77-2.「2006年食べ納めパン」を巡る旅 〜花巻→八甲田→函館〜





2006年旅の前半はこちらから。






2006年食べ納めパン@花巻 イーハトーブのゴーシュさん



花巻は東和町に一軒の美味しいパン屋さんがあると聞いた。

JRの土沢という駅からでも歩いて行けそうである。

そのパン屋さんは9時オープンなのだが、早々にパンが売り切れてしまう人気のお店らしく、

なんとしても9時台には現地に到着したかった。


しかし、花巻駅に到着したのは8時半なのに、東和町方面に行くバスは9時!

うーーー、時間がもったいなーい。

電車(釜石線)だと3駅目くらいなのだがなんせローカル、本数が数時間に1本(笑)。

こりゃ厳しいパン巡りだわ〜。


宮沢賢治記念館を経由する東和町方面行きのバスは、

イーハトーブ(=岩手)な風景の中を走っていく。

バスに揺られていなければ、画像に納めておきたくなるような風景が延々と続いていた。

曇り空のせいもあるのか、季節的なものもあるのか、

雪がまだ積もっていない丘陵地帯は一層さみしさを際だたせていた。



バスに揺られること約40分。乗客は私一人。バスは土沢の町に入っていった。

遠くから、煙がもくもく見えた。「温泉があるのかな、この町にも」などと思っていた。


運転手さんが突然言葉を発した。

「火事だよ、火事!」


えええ?! あの煙は火事!!! 山火事?!

バスはまさに煙の立つところを横切っていった。

窓からはもうもうと燃えさかる炎が見えた。民家が燃えている!

「あそこにお醤油工場があるんだけどいつもより煙が多いなぁおかしいなぁとは思ったけどねぇ」と運転手さんが言う。

火事の現場からほど近いバス停で私は下車した。ここからパン屋さんに行くにはその現場の前を通るのだが…。


まだ消防車が到着していない。町の人がわらわらと集まってきた。走る人もいる。

私はカートを引きずりながら、その現場をまた通りかかる。

炎がさっきよりも勢いをまして、大きな音を立てて家を包み込んでいく…!

けが人らしき人が毛布にくるまれ商店街の人に介抱されていた。

ようやく到着した消防車が水の確保に奔走しているところ、

私は長居無用と判断してパン屋へ向かった。ずっとドキドキしていた。


大学生の頃すんでいたマンションで、家の隣が火事になったことがある。

サイレンの音に気付いて扉を開けたら、炎がリアルに目の前に迫っていた。

熱かった。炎で涙が出た。幸いうちのマンションは被害がなかったものの…。


パン屋さんへ向かう楽しい道のりのはずが、まさか火事に遭遇してしまうなんて。

この年の瀬に…。そこに住む人たちのことを想像すると、

ほんとに足取りも心もずっしりと重く、泣きそうになっていた。






道の駅の近く、国道沿いの水車のあるお蕎麦屋さんが目印。

入り口にパンのかわいい看板があるのでわかりやすい。





お店に到着したころ、ちらほらと雪が降り出した。

まるでお寺のようなお宅に、パン屋さんが…。

このアンマッチがいい。

おはようございます…と引戸をあけて店内に入る。

もわっと温かい空気が気持ちよい。





対面式の小さな売り場で、2人も入ればいっぱい。

パンは、一言で言うと東京で売っているようなオシャレなパン!

惣菜パンですら、野暮ったさをちっとも感じさせない。

それでいて、東京にはない「ぬくもり」みたいなものがある。

たぶんそれはパンにつけられた、少し変わった名前や手書きのネームプレートに

ほんわか和みを感じさせられるからかもしれない。


画像にはないが、「東和牛の舌」なんていう牛舌っぽいカタチのパイを購入。

お正月にいただいたのだが、これがものすごーーーーく美味しかった。

ざっくざくの主張のある層は、味も濃厚なバターの旨味が!

しかし名前がベコの舌、でしょ?(笑)なんか落差が面白いのだ。





若いご夫婦が二人でやっているようで

奥様が接客しているのだが、とてもかわいくてとても親切…!

「パンを食べながら北上しているんです〜」と

話ながら写真を撮らせてもらった。もちろん快くOKしてくださったのだが

パンの写真を撮るなんて一体どんな変人なのだと思われていやしないか(笑)


パンを買い、軒先のベンチをお借りしてさっそく食べることに。

雪がちらつき始めている。今朝は昨日に比べて寒いみたいだ。

でも不思議と寒さは感じなかった。カラダが冷える前に早く食べないと。


画像では

修正をしておいたが

実はこのベンチからも火事の煙が依然もうもうとあがっているのが見えた。

その煙を遠くに見ながらパンを食べるのはなんとも言えないしんどさだった…。





それでもパンはやはり美味しかった。

朝ご飯に食べるならやっぱりサンドイッチ。

野菜をサンドしたヴィエノワは、適度にマヨネーズがサンド。

もちろんパン自体も美味しいのだけど、

パン+マヨの組み合わせにどうも弱い私は(オフィス街パン屋のせい、、)

これだけでメロメロ(笑)。


ドライフルーツとナッツをたっぷり混ぜ込んだがっつりハード系の「木の実のパン」に

クリームチーズを挟んだ食べきりサンドイッチも具の入れ込み具合が惜しみない。





ボリューム満点のリンゴのデニッシュ。

やっぱり岩手と言えばリンゴでしょう(笑)。

ザクザクハラハラッと美味しい音とカスを飛び散らせる生地に

たっぷりのリンゴ、それにナパージュ(もしくはアプリコットジャム?)をたっぷりかけて。

このリンゴ、数ミリの均等な厚さでスライスされているのだ。

だから、どこから食べても最後までしっかりリンゴが残る仕組み。

すごーーく美味しい〜。





食べているほんのつかの間で、雪はたちまちシャレにならないほど降り積もり始めた。

カラダも冷えて来たし、そろそろ行かねばと思っていたところ

奥様がなんとコーヒーを差し入れてくださった(泣)

ううう、恐縮です〜。こういう温かいもの、心にカラダに染みます…。





せっかく美味しいパンを食べられたのに思わぬ出来事(火災)に遭遇してしまって

心から楽しめたかと言われると…少し残念だったけれど…

ここまで足を運んでも惜しくないパン屋さんでほんとによかった。

ハートは十分暖めてもらえたから…。



駅に着くころにはすっかり雪に覆われ、1時間前の景色とはがらりと変わっていた。

これだけの勢いの雪、もっと早く降ってくれれば火災もそこまでひどくならなかっただろうに


雪の中、駅のホームで電車を待っていると

町内アナウンスが聞こえて来た。

「火災情報です。●●の火災は、二棟を全焼し現在は鎮火しました」

一面に真っ白く包まれたホームにアナウンスは響いた。

年の瀬に遭遇した、見知らぬ町での見知らぬ住人の惨事に、

心がぎゅうっと絞られるように切なさを覚えた…。




ここからは気を取り直して旅を復活させる。


土沢駅から今度は釜石線で花巻まで戻り、

花巻で普通電車に乗り換えて、次に目指すのは八戸。

…いや、盛岡で途中下車しなくてはならない。

そう、食べ納めパンと言えば…あの店をなくしては語れない?!



花巻 11:13発 → 盛岡 11:51着

(普通電車利用)






2006年食べ納めパン@盛岡 セレブな?! 福田パン購入方法



今夜の宿は八甲田山にある温泉宿。

八戸13時出発の無料送迎バスに乗るためには盛岡を12時26分に出なくてはならない。

…てことは、盛岡滞在時間は30分しか残されていないのである。


通算3度目、すでに通い慣れた福田パンではあるが、

荷物がある状態で往復30分というのはちょっと無理!!

てことはやっぱりこれしかないのか…。


新幹線の切符を先に買っておいてから、私はタクシーにダッシュで乗り込んだ。


「長田町の福田パン行って、また駅に戻りたいんですけど。

12時26分の新幹線に間に合うようにお願いします!」(笑)


これって、かっこいいのか悪いのか(笑)。

福田パンにタクシーで乗り付ける女、mi_wa。

300円もしないパンに、タクシー代が1000円。

だんだん金に糸目をつけない女になりつつある、、、





歩いてなら15分くらい、タクシーならものの5分!

この画像も時間がないので一昨年のものを使い回してみた(笑)。

タクシーの運ちゃんを待たせ、私は店内へ!!





ほんとはほんとはこの毒々しい…もといカラフルなフィキシングで

あれこれいじって食べたかったのだが、食べ慣れた野菜サンドに、卵サラダをつけた。

ぞうりのような巨大コッペパンに大量の具とマヨネーズと(笑)、

手際よくおばちゃんが作ってくれる。


それを受取ってすばやくタクシーに戻る。…まさに「タッチ&ゴー」(笑)。

どうにか新幹線には間に合った〜。

なんだかこの旅は危ない橋ばかり渡っているな(笑)。





八戸行きの新幹線に乗り、おちついたところで福田パンを広げる。

マスコットおじさんの顔が相変わらず癒し系。

ぞうりサイズの色気ゼロなコッペパンも相変わらず(笑)。





ちなみに、一番人気(?)のあんバターは、噂では一個で1000kcalあると言う話だ(笑)。

パンはいくら高くても糸目をつけない私であるが、

カロリーの前にはどうも大人しくなる(笑)。


とはいえ、野菜サンドも実は同じくらいカロリーあるんじゃないだろうかねぇ(笑)、

これだけのマヨネーズとチーズが大量に入っていれば(汗)

辛子が鼻の奥をつんつん刺激し、スーッと抜けて行く。


やっぱり福田パンは不思議な旨さがあるなぁ〜。

具がどんなであれ、それをどーんと受け止めてくれる安心感。

野球漫画によくでてきそうな巨漢のピッチャーを思い出させる(?)。

どんなにでかくても、結局ぺろりと食べ切れてしまえる、後くされのなさ(笑)。

食べ終わった後に残るのは

「食べ切ってしまったことへの背徳感」ではなく

「食べ切れたことへのすがすがしい征服感」(笑)。


はーー。花巻のマルカンといい、盛岡の福田パンといい。

東北はなぜかB級がうまいなぁ!!


それにしても、果たしてこれが2006年の食べ納めパンと…なるのだろうか?!




盛岡 12:26発 → 八戸 12:59着



八戸までの新幹線特急券 2500円


累計 22880円






日本三大秘湯、谷地温泉@八甲田山ステイ



今夜泊まる温泉宿は400年の歴史がある老舗。

本当は名湯「蔦温泉」に泊まりたかったのだが、何かと不利な一人旅。

一人旅受け入れOKな谷地温泉にお世話になることにした。

日本三大秘湯…とはいうが、現在はグランドホテルの経営なんだそうな。

おかげで送迎バスも無料という恩恵を預かっているのかもしれないが

去年のランプの宿の強烈なインパクトは望めないかもしれないな。

…あれは強烈すぎた。うん(笑)


八戸から八甲田の温泉までは通常バスで2時間程度のはずなのだが、

この日はアクシデントもあったようでなんと到着まで4時間かかった(汗)





奥入瀬渓流の焼山で観光バスから宿の送迎車に乗り換える。

まさか冬の奥入瀬渓流を眺めることができるなんて!

ほんのさわり程度しか見られなかったが感激である。


焼山からどんどん山奥に入っていく。

普通はもっと近いらしいのだが、冬季は道が通行止めになるらしく

ちょっと遠回りしていくらしい。


運転しているのは宿のおじさん。





おお! ここは憧れの!

「これが蔦温泉です。ちょっと覗いていきましょうかね」

おお〜気が利いてますね〜!





年季の入った木造の宿。

おお…外観から趣深い…。

蔦温泉にしても谷地温泉にしても、

いずれも私の好きな露天風呂がないのだが

(泉質がなんぼ、というのを学ぼうと思う今回の旅である(笑))





森の中をぐんぐん進んで行くと、一軒の宿が。

それが400年の秘湯、谷地温泉。

というか、400年も昔から、こんな山奥で温泉が使われていたなんて

そのことが驚きであるな…。


 

宿は年季の入った本館と、比較的新しい別館とで別れているようで、

私の部屋は新しい方であった。残念ながら、風情のかけらもない、

悪い意味で「きれい」な部屋であったのだが





そう、谷地温泉といえば、宿のそばにやってくる

「テン」というイタチに似たようなかわいい動物が名物。

(食べるわけではない、念のため(笑))

夜、食堂から運がよければみることができるんだそうな!





というわけで、食堂の窓から見たテンちゃん。

(この画像を撮るため20枚くらい撮りましたが(笑))





夕食は、山の幸、川の幸が並ぶ。





大好物の岩魚!!! なんとお刺身。お刺身は初めて…。

弾力のある、引き締まった身である。





なんといっても塩焼きでしょう

塩気ときつい苦味がなんとも言えず、酒や米と合うのだ♪


よく経験していることだけど、

ひとり温泉旅でなにがつまらないかといえば、

まぁ食事のときではあるのだけど


逆に言うと、こういうわりと人気のある混んでいる宿では

さっさとご飯を食べ終わって、速攻お風呂へ。

そうすれば、絶えず誰かいるような芋洗い風呂であっても

独り占めできる確率が高いのである。





館内をもわっと覆うような濃い硫黄臭。

居る間はきっと気にならないんだろうけど、下界におりたころには

「自分、硫黄くさ!!」と悶えること必至なのはみえている(笑)





総ヒバの浴槽が2つ、ぬるいお湯と、比較的温かいお湯(かといって熱くない)。

ぬるいお湯に、30〜1時間くらいゆっくりつかり、

仕上げに熱いお湯に5分くらいつかって暖まってからあがるのが

効果的な入湯なんだそうだ。この方法は他の温泉でも応用できるだろう。


洗い場もあるのでシャンプーやせっけんの香りで温泉の香りが

かき消されてしまいそうなのに、意外にもそれを感じさせないほどに、

硫黄の香りもさることながら、ヒバの香りが強く、これだけで癒しだ。


白い湯の華が湧いてくる白濁したお湯。

女性風呂と混浴風呂は19時で入れ替えだが

正直言うと、打たせ湯がある意外、どちらもあまり代わり映えしないので

女性専用風呂で十分だと思った。

どのお客さんも、このぬるいお湯の方に、ほんとうに1時間とか浸かっている。

私はどんなにがんばっても30分が限界だ…(汗)


お湯の良さや違いを味わいわけられるほどマニアな私じゃないから

単純に宿や温泉としての面白さ、コストパフォーマンス(笑)など

もろもろ考えると、前夜宿泊のあの花巻の宿が断然お気に入り。

それでも、一度は泊まってみたかった八甲田の一軒宿。

いつかは酸ヶ湯とか蔦温泉とか、車でめぐれるような季節にも来てみたい。





翌朝。朝風呂に入り、食事をとり(夕食とうってかわって相当質素)

宿の無料送迎バスで今度は青森に出る。

最近の東北北上帰省旅では、この手の「宿の送迎バス」のおかげで

幾分旅費を軽減させてもらっている気がする(笑)。


バスはだいたい1時間半で青森駅につく予定だったはずなのに

なんと空港経由で行ったものだから、乗る予定だった函館行きの特急の

出発2分前に到着!!! バスを飛び出し、駅まで大ダッシュで走る。

絶対絶命、てか、きっぷ買ってませんから(泣)


なんとか券売機で急いでみたが、発車のベルが遠くで聞こえた(ような気がした(笑))

無念にも、次の便に乗ることに…。

次かよーーー、、、函館滞在時間15分しかないじゃないか!!!

これはすごくまずいですよ!?





…なんか今回の旅、新幹線とか特急とか使いまくっているわりには

「時間との戦い」のような気がするんですが(笑)。




青森 11:57発 → 函館 13:58着




宿泊費 11500円(お一人様ゆえ。高!)

函館までの運賃 4830円


累計 39210円






2006年食べ納めパン 〜函館、涙のラッピ〜



函館と言えば

2004年、2005年旅でも触れたが、

かつて「帰省」のために通産20回くらいは訪れている町である、

4くらいのふるさと、とでもいおうか(笑)。


函館と言えば

私にはもう、「ラッキーピエロ」しか思い付かない。

函館ローカルなハンバーガーショップなのだが

たかがハンバーガーショップ、されどハンバーガーショップ!!

この店を食べずして函館は語れない。

あれさえ食べられればもう函館に用はない、というほどに好きなのだ(笑)。

(いや、もちろん愛着はあるが観光の類いは散々したので)


千葉のみつわ台というところに、社長の親戚さんが独自で開いた

ラッピがあり、本州でラッピが食べられる化石のようなありがたい店だったのに

去年、惜しまれつつ閉店してしまったのだ。

もう、函館に行くしか、ラッピに会えるチャンスは失われてしまったのだ!

(みつわ台の閉店間際来訪レポはDIARY2005年8月20日の日記参照。こちらから!)



しかし!

青森でのバス到着が遅れたせいで、特急に乗り損ねた。

函館からは、札幌行きの特急に乗らなくてはならない。

乗り換えのための函館で、許された滞在時間はなんと「15分」!!!

そんな時間に、ラッピまで行って、帰って来て次の特急に乗れるなんて

ちょっと…ちょっと…無理なんじゃなかろうか?!


青森で特急に乗ってから、すぐにラッピの電話番号を調べ、

駅前店に電話をかけた。

「すみません!! 14時ジャストにお伺いしますが

つくり置きってできますか?!」


…なんだかこのパターン、今回多すぎやしないか(笑)





約3時間の函館までの道のり。

青函トンネルをくぐるのも毎年の風物詩となってしまった。

もう、このパターン以外で帰省はできなくなるのだろうか(笑)。

ほんとは今回、恐山大間崎まぐろ食べてからフェリーなんていう

こりゃまた寒いコースを考えていたのだが、年末はなにかと忙しいからね(笑)

いつか実現できるだろうか?



そして!

函館到着は定刻通りの13時58分。

次に乗るサッポロ行きの特急の発車は14時13分!

電車から飛び下り、とにかく走った。

ひきずると重くて邪魔な荷物は、なんと駅の通路のベンチにそのまんま放置した(笑)。

もう、盗まれたっていい。私はラッピが食べられればいい!(笑)

(たまに、私の中で「天秤」が壊れることがあるのである(笑))


幸い、函館の町は歩き慣れている。

駅前のボーニデパートの一階。

肺と喉が焼けるように痛い。なんか込み上げてくるぅ、、、


ラッピ発見! 転がり込んだ。

そしてオーダーしていた旨を伝える。

一刻も早く駅に戻りたい私に対し、

アルバイトの青年が「バカ丁寧に」受け答えるのだった。


●●様。お待ち申し上げておりました、ほにゃらら…」

がーーーっ! いいからいいから!!

こういうときは丁寧なサービスはいらつきます!!!(笑)



函館の冷たい空気が、肺に喉に過剰に突き刺さる。

走れば走るほど、喉の奥でドライアイスに触れた時のような火傷のような痛みが

ひーーー。でもこれもすべては食べ物のため(笑)。





なんとか特急に間に合ったー!!!

席は混んでいて、ゆっくり探す余裕もなかったので

とりあえず列車のロビーで立ち食いをすることにした(笑)。

(もっと私は年齢とかを自覚するべきなんだと思う…)





なんとこれは!

「くじら味噌かつバーガー」!!!

小学校のころにあなたはくじらカツを食べましたか?

私は食べました!!(そういう世代です)

あの味をもう一度! なんとクジラカツがたっぷりのバーガー。

(そういや昔下関でそんなようなバーガー食べたことがあったなぁ

ラッピのが遥かにボリューム満点、旨かった)





そしてラッピと言えば、チャイチキ!(チャイニーズチキンバーガー)

画像では全然その全貌が把握できないと思うが、

要するにザンギ(=鶏のから揚げ)をサンドしたバーガー、

そのまんまで食べても贅沢に肉汁したたるザンギが3個も! 3個!!

ごんごんごーんと入ったチャイチキ





はぅぅーーー!!

うまいうまいー。やっぱり函館はお茶漬け(byさぶちゃん)かラッピだよ…!


2006年最後に食べた「パン」は、

函館のラッキーピエロのバンズということに相成りました

なんだかこの調子だと来年も同じ結果のような気もしないでもない(笑)





函館を出て、大沼公園、森、そして長万部。

そこから車で祖父母の家まで車で2時間。


私が産まれてから何十年も同じパターンで繰り返されて来たお正月の過ごし方。

こういうお正月を迎えることの「意味」をわかり始めたのも近年のこと。

正直、違う過ごし方をしたいと思った時期もある。

だからこそ、どうせ同じ過ごし方なら、

辿り着くまでの道のりにドラマを…って、求めるんだろう。


同じような道のり、同じような店、同じような風景なのに

全く同じってことがない。

同じものを求めても、

同じでたまるかこんちきしょーって。

そんな私の2006年食べ納めパンを巡る旅。

きっと2007年も、こんちきちーな旅が繰り広げられる。


…来年は、あまりこんなに走りたくないけれど(笑)




函館 14:13発 → 長万部 15:26着




長万部までの運賃 4560円


累計 43770円




ふぉ!

いつもより往路の旅費がかかってしまった!!

(目標は飛行機普通料金と同じ3万円台)

てことは?!

復路でフォローしなきゃならないわけ?!



2007年食べ始めパンと帰京ショートトリップ篇につづく★



2006.12.29〜30