162.懐かしくも新しい!ぱぴ・ぽん・らびの旅
162.懐かしくも新しい!ぱぴ・ぽん・らびの旅
パパとチビ子が帰省している週末。
あれしよう、これしよう、と細々した予定を組みつつも、
いや…こういうときこそ、アレをやるべきでは?!
思う存分パンめぐりをやるべきではないのか?!と自問。
そして、久々に実行! そう、名古屋パンツアー。
名古屋には2014年の夏にチビ子と行った以来。
今回はひとりで行くのならば…
思い切りわがままに、パンだけに集中してこなしたい!
そう、ストイックなパンめぐり(笑)
そのためには…
夜行バスを手配したのはその前夜。
久々の夜行バスで名古屋に向かい、早朝からパンめぐりをする!
夜行バスは、結婚した直後の2009年に名古屋に行った以来。
8年ぶりの夜行バスに、この老体は耐えられるのだろうか?!
それだけが問題だった…
*
夜行バスは安さよりも、居住性を重視し、
3列シートのカーテン付きのバスにした上に
前夜はママ会でたっぷり飲みまくったために
バスに乗り込んですぐに爆睡。
それでも、夜中には目覚めてぼんやりもやもやと車中を
過ごしているうちに名古屋についたのは朝の6時半。
そこから駅で身支度を整えて(そういうことすら10年ぶりのような…)
いざ、名古屋パンめぐり開始!
*
【1軒目】8年ぶり! ぱぴさん、早朝すぎたの件。
名駅から地下鉄1日券を購入し、地下鉄に乗り込み
8時からオープンのぱぴさんへ!
久々のぱぴさん!
確か4年前にチビ子を連れて来たときは、定休日だったのだ。
そのリベンジもあって、今回は土曜日に来たのだ。
朝からスタッフさんたちは元気いっぱい!
でもパンはほとんどまだ並んでいなかったので
もう少し遅い時間の方が良かった模様。
がらがらのショーケースだけど
バゲットはきらきらライトアップのもと、輝いている。
そして、懐かしいあの時計…(うるる)
ピスタチオやオザマンド、バゲット、ビエノワ、ソーダブレッドを購入。
さて、例の懐かしい公園で……と思ったけど、
忘れてた!いま、1月……寒すぎッス!!
鳩とのショットはもはや安定感抜群(笑)
前にチビ子と来たときはこの公園で
1時間くらい鳩を追いかけ回していたんだっけ。
*
【2軒目】シンプルなパンにこそガツンとやられる、スーリープー。
ぱぴさんの次は、前回2013年にも来た、スーリープーさん。
植田駅から一本で鶴舞へ。
ここもぱぴさん同様、朝8時からやっている夜行到着組にはありがたいお店!
某口コミサイトでは名古屋…いや、愛知パンランキングで1位だそう。
久々に訪れると、あら?
パンも店内も雰囲気がだいぶ変わった感じがする。
パンが大きくなり、パンがよりシンプルになった感じ?
あと、女性的なイメージだったけど、スタッフの半分が男性だった。
わんぱくサンドもあった-。
ここでは、カンパーニュと、クロワッサンと、シナモンロールと、テイクアウトコーヒーを。
買ってすぐコーヒーとともにサクサクサクサクっとかぶりついたクロワッサン……!
ィヒー!
脳天がシビれるっ!
すっごいバター味!
ちょっとこれはあまりないバター感かも。
いや、さんざんクロワッサンばかり食べてる私が言ってますから。
バターの違いだろうか……とにかくバターの味が濃すぎる。
んで、ウマすぎる。
これは必食だわー。
ちょっと変わった、クイニーアマンのようなシナモンロール。
これもしたたるバター風味が秀逸だった。
そしてシンプルなカンパーニュも、粉の風味がダイレクトに伝わってくる。
美味しい! できればサンドイッチもむさぼりたかったけれど。
*
【3軒目】かの名店を彷彿させる、心躍る跳ねる!rabbitさん。
ぱぴさんの後、スーリープーの後、地下鉄で一社駅下車、
そこから住宅街を延々歩くこと15分程度。
白いおしゃれな平屋建てのパン屋さん、baguette rabbit♡
広々とした駐車場に警備員さんが。
どこかで見た風景だなと思った方はご名答。
どこかで見たパンだなと思った方はご名答!
そう、そのまんまブノワトンが名古屋に来たかのような!!
パンの種類がとてつもなく豊富な上に、どれも見せ方がオシャレすぎる。
教科書になりそう!!
どこを切り取っても、パンが最大限に魅力的にみえて
迷い箸ならぬ、迷いトング。
パンの美術館といっても過言ではないよな…(うっとり)
こんなこといったらなんですが、ブノまんま感満載で、なんか感動…!
シェフ亡き後も、遠い愛知の地でも、こうして受け継がれていくんだなー。
パン屋さんって偉大な仕事だわ!!
懐かしのキャラバナに、心の中で悲鳴!
それに、グリル××など、
ブノの名残のパンだらけでテンション上がりすぎて、
今すぐ食べなきゃ的なパンも手を出しちゃった(笑)
もちろん、オリジナルのものもたんまりと。
名古屋の人が心底うらやましく感じた瞬間。
クロワッサン(この図!!懐かしすぎる?! 伊勢原でよくやってたw)
フォルムこそ少し違うけれど、
寒空の中の公園で、ひと目も気にせず(幸い人はおらずで)
ハラハラこぼれるカスを風に飛ばしながらほおばった。
クリームパンは、 パンドーロのような黄金のリッチすぎる生地。
人気のアンチョビフィセルはラスト1本をすかさず。
この後ランチが控えているというのに、
「今すぐ食べなきゃならない系」の、海老ときのこのトマトクリーム煮込みを
一気に完食! そういや、朝ごパンもしっかり食べた訳ではないので
空きっ腹にすいすい〜と吸い込まれていくのだった。
キャラバナは本家越えかも?!
火が通って歯ごたえが増したバナナに、たっぷりのキャラメルソース。
そしてクリームをのせているにも関わらずしっかりバリンコハードなデニッシュ生地!
その他にも、金柑ブールはマストバイの逸品であることを確認☆
金柑の甘さがリーンな生地を土台に際立つ!!
(これでもだいぶ)買い控えてしまったことを後悔することしきり。
車でないとやや不便な立地であるけれど、
「来た甲斐があった…!」と思わせてくれるところも
親譲りであるなぁ。しみじみ。
*
【4軒目】ハピパピっと元気なガールズベーカリー! パンジェンヌさん。
rabbitさんの後、Google先生を頼りにバスと徒歩でたどり着いたのは、
藤が丘のブーランジェリーパンジェンヌ。
藤が丘の駅からはほど近い。
こちらも、今回初めての来訪、
私のとっては名古屋ニューウェーブ。
女性二人が元気に切り盛りするお店。
こちらも、パンを見てすぐにわかる、ぱぴぱん出身だと!
ディスプレイはぱぴさんとはまた違ったパリ観で
女性の、女性による、女性のためのパン屋さん♡
今朝いちばんに行ったぱぴさんでは、ほんとにまだパンが何にも出てなかったので、
買いそびれたパンをパンジェンヌさんで補うという(笑)
ぱぴさんで必ず買う定番のオニオンエピやソーセージバゲットなどなど。
ガレットデロワのミニサイズもあったのでそれももれなく。
フランボワーズが効いていて絶品だったぁ♡
先ほどのrabbitさんといい、このパンジェンヌさんといい、
(今回は寄らなかったけれどぽんさん出身のパン兄弟さんなども)
出身店に勝るとも劣らないパン屋さんの台頭に、
今回の名古屋パンツアーがあまりに実りありすぎて
興奮が覚めやらない!!
パンジェンヌさんのパンが美味しいのは間違いなさそうなので、
味見せずに最終目的地に移動。
(本当はコハルベーグルさんも名古屋に来たら寄りたいと
思っていたけれど、あいにく催事のために臨時休業)
*
【5軒目】すべての動機付け。そこにポンレヴェックがあるから。
まずは名古屋駅まで戻り……この時点でまだ11時。
眠さと疲れと空腹(なぜ?)でふらふら…
しかし、名古屋にくる本当の意義はもちろん…!
いや、正確には名古屋じゃないのだけど(笑)
このために名古屋パンめぐりはあるのですっ!
この15年間の間で、通算11回目のポンさん訪問!!
移転後は2回目の来訪。
若い頃ならその距離も歩いて来られただろうに
今回は夜行バス+早朝+けっこう歩きっぱなし…
疲労と空腹と睡魔にあらがえなく、タクシーで。
久々の辰夫!!
やはりポンさんの辰夫が一番男前だ!
このポークシチューを食べるために毎回来るんですっ。
ひつまぶしも味噌カツも食べてないけどこれだけはっ!
パンの盛り合わせも空腹の勢いに任せて
一気に食べ切る。
相変わらずのとろけるとろけ~るポークシチュー……
豚肉嫌いの私に豚の美味しさを教えてくれたのはこれなのだ。
100円バゲットも申し訳なくなるほどウマいし……(涙)
隣の二十代くらいの女の子二人連れがしきりに
美味しい美味しいこれははやるわけがわかる家の近くにあったら最高パンも美味しすぎる
野菜これならがっつり食べられる~と、
聞いてるこちらがにやけてしまうくらいに盛り上がっているのを
にやにやしながら食べる、パン好きおばさんひとり(私)
相変わらずの大盛況のポンさん。
パンも比較的買い控えたとはいえ、
気づくとバゲット生地のものが中心に。
往年の大好きなパンたちもそうだけど、
ポークシチューと二枚看板の明太子バゲットが
悲鳴をあげそうなほどに美味しい…!!
贅沢すぎるぷちぷち明太子に、
皿にプールができるほどに滴るバター。
日本一美味しい明太子バゲットでしょう、これは!!
*
今回、独り身だったゆえ、かつて散々繰り広げて来た
超ストイックなパンめぐりがで来て、精根尽き果てまして。
時間的にはまだまだ動けたものの、
まだ昼すぎだけどポンさんでこの旅、終了~(笑)
そのまんま新幹線に乗り込みサクッと東京へ。
ついたのはまだ日の明るい夕方前!
少し期間をあけると、すっかりニューウェーブたちが現れ、
着実に次の世代へと受け継がれていく、名古屋のパンのDNAたち。
紐解けば溢れ出す思い出のパンたちと、
新しく刺激をもらえるパン屋さんたち。
全ては追いかけられずとも、 名古屋のパン屋さんウォッチングは
これからも… まだまだ私も老け込めないわと意気込み新たに。
次はチビ子とパパも……
(そのときはもうストイックツアーは無理かもだけど(笑))
2017.1.21