25.「ライ麦パン屋Zopf」大いに 語ル 学ブ 食ベル
25.「ライ麦パン屋Zopf」大いに 語ル 学ブ 食ベル
仕事中、パンクラブからのイベントの知らせが到着した。
「第二回パンのお話会は…9月×日(金)…ZOPFさんにて…」
この文字を見た瞬間に、私は参加表明を即返した。
絶対一番乗りで申し込んだ自信がある(笑)。
平日の昼間だったが全く考えなしに即断、
休みが取れるかどうかなんて後で考えりゃいい(笑)。
だって、R'Zopfで、テンチョが「ライ麦パン」について語るらしい?!
それにパンとドリンクとその他いろいろ?!(絶対料理付きに違いない!)
これを行かずして、メンバーである意味があろうかと?!(←?)
最近、つくづくパンに関しては行動に迷いがないなぁ…。
パン以外の私生活もそうだったらいいのになぁ、自分よ(笑)。
*
申し込んだメンバーは馴染みのあるメンツばかり。
打ち解けた雰囲気の中、テンチョを囲み「お話会」はスタート!
最初にテンチョが持ち出して来たのはいろいろなライ麦の粉たち。
丁寧なレクチャーを始める…
みんな真剣にうなずきながら拝聴する。
…私だけだろうか?
乾杯&いただきますをしたくて落ち着かなかったのは(笑)。
と、この辺りの「ライ麦がどーのこーの」な話はパンクラブさんの方でレポートがあると思うので
私は主に「旨かったぜレポ」を中心にお送りしたい(笑)。
ドイツの黒ビールに、お馴染みのフィキシングたち
(レバペ、リエット、バター、胡桃とベーコンのクリチ)
ライ麦パン、そしてソーセージ。
今回は「ドイツの普通の家庭で食べられているもの」
「ライ麦パンにあうもの」がコンセプトにつき
いつもR'Zopfでいただけるメニューとはちょこっと趣向が違う。
ドイツ…とくれば、ライ麦パンにビール、ソーセージ、じゃがいも。
そのイメージがそのままテーブルの上で乗り切れないほどに再現された。
湯でたて&焼きたてのソーセージ。
これにカレー粉やスイートマスタードをつけていただくのがドイツ流。
このカレー粉で食べる方法、目からうろこ!! ものすごく美味しい!
ソーセージの脂っぽさをすっかり払拭してくれるのだ。
これにケチャップをかけたらより一層美味しいとのこと…なるほどなるほど!
いつものR'Zopfイベントパターンでいくと、
後から後から何が出てくるかわからない
(ボリューム的)恐ろしさがあるので(笑)
いちおう様子をみながらパンを食べまくらないように気をつけつつ…
いや、そりゃ無理だろ(笑)。
ソーセージだけでも3種類くらい、どれも大きくて
一人当りに割り当たる量がめちゃくちゃすごい…けれど食べたぞ!
自慢じゃぁないが、食べたぞ、今日の私は!(笑)
ローストチキンとソーセージ盛り合わせと豚ショルダー、ザワークラフト。
生まれてこの方、ここまでソーセージを食べた日はないかも(笑)。
*
ドイツ家庭料理と言えば、ジャガイモです!
ふかしたジャガイモにはサワークリームを供して。
(…といいつつ、私が唯一手を出せなかった料理のひとつ…満腹を恐れて守りに入った(笑))
もうひとつは、じゃがいもにシンプルにラクレットチーズをかけたもの。
これを、私はヨーグルトライに乗っけて食べてみた。
名付けて、「炭水化物夢の共演!」
そしてこれにソーセージも乗っけてもういっちょう!
名付けて、「目指せドイツ人」(意味不明)
ジャガイモのスープ。
…なんのお出汁か忘れてしまったのだけど
ジャガイモの香りだけを残し、しっかり漉したスープ。
どなたか「お味噌汁のよう」と例えられていた方がいた。
さらりとしていて箸休めにぴったりのスープだ。
*
今日は「ライ麦パン」がテーマなのだけど、
ライ麦を配合していないパンも提供してくれた。
おなじみ焼き立てのプレッツェル!
以前もいただいたことのある、ハードとソフトが両立した理想のプレッツェル。
こうやってフックにひっかけてディスプレイそのままに
持って来てくれるところがZopfなの、
飾りじゃないのよプレッツェルなのよ〜。
焼き立てプレッツェルは格別!
数多くプレッツェルを食べて来たけど
Zopfのプレッツェルが私の中ではトップかもなー
NYCファンが多いメンバー、
「これ、NYCのベンダー(屋台)で置いたら絶対にバカ売れよ!」と。
だよねー、そーだよねー。
こういうのをプレッツェルと呼びたいよねー(笑)。
これも焼き立てほやほやカイザーゼンメル。
テンチョいわく、
「これはほんと、焼き立てじゃないと美味しさが味わいにくいよね」と。
そういえば焼き立てカイザーは初めて食べるかも知れない。
それに、カイザーゼンメル用の型も見たのは初めて!
ついついサンドイッチにしてしまいがちのカイザー、
今日のはちょっと色濃く焼き込んであるけれど
焼き立てだからその方がむしろ香ばしくていい。
なにかを挟むのももったいないほどの美味しさだった♪
*
はぅーーお腹きつい。でもまだまだ行くよーー!(笑)
ライ麦パンといえばフルーツ練り込み系。
ベリーたっぷりのフリュイも美味!
最近試作を繰り替えして生み出されたバゲット。
z酵母を使ったバゲットだけど、通常よりも発酵時間を長くとった気迫の一品。
あぁ、だめなんす。その「長時間発酵」の言葉にコロリと弱い私(笑)。
クラムは適度に粘着性をもったしっとり具合、気泡がてらてら輝く。
クラストは薄くてカリッと香ばしく、すごーーく美味しい。
…これまでのZopfのバゲットとは違う「ネオZバゲット」!
*
そろそろ満腹中枢が臨界点に達しそうなあたり。
ここで登場しちゃったよ(汗)、チーズの盛り合わせとハム…。
そうなると、チーズとライ麦パンのマリアージュをさせたくなるでしょ!
そこにりえさんが美味しい食べ方を提案してくれた。
フロッケンセサム(胡桃とレーズンの詰まったライ麦パン。
周りはゴマ、のZopfでのお気に入りの一品)とお肉は相性がいい、ということ。
塩豚とかがベストだけど、私はこれで試してみた。
白かび系チーズに豚ショルダーをトッピング!
うっわーーー!
ほんっとにこれは美味しい。
レーズンの甘さが効くのはもちろんだけど、
豚の脂肪、チーズの脂肪、そして胡桃の脂肪が混じりあって
「ウマい脂肪の三重奏」みたいな感じになっているーー。
これもまた目からウロコな食べ方!
お次に来ちゃったのが(汗)、「甘い塗り物たち」。
ミオジャムのアナナスジャム。
パインのジャムってあまり食べる機会がないので
最初は何のジャムかわからなかった。
1個しか入手できなかったと言う貴重なジャムをありがとうございます!
そして最近私の中で大のお気に入りのブルーチーズであるフルムダンベール!
シロップのようにゆるいはちみつもドライフィグも添えてもらって、
さぁさぁ、これらをフロッケンセサムに乗せてみませうーー。
レーズンのしょっぱさがあるから、
あえてはちみつ無しの方が、合うかも知れない。
フルムダンベールのみでいただくのがいいかも!
もぅもぅめちゃくちゃグーですーー!
そうして出て来たのがラスト、「ライ麦パンの甘いデザート」。
ライ麦パンにはちみつと黒糖をかけて、飾りにフレッシュフィグを乗せたもの。
まさかライ麦パンをデザートにしちゃうあたり、なんて斬新なコースだろう。
ライ麦パンは、こってりした脂の乗った食事、チーズだけではなく
甘いものにも合わせられる、ということを教えてくれた。
はー、学ぶことが多いなぁ。
*
近年、プンパニッケルのような真っ黒けなライ麦パンは
本場ドイツの若い人にはあまり好まれないとかで
もっぱら白いパンへとシフトしているらしい。
逆に、味の濃いプンパニッケルを、
白いパンの上に乗せて「具」として食べることもあるらしい。
それは日本で言う焼そばパンみたいなものか…(違うだろ)。
私たちの知らないライ麦パンの世界が、Zopfのおかげで大きく広がった。
もともと大好きなZopfの魅力を、さらに一層知らしめてくれた。
本当に学んだ、食べた、語ったひとときだった。
そして、Zopfらしい粋な締めくくり。
「ライ麦復習セット」なるものをお土産にもらったのだ。
「いろんな配合のライ麦パンを食べ比べて好みのモノを発見してほしい」
フォルコンブロートやプンパニッケルなど、
幾種類ものライ麦パンをパウチにしてくれている。
泣けるほどZopfならではの細やかさ。
そしてお土産(と食べ残り)のパンたちを手にして店を後にした。
ありがとう、テンチョ。ありがとう、りえさん。
ありがとう、Zopf!
(いいかげんお尻がかゆくなってきたのでこの辺にしておこう(笑))
もちろん、パンクラブ事務局さんたちにも
多大な感謝を申し上げたい。
ありがとう!
試食会最近全然行けてないけど除名しないでね(嘘嘘)。