベリー(記憶曖昧)とほうじ茶のリュスティック。

ほうじ茶?! ほうじ茶、というのは正直、言われなければわからない。

しかし、栗のほっこりした甘さと素朴な生地を自然につなぐには

ほうじ茶の渋みがまさにあっているのだ。地続き…みたいな。

あまりにしっくり来ていたので気付かなかった。言われると至極納得がいく。


存在が見えにくい、わかりにくいものは、なくしてみて始めてわかるもの。

そもそも、これからほうじ茶を抜いてしまったパンは、

(シュクレにしては)当たり前な平凡なパンだったかも知れない、

それぐらいにこのほうじ茶パンは自然すぎてさりげなさすぎて…非凡なのである。





クロワッサンが変わった。

見た目は変わらずに内部変革。

あれだけ支持されているクロワッサンを変える、と

聞いた時は、なんて決断だろうと驚いたけれど


バターを変えることで、よりパリっぽい、目指す味になったという。

これまで、使えるバターでできる限りの味を出して来たけれど

ホントに使いたいバターで作ると、生地自体にバターを使わなくても

折り込み用だけで十分にバターが薫るからむしろ量は減ったと言う(笑)。


これ、ほんとに前よりバター減ったの?!

ひたすら香りが強い。むしろ前よりもっとバタ臭いくらいに(笑)。




mi_waが選ぶ!

輝かしきベスト・オブ・ザ・イヤーパンは

(ジャカジャカジャカジャー−ン、、、)


文句無しにジャガバタ!!!

(衝撃の出会いはこちらにくどくどと…)


…方々から「まじで?」と声が聞かれそうですが(笑)

このジャガバタを食べてからというもの

確実に私はジャガイモ摂取量が増えたのだから間違いない(笑)





シュクレでキッシュを食べてしまうと、

他のどこのキッシュもすべてが霞むのは致し方ない。

本当に本当に本当に美味しいからだ。

キッシュ・オ・セップ。

セップ茸と胡桃、ゴルゴンを熱々の状態で食べると

むきゃぁ〜!!! うまっ! うまぁ〜!!!

やだ! ここんちの子になるっ!(笑)





そして

またもや出会ってしまった、一期一会のオザマンド

(毎回、【今回限り】のレアなオザマンドに出会えてしまっているかも…)

今回のも凄かった、凄すぎた。

それを先日食べたばかりの連れが、またもや横で「悶絶キュー」している。


モンテスキュー

三権分立を唱えた彼が言うには(?)、

コーヒーシロップに浸して苦味を高めたパンオショコラに、

次の3つが対等に分立しているのだ。


(1)ころころとそのまんまで入っている栗!

(2)めちゃくちゃ手間がかかる自家製カシスのコンフィチュール!!

(3)そして、まさかの洋梨!!!





美味しい、と一言ですますにはあまりに……振り幅が激しい!

濃厚な甘さが美味しい! 甘酸っぱくて美味しい! 苦味も効いて美味しい!

シャクシャク+ほこほこ+しとしとの三重奏が美味しい!!




あああ、、、去りがたい、、、


シュクレとの付き合いも、もう3度目の秋。

ましてや今年は本当にシュクレな1年だったもの…(もう総括???)

秋にはボジョレー祭りもあるのに、冬にはノエル祭りもあろうに…(あるのか?)

やっぱりあのとき関西にほんとに住んじゃえばよかったんよ…(いつの話???)







今夜の帰りは関西空港から最終便で。

夕食の約束をして一度解散。

ひとり私が目指したのは京都だった。

今年は夏が長過ぎたから紅葉はまだまだ早いのは分かっているけれど

毎回秋に京都に行っておかないと、なんだか「いづい」のである。

北海道弁で「むずかゆい」)


夕方までに大阪に戻ってくるには2時間くらいしか時間がない。

紅葉のきれいな北部へ行って戻って来るにはちょっと厳しい

ということで、花より団子、今回は徹底してパンに明け暮れることにした。


それにしても…雨は降るわ、めちゃくちゃ寒いわで、イヤな天気よの…。





繁忙期・京都のバスは時間がない時にはアテにならない。

そこで、出町柳へ向かった。

確かレンタルチャリンコがあったはずなのだ


と、おおお!

1日300円?!

去年同じ時期に嵐山で借りた時は

1000円くらいかかったのに?! ウォンチュー!





小雨が降る中、傘を片手にボロチャリ(失敬な)で爆走。

しかしなんて寒い日なんだろう!

こんな日がもともと続いていたらとっくに紅葉だったろうに

時間があれば、夏に訪れて心をつかまれたユーゲさんに行って

水餃子でも食べて暖を取ろうと思ったが

その前に今日はとことんパン漬けしてから




どうにも相性の悪い店である(笑)

そう、確か前回もそうだった…日曜日に京都に来るのが悪いのか、

そろそろ定休日をちゃんとインプットしなくては(笑)。





今回唯一、初来訪のお店はこちら。

堀川北大路交差点の側のパン屋さん、レトランジェ。

友人に話を聞いていたが、パン屋さんの多い京都であってもかなりフランス風が吹いている

個性的な店かも知れない…この後に行く某プティ・フランスとはまた別の意味で(笑)


店についたころ、雨もようやくあがったようだ。

自転車に傘を残して、店に入る。

店先のディスプレイには、フランス修行時代の写真やら、本場の臭いが漂う飾りパンが


そして、なぜだか店の右半分は喫茶店。カフェ、というか、喫茶店であった(笑)

パン屋にカフェを併設、というのでもなく、カフェにパンが売られている、というのもでもない。

左右でパカッと分かれた印象なのだ。

…たぶん、それはパンを焼く厨房が目に入らないからか、

とにかく、個性的なのだ。


パンの顔ぶれ、顔つきは一個一個みると手がかかっているのに

遠目から見ると飾りっ気なさもあり、パンが媚びてない…という印象だ。

他のパン屋さんに比べて少しインテリジェンスなイメージか。

(こういう印象を持つのも珍しいことであり)





彩りに強烈に惹かれたカスクルートと、バナナのデニッシュをトレーに載せて

カウンターでコーヒーとともにいただいた。


このカスクルート、旨い!!

見た目以上に野菜に仕事がなされているのだ。

グリル野菜にはオリーブオイルの香りに加えて…これはアンチョビの塩気?!

さすがに全部食べきれず持ち帰ったものの、これは一気に食べ切るのが本来だろう。





「最近の人はなんでも写真を撮るのね」

そうマダムに言われてドキーッ!!

自分でも少々ヤバい人だよなぁと思う時があるので(笑)

しかしそれは決して嫌味でもなんでもなく、率直な感想だったようだ。

それがきっかけでマダムとの会話が弾んだ。

長居するつもりはなかったのだが、少し時間を許し過ぎたかもしれない(笑)。

それ、自転車にまたがり次へ行くは…。







寒さで指先の感覚がなくなり、股のちょうつがいが痛いチャリンコ爆走。

到着するのはもちろんこちら、京都のプティ・フランス、プチメック。





今日はイートインしないので大好物のカスクルートは見送り、

セーグルノアと、オリビエを。

オリビエを一口齧り、またチャリンコにまたがった。


その一口が

あまりに美味しすぎて、ハンドル操作を誤りそうになるほどに!!!(ホント!)

オリーブが持つ、あのじわじわーーっと口の中を侵食するコクに

軽いパニック状態に陥る! うわわわわ、なんたる美味しさっ!!


よく、バゲットを歩きながらつまむ時にも同じようなことが起きる。

次の一口を我慢しなくてはならず、そのひとかけらだけを口の中で反芻する時

勢い良くぱくぱく食べる時にはキャッチできないような美味しさを体験できる。

まさに、今は次の一口が食べられない時!(運転中)

あああ、、、飲食運転はキケンです!!








町がうっすらとオレンジ色に染まる中、チャリンコは再び東へ戻る。

夏の来訪時に夏休みに直撃し玉砕したこちらへ…。

おぉ、今日はどうにかやっている!

下手したら2年半ぶりのボランテ! 嗚呼!




残念ながら大好きなセーグルがなかったのだが

同じくあの時感動したエピがまさに今焼き上がったところだった。

もちろん、即決。玉ねぎとブルーチーズのパンももちろん焼き立て。


チャリンコにまたがる前にまた一口放り込む。

そしてチャリンコを漕ぎ出した瞬間に、また車上シャウト!!

うわーーーーーーーー、、、

なんてこと!!! 美味しい、美味しい、美味しい!!

記憶よりも美味しすぎた。あの時だって、十分すぎるほど感動したのに

パリッパリに鋭くエッジの効いた生地にベーコンとハーブの旨味、

喉の奥までウマさが「ぎゅーーーーん」と突き刺さってくる!


この余韻はなに?! これはなに?? なにごと?!

チャリンコの上で、私はほんとに涙目で叫んでいたのだ。







エピの強烈な余韻が覚めやらぬまま、チャリンコを止めたのは

ボランテから至近のhohoemi。

ここも同じく2年半ぶりであるが、

失礼ながら店内に入ってからもまだくらくらしていた…エピの余韻に(笑)。


ここでは、スコーンとベーグルを購入。

実は記憶があいまいなのだが、レーズンとチーズのベーグルだったように思う。

いや、さっきの某パン屋に振られたからとかそういうわけじゃないのだけど(笑)。


明日からはまた激務に舞い戻る私は、

ここではパンよりも、サラダとスープを持ち帰ったのだ。

デパ地下で惣菜を買うよりもずっと美味しくて「安い」。

(翌朝、自宅で温めて食べた豆と豚肉のスープが絶品!

どうやったらこんなスープ作れるのかなぁと、連日スープを作り続けてみた私(笑))





そして、鴨川沿いに自転車を止めてパンを広げた。

hohoemiのスコーンは、素朴な粉っぽさに加えてバターのまったりとしたコクが強い。





そしてまたまた、強烈にノックアウトされるは、

ボランテのたまねぎとブルーチーズのパン。

フランスパン生地の中心部分にじゅくじゅくに甘いたまねぎソテーとチーズ。

今日、ほんとに寄れてよかった…。



相棒に借りた京都本を頼りに、自転車を返す前にもう一走り

銀閣の方までチャリンコを走らせてみたものの、、、意外にも遠くて断念、

いや、もしかしたら道を間違えていただけかもしれないが、

今回はとことん、花より団子を取ったということにしておこうか(笑)。


それにしても寒かった

夕べの宿でも相当寒い思いをしたので(あぁ、これについてもいろいろ書きたいネタがあったのだがあえて省略)

風邪を引かない方がおかしいかもしれない…とちょっと恐くなった、

明日からまた繰り広げられる仕事漬けの日々を思うと








そして、難波に戻って来たのは夜6時。

東京からの友達一人と、関西の相棒一人と合流して

難波の駅からほど近い、とある店を訪ねた。


かつてお世話になったパン…いや、旨いもんへの造詣が深い人が

難波にカフェをオープンした。

某パン屋からそのことを聞いた時から行きたいと思っていた。

たぶん、関西で唯一、Zのヨーグルトライでクロックマダムを食べられる店、だろう(笑)

(なお、平日はAビアントのパンを売っている)





カフェ…といっても、ここはお酒を楽しんでこそ。

お酒とパンとうまいつまみ。





「カフェとかいいながらこんなのおいてんのうちだけや」

そう笑うのは、見たこともないようなワインセーバー。

コルクを抜いたあとでも、すぐに栓をできるので酸化を防げ、劣化せずにまた飲める装置。

だから、何種類でも50mlからグラスワインを試せるという…

こだわり過ぎ! しかも私の大大好きなアルザスのゲヴェルツトラミネールもあり!!

ビールを早々に切り上げ、珍しくワインをあれこれ楽しませてもらった。





生ハムやオリーブだけでも十二分に贅沢なつまみだと思うのもつかのま、

「まかないなんやけど」と出して頂いたおからやポテトサラダがこれまた心底絶品!

ざざざっと作って頂いたポモドーロも、

焼き戻してくれたAビアントのショコラザマンド(しかもチョコを倍増させてカスタマイズ済み!)も

美味しくて、いやー、、、恐れ入りました…(笑)。



久々すぎて最初は緊張したが、いやー、、、ほんとこの夜は来て良かった。

共通の知り合いである友人と一緒に来られたことも大きかったかも、

ほんと、思いがけずにいい夜だった。

また来ます。きっと来ます。

帰り道、店の外まで見送ってくれた夫婦に手を振り続けた。






難波の駅までの帰り道。

東京から来た友人は明日まで大阪にいるらしい。

私はこれから荷物をピックアップし、関西空港から帰るのだ。


「明日、hに行こうと思ってるんだ〜」

「ええ?! 明日はhは臨時休業で休みだよ?!」

「えええーーー?! そのために明日まで延ばしたにぃぃ?!」

「パンなら、ある! いっぱいある! おそ分けするよ!」


あり得ないくらいにたんまりhパンをコインロッカーにおいておいた私は、

彼女を連れてコインロッカーのある新今宮の駅まで駆け付けた


新今宮…コインロッカー…

なぜにその駅だったのか、その訳は

あえてここでは省略することにしましょう(笑)。


2006.11.11〜12