2日目後編:スイーツと鍋とマッサージ

今度のホテルもラブホ調?!


台北駅に到着、その時ちょうど携帯電話に着信が。 出てみると、中学の時の同級生からだ。

「今ちょっといいー?」「う、うん、大丈夫だよ、…台湾にいるんだけどね(笑)」「えー!!」

彼女の電話は「今、ららぽーとのパンスト○○に来ているんだけどー。どこがおすすめー?」という内容だった(笑)。


日本にいるのと同じようにメールが見られるので、「ボーカル」とはマメに互いのスケジュールを報告しあっていた。 どうやら彼女達は台湾inしてから、スケジュールが入りまくっており、全然遊ぶ隙間がないらしい。 しかし今夜は鍋を食べに行くらしい。私もここでようやく合流することに!


今朝まで泊まっていたホテルに荷物を取りにタクシーで戻り、そのままカートを引きずり、新しいホテルまで歩く。 台北の街って、意外と歩くと距離があるんだなぁ…。





今度のホテルは、台北駅から遠くはないが、ちょっと寂しい場所にある。 ナビで下調べした通り、外観はまさにラブホ(笑)。入り口も、中が見えないようになっていて怪しいーー。 しかし、中はバラの香り(しかも生花の)がして、アート作品も配置され、なんだか上品。 前のホテルもそうだったが、台湾のホテルって見た目と中身のギャップがあるのかな、 今度のホテルはさらにきれいで、ビジネスホテル並みの値段なのにかなーりゴージャス!! そうそう、台湾は交通費も食費も全然かからないというのに、ホテルとかは日本並み。とても謎。



台湾と言えば冰館のマンゴーかき氷!!


「ボーカル」たちの仕事が終わったのは16時過ぎ。17時に鍋料理の店に移動するから、 取りあえずホテルに集合してほしいとのこと。それまでちょっと時間があるな、 よしゃー、昼もあまり食べてなかったことだし、行きますか? あの店に?!





(またもや)タクシーで乗り付けるのはマンゴーかき氷で有名な「冰館」。 そう、台湾へ訪れた人はほとんどが行くであろう、超有名店。ここだけは私も行くわよ(笑)。


この店のある永康街というエリアには、有名グルメどころが多いらしい。 小籠包のディンタイフォンもある。そうそう、パン屋もあちこちで見かけたが、 台湾のパン屋も日本のパン屋と変わらない。…というか、よくある町場のチェーン店っぽいみせばかりで、 やっぱり「甘い柔らかいパン」ばかりと見た(笑)。サンメリーも何度か見かけたっけ。





冰館はほんっとに大行列、さすが人気店! 例えるなら、原宿のクレープ屋みたいな、若者向けな店。 噂のマンゴーかき氷は130元(390円くらい)。こっちの値段からするとかなり高い部類に入るのでは? でも、それはボリュームがあるから、というのもあるかも。 2人で食べるくらいがちょうどよさそうなボリューム!! でも私はひとり。食べますともーー!


バイトっぽい人たちがさくさくと流れ作業でかき氷を削る。カラメルソースみたいなものをかける。 練乳を大量にぶっかける。そしてマンゴーとマンゴーアイスを乗っけて、できあがり!





ずもぉぉぉ〜ん!!

マンゴー好きにはたまらない、この迫力!! これ、一人占めできるのねー。ぎゃー。 すごいボリュームだけど、意外にもこれあhすいすい食べられる。 最初は「そ、そんなに練乳かけないでーーかけ過ぎだろーそりゃーー」と心の中に思ったけれど、 これなら許容範囲だわ、甘いけど、甘過ぎないし、マンゴーの美味しさは楽しめたから。 ときたまカラメルの味もして変化球もあるので飽きない。 はっきりいって、かなーり満足!! もう一杯食べたい…かも!(笑) しかしこの暑さなので、みるみる溶けて、 最後はスープ状態になったので、ここでごちそうさまにしてしまった。




これは台湾に来るたびに食べたくなるだろうなぁー。とにかく、マンゴー攻め、大いに結構! 滞在中に、でっかいマンゴーをがぶりと生でかぶりつくまでは帰らないからっ!(笑)




食べ放題鍋で台湾名物を全制覇!!


間髪入れず、「ボーカル」たちの宿泊しているホテルへとタクシーで向かう。 台湾はほんとにタクシーが便利だ。捕まえやすいし、礼儀正しい運転手が多いし、…あ、でも目が悪い人が多いかも。 毎回、地図の文字が小さくて読めずに苦労をかけてしまったわ。


メンバー達はホテルの一室に集合していた。ドアをノックすると、出て来た「ボーカル」。 うわぁーーん、会えたねーーーと抱き合う私たち。変な話だよねー、別々に来ることになるとは思わなかったもんなぁ(笑)。


台湾のレーベル(レコード会社)の方が全てを手配、誘導、通訳さん(まだ学生さんのような若い子!)をつけてくれて、 かなり至れり尽せりらしい。食費も交通費も宿泊ももちろん向こう持ちだからほとんどお金使ってないらしい(いいなぁ…)。 取材(マジかよ!)、ラジオ出演(嘘でしょ?!)、あれこれスケジュールが詰まっていて、 全然外を出歩く時間もパワーもないほど疲れているよう。大変だねぇ、これは「仕事」なんだもんね、えらいよー。





今夜は、レーベルさん達がお薦めしてくれる鍋料理屋で明日のライブの成功祈願をするわけ。 レーベルの女の子の一人がギターを持ち、即興で自作の唄を披露。うあぁ、、上手い…! 自分でも曲出せばいいのにー。





タクシー3台便乗して到着したのは、まるで美容室のようなおしゃれな店だった。場所も名前も覚えていないが、 鍋料理屋とは全然思えない店だった。





しかし、その中身はバイキング形式。焼肉屋のように、好きな素材を好きなだけ持ってくる。 大勢で来ているので、みんなで野菜や肉をとる。もちろん、普通の魚介や野菜もたくさんあるものの、 ハッキリ言って、グロッキーなものが半分を占める(笑)、どれもこれもが「いったい何これ?!」というものばかり。





タレも自分で好きに オリジナルを作れる。 レーベルの女の子が作ってくれたのは、醤油+にんにく+ごま+ネギ+砂糖を入れたもの。 私はこれに香菜を大量に加えた。うまい!!

フルーツもデザートももちろん台湾ならではのものばかり。イエーイ、パッションフルーツ大好きー。





まずは乾杯ーー!! おつかれさまー! 明日は本番、がんばろー!!





みんなはわりと魚介や野菜などの保守的なものを持って来たようだが、 私はとにかく、「ゲテもの」を盛りまくった。いろんなゲテ系を食べることができて感無量! なまこみたいなもの、練り物(肉が入っているものもあれば、甘いプラリネみたいなものが入っているのもあり…)、 リアルな豚の耳の塊、臓物系、そして、豚の血と餅米を固めたもの(画像の黒い四角い塊のもの。食べてみると意外と普通のお餅と変わらず美味しい)、 台湾の名物・珍味を一気に食べられる、なんとも私にはお得すぎる鍋だった。


 


うちのテーブルの鍋のスープは2種類。白湯のスープで、クセの(全く)ないスープと、カレーの様などえらく辛いスパイシーなスープ。 沸騰する姿は地獄の釜のような様相。中には、四角い黒い物体が浮かんでいる。 …こんにゃくや、溶けかけの固形カレー粉のようにも見えるが…実は「鴨の血の塊」だったりするのだ。 恐る恐る食べてみると、これはスープのカレーの味が強くて、血の味自体はあまりしなくて、不思議な歯ごたえ。 外側に膜がはったような、ぶっつんぶっつんとしたゼリーのような食感?



ライブへ走れ!! 氣S團を見ろ!!


宴もたけなわ、盛り上がっているころに、ふと時計を見ると19時半を回っていた。 今回のロックフェスは3日間のイベントで、メンバーの出番は最終日の明日なのだが、 今日のイベントでは、日本の氣S團の出番があるのだ!! ロックフェスでは世界中から100組くらいのアーティストが集結しているのだけど、 唯一知っているのが氣S團だけだったので(笑)、ぜひ見てみたかった。


せっかく盛り上がっているし、メンバー達は見に行くのを諦めたが、私はある意味アウトサイダー。

「盛り上がりの所、私これにて失礼しまーす。氣S團見に行ってくるっす!!」

一人宴会を抜け出し、タクシーで会場まで駆け付けてみた!! もう終わっているかもしれないなーー。急げ、走れー。





3日間のロックフェスでは、リストバンドが入場券代わり。これをつけていれば何度でも再入場できるが、 はずしちゃうともう元に戻せないらしい。私はゆるくつけてもらったのでつけ外しができたが、 きつく留められた人は、これをつけて3日間過ごさなきゃならないらしい。





ロックフェスの会場は、大きな公園の敷地をいくつもの特設ステージを点在させた、 ユニークな設定になっている。しかし、目的のステージに辿り着くのが大変で、 結局ラスト1曲しか見られなかった。しかも知らない曲だし(というか、このバンドで知っている曲は一曲しかないし(笑))。 それにしてもすごい盛り上がり−!! 明日、彼らはどんなステージを見せてくれるのかな。今からわくわくしてきた。





結局、会場内でやっていたプロレスを観戦(笑)。 片腕のないレスラーと、普通にでっぷりしたレスラーの一騎討ち。暑い夜だぜー! めっちゃ真剣に見てしまった。結局、片腕のレスラーは負けてしまった。なんか、痛々しすぎた…。





会場内では屋台もいっぱい出ている。そう、人生無常。 今のプロレスを見ているとそう思ったなぁ。



一日の締めは台湾式マッサージ…のはずが?


まだ9時頃だったので、友達から教えてもらっていたマッサージ屋に行ってみることに。 タクシーで到着したのは、一見、地味ーーなレトロな美容院…というか、理髪店みたいな店だった。 たぶん、どこもそうなのだろうけど、暗い店内で、たちまち眠くなるような感じだ。





美容室のイスのようなものが並び、横たわる人たち。 とりあえず「全身60分コース」にした。


まずはうつぶせに。担当してくれるのはおばちゃん一人。 肩からマッサージを始めたが、ものすごーい力でもみほぐし始めた。ぎゃあーー!! 痛いーー!!  さらに、私の上に乗っかり、足の裏を踏み付けるのだ、容赦ない力で!! うぎゃーーー!! 痛い痛い痛いーー!!


なぜかこの人たち、みんな同じタイトスカートの制服を来ているのだが、 スカートなのに、横たわる私たちにおもむろに乗っかり、全身を踏み付ける。 痛い痛い痛いーー!!


なによりふくらはぎは拷問だった! 一昨日の明け方、足をつったばかりでまだその痛みが残っていたので、 涙がでるほどに痛かった。まじで私の顔は苦悶の表情だったに違いない! た、たすけてーーーっ! 痛い痛い痛いーー!!


しかし、おばちゃんはただ踏んだり乗っかったりするのではなく、絶妙な動きを見せている。 私の背中の上で正座をしながら、ひざで背中を押しながら、足の指先ではしっかりふとももを押す…みたいな、 動きに全く無駄がなく、感動すら覚える。す、すごい…。


痛みに慣れてきたのか、疲れたのか、どんどん眠くなり、後半は記憶がほとんどない(笑)。 最初は痛すぎて眠るどころの話じゃなかったからなー(笑)。 あ、でも、ただ痛かっただけじゃない。一番気持ちよかったのは、蒸しタオルで延髄を温め、 腕をタオルで包みながら揉みほぐしてくれたところ。


はっと気付くともう60分の施術はおしまい。えー、、もう終わりかァ。ちゃんと起きていればなぁ。 しかし、気持ちよかったと言うよりは、痛みのインパクトの方が強かった(笑)。 へろへろになってタクシーでホテルに帰る。ほんっとにバタンキューで眠りに着いた。





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