TAIWAN 2005.7.29〜8.1◎

旅のなれそめ。


「今度また地方巡業があればたとえそれがどこであってもついて行くからね」

そう、名古屋でのライブ同行の際に私が言ったセリフ。
今年の夏はもう長期旅行は諦めていた。でも近場でちょろっと旅行に行ければいいなぁ…ともわもわ思っていたら、 マブ友の「ボーカル」から思いがけない話が飛び込んできた。

ぬわんと「台湾」?!

台湾のロックフェスティバルへの出演依頼が来た、というのだ!  …といっても「ボーカル」は、今回も「ボーカル」はしない。 前回の名古屋と同じように、「ボーカル」が助っ人参加しているユニットのバックバンドとして、 バンドメンバー全員が台湾に同行することになってしまった。まじですか!! そんなにビッグだったとはっ!(笑) もちろん行きますとも、行きますとも!! 私に二言はございません!!

資金は乏しい私だが、マイルだけは余るほどある。仕事をなんとか調整しつつ、マイルで航空券を手配、 ホテルもネットでちょいちょいーっと手配。 「ボーカル」たちは、一週間前から台湾入りすることになった。 ライブに同行…といっても、実際のところは多忙な(!)彼らと一緒に食事ができたのはたったの一食。 いつもと同じ、一人旅となった私は欧米旅行とは打って変わっての驚くべき軽装でいざ台湾へ!!




1日目:台湾到着


飛行機で隣り合わせの男性が語る台湾とは。

飛行機は18時30分発、フライト時間はほんの2時間50分。散々ヨーロッパやらアメリかやら行っていたから、 この近さは涙がでるほど嬉しい!! これじゃもうヨーロッパ行けないなぁー。 往復の飛行機のことを考えると旅する気分も失せるくらい拷問なのだ、私にとっては…。




機内食は日本食だったのでちょっぴりがっくり。私は白身魚の煮付けにしデジカメ撮影をしていた。 すると隣の日本人の男性(かなりカジュアルで旅慣れた風、やたらワインをお代わりしている)が声をかけてきた。




「これ(すきやき)も撮りますか?」「え? あぁ、ありがとうございます(笑)」

せっかくなので画像を載せておこう(笑)。 この男性は台湾出張が多いらしく、昨年は90日以上も滞在していたらしい。 なにかと「台湾TIPS」を教えてくれのだが、どーもこの男性、かなり保守的なのかも。 バスで市街に出ようと思うという私に、「バスは乗ったことがない」とのお答え。

「台湾にはものすごい食べ物があるよ。臭豆腐って言ってね… あれは街角で時折臭ってくるけど、まさに便器のような臭いなんだよ、ほんとにあれだけは勘弁してほしいね」
『でもそれ、私が今回一番食べてみたい食べ物なんですけど…』
その言葉は飲み込んだ私だった(笑)。 臭いものほど食べてみたくなるものじゃないか? 私が食いしん坊であり、女性だからかなー(笑)。 台湾でしか食べられないもの、たくさん食べて帰ろう。これが私の今回の最大の目的だから。…あ、もちろんライブもね(笑)


台北到着! バスで向かったホテルとは。




台北はとても暑い。むわっとする熱帯夜。日本の蒸し暑さよりも、さらに気温をあげたような感じだ。 バスで台北駅を目指し、そこからタクシーでホテルに行こうという目論み。 ふとっちょのキップ切りのおじさんは、親切にきっぷ売り場を教えてくれた。 台湾には親切な人が多い。そのことはその後の3日間でも何度も体験したことだった。

バスは台北駅までたったの100元!(*1元=約3.7円 2005年8月現在)
交通費がバカみたいに安いとは聞いていたが、最初にそれを実感するのはここだった。

空港から台北に向かう途中の風景は、まだあまり都会とは言えなくて、 商店や家々のあかりはぼんやりと暗く、寂しさを覚える。そんな中、コンビニの灯りのまぶしさが異常なほどだった。 もうひとつ、気になったのは小ギャル風のファッションの女の子達がカウンターで一人座っているお店。 いくつもいくつもそういう変な店があったが、あれは…なんだろう? 風俗関係?(笑)



バスは台北駅まで1時間半くらいかかった。到着したのはすでに22時半を回っており、 タクシーでホテルについたらもう23時。タクシーは初乗り70元!(250円程度) 安さに味をしめた私は、翌日から何度も乗り回すことになるのだ…。




台北駅から歩いてもこられそうな距離のホテルは、まるで場末のラブホみたいな外観で、 フロントもとても簡素。ところが、部屋は一転してスタイリッシュ。日本では、外だけスタイリッシュで中はしょぼいビジネスホテルが多いので、 こういうギャップは嬉しい。…しかし、やっぱりこの「窓のない部屋」は、ラブホ(笑)。 まさか机の中にはオカモトさんまで用意されていたりと(笑)、全く余計なお世話だっつーの。

シャワーを浴びて、テレビでやっていた「一休さん」を見ながら、明日のプランを立てつつ、眠りに着いた。



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