36-3.大阪パン出張 -3- 大阪ディナー
36-3.大阪パン出張 -3- 大阪ディナー
* これまでのあらすじはこちらから *
h(アッシュ)の隣のワインバー
午後。
東京から同じく大阪inしているパン仲間たちと現場で顔を合わせ、
「今日はどこそこ行ったよ」「私は明日はどこそこーー」
「あー、それ私も買ったー」「うまかったー」「そうでもなかったー」
そんなやり取りは延々繰り広げられる。
さすがに午前中のパン巡りで食べたパンの量がハンパじゃなかったので
お昼ご飯返上したら、夜には虫が鳴りだした。
「早く何か食わせろーー」てなもんだ。
今夜は初めて会うパン友さんにディナーをつきあってもらうことになっていた。
どちらも南港におり、私の用事が終わるころに待ち合わせ。
トラムに乗って、大阪市街地へ戻る。
初めて会ってもそれは趣味が同じ者同士、
打ち解けるのは5分、いや1分もいらないみたい!
特にどこで食べるというのも決めていなかったので
h(アッシュ)の隣に併設されているワインバー「マルシェ」へ行ってみることにした。
これで今回の大阪滞在中、3回目のh(アッシュ)…。
なんか、いる間ずっとあそこのパン屋さんにいたいくらい気にいってしまったのだ。
(他の滞在中のパン仲間たちも、何度も通い詰めていたらしい……パン好き考えること皆同じ(笑))
*
「マルシェ」は、昼は隣のh(アッシュ)のパンを
イートインしたりランチがあったりするのだが
夜はワインとチーズと料理を楽しむオトナのレストラン。
本町店…と書いてあったので、他にも店鋪があるのかしら?
もちろんh(アッシュ)のパンを食べなきゃ意味がないのだー。
もうお店は閉まっているのに、明日は定休日だというのに、
隣の厨房では遅くまでシェフやスタッフが仕込みをしている…。
あぁ、風邪をひいてらっしゃるのだから早くおやすみください…。
七難隠すほどに真っ暗な店内につき(笑)、画像は真っ黒なものを
修正しまくっているのでぼけぼけです。あしからず。
ワインはリースリングがあったので即決!
(私はアルザスワインの銘柄しかわからないのだ(笑))
前菜盛りとチーズ盛り、パン(バゲット)とメインのお料理をオーダー。
料理はそこそこに、話がはずみまくるのだ。
チーズ盛りは3種のチーズを。
このうちの一つのウォッシュ(名前失念…)がどえらくクセがあって
美味しいっちゃ美味しいんだけど言い表わしがたいその風味に笑ってしまった。
あぁ、どんな風味だっけねぇ?(笑)
でも二人して笑いまくっていたのだけは覚えてる(笑)。
(後日、彼女に「ぴりぴりした味だった」と思い出してもらった(笑)そーそー、ぴりぴり舌にくる味!)
そしてチーズに添えられていたパンのスライスの薄さにも
笑いまくっていた覚えがあるなぁ…(失礼な客だ)。
なにがそこまで笑えたのかもう不明なんだけど、とにかく楽しかったなぁ(笑)。
バゲットはやっぱり美味〜。
甘くて粗挽きのざらざらっとした口当たりが美味〜。
これも料理の名前は失念(笑)、肉がもちろんメインだったのだけど
下に敷かれたフィトチーネが結構好きで「結局炭水化物好きよねぇ」とまた笑う。
なんだかかんだか、すごく楽しくて、別れがたくてスタバでまたお茶を。
すごく寒い夜に、楽しいディナーをありがとう!
今度は一緒にGAMAまで歩きたいですね!
***
翌日、最終日。
旅先の最終日…といったら、当日パンを持ち帰る絶好のチャンスだけど
この日は終日身体は空かない上に、大阪パン屋はほとんど日曜定休。
金曜日に心置きなくあの2店で買えたので手ぶらで帰ろう。
(…といいつつ、帰宅後に届いた絶品パンたちは思いのほか量が少なくて後悔するのだ…「もっと買ってこればよかったぁ!」)
朝も9時半集合だったので、やむなくホテルの朝食を。
昨日買ったパンたちをカットして持ち込んでおかずだけ食べる私(笑)。
…きっと他のパン好きさんたちもやっているんじゃないの?!(笑)
*
お昼休憩。
建物の中にはあまりロクな食事処がなくて困っていたところだった。
場所が南港だったので、すぐ近くにちょっとした名物パン屋がある。
「どうせならちょっと覗いてみたくない?」
友達と意見が一致。
ずっと立ちっぱなしで足が疲れていたことも忘れ、
貴重な休み時間をまたパンを買いにてくてく足を運んでみた。
この南港というエリアは、大きなコンベンションセンターが立ち並ぶ臨界エリア。
ちょっと前のお台場というか、幕張というか…そんな場所だ。
わざわざトラムに乗り換えなきゃ行けないし交通費が余計にかかるということで
なかなか市内から足を運びにくいという話を聞いたことがある。
そんな中にある「フードアウトレット」とかいうモールがある。
ここには、100円均一パンで有名なお店があるのだ(笑)。
商業施設としては失敗だったらしきこのモール(あわわ、失言?!)、
テナントが入っていなくてびっくりするほど寂しいこのモールの中に、
唯一人が溢れかえっている店がある。それがこの店。
噂は本当だった。どれもこれも105円。
食パンも調理パンもサンドイッチもスイーツも全部105円。
すごいのは、それをケーキ箱にみんなぐわーっと詰め込んで行く様(笑)。
ぶっちゃけた話、「うん、100円だね、これは(100円でも高いね、これは)」みたいな
やっつけパンがほとんどなのだが(笑)
中には「これで100円?!」みたいなものもある。
おそらくそれがサンドイッチなのだろう。かなりボリュームがあって、具沢山で105円!
店内に客がたくさんいるものの、なにかみんな一ケ所に集中している。
なんなんだろうと連れと顔を見合わせていたら…
…どうやら次のサンドイッチが登場するのを待ち構えているようなのだ。
そして厨房からサンドイッチが運ばれて来た!
お店の人がサンドイッチを木箱から取り出す前に、わらわらわらーーっと群がり大争奪戦!
その風景はすごいものがあった。瞬く間にサンドイッチはなくなった。
私も連れも取りあえず取ってはみたものの(笑)冷静になってみて戻した(笑)。
小さいカスクルートにしておいた…。わはは。
他に何も買わなかったので今日のお昼ご飯はこれだけ(笑)。
しかしこれが105円とするならばかなりいい。
トマトとクリームチーズとバジルが入ったサンドだが、シンプルイズベスト。
なんというか、美味しかった。これを選んでおいてよかった。
「こういうのが会社の近くにあって、残業の時に食べられたらいいけどねぇ」
そうそう、ほんとにそう。この105円はきっと嬉しい。
(それにしても…このフードアウトレット、最初は「フードをアウトレットするなんてちょっと恐くない?
アウトレットな野菜とか肉とかやだよー(笑)」なんて連れと話していたが、生鮮食品はどこにもなかった(笑)わはは)
*
午後18時。用事が終了。
はぁーお疲れ様でしたぁぁ。
私と連れはたまたま関西空港からのフライトなので
リムジンバスで関空へ向かう。いつも伊丹空港を使うので新鮮なのだ。
二人とも昼はあの105円カスクルート一個だったので腹は激減り。
「空港で何か食べようかー」と。
大阪最後の晩餐である。
そして私たちが目にしたとたんに即決したのはこれ(笑)。
関東人がいつもいつも憧れてやまない551♪
私も今ほどパン狂いではなかった時代は絶対にこれを買って帰っていたもんなぁ〜。
新幹線の中をぷんぷんに臭わせて持ち帰っていたものなぁ〜。
結局炭水化物好きなもんだから(笑)頼むのは豚まんはもちろん、
餃子であったりシュウマイであったり、ビールであったり(笑)。
八宝菜も美味しくて、ぬわんとこれでひとり1000円程度で
済んじゃう恐るべし大阪のディナー!(笑)
パンのために大阪に来ておいてもやっぱりパン以外でも楽しまなきゃ損損。
というわけで、久々の豚まんにとろけながら帰京の徒についた。
濃密な3日間。
最高にすばらしいブーランジェリーとの再会、出会い。
パンにまつわるイベントの数々。新しい出会いの数々。
四六時中パンが大好きな人たちに囲まれた3日間。
もともとパン臭い私がますますパン臭くなって帰宅したのはいうまでもない。
*余談*
多忙の中で無理矢理休みをとってきたものだから、仕事のしわよせが悲惨だった!
だから冷凍パンを受け取れたのは1週間後の日曜日。ほんっとーーーに待ちわびたのよ〜。
かっちんこっちんに凍ったベストな状態のパンたちを焼き戻す。
超〜旨い!! 何を食べてもどれを食べても絶品過ぎるじゃないかっ!
…ここでハタと気付く。
…たりない! これじゃぜんっぜんたりゃしない!! 4日で食べ切りそうだっ!
今度行く時は絶対セーブしないからぁーーー!!