67-2.'06夏 関西灼熱ロングステイ 〜神戸芦屋パン編〜
67-2.'06夏 関西灼熱ロングステイ 〜神戸芦屋パン編〜
*06関西ロングステイその1〜大阪美食編〜はこちらから*
すでに定番化してしまった気もするameen'sパンのピックアップ。
関西滞在時と通販受付期間が重なれば必ずといっていいほど
PCの前に張り付いてオーダーをする。
そう、必ず「店頭受け取り」御指名で。
ピックアップのついでに、隣町の芦屋エリアも
ちょこっとパン散策してみましょうか。
付き合ってくれた地元パン友さんのナビで訪れるは芦屋のパン屋3店。
いずれも初訪問、さぁ、買ったパンはどこで食べる?
*
待ち合わせたのは阪神打出駅。
この駅のすぐ側にあるレミュウは小さなリテイルベーカリー。
うっわーかわいいお店!
オープンキッチンとパンのラインナップの豊富さが
ますますアットホームな雰囲気を醸し出している。
ここで食べたかったのは、なにはなくともクリームパン。
そのためにわざわざここで下車した、といっても過言ではない。
次のパン屋さんに行くまでの道のりで食べちゃえ。
(ちなみにこのクリームパンはプチサイズの方。50円クラスの小さいパンが豊富なのも嬉しい!)
うわー。このクリーム、期待通りに美味しい〜♪
ぽてぽてっと卵の力で固まりました、みたいなクリームでモロ好み。
月並みな例えだけど、シュークリームのようなクリーム。
シュー皮に包まれているクリーム…なのだ。
どこにもシュー皮はないのに、なぜか、「シュー」を感じるクリームなのである。
パン生地が決してシュー皮、というわけではなくて…。
うーん、なんと言えばいいのだろう。
ぼやぼや考えているうちにあっという間になくなってしまった。
うぅ、チビサイズじゃなくて通常サイズを買えばよかった…。
*
こちらも赤いシェードがトレードマーク、
石挽臼までもが木(お手製!)で覆われた
とことん「木」で作られたドイツパンのお店。
以前、この店がオープンしたての頃、
友達にお土産でもらったことがあるのだが(こちらにちらっと)
あれから少し味が変わりつつあるという話を聞いた。さてさて?
ドイツパンのお店なのだが、とことん試食させてくれることにビビる(笑)。
次々とパンを切って食べさせてくれるので、
お店のパンをほぼ食べ尽くしたことになろうか(笑)。
隣の公園でパンを齧りながらひと休み。
不思議なことに…こちらのドイツパン。
独特である。ある意味独特。
いわゆる「酸味」が全くない。その引き換えに「個性的な甘み」が強い。
(バターを折り込んだデニッシュ類はそれが顕著)
食感も独特…である。
私が好きなドイツパンは「嚼み始めのガム」みたいな
目の詰まったテクスチャーであるのだが、ここのはライ麦パンも気泡が多めで
(ちなみに画像の手前は食パン=トーストブロートの小型パン)
それらの特徴とは違っており…不思議。不思議ー。
たぶん、ドイツパン初心者や苦手な人には
とっつきやすい食べやすいパンなのかも知れない。
ふむふむ…。言葉を選ぶなぁ。個性的なパンである…。
*
阪急線に乗るために、芦屋川駅を目指す。
炎天下の中では歩くだけで簡易サウナ…。
食べて出す。飲んで出す(笑)。
芦屋に行く途中、駅の近くにある、もう一軒のパン屋さんも覗いてみた。
それはそれは売り場の小さなパン屋さんで、人とすれ違うことができないほど!
ぎゅうぎゅうにパンと密接状態、
見るだけの私たちはとても邪魔モノです(笑)。
こちらで私が惹かれたのはサンドイッチのショー棚であった。
ごくフツーのサンドイッチなのだけど、具が凝っており、目移り必至。
こりゃー昼時に食べたいわ、会社の昼休みに!
うちの会社の近くのパン屋は、
どーにもまともなサンドイッチがないからなぁ(笑)。
たまらずに買ってしまった「エビミソ」サンドイッチ。
ぷりっぷりのレアな海老カツに、味噌のソースがかかって旨い。
でも…買ったはいいけど、どこで食べよう?(笑)
あ、そうか…。あそこで食べればいいのだ。あの場所で…。
ふふふ…。
*
辿り着いた白いコウバには、焼き上げられたパンたちがエレクターに並べられ
これから全国に飛び立つのを今か今かとスタンバっている。
最近は配送ではなく、コウバでの店頭受取りが増えているらしい。
私も「店頭受取り」派。
いや、「コウバ派」とでも言おうか。
新しく若い女の子のスタッフが2人入ったameen'sさん。
わはは、Mシマさん、両手に花じゃないっすかー。
…なーんておばかなことを口走りながら、美味しいアイスチャイをいただく。
「一切れ食べてくださいねー」
さっき買って来たサンドイッチをここで食べるか、私たち!(笑)
ありえませんねぇ…。
お客さんが来る時だけつけるというクーラー。
コウバで唯一許される「涼やか」な限定ゾーン。
それでも、少しでも動くと工房から漏れるもわっとした熱気に触れる。
頭に巻き付けたタオル、何枚取り替えても汗でびっしょりでしょうに。
ねぇ、Mシマさん!
ふと、外に出てみるとあれほど暑かった灼熱の表の方が
ずっと涼しいことが不思議。
少し扉を開け放てば、汗をすべてぬぐいさってくれる気持ちいい風が入り込んでくる。
この風、なんだかこの白いコウバによく似合う。
そう思った。
受注生産って、パンの廃棄がなくていいですよねぇなんて思ったが
逆にこれは失敗が許されないってことなんだ。
そのパン、ひとつひとつに、待ち人がいるってことなんだ。
私のために焼かれた私だけのパン。
夏よりも暑いコウバで焼かれた夏色のパンは、
このコウバに注ぎ込まれる風で涼みながら食べたい。
*次は大阪hへつづく*
2006.7.15