4-1.ぱぴ・ぽん・ダーの旅 〜愛知冬の陣・前編〜
4-1.ぱぴ・ぽん・ダーの旅 〜愛知冬の陣・前編〜
じゃじゃーん、名古屋行きムーンライトながら。
青春18きっぷの時期が来たら西へと(たまに北へと)繰り出す私、
今季もやってしまった。
夜行で名古屋を目指す!
前々から今冬の18きっぷシーズンには
名古屋へ行こうと思っていたのもあり、
18きっぷや指定券をおさえていた。
しかし忙しいので実現する自信がなかったが、
この日を逃すと行ける日がなくなる。
翌日日曜も仕事が入っているので日帰りだ。
しかも頑固な私は新幹線を使ってまでは行きたくない、
ので帰りも各駅停車で帰るのだ。
夜行バス、夜行列車、幾度となく利用してきたが、
Paris旅行記でも書いたとおり私は人がいるところでは眠れない神経質なたち。
今日だって、連日の仕事疲れと寝不足、
さらに出発前に強いビールも飲んでいたというのにやっぱり眠れない…。
名古屋までの6時間、15分間は楽な体制をとるために
微妙に体のあちこちを位置をずらして「ベストな体勢作り」に費やす。
次の15分でその体勢で眠りにつこうとするがやっぱり体勢を変える…。
これを30分で1セット×6時間(笑)。
うにょうにょ体をくねらせながら
ようやく「この体勢だ!」という
ベスト体勢を見つけたのは朝5時だよ、時すでに遅し…。
ネットでメールチェックや路線情報を収集。
オープン時間に合わせて「ぱぴ・ぱん」に行くことは決めていた。
その植田駅の2つ手前の八事駅にもパン屋さんがあるようなので下車をしたのは9時半頃。
空腹でヨロヨロとふらつきながら坂を登る。
「ブーランジェリーブルゴーニュ」というワイン好きの店主が
ホシノ酵母で焼く素材重視系のとってもかわいらしいパン屋さんだった。
連絡先はこちら(笑)。
***
2駅先の植田駅。
スーパーがあり、商店がありの、極普通の住宅街の駅前。
ここにNicolasの姉妹店、ぱぴ・ぱんがある。
Nicolasより1ヵ月早く2003年5月にオープンだったかと思う。
ここのけんせいさんは、Parisでも修行され、
かつてのMで3ヶ月杉山氏とともにパンを焼き、
ポンレヴェックでもオープン前に少しいたという、
私からすりゃ面白すぎる経歴。名古屋まで徹夜夜行で来る価値のある店だ。
オープン1番のりで入店。
友人のTさんから大●千里に似ていると聞いていたが、
なるほど愛嬌のある感じの方。私にすぐ気がついてくれた。
入ってすぐに思ったのは「Nicolasとやっぱり似ている!」ということ。
厨房がすぐ見える棚組み、
小さなパンでディスプレイするところなど…
パンの品揃えは少ししかかぶっていないのに妙に「姉妹店」という響きがよく合うのだ。
バゲットこそ手に入れられなかったものの、
ベーコンエピやソーダブレッド、シュトーレン、オザマンドなどなど、
期待以上のおいしさだった!!
悪魔な私はNicolasとの比較をしながら、
これはNicolasの方が…これはぱぴさんならでは…とか、
そういうことがとても面白かった。
私的にイチオシはペッパーとチーズとアンチョビのベーコンエピ。
それとソーセージフランス。どちらも焼きたての熱々。
焼き立てでツーーっと糸を引くチーズ。
アンチョビの塩気と胡椒のピリ辛の後に来る「甘み」が意外性がある。
クロワッサンアーモンドは中にダマンドをはさみこまないタイプだったが、
シロップ使いがすごく上手。ふんだんにかけられた粉糖の甘さとよく合っている。
チーズ風味のシュトーレンもちょっとお目にかかれないここならではのお味。
***
ボリュームがいつもどおり膨大になってきたので
この辺でページを切り替えることにする(笑)。
さぁ、後半は、ぽん・ダー編!!