22-3.7月関西 二府二県パン紀行 〜神戸〜

*2日目:和歌山と京都編はこちら



私がその日泊まっていたホテルは、靫公園にあった。

今日はあいにくの曇り空だが、

友達が車で神戸方面まで連れて行ってくれるとのこと!

一昨日のホルモンに続いて、嬉しいなぁーー。ほんと恩にきります!


迎えに来てくれる時間まで、朝ごはん…は、

やはりパン屋さんでしょう。

そして、靫公園と言えばこちらのお店に行くのがたぶんパン好きに

定められたコースなのかもしれない(笑)。

しかし台風直前の大阪は髪の毛がすっぽり抜けて飛んで行ってしまいそうなほどの暴風!

ひゃー、パン買いに行くのも楽じゃないっす!





「ブランジュリタケウチ」

言わずと知れた大阪の超人気店。

こちらに来るのは2回目で、前回来店時はかなりいろいろ買ってみた。

そして目の前の公園で食べてみた。

感想としては、「具が美味しい!」ということ。

使っているジャムやチーズ、フルーツ、これらの美味しさがたまらなかった。

パン生地自体は、、、買ってすぐ食べたのになんでパリッとしてないのかなぁとか

具に助けられているところは多いのかもなぁとか、

いろいろ思うことはあったけれど、

魅力的なパン屋さんであることは間違いない。


今朝は、今朝食べる分だけをしっかり購入。

あえてこういうときはホテルのモーニングをつけないのが

パン好きに定められたプランなのでしょう(笑)。

暴風につき、これらはホテルの部屋でいただくこととした。





クリームパンは、以前食べたとき(爽やかな優しいクリームがすごく美味しかった)のと違って

変わってしまった気がする。へんに甘くて…甘ったるくて

ミルクっこくって後味がイマイチ。

サンドイッチも、フィリングがめちゃくちゃ塩っぱくて「えぇ?!」という感じ。

生地もなんだかふぁさふぁさと水分がなくて風味がなくてイマイチ!

…あー、書いちゃった(笑))





しかし、オザマンドはとてもおいしかったし(ラム酒リッチでじとじとしたタイプ)

タルト類は、どれにしようかいくつも買い込んでしまいたくなるキュートさがある。


ナンダカンダ言っても、きっとまた寄ってしまわせる「引力」

…みたいなものがあるのは「人気店」の証なのかも知れない。

すんごい人気がある店なのに「イマイチ」って思うことに

自分が納得しないのかもね(笑)。認めきれないというか(笑)。




ホテルのラウンジでコーヒーを飲みながらお友達の到着を待つ。

今日行くのは、実はほとんどおまかせしちゃっているのだ。

だから、どこにどの店があるとか、全然地理的なものが分からずじまい。

ある意味、ミステリーツアー的な気分なのだ(笑)。





まず最初は、こりゃまた超有名ブーランジェリーの支店「ザ・ウェイ」。

もちろん、昔三ノ宮にあるお店には入ったことがある。

その目が釘付けになるほどの美しいテンコ盛りデニッシュや

フォカッチャたちにはさんざん迷わされたっけなぁー!

このお店にも、同じくテンコ盛りなパンがたくさん。

味とかうんぬんよりも、ここのプレゼンテーションの良さはやはり

パン屋さんも参考にするんだろうな。

みていてやっぱり面白いもの。





ちょうどお昼時だったので、取りあえず一つだけお惣菜的なタルティーヌを。

いわしとトマトとなすの載せられたタルティーヌ。

ローズマリーの香りが、パンを口に持って行くたびに「ぷぅん」と香って

食欲を倍増させる。オリーブオイルとパルメザンによる具の味付けもよくて、

「惣菜パン」としての満足度がとても高い。

これならおかずいらずで安上がりでいいねーなんて(笑)。








なんとしても私が寄ってもらいたかったのが「ダニエル」!

ここのカヌレを以前いただいた時に、めちゃくちゃびっくりした。

こんなに美味しいカヌレって食べたことがないーー!!って。

濃いカラメルに包まれたぷるんぷるんのカスタード。

こんなに小さいのに、しっかりしっとりしているのってすごいわ。

理想的なカヌレ…ここより美味しいところがあったら、即教えて欲しい(笑)。


なので、今度は私の方からお土産にしようっと思ったのだ。

みんなに美味しさをお裾分け!

ということで、ちびカヌレ(60円くらい)を20個くらいつめてもらう。

パンも売っているのだけど、ブリオッシュとかクロワッサンとか

ヴィエノワズリーが中心。今日はやめておきましょうか。

そして私ももちろん自分用に…♪

ゴマとショコラとプレーンの3個セット♪








もやはここがどこだか全然分からない私(笑)。

芦屋のあたりですか? ねぇねぇ、運転手。

こちらのお店は、マスコミには一切でないけれどとても評判のお店。

「パンはお取りしますのでさわらないでください」という

すでにめちゃめちゃこだわりというか凄みを感じる(笑)。


私はほんと、散々昨日パンを買い込んだので、今日はあまり買わないぞと決めていた。

お友達は食パンなどを購入しているのを横目に「私はまた今度ー」なんて

かっこつけてしまったのだけど(笑)、あー、後悔。

だって、一口いただいたエピのかけら、とってもおいしかったんだもん!!

ぜひまた行ってみないと。名前はちゃーんと分かっているしね。

…って、ここはどこだったのだろう?!(笑)







…ここも、場所は全然わかりません(笑)。

さて、、、いったいどこなんでしょう。


「着いたよー」

「ほえー着きましたかァ」


…なんかぼけぼけしている私である(笑)。

昨日で鋭気をすべて消耗したか?(笑)


ところが、この店に来て「おぉ」と目が醒める。

この店は、自然食品のお店なのか、

まず店頭に野菜が並んでいる。八百屋なのだ。

そして、店内にはちょろっとパンがあって、雑貨があって、

奥にはカフェスペースがある、なんともへんてこなお店。

八百屋かと思って入ったらなぜかパンがあったぞ、みたいな。

それくらいさりげなさすぎる。面白い!


でもって、手作り少量生産につき種類も少ないパンたち、

ちょっと目玉が飛び出る値段のパンもあったりする。

「こ、これで500円?! なんでやねーーん(関西弁)」


で、買ったパンの画像はないのだけど、これがめっちゃくちゃ美味しかったわけ。

実は実はドイツパンの流れを組むお店で経験のあるかたのお店で

それを彷佛させる…ところもあるようでないようで(どっちだ(笑))

意外にうまかったのが、あんこバターを挟んだドッグパン「あんばさだー」。

もちろん、胡桃レーズンのパンもおいしかったし、

なによりも、ドイツパンのお店に多い白いハードトーストに

(白くて焼いてもなかなか焼き色がつかないような古臭いノスタルジックな食パン)

これにゴルゴンゾーラが入ったもの。強烈だったなぁ…。







ラスト!

「ブーランジェリームッシュH(アッシュ)」。

ここは前回神戸に来た時に閉まっていたお店でリベンジを果たしに来た。

ここは西宮の駅から近いらしいが、やっぱりわからん。


「着いたよー」

「ほぇー。もぉ?」

…おい! 起きろ私!(笑)


 


お店の感じとか、パンの品揃えとか、

散々パン屋さんを見なれているものにとってはごく普通によくある

「おしゃれでいろんな種類のパンがあるパン屋さん」。

だから、そういう意味では、数多く回ってしまうとインパクトは薄くなっちゃう可能性大。

ここは、しっかり一店集中で買い求めるのが絶対イイと思うな。

(だって、さっきの店は強烈すぎたから(笑))


ここのパン、評判通りウマい!

基本のハード系は薄皮で粉の味わいが強くでているし、

この「ヴァン ルージュ ショコラ ボワ 」はあまりに美味しすぎた。

フランベした赤ワインで練った生地にベルギー産カレボ社のチョコとマカダミアナッツ、

ヘーゼルナッツ、ラズベリーを入れたぎっしりパンなのだけど、

ラズベリーの甘酸っぱさと、チョコの甘みが口の中に飛び込んでくる。

こんなにパンチのある素材同士なのに、喧嘩することなく溶け合っているの。

そしてタッグを組んで逆に私を攻撃する(笑)。ぐわーやめちくりー(笑)。

さらにナッツが「ガリッ」と紛れ込んで来た時には、コクまで援護射撃(笑)。

ぐわーーもうギブアップ!


チョコとラズベリー。

そういや、こういう組み合わせのケーキってよくあるけれど、

これが「パン」であるのがすごい。

「粉」の存在を、限りなく忘れさせてくれるのって、

練り込み系では時に必要なことだと思う。


時に、ケーキのような具材のパンを食べる時、

「結局、ケーキの方にはかなわないのかな…」と思わされる時がある。

「粉くささ」が逆に足をひっぱっているときがあるのだ。

しかし、このパンは全然それがない。ワイン効果…もあるのかしら?!

だって、そのリッチな官能的な甘さと美味しさはケーキに全然負けていないんだもの。

(どう考えても分が悪いのにね!)




ということで、あっという間に神戸のパン屋さん巡りは終わった。

帰りはまたもや空港まで送ってくださって…。

ありがとう。ありがとう。

美味しい楽しいパン屋さんをいくつも連れてってくださった。

この御恩は…この御恩はぁ!

いつか「体張って」晴らさせて頂きます。

そうだ、今度一緒にGAMAに歩いて行きますか!

(即答「それは勘弁して」とのメールが(笑))






というわけで、濃密な関西出張3Daysはおしまい。

あまりに濃厚すぎて、初日の大阪の事は去年の話?

…ってくらい遠い過去(笑)。