38.3月伊勢原つるブノツアー 〜パンと温泉〜




ブノのパンには晴天が似合う! 伝説(?)のキャラメルバナナデニッシュを空に浮かべて。



3月中旬。花粉がびゅんびゅん吹き荒れる絶好の日和(?!)

パン友から「ブノと鶴巻温泉をはしごしない?!」と

めちゃくちゃ私が飛び付きそうな企画を持ちかけられた。

伊勢原にはこれで4度目の訪問だが、ブノ+鶴巻温泉はこれが初。

温泉をプラスするのは悲願だったのだ(オーバーな)。

1月にブノワトンにいった時の友達も一緒に3人で「つるブノツアー」決行!!




今日も交通整理のガードマンが大活躍の、大根雑なブノワトン。

今日はほんとうに花粉がひどくて、行きの電車ではぐちゃぐちゃだった私。

…なのに不思議なの。ブノの店の前に立つと、突然鼻水が止まったのだから!!(笑)





店の中は身動きが取れないほどにお客さんでいっぱい!!

でもでも、負けじとパンたちがひしめき合っている。

ブノワトンのパンは、「何を食べてもうますぎる」のが欠点の店(笑)。

初お目見えのパンもたくさんあったし、

なかなかパンが絞りきれない〜!!

ほんと有楽町に催事に来てくれて良かったと思う。

「これは食べたことがあるから今日は見送ろう」と判断が少しはできる。

…でもでも、一体何周お店の中でぐるぐるしただろう!!





そうそう、こちらのお店出身のシェフのお店が千葉の鎌取にあるのだが

DIARY04年11月24日参照)その時に頂いたバターロールとそっくりのフォルム。

…でもこちらはメープルシロップ風味なのだ。

ころころぷっくりのラブリーなルックス…。





マイベストバゲットのひとつであるのがこの店の「フェルマンタション」シリーズ!

バゲットはいろんな種類があるこちらのお店だけど、

あまりにこのバゲットのファン過ぎて、これしか食べたことがない…かも。

この鋭く尖った「バゲット・フェルマンタション」と

少し短かめのライ麦入り「ショート・フェルマン・ライ」。

今日は後者にしちゃった。





ハード系のパンをようやく決めて列に並ぶ。

「パプリカグラタン、焼き上がりましたー」

お店の人が私の横で陳列を始めようとする。

あぁぁ、それ、有楽町でも超美味しかったやつですねっ!

あぁぁ、こうやってまたパンが増えちゃう…。





ヴィエノワズリーはレジの棚にあるのでそこでまた追加しちゃうのだ。

「すみませーん、キャラメルバナナもひとつお願いしますー

バナナのタルトも! パン・オ・レザンもー!!」

あぁぁ、レジに進んでもまだなお増えて行くトレーの上のパンたち…。


お店のマダムやお姉さんが「有楽町ではほんと毎日ありがとうございました〜」と

顔をしっかり覚えてくれているのも本当に嬉しいもの。

こういうところが、パンだけじゃない、お店の魅力なんだよね。

「わざわざ足を運ばせる」価値のあるお店はそうそうないんだ。







さぁー!! 公園で買ったパンを広げよう!

ベンチにパンを広げたら、座るところ? ないない。立って食え!(笑)


ちなみにこれは私が買ったパンたち(これ以外にもヴィエノワズリーがある…)。

これだけでも「買いすぎ?!」って思うんだけど、そんなことはないんだよ。

家に持ち帰って冷凍庫に入れる時には思った以上に「す、すくなすぎ…」と

涙を飲むんだから。毎度毎度学習能力なし(笑)。


この上、みんなが買ったパンたちもつまみ食いさせてもらうから

一体何種類食べたんだろう?!(笑)





どれから食べる? パニックになりそうだけど

まずは焼き立て惣菜系対決!!

焼き立てほやほやのパプリカグラタンと、キノコの具沢山のキッシュ!!

キノコキッシュは先に会計を済ませたRさんが「ラスト1だったんだもーん」と

得意げに披露する。くそーうらやましいな! でも会計ラストの私は

焼き立てじゅわじゅわのパプリカグラタンをゲットできたもーん。…と張り合う(笑)。





どろどろに溢れてくるパプリカ色のとり肉とジャガイモーー。

チーズの「ふた」も合わせて頂く。くぅーー味付けがほんとにいいんだから!

パプリカの風味がよくわからない微妙さがポイントだと思うの、私は(笑)。





Sさんが大絶賛したキノコキッシュ。

これは食べ始めなのでキノコはあまり写ってないが

食べ進むに連れてキノコがざっくざっく出てくるの!

本当に惣菜の美味しいパン屋だ。…いや、惣菜パンも旨すぎるパン屋、だ。

土台の生地がしっかり美味しい店は、何をアレンジしても美味しい。





今回初めて見たのは「リンゴ酵母のうぐいす豆」。

もちもちリンゴ酵母生地のパンは、催事のときにめちゃくちゃはまった生地。

うぐいすが入り過ぎていないおかげで、甘過ぎない。

あんこ的じゃなくて、あくまで生地の自然な甘さがいい。





フェルマンバゲットに板チョコが入ったやつ!! チョコはビター。

なんでこの生地はこんなに甘いの〜? ウマすぎ。チョコに全然負けないんだもん。

 


今回あれこれ買ったのだけど、私が今回「すごい!!」と思わされたのが

地味に、「中華みそ」味のパンだったのだ。

トルネードされた、棒状の生地に、中華味噌が巻き込まれている「シノワスティック」。

この味噌までが手作りなんだって!! どこまで手が込んでいるブノワトン…。

切り分けてみんなで味見! カリッと薄いクラストに、中の味噌。

これがすんごーく美味しいの。もろきゅうのきゅうりがパンになった感じ(笑)。

やばい、ビールが欲しい。

「そこのコンビニ、酒売ってる?」(笑)





これもぜーーったいにリピート必須のごまみそパン!!

味噌無しのプレーンなごまパンも絶品で、よくリピートしているんだけど

味噌とネギが入っていて、さらにチーズ。

ごはんが欲しくなるような取り合わせなのに、しょっぱくないから

これで完結できる。絶妙な分量なのだ。

今回これを買って、ごま系のパンの果てしない可能性に驚愕。





前回に引き続きSさんのお気に入りのビックリコーン。

この入れっぷりはブノの「量も手間も惜しみなく」精神の現れだよなー。





ずーっとスタンディングで嗚咽しながら食べ続け、喋りまくる。

水分を取るのも忘れて…。

絶対ハタからみたら変な人たちだよ。


そろそろ…甘いものへも突入してみる?!

 


Rさんが買ってみたフレンチトースト。なんだかカリントウのように

こんがりキャラメリゼされた渋いフレンチトーストだ。

見た目より甘くないので、咀嚼し終わったころにトースト自体の甘さが湧いてくる感じ。

みんなで口に放り込んでしばし…無言。ようやく「うん。美味しいか」と(笑)。

わかりにくいといえばわかりにくいかも(笑)。温めて食べたいタイプ?





そう! 今回私は甘かった。いつものアンティークは予約しなかったら

案の定売り切れ。だから、Sさんのアンティークを少しもらう。

やっぱりここのクロワッサンが私のNo.1だよ。絶対不動。





Sさんが前回心残りにしていたという生クリームたっぷりカップケーキ。

このコンビニB級デザート的なところが最高じゃない?(笑)





そして!! ついについについに2ヶ月ぶりの再会…。

散々DIARYでも大騒ぎしてしまい、催事の後半では売切続出、

私も結局2回しか食べられなかった(毎日食べても良かったのに!!)。

「自分で騒いでおいて自らの首を絞めている」

そう言われたハゲウマ(=激しく旨い)なキャラメルバナナ!!

案の定、三人とも買ってやんの(笑)。





バリバリザクザク…クロワッサンアンティークの「ハードな」層を噛み切る。

薄い(クロワッサンにしては厚い)層を一枚剥がして、カケラだけ食べても

それだけで美味しい、実に濃厚な味のアンティーク…。

そのザクザクハードな層に負けない「ハードな」バナナ!

そう、この歯をしっかり突き立てなければかみ切れない「ハード」なバナナの

不思議な歯ごたえ・抵抗感が最大の魅力なのだ。


まだ熟し切っていないバナナの堅さは食感の「ハードさ」を、

バナナの青さをフォローするのはキャラメルとカスタードの甘さ、

そしてクロワッサンアンティークが全てを受け止める。


パンは味だけじゃない、食感で食べるもの。それを痛感させられるのがキャラバナなのだ。

これ以上のバナナデニッシュには、たぶん出会えない。




同じく「ハード」なバナナが突き立ったタルト!!

そうそう、パン屋さんであるのに、お菓子とケーキだけを買って行く

地元のお客さんもいた。私たちからしたらなんてうらやましく贅沢な行為だろう。







そして今回出会えた中でNo.1だったのはパン・オ・レザン!!

Rさんと私が同じもので悶絶している。

私たちはパン・オ・レザン愛好会を形成しているのだが(?)

これまで食べたパン・オ・レザンたちをすべて忘れてしまうほどに美味しかったーー!!


画像ではあまり見られないが、

食べれば食べるほど、ほろほろつぶつぶのダマンドが出て来て、

底辺に焼き固まったクッキー状のダマンド…。

バターの濃厚なクレームダマンドにラムレーズンが合わさった瞬間、

感覚が麻痺しそうなほどに、美味しさ中枢が破壊されそうになる。



…駆け足でパンの羅列をしたら息切れ状態(←今これ書いている私)。


すっかり満腹、ふと気を緩めたらたちまち鼻水とくしゃみが復活。

もしかしてパンの神様が食べている間だけは、

私の鼻水を止めていてくれたのかしら?!(笑)。







近くのバス停から鶴巻温泉行きのバスに乗り込む。

伊勢原の隣の鶴巻温泉には、立ち寄り温泉施設があるのだ。

駅のすぐ側で、土日は1000円で利用可能。

露天風呂もあり、私たちは3人頭を並べて湯に浸かる。

はーー。極楽極楽〜!!

喉が乾くね、早く風呂上がりのビールを飲みたいね〜!!


しかしみるみる花粉に冒され始めた私、

温泉に浸かりながら目をずーっと擦り続けていたら

見るも無惨な赤目になっていた(泣)。鏡見るのも恐いくらい。

これじゃ化粧直しする必要もないか(笑)。





ほいならカンパーイ!!

超〜旨い!! やっぱり風呂上がりのビールほど旨いものはない!!

あれだけパンを食べても、ビールは別腹なのよね(笑)。





温泉入ってビールとつまみで宴会して、

なんかおばちゃん&オヤジ状態な私たちだけど、

すごーーく楽しかった。なんかすごく楽しかったのね、今日。

またやりたい、このパン+温泉。

今度は風呂にパンとお酒を持ち込んでやりますか?!(笑)



*余談*

帰り道、旅行のガイドブックを貸してもらうことになり、途中下車して彼女の家に寄らせてもらうことに。

真っ赤っな目で恥ずかしかったけれど、しっかり夕食をごちそうになってしまった

しかも御家族全員揃った夕食に(笑)。

ご飯うまいし、家はきれいだし、理想的な御家庭で、

「あんたんち出来過ぎじゃ」とうらやましくなってしまった〜。

というか、あまりに面白すぎた一日。出来過ぎ出来過ぎ。