91-1.07年9月残暑・関西3DAYS 〜1日目・大阪&西宮〜
91-1.07年9月残暑・関西3DAYS 〜1日目・大阪&西宮〜
今年の夏は暑かった…
まさか9月の中旬なのにこんなに暑いなんて!
残暑がまだまだ残る季節、「食欲の秋」には気分的にちょっと違うけれど
毎度毎度の関西「私費」パン出張と相成りました、
今回はパンだけでなく(いつものように)悶絶料理も炸裂、
さーてと、先も長いしサクサクまいります…
夜行バスで梅田に到着したのは朝の5時台。
最近、バスで昔よりもだいぶ眠れるようになってきたみたいで
今朝も目が覚めたら大阪だった。
うん、やっぱり直前の缶ビールは1缶に納めておくのが効のようです(笑)。
いつもの心斎橋の銭湯で身支度を整えて、向かうのはミナミの南…
新世界方面…
(今回は泊まりませんよ!(笑))
飲み足りない…というわけではないけれど(笑)
朝からやっている飯屋といったらここしかない…というわけではないけれど(笑)
とりあえずジャンジャン横丁へ行けばどこかしら立ち飲み屋が開いている。
朝8時台だというのに開いているんですから。
もう毎度毎度のことなので慣れた風にサラッとのれんをくぐる。
一瞬、おっちゃんたちが物珍しそうにこっちを見るけれど
すぐに自分たちのペースに戻り、酒とつまみを口に運ぶ。
いつも思うけれど、この人たち、仕事なにしてんだろ(汗)
「とりあえず」もなにもない、
「とりもなおさず」「なにはなくとも」ビールである(笑)
もちろんどてやきも忘れずにー(ここの土手はちょっと甘過ぎの感じ)
「おねえさん、前に来たことあるやろ」
掛け合いのいい大将が私に声をかけてきた。
「あー、前にも来たかも知れないけど、たぶん違いますよ?」
「ああ、そーや、女優の○○さんやろ。え? ちゃうの?」
違 い ま す (笑)
ほんとイイ気分にさせてくれるのが上手ですね(笑)
ついつい、もう一本、小瓶を頼んでしまう私だった(単純)
*
今回の上洛に際し、事前にとある一冊のパン本を手にしていた。
つい先日、関西から出張に来ていたパン友がお土産にくれたのだが
エルマガジン社のムック、関西パンの本。
この内容が超〜充実していて、しかも地図つき。
これをバイブル的に持ち歩いていた。
今朝は、○○へ行こう、と目論んでいたにも関わらず、
直前にこの本を見てしまい、とある「企画パン」が目に入った。
この編集部と、とあるパン屋さんがコラボして「究極の理想パン」とやら。
まさに「朝食」向けのパンと言うことで、
パンミーハー魂がめらめら燃えた瞬間であった。
場所は堺市。行ったことは(当然)ないけど、
昼前に本町某店に行くまでにぎりぎり行って帰って来られそう!
南海電車→泉北高速鉄道線に乗り継ぎ数駅の泉ヶ丘。
大きな池とニュータウンのある駅前から徒歩10分強。
この日も、関西は「阿呆ー」なくらいに灼熱で、
この距離があまりに遠く感じる…しかも私、大荷物持ち(笑)
そんな住宅街に、突如オシャレ〜で機能性感じる店構えのパン屋がどーん。
(失礼、お写真撮らせて頂きました、、、)
わりと近年オープンしたという新しいパン屋さん。
場所が場所だけに、土曜の朝っぱらから家族連れが多い。
パンが見やすくて選びやすい。
と、のんきにパンを見入っていたら…
すぐ横で「今朝の『まんぷく朝ごパン』は完売で〜す」
と、聞きたくないそのお言葉が!
うわ! まだ開店30分たってないのに?!
たった今、売り切れですか!
次の焼き上がりはお昼すぎだと、申し訳無さそうにおっしゃる店長さん。
ま、まじですか、、、甘かった、、、
私はいったい何しにここまで、、、orz
このまま帰るわけにもいかず、取りあえず朝食を食べて行くことに。
ん? このベーグル、美味しいなぁ〜。ちょっとくすんだ小麦の香り。
諦めの悪い私は(笑)、逃した『まんぷく朝ごパン』と構成的にかなり似ている
ハムエッグパンを購入。
ゆで卵と、ソーセージなどが入った、オーソドックスな調理パン。
ふわふわな生地とマヨネーズが口にすべりよく、これが妙〜に旨い(笑)
あー、こういうのを朝食に食べたいんだよねぇ〜。
そういや浪人生のときに、私を癒してくれたのはあのパン。
…ヴィドFランスの「ひょっこり卵」でした(笑)
(ゆで卵がまるまる2個入ってる、アレ)
ちなみに、パン友たちに土産を購入。
こちらの食パン「極」はふんわりもっちり、生であま〜く旨い。
(ひとくちでも自分が食べたいがためのお土産(笑))
さて、気を取り直して次はお昼ごパン、本町だ〜
(朝と昼の間隔短すぎる(笑))
*
関西、私の帰る店、Part1★
今日も平台にいっぱいっぱいパンがお披露目されている。
お客さんたくさん、もたもたしていたら、おニューパンが取られちゃウ!
「先週くらいまですんごいヒマでヒマで」
この期に及んでまたそーゆーことを言うシェフとマダム(笑)
でもようやく暑さがやわらいだので、今週はこの通りの大盛況だとか。
うん、確かに真夏はここのパンは暑苦しいですからね(笑)
食欲の秋がやってきたらまた大変だよ…
夕方戻ってきたときにまだ残っていたら私が買います、
そういいつつ、結局ちゃんと売り切れてしまった(笑)
残念というよりも嬉しかったりする、親心?
アッシュの一番美味しいところをちゃんとわかってくれてる
お客さんがいるってことが嬉しいよ。
(と、ちょっと上から目線のコメントをしてみる私(笑))
関西マブ友とこれから別の場所でこのパンたちを食べようと、
とりあえず店を出ようとしたら…
たった今焼き上がった、謎のものをシェフが切り分け出した。
あ、もしかしてタルトフランベ? 美味しいんだよね〜。
ところが…
「今日のは、タラコです」
な、なんですってぇぇ〜?!
た、タラコ!!!!
す、すんません、それも追加で!!!(笑)
さっそく道ばたでかじりついてしまったけれど
これがほんっとーーーーーに美味しくて、このクソ暑いのに鳥肌???
うっすら塗られたバターとタラコが、
馴染みのある味なのに、まったくはじめての体験、
シェフの好きな明太フランスも、シェフの手にかかれば
「アッシュが作るとこうなっちゃう」
これを明太フランスと同列に並べることは無理です(笑)。
うますぎるもんーーー
某所でさっそくかぶりつき!
かぼちゃのガレットセーグル。
これももうーーーー悶絶!!!
セーグルのねばっとねっちりした「どこか出汁のきいたような」旨味に
かぼちゃの甘み、それに…表面に砂糖バターの香ばしい甘さが
ものすごーーーーい美味!!!
ゴボウバルサミックショコラ。
はじめて聞くネーミングじゃない気もするけど(笑)
ゴボウのしゃきっとした繊維感の確かなプレゼンス。
ゴボウの土臭さを甘いチョコレートがなにごともなかったように消す。
…消していいのか?(笑)
久々に食べた気がするが、ザ・定番!
マンゴーフロマージュ'07。
いろいろ新ネタが出ても、やっぱり帰りつくパンのひとつ。
初めて出会った05年のマンゴーフロマージュよりも
もっともっとマンゴー度が高くなったと言うのに…
「これでいきつくところまでいったか?!」と思っていたのに…
この時点で、私は何度も悶絶しているのに…
「07年の下半期ネオマンゴーフロマージュが…」
出ると言う証言を聞いた!
もっとマンゴー度高めちゃうらしい…ありえない…!
今回の「ギャップ」賞はこちら、リュバーヴ・エ・ピスターシュ。
一見…なんかカエルの怪獣のような顔つき顔色で(笑)
決して食欲をそそる色、じゃないよね、緑色のパンってさ(笑)
しかし…
かじりついてみて「ヒィィィ−−ッ!!!」
私たちは嗚咽を漏らし、その直後には爆笑が(笑)
自家製のリュバーヴのコンフィチュールがたっぷりとサンドイッチされ
なんと生地には…クランベリー?!
この思い掛けない緑と赤のコントラストに笑ってしまった(笑)
このジャムが甘さと酸っぱさを兼ね備え、完璧なまでの主役!
なのに、それにも負けないのは、生地に仕組まれたクランベリーの罠…
そろそろ悶絶疲れ、してないか? わてら(笑)
もちろん、これらに限らず今回も、
たくさんの衝撃パンたちに出会った。
いつもサプライズをくれるシェフだけど
私たちは決してサプライズを求めているだけじゃない、
変わりパンばかりがアッシュじゃない。
「いついかなるときも、必ず私たちを美味しませてくれる」
おいしませ上手…
そんな絶対的な信頼。
アッシュだから、シェフだから、会いに来る。食べに来る。
うぬぼれかもしれないけど、
ひとりの食べ手として絶対的な信頼を寄せてくれているシェフのためにも
その名前に恥じない人でありたいな…
mi_wa@パンでありたいな。
そんなアッシュももう3周年。
再来週の周年記念には応援にいけないけれど
このESSAYを書く頃にはイベントも終わって
もう精魂燃え尽きているころだろうけど(笑)
来年の今頃もその先も、ずっとこうして
パン屋さんでいて欲しい。
*
場所は変わりまして、兵庫は西宮。
そう、ameen'sさんのメルマガで秋パンの販売開始のメールが来て
ちょうどこの旅程と「店頭直売の日」がぶつかることがわかって
今回は予約は見送った。
はじめての直売訪問♪
いつもの店頭とはちょっと違って、
パンが一面に並べられて値札もついている。
うわーー、ほんとにパン屋さんみたいじゃん!(笑)
(いや、パン屋さんだってば)
余談だけど…
自分の晴れ女っぷりはもう散々ESSAYでもDIARYでも書いているけれど
やっぱり私は晴れ女。
今朝、ジャンジャン横丁で立ち飲みしていたときに
おっちゃんたちに「おねーちゃん、今日はひと雨くるで〜」
そうおどされた。
しかしどうやらまだ来ない。
すると…
ameen'sさんに着いたとたんに、さーーーっと雨が降り注いだ!
そして、ぴたっと計ったかのように、店を後にするころには止んでいた。
いかに自分が晴れ女かを散々ミシマさんたちに自慢したのはいうまでもない(笑)。
このマジックは…この旅の後半でもまた発揮されるのだった★
今回、お目当てだったビーガンクロワッサン!
いつものクロワッサンとは違う。
バターじゃなくてオリーブオイルなんだそう。
パキパキしていて、口当たりが軽くてスナッキィ。
軽やかなんだけど、しっかり穀物の甘さが後に後に続くような
クロワッサンとはまた違う食感と味わい。
クロワッサンとは違って、崩れることがないので、
しゅるる〜とひも解いて食べるのも有り、
ここはそれぞれの趣味嗜好がでるところ…
うしし、私はこういう風に食べました(笑)。
歯形をくっきりつくパンって大好きよぉー
ちょっと蒸しパンちっくなパタト。
ほんのりサツマイモの甘さがごくごく自然体でおいしい〜!
ameen'sさんのパンは、派手さはなくてちょいと地味だけど
すっごくホッとする。ホットじゃないけど名ウォーマー。
今日は、思い掛けないハプニング(?)があり、
私は近年記憶にないほどおったまげた。
おかげでなんて幸せな気持ちになったことでしょう!
ありがとう!!!(???)
*
そして、そのまま徒歩でぷらぷら西宮駅方面へ。
そう、お次に立ち寄ったのはなんと3年ぶりのムッシュアッシュさん。
同じ「アッシュ」には年間おかしいほどに通っているのに(笑)
(以前来訪はこちらのESSAYで)
でもここのパンの美味しさはハンパじゃないほど鮮明に覚えてる!
あらまーこんなにameen'sさんと近いなら今度からは連チャン当確…
わーーーーん、どのパンも素材使いがユニークで
パン好きないし美味しいもの好きないし乙女心をくすぐる(笑)素材ばかり!
そんな中で厳選して厳選しつくして選んだのがこの4つ。
前回感動しまくったヴァン ルージュ ショコラ ボワは当然マスト!!
金柑とくるみのリュスティック…
もうねーーー、金柑なんて素材を使えるパン屋さんはそうそう多く無いわけで、
それをこんなにも上手に取り入れるお店もそうそう無い訳で!
(奇遇にも関西に2店あるけどね(笑))
金柑のとろけるような甘さと、それを受け入れるだけの確かな器(生地)。
長時間発酵で引き出されたスルメ度高い甘みは、なにが来ても動じない。
すごいーーー。
「パンミヤッコ」というパンは、地元の酒蔵メーカーさんとのコラボだそう。
そちらの酒粕を混ぜた生地に、オレンジピールをたっぷり混ぜたパン。
生地がもっちりと目が詰まって、生地の中のバターが少し表面にも染みでた超ーリッチなパン。
ほわっと香るお酒の香りはどことなくフルーティーさがあるから
このオレンジピールの甘い芳香と違和感なくしっくりくるのかしら、
とーにーかーくー旨すぎーーー。
西宮駅近くの某ネットカフェでメールチェックがてらひと休み、
そこでむさぼったのは、「海老とエリンギのブリオッシュボール」。
ね、名前だけでもそそるでしょ?
ブリオッシュの生地の中に、海老とエリンギ、
さらに、なんとかぼちゃとサツマイモの自家製クリーム(!)で
和えられているの! んもう、そんな反則技の数々、訴えるわよ!(笑)
少しピリ辛のクリームが、海老とエリンギの異なる二つの食感をつなぎ合わせ
猛烈に美味…。ひとつの料理ですよ、これは…
温め直して食べた方がいいって?
いやいや、そんな贅沢すぎるプロセス(笑)なくても十分ーー
いやーー、、関西に来て久々に某2店以外で文字数が多くなりました(笑)。
*
いつものパン姐さんが、今夜はとっておきの店に連れてってくれるとな…
もうひとりの相棒が仕事で間に合わないので2人で抜け駆けすることとしましょう(笑)
クルマで連れて行かれたのは、あのピンクネオンで有名な…
じゃなかった、ネギ焼きで何度も通っている、十三。
そこの”屋台的な”お寿司屋さん(いやいや、立派な店構えですから)
直前までここに連れて来られることを聞いていなかった私は大喜び!
だってだって、ここ、前から来たかったんだもんーーー
しかも、あれだけ散々食べて来たから、イタ飯とかフレンチとかは
ちょっと無理な胃袋体勢、それをちゃんとわかってくれてる姐様、メルシー!
この予約必須の寿司屋さん、ほんっとにすごかった…
「mi_waちんはお寿司食べ慣れているからどうかなぁト思ったけど」
遠慮がちに言うけれど、ふふふ…見のがさなかったわよ、
どこか自信ありげな瞳の奥のキラリを(笑)。
その時期、その日、まさに旬の魚しかおかない寿司屋。
だからメニューは一定していないし、させようともしていない。
その時一番美味しく新鮮に食べられるものしか出さない。
かといって別に「おまかせ」というわけじゃない。
ひとつひとつのネタに合わせた、独創的な志向で出される数々の寿司たちに
私たちはいちいち「うまーーーい!!!」を連発、
カウンターに向かって雄叫びする。
ああ、いいよねーー、作ってくれた人が目の前にいて「旨いっす!」を
伝えられるのは。パン屋も屋台風な店を作ってもいいのにね(笑)
全部載せてると大変なので(笑)、味的に…というよりも絵的に美しい寿司たちを。
あ、誤解しないで? 味も全部が全部、超ーーー美味しかったので★
これは…なんだったかな、ハモの天ぷらだったかしら。
チコリーとあわせていただくスタイル。
ううん、ご飯が隠れて見えないけど(笑)、ご飯もちゃんと仕事してます!
炙り太刀魚や炙りサンマなんかの光りものも絶品だったわよ…
ていうかね……全部ね……(笑)
きゅうりの軍艦巻き?!
まぐろ赤身のスパイシーツナ。
あ、別に「ツナ缶」が入ってるわけじゃないです(笑)
サルサっぽい辛さはマグロとの相性もいいのかーー。
アールグレイで香りづけしたフルーツトマトのお寿司も絶品だったわよ…
ていうかね……全部ね……(笑)
これは定番ものらしい、芽ネギ。
いくつかのお寿司にもろみが載っていて
その塩気と旨味で食べさせる技。
んもねーーー、これ、5カンくらいいっていい?(笑)
ひとつひとつ写真をとってる私に
「ブログですかー? 宣伝してくださいね(笑)」と大将。
「はいーー喜んで!」と
言ったものの…もったいなくて言えませんー(笑)
でも、お寿司が大好きなパン好きさん、
こちらはパン屋一軒飛ばしても行く価値ありでっせ!
*
寿司屋行って来たのに、なぜに二次会がスペイン料理屋なのか(笑)
寿司を食べ損ねた相棒ちゃんが合流して
彼女ひとりがスペイン料理担当(笑)
関西といえば、三姉妹たちの夜の宴はいつまでもつづく…
今回は、いや…今回も(笑)、大阪では宿代かけませーん。
都内はどうだか知らんけど、
大阪市内には安く泊る方法がいくらでもある。
てことで、安宿好きなパン好き乙女たちに朗報!
今年の7月から、心斎橋の某カプセルホテルに女性フロアができて、
女性でも泊まれるようになったのだ。
ここは、個数が多い上に2600円!!! 安!!!
もちろん風呂サウナつき(ただし狭い)、備品あり(贅沢いわなければ)、PCも無料。
一点不便なのはカプセル内部にはコンセントがなく、
フロントに携帯をあずけて充電をしてもらうシステム(無料)ってとこ。
寝床に携帯がないと落ち着かないけど、さっさと寝ればいいだけの話?
でも1900円宿になれると2600円でも高く感じる私であった(笑)
*2日目につづく*
2007.9.15〜17