90-4.ぐるり中国瀬戸内ふれあいパン紀行 〜vol.4 今治→しまなみ街道→松山〜
90-4.ぐるり中国瀬戸内ふれあいパン紀行 〜vol.4 今治→しまなみ街道→松山〜
* vol.1(出雲・広島編)はこちら *
* vol.2(石風呂・尾道編)はこちら *
* vol.3(岡山パン屋編)はこちら *
*3日目* 夜の今治焼き鳥屋さん
愛媛と広島尾道市を結ぶ、しまなみ街道の玄関口、今治市。
しまなみ街道は、近年自転車でツーリングする人たちが増えていて
私も時間があればあわよくば自転車で…なんて考えていたが、
いろいろ時間や体力の制約を考慮し、明日はレンタカーを借りる予定だ。
今夜、今治に宿泊するのは、来島海峡大橋(大島と結ぶ)を
眺めながら滞在したいなぁと思ったからだ。
それでわざわざ、港の側に位置する古い宿を予約したのだが…
途中通り抜ける昔ながらのアーケード商店街。
19時台だというのに、なぜアーケードの商店街はほとんど店じまい?!
寂れた具合が何とも旅情を誘う(?)。
宿は相当古いが、がんばってなんとか努力している様が伺える。
しかし…がびーん、せっかく橋が見られる部屋にしてもらったのに
夜はライトアップしてないんですか…orz。
最初に知っておくべきだった、、、
いやいや、ここに泊まる意味はもうひとつ!
今治といえば、焼き鳥屋。
なんでも、人口1万人当たりの焼き鳥屋店鋪数が日本一多いんだそうな(笑)
しかも、今治焼き鳥は、直火焼きじゃなくて鉄板焼きの焼き鳥が多いとか。
早速それを目当てに宿で焼き鳥情報を仕入れ、
(焼き鳥屋マップをもらったが、ほんとに大量の焼き鳥屋の数、、、)
老舗だという焼き鳥屋へ突撃してみた。
五味鳥という居酒屋さん。
47年の歴史があるんだそうな。
(といっても、「47年前」から数年経っているのでは…)
ほんっとに「ザ・居酒屋」であり、お世辞にもキレイとはいいがたい。
席は大盛況、大将と女将と男性1人の3人で切り盛りする店だった。
まだ片付けられていないカウンターにひとり腰かけ、オーダーをしようとするが
ものすごいぶっきらぼうな兄ちゃんが、
オーダーを取る時間も惜しんで、
「自分で書いて」とぽいっと鉛筆とオーダー表を渡して来た(笑)。
なんつー乱暴な(笑)。
女将が大将になにか怒ったり、
なんだ、すんごい乱暴な。さすが、ローカル居酒屋! こうでなきゃ?!
ビール片手にオーダーするのは、
皆がまず最初に頼むという「かわ」。
鉄板で炒められた「かわ」を甘辛いタレで仕上げたものだが
思ったよりも「肉」がついていて、皮オンリーではなかった。
脂身が苦手な私、皮だけだったらきっとダメだったろうがこれなら大丈夫、
大丈夫というか…
なんじゃこりゃ、
めちゃくちゃ旨いーーーー!!!!
やわらかくて甘くてすっごいすっごい美味しい!!!!
いやーーー、、、乱暴だけど(笑)やることはさすが!
うっまーーーい、、、
他にレンコンに鶏肉を詰めて鉄板で焼いたオリジナルメニューも
いただいてみる。これもおいしいなぁ…。
いよいよお腹いっぱいになってきたところで…
これも元祖!
「せんざんき」と呼ばれる、鶏のからあげ!
千斬切、という意味から来ているらしいが、
北海道ではまさにこれは「ざんぎ」と呼ばれているけれど
まさか名前の由来、同じかしら、、、
すっごい下味がついたからあげ!
これ、、、七味かなにかをまぶしてから揚げているのかしら。
ぴりぴり辛い。味も濃い。ビールのアテに最高じゃーん!
満腹だけど残したら怒られそうだから(笑)
しっかりひとりで完食!
しかもお会計も安くて大満足〜。
ただホテルにまっすぐ帰るにはもったいなく、
腹ごなしがてらふらふら夜の静かな町を徘徊した。
今治城…こちらはライトアップしているのか。
橋は…。しょぼん。
*
*4日目* 愛媛のパン屋さんめぐり
今治の朝。
今日はこれからクルマを借りて、しまなみ街道を目指す。
途中、商店街を通るが…やっぱり昔懐かしいローカルな商店街。
被写体になるものは多い。
その中でも、今治は「天ぷら」「かまぼこ」が名産で直売店が多い。
友達が教えてくれた店がたまたま通りがかりに見つかったので天ぷらを購入。
まさに「さつまあげ」のことなのだけど、海老もゴボウも、美味しいわーー。
これからパンを食べる前の空きっ腹には、
こういう塩っぱいものもいいなぁー。
*
しまなみ街道へ向かう前に、ちょっと遠いけれどどうしても気になっていた
伊予西条にあるパン屋さんへ行くことにしていた。
西条市は、今治よりも1時間近く東にある。
岡山から来た私には、来た道を「戻る」カタチになる。
1時間近くなにも食べないのはきついので…
今治の一軒のパン屋さんに立ち寄った。
フクスケベーカリーさんというパン屋さん。
なんでも…船橋のパンストに出店しているパン屋さんなんだとか。
他の地方都市からの出店ならまだしも……この町から?!(失敬)
今治という町に一泊してみてもわかるが…
そりゃ、町の一大事じゃないですか?!笑
一見、町のパン屋さんといった感じだし、現にそうなのだが…
店主のがんばっている姿勢がパンに現れている気がするなぁ。
その中でとりあえず選んだのはミニクロワッサンとドイツコッペ。
このドイツコッペには、各種クリームを挟んでくれるそうで
オーダーしてから作ってくれる。
クリームをオーダーすると、
切り込みを2つ入れて、クリームをサンド。
どうやらこれは…バタークリームみたい?
こてっと甘くて、どこか懐かしくて、でも今時食べると有る意味新鮮で?
みるみる血糖値があがってきた。
よーし、めざすぞ、西条市!
*
ナビに任せて約1時間。
到着したのは、伊予西条駅からほど近い場所にある「ユロ」さん。
ここのパンをたまたまネットで見つけたとき…
「ここに来てみたい!」と一目惚れ。
まさかほんとに来ることになろうとは(笑)。
自分でもほんと県境も国境もないなぁ(笑)。
都会的センスと地方のゆるやかな空気とがブレンドされた、
すごくすごく素敵なパン屋さん…!
オープンキッチンで、夫婦が二人で汗水流しながらパンを焼き、売る。
なによりもその並べられたパンたちがほんっとにキレイで美味しそうで…
もう、食べる前からわかる。
画像でみただけでもわかったけれど、
このパンたちはきっとすごく美味しいだろう。
…いや、このパンたちもさることながら、
この場所に、これだけのパンたちが並ぶってことが…すごい…。すごい!!!
夢中になって幾つかパンを選んだが
どのパンもものすごく美味しくてほんっとうに驚いた、感動した!
つやつやっとしたベーグルは、もう見た目からわかっていた。
私が大好きな自家製酵母製のパキッとした表皮にむっちんとヒキの強い生地。
パンプキンシード&白ごまのベーグルも、
いちじくのベーグルも、どちらも齧り出したら止まらない…!!!
美味しさのレベルが突き抜けているわ…。
特徴的なキューブ状のスコーンたち。
緑茶とバナナのスコーンは、どちらも甘さは抑えめの、自然なフレーバー。
お手並み拝見とばかりに、バゲットの代わりに購入したのは小さなショコラバゲット。
きっとチョコレートもベルギー産とかにこだわっているのかな、
少し酸味の効いた美味しいチョコレートに、かき餅風味の甘い甘いスルメ度高い生地!!
うわぁ…。きたよ、きたよ! この手の生地を作る店がこの土地にもあったなんて!
ほら…パントラディショナルの気泡…
パン経験値の高い貴女達ならわかるでしょう?
このパンがいかに美味しいかって…味も想像ができるでしょう?
きっと、その想像よりも、もう少し美味しい。
私は車中でこのパンを夢中になって噛みしめていた…
ほんっとにレベル高くて…
いよいよ、パンの美味しさは中央だけのモノじゃなくなってきたな、と
このパン屋さんの存在、そして昨日出会ったパン屋さんたちの存在、
それらを思い出しては、しみじみ感慨深く…。
ああ、ここまでわざわざ足を運んでよかった…
*
さて…
今治に戻り、そのまま目指すは、しまなみ街道!(ようやく、、、)
今治から隣の大島を結ぶのは、来島海峡大橋。
クルマでも、徒歩でも、自転車でも渡ることができる。
しかしここは非常に長い。
現在、しまなみ街道(高速道路)は、ETC車や軽自動車・小型だと通行料が
2割引きというキャンペーン中だそうだが
橋一本通り抜けただけで1500円くらいした!
ものの10分くらいしか走行してないしーー?!
なんつー高い料金なんだ、、、こりゃ自転車で通りたくなるよ、、、
*
大島へ入り、カーナビが指す方へクルマを進める。
なぜ今回、しまなみ街道へやって来たかといえば…。
以前、ニュース番組のパン特集で、瀬戸内海の小さな島で
移動パン屋さんをやるご夫婦が取り上げられていた。
毎週土曜日は、自宅でパンを販売しているという。
そのときの映像にとても惹かれて、このしまなみ街道の旅を思い付いた。
もちろん、他にも目的がたくさんある旅だけど…
「土曜日はしまなみ街道を渡る!」
これだけは絶対最初から変えなかったプランだった。
そう、この島のパン屋さんの直売日に合わせて…
島といっても、港からは少し離れた内陸部。
カーナビが指し示すままに道をゆっくり進む。
島四国八十八ヶ所は島の至る所にあり、
その神社の裏手に、その「島のパン屋さん」の駐車場がみえた。
おお! あれだ!
クルマを手前に止め、はやる気持ちを抑えて一軒のお宅へ向かった。
島の小さなパン屋、ペイザンさん。
この島に移住して来た一家が営む移動式のパン屋さんで、
この土曜日だけが店頭販売をしている。
自宅の玄関先をかわいらしく改造してサロンにしており
ここでお茶をいただきながらパンを楽しむこともできるそう。
すでに女の子がひとり、先客でいた。
出迎えてくれるのは、テレビでの紹介のときに見覚えがある奥さん!
ほんっとに、想像通りの感じのいいやさしい方で、すぐに打ち解けられた。
オープンはたしか11時頃だったかとおもうけど…
14時近い今は、もうこの通り残っているパンは2個のみ…あらら。
予約していたから私は大丈夫だが、最近、週に一回の直売だから
ご近所の人たちは「早く行かないとあそこのパン屋はなくなる」ことが
広まってしまったのか(笑)、出遅れた人はパンにありつけないんだそうな(笑)
ちょうど、先客のお嬢さんが、奥にある石窯をみせてもらえるとのことで
おうちの中へ入って行った。私もまぎれてご一緒させてもらったのだが…
自宅のキッチンの奥の方にどーんと設えられた石窯!!
案内してくれたのはここの御主人。パンを焼いている御本人だ。
とても暑いけれど、クーラーを効かせているのはここの厨房だけで
居住スペースにはクーラーがないんだそう。
そりゃ暑かろうに! すべてはパン様のためですね(笑)。
ご一緒したお嬢さんは、京都からやってきたらしく
将来パン屋さんになりたいそう。それで自給自足(という雑誌)にこちらが
紹介されていて憧れてやってきたそうだ。
そんな彼女にとても親切にパンのことを話しているご主人。
私もあれこれお話をさせてもらった。
このパン屋さんを開いたのはまだ1年くらい前のことで、
島に移り住んだのは5年前くらいだとか。
とにかく「田舎暮らし」が先にあり、
その後に「パン屋になろう」がついてきた、とか。
今は、通販と、週に2回の移動販売で
家族4人が生活していける、と話してくれるご主人。
「カラダを大事にパン作りをやっていくには
このペースで十分なんです。田舎ですからね」
そうおっしゃったご主人はほんとにこの暮らしが幸せそうに見えた。
同じように、田舎暮らしでパン屋さんをやっているお店の話をしたら、
とても興味深そうに「ぜひ行ってみたいなぁ!」と、メモを取っていた。
ああ、急いでください? あのパン屋さんはもうすぐ産休に入っちゃいます(笑)
パンは4種類くらいを取置きしていた。
フルーツ入りのパンは、こってり濃厚なフルーツの甘さを堪能でき、
看板商品の「ペイザン」は、目の詰まったリュスティックといった感じでもちもち。
後を引く独特の「粉のうまみ」がいい…。 個人的には黒糖パンに妙にはまった(笑)。
これ、なんかやめられないですね…と思わず奥さんにつぶやく。
テラスでパンを齧りながら、奥さんたちと談笑していると、
ひとりの常連の奥さんがやってきた。
週に1回の販売だからとはいえ…なんと4000円近くも予約していたそう!
ここのパンが大好きで大好きでたまらない! といった感じで
その人なつっこい、少し派手な印象がうちの母によく似ていた。
「まぁまぁ! 東京からいらしたなんて! 京都からも?!
すごいわねーーーほんっとすごいわー全国から来るようになるなんて!」
そう、嬉しそうに話す常連のお母さん。
ちょっと待ってね!
おばさんが作った無花果、食べてみない?
クルマにおいてあるから今とってくるわね〜。
そう言って、常連さんはタッタッターと駐車場に戻って行った。
うわわ、なんか恐縮ですーーー。
そうして、いただいたナマの無花果。
とろっと甘くも、ふぁさっとした口当たりが美味しい〜。
みんなで「おいしいね」といいながら、見知らぬ人たちと無花果を食べる、
なんとも不思議なふれあい。島での忘れ得ぬひととき…。
無断掲載ですが(笑)。
思い出の一枚。いちじくと三人の美女(笑)。
素敵なお店のご夫婦とも3ショットして、
珍しく私のデジカメに「人物」が写ったよ!!(笑)
またひとつ…
田舎のパン屋さんに出会った。
都会から田舎へ移り住み、「パン」で生計をたてる人々。
「この世にはこんな美味しいパンがあるんだよ」と
パンはその土地の人々に伝え、そして愛される…。
ほんとに、この旅は、得ることがたくさんすぎる。
都会で暮らし、贅沢にパンの生活を過ごしている私には
この田舎でのパンの生活もなんとも贅沢に思われてならない。
田舎のパン屋さんたちがみんな素敵で親切で温かいのは、
心に余裕があるからなんだろうな…
生きていくのに本当に必要なものはなにか。
そのことを彼らはよく知ってる。自覚なくとも…
それが私には眩しく、憧れるんだ。
*
フェリーの時間に間に合うように京都のお嬢さんを
載っけて港まで送り届けたあとは、
来島海峡を一望できる亀老山展望公園へと向かった。
うねうねと山道をのぼりつめ、ようやくたどりついた展望台。
(こりゃ自転車では絶対無理だわ、、、)
ちょっと曇り空で遠くまでは見えないけれど十分、十分。
橋の向こうに見えるのが今治。四国が見える。
続いて、しまなみ街道を渡り、もう一つのお目当ての島、大三島へ。
当初は大三島に宿泊しようとしていたのだ。
安宿を探している途中で見つけた、廃校を改装して宿泊施設にしているところがあるという。
教室が宿泊部屋! 給食室が食堂!
全国にもそういうところがいくつかあるようだけど、
とくにこの大三島の施設は木造校舎の雰囲気もそうだけど
目の前に浜辺がひろがっていて…とロケーション的に強烈に惹かれた。
しかし…
残念なことにここはひとり客は受け付けていないと(泣)
だから今夜は松山に宿を取ったのだが…
ひとめ見てから帰ろうと、大三島にまでやってきた。
島の中央にある、大山祇神社に立ち寄る。
ここの天然記念物の御神木の大楠は樹齢2600年!
そして、ぐるっと島の海岸沿いを回り…
ようやく到着したのが「大三島ふるさと憩の家」。
海辺に立つ、小学校の旧校舎を改装した宿泊施設。
大きな木造の茶色い校舎が圧倒的な存在感を放っている…
こっそりと、サンダルを脱いで廊下を歩いてみた。
手洗い所に下駄箱、音楽室、保健室…
今にも、子供達の歌声とオルガンの音色が聞こえて来そうだ。
校長室はもしかしたら管理人さん室?
今から宿泊交渉しても大丈夫かしら(笑)。
いやいや、見るだけでも十分楽しませて頂きました…
人はなぜ、新しいものを求める一方で
懐かしいものを求めるのかな。
無条件に…
校舎の目の前に広がる白い砂浜。
ちょうどそのとき、17時だったか、学校のチャイムが鳴り響いた。
誰もの琴線を鳴らすチャイムの音が…。
海外沿いをぐるーーーっと回り、
海辺で暮らす人なら誰もが懐かしく感じる風景を通り過ぎ、
急いでしまなみ街道へ戻る。
さよなら、大三島、素通りするだけだったけれど伯方島、
そしてただいま、大島。
大島のパン屋さんで「橋の料金が高くて驚いた!」と
話していたら「フェリーを使えばいいのよ、橋の半額だから」と
教えてもらった。うっそーーー最初にそれを知っていたならば…
橋をクルマでピュッと通り過ぎると、「島にきた!」という感動が薄い。
しかし、フェリーならば…。
特に私は「クルマでフェリー乗船」は初体験!!!
どぎまぎしますーー。
18時頃、フェリーに乗り込み、大島を離れた。
ちょうどサンセットの頃で、瀬戸内海に太陽が沈むころだった。
さよなら、しまなみの島々たち。
さよなら、しまなみの人々!
*4日目* 松山の夜・道後温泉
今治到着後、カーナビを設定するのは松山市内。
約1時間後、松山に到着した。
はぁ。。。もう運転いやだ(笑)。
ホテル(やはり3千円台の宿。安いなぁ)にクルマと荷物を置き、
元気にも道後温泉へ向かった。
お風呂自体は明日の早朝に行こうと思っていたけれど、
夕食に、と思っていた地ビールのお店が道後温泉の側にあるからだ。
松山はこれも2回目の来訪。
下関〜東京18きっぷ旅のときの往路は、松山行きの夜行バスだった。
そのときに道後温泉も、松山市内観光も済ませている。
しかし…からくり時計とやらは今回初めてみたぞー。
以前着た時はフンパツ(?)してちょっとお高いレベルの風呂に入湯して
休憩室でゆったり長いバス疲れを癒したっけ。
今回は時間もないので400円の一番安いお風呂へ。
予想はしていたが、恐ろしく芋洗い状態(笑)。
しかもお湯が熱いから長居は出来ぬな…。
温泉の目の前にあったその地ビールの店。
最近ビール舌が肥えてきたので…ここのは
ちょっと厳しめな感想を持ちましたわ(笑)。
おつまみには、ビール酵母入りのじゃこ天+かまぼこや、
野菜巻き太刀魚の揚げ物などの料理をつまんだ。
若手の男性スタッフたちのどこか上から目線な、余裕こいた接客がダメだったー
私はあまりそういうことに目くじらたてる方では無いんだけどちょっとなぁーー
*5日目* 松山のパン屋さんめぐり
最終日!
さすがに5日間の長丁場、最終日はもう早く帰って明日の仕事に備えねばと
松山空港の午前発の便を予約していた。
10時くらいまでには空港側のレンタカー屋に返車しなくてはならない。
しかし、松山は空港がなんと市内から15分程度と激近い!!!
ぎりぎりまでパン屋さんいきますよーーー。
朝8時頃到着したのは、郊外にあるパン屋さん。
風景からしていかにも郊外でしょう(笑)。
すぐ側に河川敷があるせいもあって、視界が開けてます。
…と、ここもやはり「こんなところにこんなおしゃれなパン屋さん」と
驚かされるほど、綺麗なパンたちが並ぶ綺麗なパン屋さんだった。
デニッシュとかもほんと彩り綺麗で…
都会のパン屋さんに遜色劣らず。
最近はほんとパン屋さんは全国津々浦々に広がってるなぁ。
テラスにテーブルを設置してもらって、コーヒーとともに朝ごはん。
そう言えば、カレーパンの種類が多いお店だったな。
と、二軒目に訪れたパン屋さんはsolaという、
ロハスなショップが一軒に入った商業施設のパン屋さんだったのだが
(やはりこちらもオシャレ系。ベーグルサンドあり。焼き菓子充実。そういえば空港にもこちらのパンが扱われていたな…)
ショーケースにはパン粉に包まれた状態で各種カレーパンが並んでおり、
なんとこちらでは、注文してからカレーパンを揚げる仕組み!
へぇぇ〜。いつでも揚げたて。オモシロいな…。
ちなみに私がオーダーしたのはシーフードカレー。
小ぶりサイズなのであっという間に完食。
最後は、商業施設の中にあるベーグルショップ。
カフェも併設している。ああ、ビールの文字が私を誘惑するーー
(車だよ、まだ朝だよ(笑))
そういや、四国といえばマコーズのお膝元…
その影響なのかどうなのかはわからないけれど、
こちらのベーグルは見た目(焼き印)も味も酷似!
目が詰まって焼かないと歯切れがよいのだけど
焼くとほどよいヒキが出るタイプ。例えるならやっぱりマコ系。
テイクアウトとは別に、生ハムと野菜のサラダのサンドを作ってもらったが、
中に入っている刻んだピクルスとの相性が美味しいなぁ。
もう一軒、空港の近くにあるパン屋さんも寄りたかったが
さすがにタイムアップ、またいつかの機会に…
*
たっぷり濃厚な4泊5日の中国四国地方の旅。
毎日毎日が忘れられないドラマの連続で…
東京から遠く離れた地方・田舎だからこそ出会えたパン屋さん、
忘れ得ないロケーションや風景、
人々とのふれあい、一期一会の出会い。
人々の「田舎での暮らし」を垣間見て触れることで
私の中でなにか、変わるものがあった。
それはここで語ることではないし、
それがどんなカタチであらわれるのかはわからないけれど…
将来、どこかのシーンで
「あのときのあの旅が、あの出会いのおかげで…」と
ふと口に出しているかも知れない。
そんな旅になったんじゃないかな。この旅は…。
都会に戻り、明日から時間に押されて働くOL生活が始まる。
今現在の、私の現実世界に…
きっと、この5日間が、夢の世界のことのように思えるんじゃないかな…。
*おしまい*
2007.9.5〜9