146.今年も…8月の札幌へ。



毎年恒例の8月帰省。

今年はパパの仕事の都合上、チビと二人での帰省。

チビと二人の北海道は、そういえば産休のころ以来かも。

産休のころは何度も北海道に帰省していたから

「空飛ぶベビー」の異名をとっていたっけ(?)


5月のGW以来の帰省。

ちょうど猛暑が再到来しようかという関東からの

避暑には最適な1週間だった。

とはいえ、たったの5日間。


特にいつもと変わらないような帰省だった。

正確にいうと、パン屋さんの新規開拓はなかった、である(笑)

そう、決していつもと変わらないなんてことはない。

いつもと違うこと、少しはあったんじゃないかな?






初日。

午前中に手配した定額タクシーに乗車し、

羽田空港まで。

当然荷物は全部事前に実家に送付済み、

最小限の荷物におさえても、やんちゃ盛りのチビを連れて

空港までたどり着くだけですべてのパワーを使い果たしそうなので

今回は行きもタクってしまった。

マイルで行くのだからこれくらいの贅沢、あり。あり。



なんとか千歳に無事到着。

東京よりははるかに過ごしやすい

さすがの北海道の8月。

ここ数年、クーラーなしではとても過ごせないほどの

日もあったけれど、基本的にはノンクーラーでOK。

涼しすぎて風邪をひきそうだ。



このところのチビ子は、ぐんと語彙が増えてお話が盛ん!

一日一日、たくさんの言葉を覚えては

いっぱいいっぱいお話する。

いっぱいいっぱいいたずらしては、

いっぱいいっぱい笑ってる。

毎日が見逃せない。

いい時期の夏休みだなーと思う。

我が娘ながら、かわいくてたまらないのだ。



ところが、困った事もいっぱい。

なんというか、小心者というか恐がりというか、

苦手なものが多すぎる。

着ぐるみとか大きなぬいぐるみとか 泣いて怖がる。

この日、親戚がワン子を連れて我が家にやってきたのだが

生後なんどか会っているワン子なのに

おびえてママに泣いてしがみつくありさま☆


これじゃ、明日行こうと思っていた動物園デビューも

しけたものになりそうだなぁ。。。とほほ。




その夜は、親戚みんなでビール園♪

正月の帰省のときは、急性胃炎にかかってしまい

あまり食べられなかったので

今回はがっつり! チビ子もがっつり!

親子揃ってジンギスカン大好き。

道産子ハーフでも血筋は確か!






翌日。

今日はある意味…特別な日なので

もちろん予定などなにも入れておかなかったけれど

結果的にはいつもどおりの…いつも以上の

行楽的な一日となったのだ。



午前の早い時間で滞りなく済んだため

チビ子関係のものを買いに車で近所のベビーショップへ。

そのついでに




ココペライ!

1年前の帰省のときに来た以来なので

久々感はない…けれど、

1年前、と書くと普通は久々なんだろうな。






ここはクロワッサンがとても美味しいので

母と2つ分。チビ子にはクリームパン♡

キッシュは2種類。

ひとつ、アスパラとカシューナッツだったか、

これがすっごく美味しい!

アスパラは想定内だけど

ここにナッツのコクと食感が加わるのが

相当オリジナリティある☆

レーズンみっしりのパンも親子揃ってご満悦♪




お昼のあと、お昼寝タイムのチビ子。

3時すぎならだいぶ暑さも和らいでいるし

(といっても東京からするとなんにも暑くないのだが)

お昼寝から起きたらいよいよチビ子を

動物園デビューさせようという段取りに。


我が家から円山動物園は徒歩圏。

じいじばあばと行くので今日は車で。

車で2分(!)のなのである。


ちなみに、円山動物園に来るのは4年ぶり。

パパくんが札幌に「ご挨拶」に来た時に

一緒にいった以来だ。

まさか我が子を連れて来る事になるとは



絵本やテレビでみる動物さんは大好きだけど

実物となるとどうだろう、臆病者のチビ子さん


ところが、全然大丈夫だった模様!

最初はバギーから降りようとしなかったチビ子だが

シロクマさんのところに行くと、身を乗り出してきた!





「ままちゃん!!」

「くまちゃん!」と言っています)


そう! くまちゃんだよーー!

お水にざぶんっ! きもちよさそうだねー!





「ままちゃん!!」

「ごまちゃん!」と言っています)


そう! ごまちゃんだよーー!

おうちにいるゴマちゃんのぬいぐるみと仲間だね〜





「ばばちゃん!!」

「かばちゃん!!」と言っています)


そう! かばさんだよーー!

ムーミンって、やっぱりカバさんなんだねぇ〜


.,


怖がるかと思っていたライオンさんにも

ひるむことなく興味津々。

「がおー!!!」

だって(笑)

そう、動物さんのほとんどは泣き声で覚えてるんだよね〜





ライオンさん「ごろん」

チビ子「!!」




チビ子もその場で真似してごろん!(笑)

こらこらこらーー(笑)


来園したのが遅かったので、

閉園まで時間が短く見られなかった動物さんもいたけれど

十分楽しめた模様!

楽しかったーーーまた来ようね!!

今度はパパも一緒に来たいね。







この夜はうなぎを食べようということになっていた。

あいにく町のうなぎ屋さんがことごとく定休日だったので

デパートまで来る事に。


昨今、うなぎなんて贅沢すぎて

あまり食べる機会がなかっただけに

素直に嬉しい。素直に美味しい。

チビ子は味のついたごはんをあげるね(笑)



「うなぎ」を食べる事は我が家にとって意味がある。

しかし、パン屋さんいって、動物園いって、ごはん食べに行って

ごく普通のおだやかな一日であったことも確かなのだ。



気が狂うほど長く感じた最初の数年も、

11年もたてば、時の流れはそんなものなのだ。

それに引き換え、我が子が育つ一年とは

なんとゆっくりなものかな。

いつの間に過ぎ去る1年と、

一日一日しっかりと刻まれる1年。

同じ1年だというのに


私たちは生きている。

こういうときにこそ実感する。






さて、さらに翌日。

この日は昼も夜も高校時代の友達と会う予定!


まずは昼。

ママとチビの3組の親子が揃う。

Cちゃんとこは1歳と4歳の2人。

N子とこは5歳と8歳の2人。

うちは1歳が1人。

大人3人のチビ5人!

全日空ホテルの日本料理の店が

座敷を貸し切りできるというので

予約してくれていた。



ホテルまで母に車で送ってもらったのだが

その前に、ぜひともこちらに寄ってってー☆






そう、ブーランジェリーコロンさん♪ 2回目の来訪。

(前回は救急病院に深夜駆け込んだその翌朝に行ったっけ…あの日は修羅だったなぁ…)

札幌のパン屋さんでは珍しい街中の立地。

前回来たときよりもパンの種類が充実してる!


SS出身のパン屋さんということで

大きいナマコ型のパンが何種類もあり、

スライス売りもしている。

SSの代名詞、パンオヴァンは残念ながらなかった。

そのかわり、魅力的なパンでいっぱい。




ひとつひとつ丁寧に撮れなかったけど


オリーブ&ドライトマトのもっちもちリュスティックに、

枝豆のリュスティック。


スライス売りで買ったのは3種類。

フィグ・エ・ノアのマット感はやはりSS仕込み。

ルージュは酸味の強いベリーが印象的。

カンパーニュ・フリュイにはクリームチーズ入り♡


チビには山中牧場牛乳クリームパンと

レーズンパン(3個入り)を♪

これからごはん行くというのに

あっさりとレーズンパン1個ぱくり。




これ、ちょっと変わっているのだけど

ライスとビーンズをパンで包んだ

ライスボール…ならぬ、パンボール?

パンを食べているのに、炊き込みご飯も

一緒に食べているかのような、

そこか不思議と「お得感」を感じちゃう。

それは焼きそばパンとかとは違うお得感(笑)

同様にコロッケバージョンもあるので

次回はそっちも食べてみたい♪




さて、ホテルに3組の親子が集合、

そのうちのN子とは10年以上ぶり!!

ほんっとうに久しぶり。

(私が結婚したことも子どもがいることも知らなかったって(笑)薄情でごめんー)

下手したら彼女の結婚式以来かもしれない。





8帖くらいのなんにもない究極にシンプルな和室を

貸し切りできるのはいいなぁ!

(仲居さんはちょっと怖かったけど(笑))

かといってメニューは決して高くなく、

この健康ビジネスランチはごはんやデザートもついて1600円程度。


チビ子はおにいちゃんおねえちゃんたちに

たっぷり遊んでもらってめちゃくちゃ嬉しそう!

甘えん坊なチビ子はもしかしたら「妹」向きなのかも?

ごめんねぇ〜。今からはもうお姉ちゃんもお兄ちゃんも

作ってあげられないよ(笑)




さてさて、その夜!

じいじとばあばにチビ子を託し、

夜のすすきのへ…。



といっても、女子会ですけど(笑)

帰省のたびに会う、いつもの高校時代の友達らと。



お店はどこにしよう…と想った時に、

たまたまパン屋さんでもらったパンのフリーペーパーに

なんと海のパン屋さんのパンを出す

居酒屋さんが紹介されていた。

割と札幌市内に海のパン屋パンを出す飲食店は

あるのだけど、居酒屋ってところがおもしろそう


ここにしようっ!



と、一応予約の電話をしてお店に直接集合。

実際に行ってみてびっくり!

すすきのにはたくさんあるグリーンビルのうちのひとつ、

スナックやバーがいっぱい入っているようなビルの8階!




ひぇ〜! 本当に居酒屋だ。。。

雪国食堂さん。

恰幅の良いおかみさんが切り盛りするカウンターのお店。

カウンターには、大皿おばんざいが並ぶ。


後から来た友達らも「ほんとにここかどうか迷った(汗)」

そりゃそうだよねー、

普段すすきのに来るのも、

いかにもすすきのな雑居ビルに入るのも、

まずないことだよねー


メニューはいたって居酒屋メニュー。

ほんっっとうに居酒屋メニュー!

漬け物盛り合わせ、

塩辛、冷や奴、

その下に……あった!


「道産チーズ盛り合わせ エグヴィヴのパン付き」!!


その下はおにぎり、お茶漬け、そうめん、と続く…!(笑)

なんという斬新なメニュー構成!!(笑)





ところがこちらのお店、

お通しがすごいのである。

何もいわずとも、これだけのお通しがデフォルトで

出されるのである! もちろんこれで一人前!

(明記はされていないけれど、お通し代で1000円くらい)

奇をてらったものはなくとも、どれもちゃんと美味しくて

(濃すぎず薄すぎず、誰もが好きであろう家庭的なおばんざい)

これだけでもう十分、他になにも頼まなくても済んでしまう。


いやいや、これも頼まないと…!




きゃー! しっかりたっぷり、海のパン屋パンがっ!

チーズも5種類ほど、3人分ずつ。

パンの状態もよく、これで1000円って!


お店のロケーション的に、最初はどうなることやらと危惧したけれど

いやいや、居心地もよくて楽しいお店だった!

(隣合わせた、仙台から出張中のおじさんとあまちゃん談義で盛り上がる!

こういうのもなんか、子どもがいる今となっては新鮮に感じるわ〜)



つかの間のすすきのナイトを楽しんだあとは、

タクシーで速攻帰宅。

もう10時過ぎているし、さすがにチビ子は寝たかな…と思いきや、

じいじとテンション高く遊んでいた(笑)

こらー! ねないこだれだー☆

まぁ泣いて待っているよりも良かった。。。

さぁ、じいじにおやすみを言ってねんねしようね。






さぁ、今日は小樽へ!

海のパン屋さんへ!!


あいにく、雨が降ったりやんだりの曇り空。

あのつきささるような青い空も

まぶしい青い海も

今日はあいにくのグレー模様。

でも、それでも、パンには会えるのだから。





夏休みとはいっても、平日のこの日。

やはりひっきりなしにお客さんが車でやってくる。

私が10年前に初めて訪れたころはまだ、

「知る人ぞ知る」

温泉でいうところの「秘境」のようなパン屋さんだった。


今ではもう、誰もが知る有名店になってしまったけれど

寂しい気持ちもないといったら嘘。

それでもそれが足が遠のく理由になんて

なりえやしない。





チビ子にとっては2度目?

いや、おなかの中にいた頃も合わせると

3度目の海のパン屋さん♪

もう、自分の足で階段ものぼれるんだよ。





夏ならほぼ必ず焼いている、

トマトのタルト!!

死ぬまでに一度は食べておくべきパンのひとつ。

これまではアルミホイルで包んでくれる包装だったけれど

今回からは便利でかわいいケースに入れて

くれるようになった。これがとても食べやすい!


じっくりと火の通ったたまねぎとトマトの甘みが

じゅわじゅわじゅわーーっと

惜しみなく口の中で洪水になる。

少しこの日は生地が硬めだったけれど

それでもチビ子も美味しそうにぱくついた。

今はまだ全部…は無理だけど、

きっと今に、ママと取り合うライバルになるだろうな。







死ぬまでに食べておくべきパン、

海のパン屋のクロワッサン。

いったい何度食べた事だろう。


今日のは少し小ぶりに…控えめに…

感じられたのは気のせいかな。

これだけ何度も食べていればそういうときもあるかもしれない。

(ちなみに、今回で14回目の来訪!)




今回、お初にお目にかかったのは

なんとキッシュ!

野菜とシーフードがたっぷり。

1ピースあたり600円くらいだったのだけど

これひとつで少食OLさんのランチになってしまいそうなサイズ、

しかもエビも帆立もたっぷり!

帆立のエキスがじゅわーっと、いい味だしてるっ!!






なにげに毎回買っているかもしれない、

ブルーベリーのパン。





初回からこれも欠かさず食べている、

フルーツのロデブ。

これも、「死ぬまでに食べておくべきパン」。

要するに、「死ぬまでに食べておくべきパン」が

この店には3つあるのである(笑)。

このパンは本当に毎回ブレない。

(今回はややクロワッサンがブレた気がしたので)


私たちが言ったのは午前の焼き上がり直後だったので、

午後の焼き上がり(14時頃)の

よっぱらいのフルーツパンは今回は得られず。

あれも「死ぬまで…」(以下略(笑))





今回、しみじみ美味しいなぁ〜と実感したのは

この大きなライ麦パン。

相当な大きさなのでハーフで購入したけれど

たくましいほどにしっかりと焼き上げられたクラストと

まぁるい酸味が深いコクにいざなってくれるクラム、

まるで白雪のように降り積もった表皮の打ち粉が

「粉って…美味しい…!」と

今さらの様に知らしめてくれる奇蹟。

チーズとの相性がここまで良いパンも他になかろう。





オリーブのパンや、パルミエ(確か100円くらいだった! 大きいのに!!)

そして、やはりこれも毎回必ず買わずにはいられない

パンオショコラ(ミント入り)。


私たちの後ろに並んでいたお客さんは

富良野の方から観光でこっちの方に来ていたそう。

パンは好きだけど、決して詳しくはなく、

たまたま知ったので寄ってみた…んだそう。


「美味しいですか? どのパンがおすすめですか?」


私が前に並んでいてラッキーでしたね(笑)

あれとこれとどれも食べるべきですよ!と

力を入れておすすめした。

「私はここのパン屋さんが日本で一番好きなんですよ」

そこまで熱く語ってしまった(笑)。


…まさか「死ぬまでにたべておくべき…」とは

あえて言わなかったけれど(笑)






10年前も同じように

ふるさと札幌がある。

海のパン屋さんがある。


10年前にはなかった

そこに、チビ子がいる。

チビ子が生き甲斐な、じいじばあばもいる。


変わらないものがそこにあり、

変わり続けるものもそこにある。

どちらも愛しい、札幌の8月。





2013.8.5〜8.9