145.常夏の沖縄!パン充実☆家族旅行【後編】



前編はこちらからおさらいを☆



前編でも書いたが、結果的に今回パン屋さんは5軒も行けてしまった!

5年前に沖縄パンめぐりに訪れた時でも7軒。

家族連れだというのにこのパン充実っぷりはいったい?!



5年前のパン旅行の際に感じたのは、

沖縄のパンのレベルの高さ。

もしかしたらパンだけに限らないのかもしれないが、

とにかくすてきなパン屋さんが多い。

沖縄のスローな空気を求めて移住して来た

アーティスティックな人々が多いからなのかな〜

とか勝手に 思ったのだが。



今回は、前回訪れて感動したあのお店への再訪と、

新規で4軒。前回同様、いや、前回以上に

「沖縄って、やっぱりパンの島!」

再確認させられたパン屋さんめぐりだった。



ちょうど同じ日程で沖縄inしているパンクラブご一行様。

彼らの動きはつぶやき等で随時把握していたのだけど

やはり行く店がかぶりまくり、

宿泊するホテルも1日ずれながらも同じ(笑)。

それなのに、結局一度も遭遇せず。

そのニアミスっぷりが逆もおもしろすぎた!

こんなに近くにいるのになぜ出くわさない!(笑)






【沖縄パン①】水円


まず最初は、唯一2日目に行った水円さん。

読谷村の住宅街の中にあるのだが、

なんとこちらではロバを飼っているんだそう。

2月の間はあいにくカフェの方はお休みしており

パンの販売のみだそう。

ベビ子がちょうどチャイルドシートでお昼寝中だったので

パパにみてもらい、ひとりでサクッとお店に入っていった。





住宅地でありながら緑に囲まれた不思議なロケーション!

スローな空気にまるごと包まれたかのような佇まい。

外からは、普通に生活を送っているかのような

本当に民家の佇まいである。





こちらが水円さん!

宗像さんで修行されたご夫婦が始めたお店。

お店の佇まいのタイプは異なれど

流れている空気感はやはり通じるものがある。






のんびりぽかぽかした軒先にもオープンテラス(?)が♪

店内のカフェの方は、席ごとに表情が微妙に異なる。

アジアンであり、農家っぽくあり。

年季の入った家屋や天井の高さなど、どこかゼルコバを思い出したりして。

とにかく、すてきすぎるので困る。

店を出るのにいつまでたっても後ろ髪を引かれる気になってしまうのだ。




お店の横の坂を少し上ったところにあるお庭で

ロバさんが放牧されている☆

ロバさーん。暖かくてここは本当に気持ちがいいね!




近くで大きな陶器市のイベントをやっているせいなのか、

まだ昼前だというのにパンがほとんど売り切れ!

私はもしかしたら、ぎりぎり最後のお客だったのかも。

あと残り2個くらいしかパンなかったよ

私がパンを買って駐車場に戻った時に

入って来たお客さんたちはきっともうパンはなかっただろうな

とにかく大人気の水円さん。



店の雰囲気にひとめ惚れするならば、

パンの味でふため惚れするに違いない。

とにかくほんっとうに美味しいパンたち!




たった4種類しか買えなかったけれど

(大きなカンパーニュ類は持ち歩きのことを考えて買ってこなかった

けれど、モーレツ後悔。めちゃくちゃ美味しそうだったのにー!)

どれも非常に余韻のあるパンたちだった。


黒糖の蒸しパンに、

シナモンよりニッキ的な大人のシナモンロール、

ココナッツのパン(激ウマ…)

野性味のあるジューシーなぶどうパンはラム酒が香る!



宗像さんとこのパンともまた違った独特の表情がある。

共通するのは、粉だけでは説明ができない、

なんともいえないフルーティーな甘さがあること。

そして、

沖縄、という異国の香りをもつパンであること。





包装のセンスがもうもう抜群すぎる。

できることなら、開封せずに飾っておきたいほど。

もちろん、中身も食べたいのでそれは叶わなかったが(笑)



水円さん。

このためだけに沖縄に来たい。

そう思えるお店がムニャカタさん以外にも

存在したなんて!







【沖縄パン②】おとなりや


こちらも読谷村にあるパン屋さん。

昨晩、夕食を食べたお店の近くだった。

最初、勝手なイメージでは、

どこかのどかな風景の中にあるパン屋さんなのかなーと

思っていたのだが、意外にもマンションの1階に

テナントとして入っているパン屋さんだった。

(私は案外じっくり調べないで突き進むタイプなので

こういう思い込みが多い。…いい意味で?!)




でもでも、やはりそこはさすがさすがの沖縄パン屋さん!

マンションの一階なのに、

木の扉のせいか「パンのジャングル」に

入って行くようなそんな感覚!

しかもレゲエかなんかのBGM(違ってたらごめんなさーい、私音楽音痴)

ラテンなノリでパンを焼いていらっしゃる☆


厨房と売り場が同じ空間なので、

売り場は2〜3人も入ればきついくらい。

所狭しとパンがディスプレイされて

パンが迫り来る感覚!!

こういうパン屋さん、大好き!!


しかも、どのパンもどこか個性的で都会的。

いろんなパンの経験値を感じる。

かなりの種類のパンがあり(数が、ではなく、種類が多いのがすごい!)

どれも食べてみたくなる具材の取り合わせなので

選ぶのが大変…!

本当は色とりどりのタルティーヌとか

どれだけ食べたかったことか…!!

(持ち帰りを考慮したセレクトになってしまった)




流木にさすようにディスプレイされたベーグルたち!

大納言のようなディスプレイ…といえば伝わるかな(笑)

どのベーグルも、ほのかな果実にも似た甘みがじんわり余韻を残す、

秀逸なベーグルたち♪♪




ハード系も各種☆

あいにく、どのパンがどのパンだったか

失念してしまったのだけど、

惣菜系からハード系、ベーグル、スイーツ系、

守備範囲が広く、パン好き女子が飛びつきたくなる

素材ばっかり使ってる。ズルイ!(笑)




パリンパリンのパンオショコラにクリームパンは

もう速攻クルマの中で食べてしまった。

美味しい美味しい♪



お一人で焼いていらっしゃるとは思えないほどに

充実した品揃えのパン屋さん。

地元のお客さんの中には、

ここで初めて知るパン、なんてのも多いはず。

いいなぁ、こういうパン屋さん。

近所にあったら絶対自慢したくなるパン屋さん。

私なら、世界中に自慢したくなる(笑)







【沖縄パン③】CACTUS EATRIP



クルマは那覇に向かって南下。

途中の宜野湾市にもパン屋さんはたくさん。

というか、本当に沖縄にはパン屋さんだらけ。

パン屋さんは多いけど、

たとえばケーキ屋さんはどうなのかなぁ。

こういうとき、パンとケーキって別物だなぁって思うわけで。

パンって、なんか「生きる。」たべもの。

沖縄に合っているんだと思う。



余談だけど、米軍基地だらけの沖縄。

ドライブすると、頻繁に基地の横を通りかかる。

台風の通り道だからか暑いからか、

民家も独特だし、ロードサイドのお店も独特。

(看板がなく、直接壁に店名を上書きする)




次に目指したのは、そのロードサイドにあるカフェ。

ベーグル専門カフェらしい。

看板が目立たないので何度も通りすぎてしまったが

ピンクの壁のカフェ、って知っていれば

すぐにわかったのかもしれない(笑)

これは目立つ(笑)




お店はまるでインテリア雑誌にでてくるかのような

隙なくキメてるミッドセンチュリーな空間。

ベーグルはテイクアウトもできる。

店内のサンドイッチもすごーく気になったけれど

ここはテイクアウトのみで。


ベーグルは8種類くらいあったかな、

プレーン以外はオール200円。

しっかり大きめのサイズなので

安いかもしれない!




他にもたくさんパン屋さんに行っているので

あまりここで買いすぎるのも…と、

変にストッパーがかかってしまい、厳選3個のみ。

カレーチーズ、

ホールウィート、

オレオ。


ところが…。





焼きたてのオレオベーグルを食べて悶絶…!!

ぐはっ!

う、うまーーーい!!!


焼きたての美味しさももちろんなのだけど

冷めてからも引き続き美味しいので

やはりその実力はホンモノ。

皮がパリッパリでむっちりヒキよし。

つまり、申し分なしっ!!

もっと買ってこればよかった…!!






【沖縄パン④】宗像堂


沖縄が「パンの島」であるには

この店の存在なくしてあり得ないと思う。

「一生に一度は訪れておくべきパン屋さん」

そのひとつは、間違いなく宗像堂さんだと思う。






前回の沖縄パンめぐりから5年。

まさかチビを連れて再訪できるとは!

前回もたくさんパン屋さんに訪れたけれど

やっぱり、このお店は別格。

ここに着いたと同じタイミングで、

チビもお昼寝から目を覚ました。

さぁ、ムニャカタさんで遊ぼう!




前回来た時から中はだいぶリニューアルしていて

パンを選ぶスペースが横に伸び(L字?)

中にもカフェスペースが出来ていた。

スタッフも増えていた。

パンも相変わらず種類も量もたっぷりで迷う迷う!

そして、お値段の高さも相変わらず。

迷う迷う(笑)




宗像堂さんは、東京でもイベント等で

たまに食べる事ができるので

決して5年ぶり…ではないのだけど、

やっぱり、いいなぁ、現場は…。

パンが呼吸をしている。脈を打っている。

生きてる! って感じがするもの。


バナナ・コクルレやサブリナ、うっちんベーグル、

アーサーチーズ、イチジクとゴマのパンなどなど、

前回惚れてしまったパンたちばかりを選んでいる。

やっぱり宗像堂さんのパンはホントに美味しい!


どれも生地から湧き出る、

フルーツを食べたときのような甘酸っぱい

なんともいえない香りがする。

沖縄、という異国の香りのするパンたち。




宗像堂さんではついつい、小ぶりのかわいい食べきりパンばかり

買ってしまう。1個1個の個性がとても強くて

食べるのが本当に楽しい。

大事に大事に食べた。

無くなってしまう切なさと闘いながら






さぁ、外のカフェスペースでパンを食べよう♪





パパとチビ用に、ソーセージ入りのベーグル。

私はカフェメニューである、パニーニサンドを!

黄色いウコン生地に、真っ赤なドライトマトとバジルとチーズがサンドされて

そのコントラストがものすごくキレイ…!

黄色に赤に緑に、こんがりとした茶色。

なんと食欲のそそる!

そして…もんのすごくこのサンドが美味しかったーーー。

さらにさらに、日替わりのスープが筆舌しがたいほど絶品!

紫たまねぎ、ジャガイモ、カブのポタージュ。

美味しいパンに美味しいスープ。

そしてこのロケーション。

どこまでも無敵なムニャカタさん!(笑)




がじゅまるの樹のブランコに

ててて…と駆け寄るチビ子。




チビさんをヒザに乗せて

ブランコをこいでみようとしたけれど

そういえば樹の枝にぶらさがっているブランコゆえ

折れちゃヤバい! と、体重をかけぬようにがんばる(笑)




パン屋さんに来たのに

その事を忘れてしまうよ。




今回、海でもパン屋さんでも

めいっぱい遊んだチビ子。

まだ1歳。

成長とともに忘れてしまうかもしれないけれど

どこか心の片隅に、この沖縄旅行のことが

かけらでも残っていてくれたらいいのにな

そんなことを思った。


またこようね。

そしてまたブランコで遊ぼう。

何度でもこようね…。







【沖縄パン⑤】天食米菓


さて、パン屋さんはここがラスト!

(パンフェスで知った食パンのお店、ippe coppeさんも行きたかったのだけど

今回は見送り…次こそは絶対!)


食パンの専門店、あましょくべいかさん。

日替わりで20種類くらい焼いており、どれも個性的で印象的なものばかり。

電話でその日焼く予定のものも

ひとつひとつ教えて下さった(感謝!)




住宅街のガレージの奥という、

ちょっと変わった立地。

14時頃の到着で、まだいろいろな種類の

食パンがあり、気持ちが揺らぐ!

(予約していたものプラス買おうかどうか)




今回はこの4種類を半斤ずつ購入♪

・米食パン

・チョコモカ

・ダブルチーズ

・ぬまてぃーぬ

(ライ麦、クリームチーズ、フルーツ、キャラメルナッツ)


どれもヒキがあり生地が伸びやか!そして口溶け良し!

トーストすればサクッと感もプラスできるし

生のまま食べるのもとても美味しい。

こういうときって食パンは悩みますな!

焼くべきか否か

結局、半分ずつ食べるのだけど(笑)


しかし食パンの難点は

旅行で買っても、つぶれぬ様に持ち帰るのは大変☆

これは、大事に持ち帰った成果です(笑)






さて、パンめぐりは終了。

飛行機は夜の19時ごろの便だけど

渋滞の恐れがあるので早めに返車しておこうということに。


その前に、一軒いってみたい沖縄そばのお店がある!

首里城の近く、ナビでもわかりにくい

坂の上の、さらに坂の上の、

てっぺん?! のような場所にある、

沖縄そばの店「しむじょう」。

緑に囲まれた、ものすごく雰囲気のある古民家。

なんでも、国指定有形文化財なんだそう!







15時閉店とのことだけど、

ぎりぎり間際に到着しておきながら

感じよく「どうぞ〜」と通してくれた。

まるで田舎のおばあちゃんの家に

遊びに来たかのような錯覚。

きっと誰しもがそう思うかもしれない、

日本の原風景がそこにあった。






昼時はやはり混むのだろうけれど、

この時間帯だとお客さんももうまばらで

本当に快適だった…!

なんてすてきな空間だろう。





三枚肉そばとソーキそばを。

かつお出汁の旨味がやさしく広がるスープに

粉モノ食べてる感をしっかり味わえる麺。

とても美味しい沖縄そば♪


私はいずれにせよお肉は食べられないのでパパにあげたのだが

意外にもチビ子がお肉大好き!

豚肉の脂が全く食べられないママの子なのに、

どこで覚えたの、お肉の味(笑)








最後、空港のファミレスでちょっと早い晩ご飯。

(というか、チビ子用にお子様ランチを頼んで

残したものを我々が食べた…みたいな(笑))

サンセットを眺めながら、

今日という一日が終わりつつある事を、

沖縄滞在が終わりつつある事を、

しんみりと実感していた。



ほんっとうに楽しかった沖縄3日間。

帰るのがこんなに寂しいなんて

充実しすぎて、初日のことが遠い昔のよう。


アジアンな熱気溢れる那覇ステイ、

ビーチリゾート満喫のホテルステイ、

5軒もめぐれた沖縄パン屋さん。

そして、パパとチビ子と過ごす時間。


ありがとう、沖縄。

また来年も絶対来ようね。

そううなずきあうパパとママ。



…そう、今度こそ…

紅芋バター朝食を食べるんだから!(笑)

わーん!

(いまだに悔しい!!)



2013.2.23〜2.25