3日目後編:ロックフェスライブと夜市

ロックフェス〜台湾の夜は熱かった!


すっかり日も暮れた。大きな公園をまるごと会場にしたロックフェスティバルには、 幾つかのステージが特設され、それぞれにテーマが違う。 今日の主役達は、夜景の見える一番高台に設置されたステージ。 うぁぁ、すでに客が座り込んでいるー! えぇ?えぇ?! この人たち、まじで彼ら目当て?! まじーー?!


ステージではスタンバイを始めている。「ボーカル」がこっちを見てウインク(おいおい)してる。 うーん、ホントにホント?! 右の頬をつねってみた。いやいや、夢じゃないっ!






ライブが始まったらオールスタンディング!! ひょーー!! しかも、しっかり口ずさんでいる人もいるし、デジカメ撮る人も多し!! ステージの彼らよりも、むしろそういう観客の観察ばかりしていたっけ(笑)。





マブ友の「ボーカル」は今日は助っ人でアコーディオン奏者だけど、 本ボーカルの彼女もとってもノリノリで、気持ちよさそうに唄ってる。 上空には、近くの松山空港に着陸する飛行機が何度も何度も頭上をかすめて行くけれど、 その騒音すら会場を盛り上げている感じ。 普段よくライブを見に行く彼らだけど、今日は全然別人の様…。 余裕かましまくる「ボーカル」は、ステージ上からもウィンク。ひょーー!! かわいいじゃんよー!!






1時間くらいでライブは終了。異例のアンコールまでついて、もうもう、大盛況! 見ているこっちが感激!! しかも、終わった後には生放送のインタビュー、うぁうぁ、ホントにホント?!





もっとびっくりしたのは、CD販売ブースでサイン会&握手会があったのだけど、 うそーー!! ぎょ、行列してますけど?! うそ、うそ、すごいーー!! ちゃっかり「ボーカル」たちもサインや写真撮影に応じて大忙し。 うわ、あんたサインって…。 「(日本に)帰りたくないーー」って。わかるわかる、こんなに人気者になっちゃったらねぇ…!





夜景がキレイ。蒸し蒸しする夏の夜の熱さが気持ち良い。ビールを2本飲み干して、 私は大人気の彼らに挨拶をせずに、こっそり会場を後にした。 台湾にはライブの応援、が一番の目的だったけれど、結局「ボーカル」とは夕べの鍋と、今日のライブでしか会えなかったのだけど、 その分、一人旅をきままに満喫させてもらえたし、なにより夏の夜(しかも台湾)を楽しめるなんて…。 彼らに感謝。最高のライブだった!!





一人、私は圓山を後にし、隣駅まで線路沿いに歩いた。 隣駅には、夜市で有名な士林夜市がある。そこまで歩いてみたけど…橋ひとつ渡るのは誤算! ぐわーー遠すぎますっ。思い出すのはあの名古屋の橋渡りだなー。 歩きながら、明日から8月、ということをふと思い出す。頭の中でぐるぐる回る。 そう。ここ最近歩くことをさぼっていた。ひたすら歩く、ということを忘れていた。 歩くときは、いつも頭の中をぐるぐるいろいろなことを巡らせる。暑い夜だから、なおさら脈絡のないことをぐるぐると…。







夜市でひとりチープグルメ!


ようやく到着した夜市。ここまでの道のりは不安なほどに人がいなくてちょっとスリルだったけれど、 ここに来たらすごい賑わい。夜市…といっても、屋内だったとはしらなかった。 大きな屋内市場には、飲食店、雑貨屋、ありとあらゆるものがひしめき合う。 取りあえずトイレを済ませる。台湾のトイレは、紙を水に流さないで、ゴミ箱に捨てるのが決まり。 トイレに紙を流す習慣の国から来たものには最初はかなーり抵抗を感じるに違いない。 でも、不思議にあまり匂わないんだよな、下手したら日本の和式トイレの方がずっと臭う気も。





しかし中の熱気はすごく、ギャンギャンと明るい光に、じゃかじゃか炒められる料理。 ぐつぐつと煮えたぎる鍋。なぜか金魚すくい。








一通り回ってみて、一番多く目に入って来た白い煮込みのものを一つ頼んでみる。 言葉もわからずで、一人で一個だけ注文するのも変に思われたかな。





この白い物体はイカだった。イカとタケノコの炒めモノだったらしい。 これも外れなく美味しいーー! ニンニクがまたもや大量に入っていて、塩味ベース。 ひゃーー、うまいなぁ…(でも、やっぱりご飯が欲しいーー!)






お次の店では、やっぱり最後にもう一度食べたい「臭豆腐」! 昨日食べた「臭豆腐」は揚げたものだったのだけど、今度は麻婆臭豆腐にチャレンジ。 これは意外にも辛くて、ちょっとむせる。み、水をくれー。





しかし、この臭豆腐ってやつはほんとにハマるんだ。 やっぱり歯の奥に挟まったようなものの腐ったような臭いで、自分の息に気持ち悪くもなるんだけど(笑)、 なんだかー旨い。この「食後にいつまでも残る臭さ」に、何度もチャレンジしてみたくなる。 美味しい…というのとはちょっと違うか(笑)。 うだる暑さの中でこの臭いを嗅ぐと、ほんっとに吐きそうになるけど、不思議とこの臭いを街角でくんくんと探している自分がいた(笑)。 これが「やみつきになる」ってやつなんだなー。





他のメニューも、人と来たらあれこれ頼めそうだけど、今夜はひとり。 次回はあれとこれとそれを食べたい。…臭そう(笑)。





中国語ってやつは、日本人にとっては、どこの国の言葉よりも意味がストレートに伝わってくる。 漢字オンパレードってのも、逆に食欲を減退させるものがあるなぁ、食べる前からリアルすぎるもの(笑)。 臭豆腐もそうだけど、鴨血だぜ。ストレートすぎる(笑)。 でもでも、そこを果敢に攻めればこんなに面白美味しいものだらけなんだから。 取りあえず指をさして「あれちょうだい!」って言えば、取りあえずなにかしら旨いもんにありつける。





お口直し(?)には、愛玉子ドリンクを。 カップにゼリーを入れ、ジュースと氷を入れる。飲むゼリーという感じ。 これもお手頃価格でありながら、甘過ぎず、ライムのさっぱり感が美味! 太いストローからは、時折ちゅるんとゼリーが流れ込んでくる。これ、サイコ−かも。 臭豆腐の臭気を清めてくれるかのような(笑)。


タクシーを拾い、そのままホテルへ。欲張って夜景の見えるタワーに行こうとも思ったけれど、 朝からノンストップで徘徊していた私には、これ以上動くパワーは残されていなかった。





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