67-2.'06夏 関西灼熱ロングステイ 〜神戸芦屋パン編〜





06関西ロングステイその1〜大阪美食編〜はこちらから*


すでに定番化してしまった気もするameen'sパンのピックアップ。

関西滞在時と通販受付期間が重なれば必ずといっていいほど

PCの前に張り付いてオーダーをする。

そう、必ず「店頭受け取り」御指名で。


ピックアップのついでに、隣町の芦屋エリアも

ちょこっとパン散策してみましょうか。

付き合ってくれた地元パン友さんのナビで訪れるは芦屋のパン屋3店。

いずれも初訪問、さぁ、買ったパンはどこで食べる?









待ち合わせたのは阪神打出駅。

この駅のすぐ側にあるレミュウは小さなリテイルベーカリー。

うっわーかわいいお店!

オープンキッチンとパンのラインナップの豊富さが

ますますアットホームな雰囲気を醸し出している。





ここで食べたかったのは、なにはなくともクリームパン。

そのためにわざわざここで下車した、といっても過言ではない。

次のパン屋さんに行くまでの道のりで食べちゃえ。

(ちなみにこのクリームパンはプチサイズの方。50円クラスの小さいパンが豊富なのも嬉しい!)





うわー。このクリーム、期待通りに美味しい〜♪

ぽてぽてっと卵の力で固まりました、みたいなクリームでモロ好み。

月並みな例えだけど、シュークリームのようなクリーム。

シュー皮に包まれているクリーム…なのだ。

どこにもシュー皮はないのに、なぜか、「シュー」を感じるクリームなのである。

パン生地が決してシュー皮、というわけではなくて…。

うーん、なんと言えばいいのだろう。

ぼやぼや考えているうちにあっという間になくなってしまった。

うぅ、チビサイズじゃなくて通常サイズを買えばよかった…。








こちらも赤いシェードがトレードマーク、

石挽臼までもが木(お手製!)で覆われた

とことん「木」で作られたドイツパンのお店。

以前、この店がオープンしたての頃、

友達にお土産でもらったことがあるのだがこちらにちらっと)

あれから少し味が変わりつつあるという話を聞いた。さてさて?


ドイツパンのお店なのだが、とことん試食させてくれることにビビる(笑)。

次々とパンを切って食べさせてくれるので、

お店のパンをほぼ食べ尽くしたことになろうか(笑)。




隣の公園でパンを齧りながらひと休み。

不思議なことに…こちらのドイツパン。

独特である。ある意味独特。

いわゆる「酸味」が全くない。その引き換えに「個性的な甘み」が強い。

(バターを折り込んだデニッシュ類はそれが顕著)


食感も独特…である。

私が好きなドイツパンは「嚼み始めのガム」みたいな

目の詰まったテクスチャーであるのだが、ここのはライ麦パンも気泡が多めで

(ちなみに画像の手前は食パン=トーストブロートの小型パン)

それらの特徴とは違っており…不思議。不思議ー。


たぶん、ドイツパン初心者や苦手な人には

とっつきやすい食べやすいパンなのかも知れない。

ふむふむ…。言葉を選ぶなぁ。個性的なパンである…。






阪急線に乗るために、芦屋川駅を目指す。

炎天下の中では歩くだけで簡易サウナ…。

食べて出す。飲んで出す(笑)。





芦屋に行く途中、駅の近くにある、もう一軒のパン屋さんも覗いてみた。


それはそれは売り場の小さなパン屋さんで、人とすれ違うことができないほど!

ぎゅうぎゅうにパンと密接状態、

見るだけの私たちはとても邪魔モノです(笑)。





こちらで私が惹かれたのはサンドイッチのショー棚であった。

ごくフツーのサンドイッチなのだけど、具が凝っており、目移り必至。

こりゃー昼時に食べたいわ、会社の昼休みに!

うちの会社の近くのパン屋は、

どーにもまともなサンドイッチがないからなぁ(笑)。


たまらずに買ってしまった「エビミソ」サンドイッチ。

ぷりっぷりのレアな海老カツに、味噌のソースがかかって旨い。

でも…買ったはいいけど、どこで食べよう?(笑)

あ、そうか…。あそこで食べればいいのだ。あの場所で…。

ふふふ…。








*これまでの「白いコウバ」来訪は こちらこちら


辿り着いた白いコウバには、焼き上げられたパンたちがエレクターに並べられ

これから全国に飛び立つのを今か今かとスタンバっている。

最近は配送ではなく、コウバでの店頭受取りが増えているらしい。

私も「店頭受取り」派。

いや、「コウバ派」とでも言おうか。





新しく若い女の子のスタッフが2人入ったameen'sさん。

わはは、Mシマさん、両手に花じゃないっすかー。

…なーんておばかなことを口走りながら、美味しいアイスチャイをいただく。

「一切れ食べてくださいねー」

さっき買って来たサンドイッチをここで食べるか、私たち!(笑)

ありえませんねぇ…。





お客さんが来る時だけつけるというクーラー。

コウバで唯一許される「涼やか」な限定ゾーン。

それでも、少しでも動くと工房から漏れるもわっとした熱気に触れる。

頭に巻き付けたタオル、何枚取り替えても汗でびっしょりでしょうに。

ねぇ、Mシマさん!


ふと、外に出てみるとあれほど暑かった灼熱の表の方が

ずっと涼しいことが不思議。

少し扉を開け放てば、汗をすべてぬぐいさってくれる気持ちいい風が入り込んでくる。

この風、なんだかこの白いコウバによく似合う。

そう思った。





受注生産って、パンの廃棄がなくていいですよねぇなんて思ったが

逆にこれは失敗が許されないってことなんだ。

そのパン、ひとつひとつに、待ち人がいるってことなんだ。





私のために焼かれた私だけのパン。

夏よりも暑いコウバで焼かれた夏色のパンは、

このコウバに注ぎ込まれる風で涼みながら食べたい。





*次は大阪hへつづく*


2006.7.15