86-1.07年七夕、織姫たちの沖縄パンドライブ 〜前編〜




07年7月7日、七夕を挟む週末。

からりと晴れた灼熱の沖縄へ、

念願のあのパン屋さんを目指してやってきた!



今回は(も)マイルで行くので、土日のチケットがとれず、

金曜夕方到着の月曜早朝出発。土日をまるまる有効活用できる。

宿はいかにも沖縄らしいゲストハウス(一泊1000〜2000円程度で泊れてしまう)、

だからかかるお金はほとんどが食事代、パン代! なんて贅沢〜!


そのかわり、三泊ゲストハウス泊まりだから、

荷物が増えるのが難点。


四日分の服〜

タオル〜

シャンプーリンス〜

日焼け止め〜

サングラス〜

ビーチサンダル〜




あ、沖縄と言えば、忘れてはいけない三種の神器!






パンナイフ〜

サランラップ〜

ジプロック〜



あ、あれ?(汗)




ちなみに水着は持ってきていない(笑)。


「アンタ何しに行くの」とフツーの人には言われるけれど(笑)

…沖縄といえばパン! 沖縄といえばあの店!

他になにがいるだろうか、と?(笑)


…パン好きさんなら納得してくれる持ち物…だよね?(笑)





1日目、夜*


関西在住の相棒とは現地集合。

相棒とは、たまたまであるが、去年の七夕も一緒だったのだ。

なぜか私たち、七夕の日は一緒にいるわよね、

これって正真正銘の織姫ひこ星よね?!(笑)


ひとり、会社から空港へ直行、沖縄へ向かう。

10年以上前に沖縄には行ったことがあるのだが、

そのときは海にも入らず(2月だった…)、パン屋もなく、

首里城や、ハブとマングースショーとか(笑)

観光をちょこっとしたことくらいしか記憶ない。



もともと鉄道が走っていない沖縄県。

近年、空港から首里城を結ぶ、便利なモノレール(ゆいレール)が開通した。

ゲストハウスのある最寄り駅までものの10分で到着!

すごい便利〜。まぁ、モノレール駅から宿まで15分くらい歩くのだが…



それにしても、ものすごく暑い!!!

連れいわく「毛穴全開で脱毛できそうな位」に暑い!!!

いったいどこの国だよ!(笑)


町並みも、本島では探しても見つからないような

昭和初期のアジアを思い出させるような

地元の人も沖縄顔、沖縄名前。

改めてここは異国なんだなぁ…。





沖縄にはたくさんのゲストハウスがある。

町を歩けば、いくらでも看板が出ているので探すのは簡単。

まぁその中でこの宿に決めたのは安さというのもあるのだが


ごくごく普通の古いアパート。

いかにも沖縄チックな建物である。

ここの1〜3階がゲストハウスのようだ。





ここは宿泊者達が集う居間。

誰かかれか人がいて、本を読んだり、蛇皮線弾いたり、

お酒を飲んだり、裸同然で寝転がったりしている。

正味2日間しかない私たちは、ゆっくり住人達と「ゆんたく」する時間はなかったが

そういう過ごし方も、また沖縄の楽しみ方。





私たち2人は、ドミトリーではなく個室を借り切った。

1泊1人2000円。ほんとに布団しかないし、クーラーは3時間100円だけど、

クーラーつけっぱなしにしていればなんとか寝られる付けなきゃ無理!!(笑))


シャワーとトイレはもちろん共同。

初日はなんとかそれでよかったが、

2日目以降は、外のお風呂に入りにいった…





連れはすでに先に到着、首里城などを見物していた。

宿に荷物をおいた私は、国際通りに向かい、連れと合流した。


連れの顔を見てびっくり!

あんた、めちゃくちゃ黒い!! たった1日でそんなに焼けたの?!

沖縄の日射しをなめていた私たち、

あわてて薬局に飛び込み、えびちゃんCMの強力日焼け止めを購入した…






国際通りからすぐのところにある市場(まちぐゎー)へ。

ちょっと異臭が漂う市場には、本島にはない変わった魚や珍味が並ぶ。

肉屋にはマスクのような豚の顔(「ちらがー」)がべろーんと並んでいるが

子供がそれを耳の中に手を突っ込んで運んでいるのを見て爆笑(笑)。

大物だね、君(笑)。





とりあえず、事前にチェックしていた沖縄料理が食べられる割烹料理屋へ。

国際通りから一本曲がった路地中にある、「あじ兆」というお店は、

カウンターに寿司ケースがあるところからも、寿司屋…に見えるのだが

沖縄郷土料理も充実していた。

板さんたちも何かとちょっかいを出してくれて(笑)、

なにかとサービスしてくれて実にゆかいなひとときだった


(偶然、某女優さんが同じカウンターについてびっくり。少し会話したのだが

彼女が来たとたんに板さんたちはそっちにばかりサービスしはじめて

私たちは放置プレイ(笑)。いや、それは男として当然とは思いマス(笑))





沖縄といえば、なんといっても海ブドウ!!

私は大好物なのだが、意外と地元の人は食べないらしい。

市場のおねえさんは「なんでこれをみんな喜んで食べるのかわからない」と(笑)。

しかしここの店の海ブドウはすごかった。

生け簀から海ブドウをすくってきて、わさわさーっとテンコ盛りに!

すごーーーい、これで500円程度?!

私たちは、なんとこれを3皿も追加オーダーしてしまうのだった…





酒飲みだと、沖縄料理って「うまい肴」が多いと思うんだよな

豆腐蓉も、スクガラスも、私は大好物。

(海ブドウと同様、豆腐蓉もあまり現地の人は食べないんだそうな! 意外ーー!!!)





ナーベラーチャンプルー(へちまの味噌炒め)も麩チャンプルーも大好物!

へちまって泥臭いところがクセになる。ここの料理の味付けはどれもいいなぁ〜。


ビールも4杯くらい飲んだだろうか、ほどよく酔いが回って来た。

オリオンビールは、実は私はそれほど好きな銘柄ではない。

他の国産と比べて薄いから。…でも、ここの料理はオリオンに合うだよな、不思議と。




帰りに、コンビニ(沖縄はびっくりするほどファミマだらけ!)でオリオンビールをあれこれ購入。

発泡酒から第三のビールまで、銘柄あれこれあるのねーー全然知らなかった、明日は飲み比べてみよう♪



沖縄はタクシーが安い! 初乗り440円。

下手にモノレール乗るよりも、2人以上ならタクシーでさくっと移動した方が早いし安い。

ああ…結局モノレール1日券買っても無駄でした(笑)。








2日目*



今日は、念願のあのパン屋さんに行く日!

と、他にも沖縄のパン屋さんをあれこれ調べてみたところ、

沖縄にはずいぶん魅力的なパン屋さんがたくさんある。

一軒だけではちょっともったいないので、いくつかパン屋さんも回ってみよう!


レンタカーを借り、いざ、パンドライブ沖縄篇しゅっぱーつ!!!





沖縄パン屋さん(1) BOULANGERIE BZ(ビズ)




1軒目は、与儀にあるおしゃれなパン屋さん。

バゲットを始めとする食事系もあるけれど、

やっぱり甘いパンがどちらかというと多めかも。

つねに「○○焼き上がりました〜」と元気に奥の方から声がする。

ディスプレイも、インテリアも、パッケージも全部まるごと都会的でおしゃれーー!





店先のベンチに腰かけ、沖縄上陸初のパン食♪

クロワッサンはミニクロしかなく、しかもとても甘かった。

でも、連れの買ったベーコンポテトフランスが焼き立てですっごく美味ーー!

「まさに朝、食べたいパンだよねーー」と大喜び。

調理パンほどベタじゃないけど、朝はやっぱり、

塩っぱめのおかずになるパンをもりもり食べたいよね。





私の買ったものの中でヒットはこれ、プチメイプル。

デニッシュに乗せられたのはまさにプリン、

メイプルのダイレクトな甘さが、笑ってしまうほどにストレートで

なんか、とっても美味しい〜!





ベンチで私たちがパンをほうばっている横で、

地元の小学生たちが、パン屋さんのお仕事見学に来ていたのだ。

うわーー懐かしい、社会科見学ってやつですな!

「ぱんやさんのおしごと、みせてください。」

と、パンの作り方について、店長さんにあれこれ聞き込みしている。

わははーお姉さんも一緒におはなし聞きたいよー(笑)。

(ある意味、パン屋さんに根掘り葉掘り聞き込みするのって、私たちパンオタクと小学生くらいかもなぁ(笑))





沖縄パン屋さん(2) 31DAIRY BAGELS


カーナビに設定する次なるパン屋さんは

11時オープンの、首里城近くのベーグル屋さん。

ここのベーグル屋さんは、出発前にパン友に教えてもらったのがきっかけだが、

調べて行くと、どうやらものすごく難易度が高いみたいなのだ。

売切次第店じまいらしいが、午後にはもうなくなっているとか。

オープン時間なら大丈夫でしょう…と、のんきに11時過ぎに到着してみると…





往来の多い道路沿いにあるこの店鋪、

2回ほど通り過ぎ、ようやく発見できた。

車でくると見過ごしてしまうような、地味な店鋪…!!


なんか、到底ベーグルを売っているとは思えないような

飾りッ気のなさ、というか、どこか外国的な素っ気無さは

まさに「知る人ぞ知る」店なのだろう。たぶん、知らない人は素通りするはずだ。





ひぃ! ラスト3個?!

うそぉ、まだ11時ちょい過ぎですけど?!(笑)

「もうあとは予約分だけなんですよ〜」

おかあさん世代のお店の方が応対してくださった。





とりあえず、私たちはラスト3個を2人でわけることとし、

ひとつは今すぐ食べるべくサンドイッチ(ロックス)にしてもらった。

後から後から訪れる人たちはみな、ちゃんと予約済のピックアップ組だった…。

はふーすごい人気なんだわね…!


天然酵母使用のプレーンベーグルを食べてみた感想は、

阿佐ヶ谷Bとか長野のAちゃんを思わせる、ほんとに「プレーン」なベイグル。

粉のほんのりとした甘さがあって、塩気はあまりない、ほんとにプレーンなタイプ。





すぐ近くの龍潭で鴨と格闘しながら(ほんとに格闘だった…)ロックスサンドにかぶりつく。

クリームチーズはキリかな? 酸味のきついタイプ。

サーモンがたっぷり入っていてそれだけでも美味しいなぁ〜。

生地がほのかに温かくて甘くて、それだけでも十分だなぁ〜。


これって、サンドにしたくなるタイプのベーグルなんだけど、

サンドにして食べると、素のままでも食べたくなる(笑)。

難しいねぇ、あと1個しかないからねぇ(笑)。





沖縄パン屋さん(3) 秀のパン工房 窯


あのパン屋さんに行く前にもう一軒♪

(どれだけ欲張る)

カレーパンが人気のパン屋さんがあるんだそう。

こんな灼熱の沖縄でも、熱々のカレーパンが人気があるんだなぁ〜。

その名も…。





「窯」さん(汗)。

あああ、、、名前だけでも素通りしちゃ行けない気分に(笑)。

いや、窯は窯でも、こちらの窯さんは、

一般ウケする、馴染みのあるタイプのパンが、並ぶパン屋さん。

カレーパンの他には、ラウンドメイプルパンとかクランベリーのパンなどが人気の様。

(太っ腹に試食させてくれました。ついでに、お茶のセルフサービスもあり)





テラス席で他のお客さんに習ってかぶりつくのはもちろん、

「肉コロカレーぱん」138円。

3時間じっくり煮込んだというカレーには、肉が(ほんとに)ごろごろ。

さっくりとした生地は美味しい、カレーはちょっと甘めなので子供でも大丈夫でしょ。

カレーパン自体、久々に食べたなぁ〜。





沖縄パン屋さん(4) 宗像堂


車は那覇市内を抜け北上、そして宜野湾市へ

カーナビが導くまま、高台の方へと車は進む





わ! ここだここだ!

数年前から憧れてやまなかった、宗像堂さん!!!

かつて、一度お裾分けにいただいたことがあるあのパンたちの味が忘れられず

2006年2月6日DIARY参照)

今日の今日までお預けになっていたけど

ついに…ついに…ここまできました!





沖縄の建物らしく、天井がぺったんこの平家建て、駐車場からみると半地下のような。

緑の中に埋没したかのような建物が、宗像堂さんだった。





こちらのパン屋さんは、石窯に火を入れるのが木曜日と土曜日の週に2回のみ。

金曜日と日曜日は、前日に残ったパンを売るんだそうで、

狙うなら土曜日だと、長年計画を練っていたのだ(笑)





テーブルとイスの並ぶテラスを通り、扉をあけると

思わず呼吸が止まる瞬間。

パンの洪水…!

どれだけのパンたちが私たちを待ってくれているのか

全然知らないままで訪れただけに、

こんなにたくさんの、美しくも強い、本物のパンたちがあるなんて…!





バゲットや食パンを始めとして、あんパン、チーズ入りのパン、

フルーツ入りのパン、そして、沖縄らしいアーサ入りのパン、ウコンのパン

欧風の洗練されたセンスと、琉球のゆるい風土感を表したパン。





接客してくださるマダムはとてもきさくで、

私たちがとてもたくさんパンを、時間をかけて選ぶのに

付き合ってくださった。おまけでいただいたクルミ入りのプルーンパンは

わざわざ断面図も撮らせて頂いてしまったり(しかしピンぼけにつきお蔵入り(笑)わーん)





トングはなくて、ビニール袋を手にして自分でザルにとっていく。

小さめのザルはたちまちテンコ盛りになって

そのたびに預かってもらう始末☆


いくら選んでもキリがない、

この貪欲な自分を、はるばる遠くから来すぎた自分を、

下手したら3泊の宿代よりも、ここでのパン代の方がかかっている自分を、

こっけいに思いながら





裏庭に回ると





まるで子供の頃にみた南の島のアニメーションのように

かじゅまるの木枝から吊るされたブランコがゆらゆらゆれていた。





テラスでは、お子さんに本を読み聞かせるお母さんが。

あれほど暑い暑いとうなされていた沖縄の空気なのに

ここだけ切り取るとなんて涼やかな風が吹くのだろう


すごいところに、すごいパン屋さんがある。

この感覚って、北国のあの海辺のパン屋さんで感じたものに近い。

パンの印象が少しかぶるところもあるけれど

決して便利とは言えない土地で、ここまで生命力に溢れたパンたちを

自分達で積み上げた石窯で焼きあげていく。

そして、そのパンを求めてはるばる人々が集まってくる


すごいパン屋さんに、私はまた出会ってしまったんだ。





テラスでは、ドリンクとともにパンをいただける。


2日間ぶっ続けで運転する私には、昼間にビールは飲めないのが一番悔しいのだが…

おお、なんとビールテイスト飲料がメニューにっ!

ノンアルコールではないから飲み過ぎは禁物だけど、これなら飲めるわーーん!

ぷはーー! 一時の清涼剤





ムニャカタさんの(笑)南国パンたち。


むっちりもっちり、うっちんベーグルはウコン風味。

紅芋入りの細長いパンには、たっぷりの甘い甘い二色の芋が…。

ドイツのステッペンというモッツァレラチーズを入れたパンも各種。

琉美豚ウィンナー入りベーグルの脂の染み入った生地の美味しさといったら…!

サブリナだなんておしゃれな名前通りのレーズンブリオッシュにはローズマリーの芳香!

エピなどのフランスパン系は、独特の酸味とコクが強くて絶品!


…書いても書いてもおいつかない。





チーズがトップにも溢れだしているブルーチーズ+イチジクのパンには押し麦がびっしり。

うっちんあんパンはウコン生地に、とても甘いあんこがとろとろっと。

アーサ入りの生地がとても美味しい生地に、ステッペンの組み合わせ。


どのパンも、生地がほんとに力強くて旨味が強い。

楽健寺酵母に野菜や果物を混ぜてオリジナルの酵母にしていると聞いたが、

私が知る楽健寺酵母とはなんだか違う。

じわじわくるよりも、口にした瞬間からたちまちつかまれる磁力があり

フルーツを食べた時のようなぎゅっと濃縮された酸味が口の中に浮かび上がる。

そして次第に奥行きのあるコクが広がって行く

とにかく、生地が本当に美味しいのだから!!!





ココ・プルは、大型の胡桃+レーズン+ライ麦+全粒粉のパンに、

「自分達はこれにクリームチーズをつけるのが好きだから、お客さんにも教えない手はないと思って」

生み出された小さなパン。





このパンを買いに来たのです…!

バナナ・コ・クルレ。

ナマのバナナがたっぷり入った胡桃入りの食べやすいパン。

変色防止に使われたであろうレモンかなにかの酸味が

バナナに染みてこれが甘酸っぱくて、ぷにゅぷにゅっとしていて妙に美味しい。





これも再会のパン…。

いわゆるフォルコンブロートみたいなパンに、いちぢくをたっぷり入れ込んだような。

このパンだけは、島にいる間に常温で持ち歩いたパンだけど

さすが南国生まれ(笑)、傷むどころかますます旨味が強くなるという!



私たちはのんびり、まったり、

このゆるくてぬるい風の吹くテラスでいつまでもパンを食べ続けた。


「ここが最後でいい、沖縄はここにくるだけで十分だ」


そのとき、私たちはほんとにそう思っていた。

沖縄に来てまで海にも入らない。海もまだ見ていない。

それでもなお、そう思わせてしまうほどのパン屋さん

期待は期待通りに、期待以上に、

私たちをここに縛り付けてしまった。


沖縄に来るのに、これ以上の目的が、他にあろうか、と。


本気で私たちはそう思っていた。





沖縄パン屋さん(5) Boulangerie Couques


すっかり宗像堂さんで長居してしまったので、

太陽は傾き、海にぎらぎら反射している。

さらに車は北上し、読谷村というところまで来た。

ここに一軒、かわいらしいパン屋さんがあるのだ。





国道6号線を残波岬方面へ向かう途中にある。

隣はこれまた雑誌から飛び出したかのようなかわいいかわいいお店、シマウマカレー。

ほんとに沖縄には「こんなところにこんなオシャレな店が…」

というのがつくづく多い(笑)。


(内観を撮らせてもらうとお話するきっかけがなかったので

残念ながら看板のみ…ほんっとに東京にありそうなかわいらしい女性向けのパン屋さんなのです!!)




お店の外からは海が見える。

よーし、パンを買ったらビーチで食べてみよう?!





車をビーチに向けてがたごと走らせる。

さとうきび畑を通り抜けて





海とクロワッサン♪

北海道のよつ葉バター使用のクロワッサンは、

かなりこってりとバター風味。

ふわぁさっと軽い歯ごたえが小気味いい。


しっかし、もうぅーー。

暑い! もう、沖縄はどこへ行っても暑すぎる(笑)。

ちょっとでも日に当たると染みるように痛い日射しと格闘しながら、

それでもなおビーチでパンを取り出す私たち(笑)。

ああ、酔狂、この画像では灼熱感が全然伝わらない、むしろ涼し気?!(笑)






涼し気にもう一丁(笑)、

美味しそうな容姿端麗リュスがいくつもある中で、

選んだのは「くりとくるみ」のリュス、「黒糖シナモン」のリュス、

それとベーコンとオリーブのねじりパン。

表皮は少しヒキが出ていたけれど、

こんなに感度の高いパンたちがこの場所に、海辺を眺めながら食べられることに

沖縄の不思議さを感じてみたりする。



沖縄パン屋さん

どこも魅力的ですごいわ…!

明日もちょっと、行ってみようか?!

(どんだけパン屋ばかり行く気…)






この後、私たちは車をうるま市まで走らせ、夕暮れの東海岸「海中道路」ドライブへ。

4つの島々を結ぶ全長5キロの海中道路は、

その名の通り、海の上を走る絶景スポット。

なのにドライバーの私に写真を撮るチャンスは訪れない(笑)。

しかも私の眠気はピークに達しており、幾度となく「休憩」と称して

駐車場でシートを倒して仮眠…(笑)。

写真がないと、「眠かった」という記憶しか残らないなぁ!(笑)






宿に戻って車を一度置きに戻った。

飲ませろ! いいかげん私にビールを飲ませろ!(笑)


ちょうどタイミングよく、パン友達から居酒屋を薦められたので、

急遽その店を探して行ってみることにした。





後で調べると、どうやら結構有名のようだ。

(某グルメ評論家が絶賛?)

しかし、一見するとスナックとかパブみたいな風貌でとっつきにくい、

知らなきゃ絶対素通りしてしまうような、半地下の店である。





薄暗い店内は、表の静かさとは打って変わってお客さんでいっぱい。

メニューはものすごーーく安い!

もう、1000円でも十分食べられそうなくらい!

昨日も散々琉球料理を食べたけれど、ここでもまた「食べ比べ」みたいに

同じメニューを頼んでしまう。

海ぶどう(400円くらい)、豆腐よう(250円)…





海ブドウは量が大人しい。昨日の店の方が盛りがよかったね、と思いきや


なんかすごい厳選されてる!

昨日のは、量も多かったけど、茎部分も多かった(そのまんまだった)。

けれど、これはほんとに綺麗な部分のみ選別されてる。

すっごい歯ごたえがぶっつぶつ! うっまーーい!!





他にも片っ端から珍しい料理を頼む。

中身汁(400円)にソーキ骨汁(500円)。

汁ばっかり飲んで、ちょっとたぷたぷになりつつ


レバー炒め(500円)、

ソーメンチャンプルー(400円)

ミミガーの和え物(300円)

もずく


どれもこれもめちゃくちゃ美味しかった!

いやだ、ここ、めっちゃ美味しいよぅー!





そして、もう絶対忘れられないのがこの「ふーちばーのぽろぽろじゅーしー」400円(!)。

名前からはとうてい想像できないが、卵雑炊なのである。

この中に、よもぎが入っていたのだが

すごい!!! 最初、よもぎということを忘れて「ローズマリー?!」と叫んでしまった。

たぶん、昼間に宗像堂で散々ローズマリーの絶品フォカッチャなどを食べていたからだろう、

よもぎはローズマリーとこんなに似ているなんて思わず(笑)、

勝手にハイカラにイメージづけてしまったが、

これがものすごーーーく美味しくて、胃袋の限界が来ていたのに

無理矢理食べた。無理矢理押し込んだ。


これだけ食べても(飲んでも)、二人6000円強。

すんごい食べたのになぁ〜。大、大満足!!!


お店のおじさんいわく「フツーのお客さんは一人2000円程度で満足するのに

お客さんたちくらいだよ、こんなに食べるのは」だって(笑)。


余談だが、恐るべし偶然、なんと目の前の席に、仕事のクライアントがいた…!

あちらも気付いていたのかも知れないけれど、あえて声はお互いかけず

ものすごい至近距離なのに、あえて声をかけないのもなんかおかしい気もするけれど

それにしても、夕べの女優さんといい、飲み屋でどぎまぎ遭遇率が高いなぁ





案の定、弾けてしまった胃袋が痛くて痛くて仕方がない。

ソルマックを飲んで復活(笑)、

三越裏のお風呂屋さんに入ってタクシーで一泊2000円の宿に帰る…


たらふく食べて、たらふくパンを買って、宿のシャワーを使わず外で風呂、そしてタクシー

ある意味贅沢で、ある意味底辺な(笑)、

沖縄の2日目の夜はふけていく…



後編へ続く*

2007.7.6〜9