34-2.ぱぴ・ぽん・でんの旅 〜東海道名古屋18きっぷ日帰り往復記・後編〜




*前編はこちら


うちのHPでもすっかりお馴染みのポンさんランチ。

一体何度目だろうか、季節ごとにメニューが変わる度に来ている気がするなぁ…。

「あ、ポンさんシチューが食べたい!」と思ったら即、

18きっぷに乗っている気がする。

いや、18きっぷの季節イコール、ポンさんシチューを食べに行くという条件反射?!

もう、パブロフの犬状態である。特技は垂涎(笑)。





今回、いつものようにお店の外観の写真を撮らせて頂いている時に、

恐るべき衝撃的事実を発見してしまったのだ。

今まで見過ごしていたが…このマスコットおじさん…。

どこかの誰かさんと…似ていませんか?!(笑)

(*ヒント:DIARY11月前半のどこかで微笑んでおります)

この発見があまりにおかしくて一人でしばらくヒーヒー笑っていた。


この日は祝日ということもあってものすごく混雑!

ここのところ平日とか、わりと空いている時に行っていたので

忙しそうに料理番をする伸さんのお姿を遠くから眺めつつ、

待ってましたのランチ〜♪






いつものように、美味しいとこどりのパンの盛り籠。

サワーライとミッシュブロートはあっという間になくなる。

本当ならバゲットもカンパーニュも一気に食べ切りたかったが

お料理が来るまで小休止しておこう、なんせ腹八目(笑)。





今日は本日のメニューにした。

スズキのムニエルの野菜ソース…だったかな?

セロリの香りの強いピューレとスズキを混ぜて頂く。


連れはポークの腕肉シチューにしたが、

私は季節メニュー、日替わりメニューにしてみても

やっぱり「シチューにすればよかったぁぁ」と地団駄踏む

往生際の悪いやつなの(笑)。


もちろん日替わりとかも美味しいのだけど、ポークシチューが絶品過ぎて

結局「もうちょっと食べていい? もうちょっと頂戴?」

情けないことに連れに恵んでもらうことがしばしば…。

だってぇぇ〜。こんなに美味しいシチュー、そう滅多にないんだもん。

だから名古屋まで毎回来ちゃうんだもーーん!!!


はい、次は人のを恵んでもらわずにちゃんとポーク腕肉シチューにします。

…といいつつ毎回注文までにすんごーーく悩むんだけどね(笑)。




名古屋でするべきことは済んだので(ホントにパンだけ…)

軽く名駅の高島屋とかで物色をしたら名古屋を出発しましょう。





そうそう、こんなのを発見。

東京のパン屋さんが日替わりで入荷しているらしいねぇ〜。

こういうのを発見するのも楽しい。





私が名古屋に来たら決まって買っちゃうのはここ。

(関西にもあるんだけど)

ここの「くるみサクサク」っていうクッキーがめっちゃくちゃ旨くて

なにげに名古屋に来るときの楽しみのひとつでもある(今回は画像無し)。

あんぱんもわりと美味しい。おすすめするなら「普通のあんぱん」。

しかし今回買ったのは表面照ってる「極上あんぱん」…普通の方がオススメだわ(笑)





14時ちょっと過ぎ。名古屋から東京まで各駅利用すれば約6時間。

浜松、静岡、熱海…と乗り換えのたびに、いいかげん新幹線利用したくなるのだが

ここをググッとこらえなければ女がスたる!(意味不明)

しかし今日は旅の道連れがいるので幾分気分が違う。

こうやって人と18きっぷ往復するのは初めて…かもしれない。

いつも一人で東海道を戻ってくるからだ。ある意味新鮮だ。


やはり夜行で来たので帰りの東海道では爆睡。

ただし、私はどーしても途中下車してもらいたいところがあったのだ。

そう、静岡だ。静岡でどーしても食べてみたいものがあったのだ!



静岡で下車したのは18時頃。

静岡には「静岡おでん」なるものがあるというのを知ったのは最近の話。

私は一週間に数回おでんを食べるほど、おでん好き。

(といっても残業中に食べるコンビニおでんのことなんだが(笑))

少しおでんのことを調べていると、静岡には独特のおでん文化(?)があり、

駄菓子屋さんでもおでんが売られているんだって。まじですか。

しかも「黒ハンペン」なるものがあるらしい。まじですか。

こりゃー寄ってみるしかありません。


…といいつつ、全然下調べしておらず、店もピックアップしておらず、

漠然と「こっちの繁華街の方に行けばありそうね」と

行き当たりばったりで静岡の駅前を歩き始めた。





駅から歩いておよそ10分。

今考えればかなりラッキーだが、屋台がたくさん集まる赤ちょうちん横丁を見つけた。

おぉーー!! この横丁だよ、おでん屋さんがきっとあるよ!!





有名なお店があるらしいのだが、そこは祝日だからかお休み。

どこも似たような店に見えるので逆に決め手がなくて「適当に入るかー」と。

そこで目に入ったのはここ。





なんでここにしたかと言えば、店を覗いたら目に飛び込んで来たおでんの鍋。

そして女性の客もカウンターに座っていたからだ。

躊躇なくのれんをくぐってみた。

「こんばんはー」





おばちゃんが一人で切り盛りしている店だった。

おでんの他には串かつ、てんぷらなどもあり、

それらを自分でとって食べるスタイル。これが普通らしい。


「とりあえずビールで」

…このセリフ、私の口癖かもしれない(笑)。





このおでん鍋!!

どろんどろんして全然中が見えなくて、おでんの汁…というかおでんの沼?(笑)

ここから自分で好きなものを引っ張りあげてくるのだが、

いったいなにがあるのかわからないので菜箸でぐるぐるかき回しちゃうのだ。

清潔感? そんなもん一切なし。幸い私は全然気にならないので

こういうのは性に合っているかも知れない!

 


そもそも濃厚な出し汁につかったおでんであるが、

さらに甘い味噌だれにどぶんとつけて食べるのだ。

最初は大根と糸こんと黒ハンペンを。

黒ハンペンにはかつお節もふってみた。


すんごーく濃い! しかし旨い!!!

大根にはよーく味が染み込んでいるし、

糸こんはなんだかすきやきで煮込んだ時のようにしぼんでいてなんか油っぽく(笑)。

黒ハンペンは、普通に私たちが食べる白いハンペンとは全然違って、

例えるならイワシのつみれに近いと思う。





聞くところによると、こちらのお店は普段はもっと混んでいて

こんな突然ふらりと来て席が空いていることなんてないらしい。

モデルになった掲載誌を見せてもらったが…。

「ハイ、アレねっ!」と言っているのは黒ハンペンの事。


ほかにも厚揚げや牛スジ、じゃがいもなどをいただく。

どれもこれもめっちゃくちゃ美味しいの!!

とくに牛スジのこってりとした濃厚さは、ホントにご飯が欲しくなる。

そう、ご飯が欲しくなるおでんなんだよね。

つい先日東京で、お昼におでん定食をとあるお店で食べたが、

おでんが薄くて不味く、ごはんをあわせるのが苦痛だった(笑)。

「おでんってご飯のおかずにならないよねー」

そう話していたことがある(そう思っている人は巷に多いらしい)。

静岡おでんってば、このおでんのたれだけで

ご飯2杯くらいいけるんじゃないか? 最高!


しかもお会計がこれだけ食べて、二人で1800円?!

んなアホな!! あまりに安かったので叫んじゃった。

もう銀座でおでんは食べられないわねー(同じくらい食べてひとり3000円行くよ)

うーん、これは18きっぷ東海道往復の時は必ず寄りたいわ!!




東京についたのは22時半ころ。

往復12時間くらいかかっても、滞在時間が数時間しかなくても

パンを食べる、美味しいものを食べるためなら

十分すぎる時間かなぁと思う。

だからやめられない、東海道18きっぷの往復旅。


今回は「ぱぴ・ぽん・でんの旅」になったけど

次回は曜日によっては「ぱぴ・ぽん・だー・でんの旅」になるかもだし、

「ぱぴ・ぽん・さぶ・でんの旅」とかになるのもありかもしれない(笑)。

(さぶ:愛知にあるベーグルのお店を指す)


…いや、あまり長くなると胃がもたないのでタイトルは短かめに、だね(笑)。