153-2.2月2度目の家族沖縄旅行〜後編・渾身パンめぐり篇〜


前編(北部リゾート篇)はこちらから!




3日目:沖縄本島縦断パンめぐり!


日増しに暖かくなってくる2月の沖縄。

昨日より今日はもっと暖かい。

今日も青い海と空と…そして、パンを!!





瀬底島での朝。

差し込む朝日で目覚める。

とにかく静かで、耳鳴りがしそうなほどの静寂な朝。

でも、目に飛び込んでくる朝焼けの海が美しすぎて…





コーヒーを煎れて飲むパパ。


チビ子がまだ眠る中、

ベランダで朝焼けの空気を吸い込む。

本当にここは絶景…!




裸足でもでられるようにキレイに拭き掃除してくれている

ベランダ。あえての座布団、というのがいい!

連泊するなら、ここでゆんたくしながら星空を眺める、というのも

最高だろうなぁ〜。




昨日買った、今帰仁のCooのパン。

シナモンロールに、チョコレートのパン。

どちらも、コシがあって見た目よりもたおやか。

お皿もないけどコーヒーはある、いつもと違う朝には

こういうやさしい甘さのパンがいい。


チビ子とパパは、朝風呂。

お風呂につかりながら海が見える!

これは、リゾートホテルでも味わえない醍醐味。

ほんと、ここのお宿。いいなぁ…。




さぁ、今日は一日沖縄パン屋さんめぐり!

この旅の最大イベントですよ!(笑)


今回も、パパさんは夜のソロ活動(というと怪しいけど)の

ために、昼間は私のパン屋さんめぐりに全面的に付き合うことに。

私の趣味は昼間に(パン)。

パパの趣味は夜に(プロレスとジャズ)。

もちつもたれつ!





スタートは名護のパンドカイトさんから!

こちらのお店も、前々からの宿題店♪

北部での宿泊も、ここ目的であるといっても過言でなし♪


ミントグリーンのスタイリッシュな外装。

沖縄には珍しいタイプの「ブーランジェリー」。

沖縄にはだいぶパン屋さんも増えて来たとはいえ、

バゲットが置いているフレンチスタイルのパン屋さんって

案外少ない気がする。

カイトさんも沖縄移住組。


パンの種類は本当に豊富で目移り必至!

朝ごはん用に食べる惣菜系やサンドイッチと、

持ち帰り用のハード系をバランス良く購入。




サンドイッチがびっくりするほど安い!

ピザに、海老入りポテサラのクロワッサンサンド。

どのサンドも、東京の半額程度では…?!




ローストビーフサンドをあっさり食べたパパ、

今度はおかわりにと、カツサンドもお替わりに買いに再び店内へ☆

このカツサンドも150円とかそのくらい!

しかも「ちゃんと」美味しいの。

東京では考えられないーー!!




いちじくのパン。

こぶりパンを中心に買い込み。




明日帰京するので手持ちで持って買えることも考え、

味の変わりにくい甘め系を中心に。

バレンタインデーにつき、真っ黒フォルムの♡のパンもあったり。


ここに来て、いろんなパンがあふれてパン好き的なハートは

もちろんつかまれたとはいえ、

バラエティ豊富なパンたちによくも悪くも目移りが。

つまり多くを食べても、カイトさんのパンの本質が

あまり見えていなかったような気がする。


というのも…

この記事を書いている3月中旬、

カイトさんが新宿で「現場焼き」で催事出店しに来ているのだが

(詳細はブログで。3月14日と15日の記事)

バゲット、クロワッサン、紅芋のパン、デニッシュなど、

衝撃の美味しさだった。

クロワッサンやデニッシュはほんのり甘めでパリザク、モロ好み。

バゲットに至っては、思い浮かべたのは沖縄の風景ではない、

Parisの街角で歩き食いして悶えた、あのパンたちに近いのだ。

(どこか、シュクレにも似ている、引けを取らない)


全国的に見ても、トップクラスの腕前じゃないだろうか。

こんなに基礎レベルが高いパン屋さんだったとは

正直沖縄で、お店に直接訪れたにも関わらず気づかなかった…

パンの種類が少数だったことが逆に幸いしていたのか、

まさに「少数精鋭」。渾身の、本気のパンが

東京で披露されていた。感動!!

沖縄では感じ取れなかった、カイトさんの実力を

遠いこの東京の地で知らしめされるとは…嬉しい誤算だった。


今回、来てくれてよかった…

東京にまた、焼きに来て欲しい!

いや、沖縄にまた食べに行きたい!

(やはり、パンフェス的袋詰めの輸送では魅力は半分も伝わらない。

現場焼きであってこそ!!)




さて、名護市を抜けて2軒目。

宜野座村に入る。

ここには、「土曜日にしかOPENしていない」パン屋さんが

あるとのことで、ちょうど土曜日であるこの日、

寄らなきゃ嘘でしょ! と、ルートに組み込んでいた。


沖縄の他のパン屋さんも共通していえることだが…

決して便利な場所とはいえない場所に突如現れたりする。

ここも、ぎりぎり市街地ではあるけれど

そもそもパン人口が高い場所では決して無いと思われるのに…


何台か車が留まっているまぶしいほどに白い平屋建ての

建物があるからここだとわかる。




ベーカリーカフェ、カリヴァント。

ものすごくオシャレなお店…!

いやが上にも期待が高まる…!




オシャレな店内には、料理待ちのお客さんで満席。

んで、パンはどこ?

と思ったら…なんと、11時の時点で売り切れー!!!(泣)

残念残念残念ーーーー


それにしても、沖縄の人はパン感度高いんだろうなぁーー

観光客がとても寄るような場所じゃないだけに。

地元のお客さん(オシャレ系)で

パンが売り切れてしまうんじゃないだろうか。




バレンタインの日だったので、

抹茶のクッキーと、チョコレート&ラズベリーのスプレッドのセットを

自分で自分に購入(笑)

オシャレ度この上なし!





続いて、ランチ目的でパパも私も両者一致で食べてみたかった

タコライス発祥の地、金武町へ!


金武と書いて、きん、と読むそう。

武は読まずにどこへ??まるでフランス語(笑)

七年前から来たかったけど2泊3日の旅程ではなかなか組みづらい場所。


この金武という町。

今回、沖縄で一番思い出深い場所になったかも…

異国情緒あふれすぎて、日本ではなくてリトルトーキョーというか、

海兵さんの町というか、スラム街というか…目に飛び込むものすべてが強烈!!


率直に、ここは日本でありながら日本ではない、

沖縄でありながら、もっとも沖縄の深部というか…

ここに来たことがあるかないかで、

沖縄の印象はがらりと変わる気がする。




ここが、有名なキングタコス、通称キンタコ。

タコライス発祥の町の、と言われている。

(パーラー千里というお店が発祥とも言われているけれど、

キングタコスの創業者なので、ルーツは同じ?)


タコライスは沖縄どこでも食べられるけど、

やはりここで一度は食べてみたかった…




ボリューム面でとにかくツッコミどころ満載!!

ギャグでしょ、この量は!

ひとつはタコスにしておくべきだったなぁ…

(ごはんよりカリカリのトルティーヤの方がまだ打撃少なそうw)

味は単純明快な美味しさ。

ザ・ファストフード!

すべてはタコスの味でごはんも野菜もごっちゃに美味しくなる。

お好み焼きがソースによってすべてまあるく美味しくなる、のに似てる気がするw


パパは一人前を一人で、私はチビ子とシェアし、

なんとか…なんとか完食!


いやー、 町歩きも含め最高に楽しかった!

ああ、次回はぜひともキンタコの姉妹店、

鍾乳洞盆栽カフェに寄りたい…!

絶対”パラダイス”だと思うわーー




続いてパン屋さん3軒目。


前回一番好きになった読谷村の水円は、

寄ると時間を大幅にロスするため泣く泣くカット。

パンの売り切れが早い店なので、

最初に寄るくらいの行程でないとリスク高いので。

今回はタコライスを優先させた。


ルートは、那覇へ一直線。

国道58号線をずずっと南下。

この途中に、何軒か立寄りやすいパン屋さんに

寄ってみた。




こちらは、北谷町にあるアルファルファというパン屋さん

少し変わったエントランス。

カフェスペースもあるのか、今はやっているのかいないのか、

「以前は喫茶店でした、今はパンやってます」的に

少し生活に埋もれている感じのあるカフェスペース。

居住スペースをかねているかのような昔ながらの喫茶店的な雰囲気で、

パンがカウンターに並べられている。




カップで焼いたパンのディスプレイがかわいらしく、

これはちょっと絵になる感じ。

その中から、もずくパン(!)と紅芋パン、

そしてベーグルを。

もずくパンは、なんというか謎味で(笑)、

どこか酸味みたいなものを感じる

(パンの酸味、ではなく、もずくの?!)

なんとも不思議パン。


しかし、紅芋パンはとても美味しかった!

生地全体が紅芋色で、うっとりする甘さに染まっており

これは選んでよかった。




続いて、同じく国道58号線。





前回も立ち寄った、ベーグルがとても美味しい

カクタスイートリップ!

ピンクの壁がわかりやすいので、再訪はらくらくだった。




車を待たせているので

とりあえずざっと選んだ3種類のベーグル。

どれもプリッと表皮が張って、

味もメリハリあって非常に秀逸なベーグル♡

場所的に、北部と南部を結ぶ直線上にあるため

次回も確実に寄りそうな予感、ありあり〜




さて、今回必ず寄ろうとしていた店であり、

唯一予約してから訪れたのがこちら、

食パンが人気のイッペコッペ。

浦添市港川にある、外国人住宅街の一角にあるお店。

外国人住宅街自体が最近はおしゃれなショップに改装され、

住居よりショップの割合の方が多い感いオシャレエリア。


とにかく雰囲気が抜群!

ここだけ切り取っても絵になるし、

遠目から全体をとっても絵になる。

街全体が歩いていて女子心を心地良くくすぐってくれる。

すべてがハイセンスで、歩くだけでも楽しい。

もし、パンが売り切れていたとしても

それはそれで、満足して帰れそうな(笑)




お店のおにいさんもとてもフレンドリーで

東京から来た話をすると、パンフェスとかの話に花が咲いた。

イッペコッペは比較的早い時期からこの外国人住宅でパン屋さんを

やっているけれど、周辺にショップが増えて来たのは最近で

人気が高くなって来ているので早くからやっていてラッキーと(笑)





外装、内装だけでなく、

包装のかわいらしさにも感激!

食パンの方はお米袋みたいに、

手前のパンたちの包装もバッグみたいで

チビ子に持たせてぱしゃぱしゃ写真撮ってしまったw

かわいい〜




こちらが、食パン1本分。

パンドミタイプで、皮がバリッとハード。

できれば買ってすぐに食べたいよね、こういうパンドミは。

生地はしっとりとほどよい塩気と小麦の甘さ。

バランスのよいタイプの食パン。




個人的には、食パンもいいけど

ベーグルやスコーンもおススメ!

とくに、はちみつのスコーンがとっても美味しくて

旅のいい思い出になった。

そもそもしっとりしてやさしい口当たりの生地に、

ハチミツのしっとりしたクリームのようなフィリング、

そして、表面だけはカリッと香ばしく。

この3層の成せる奇蹟のスコーン。

また食べたいな♡




さて、ホテルに到着するまでにもう一軒、いけそうだ…。

そう、もちろん今回も。

3度目の来訪、皆勤賞?(笑)

このためだけに沖縄に来ても(パン好きなら)本望、

それが宗像堂。




到着したのがもう15時過ぎだったけれど

パンはまだ結構のこっていたので

選択肢は豊富だった。


しかし、時間帯のせいかもしれないけれど、

すべてのパンが袋詰めになっていたのは

東京で催事で買うのとあまり変わらない感覚。

お値段も元からとはいえ強気なので

あれもこれも全部ってわけにはいかないのは

催事とあまり変わらないところかなぁ。

昔に比べイベントでいっぱい東京で会えるようになったのも

よしあしなのかもしれない。





食べて行く時間はなかったけれど、

お庭のがじゅまるのブランコで。

2年前もここで遊んだね。

きっとまた来る。

思い出は数多く刻んでおこう。




そうはいっても、やはり宗像さんのパンの美味しさは唯一無二。

どのパンも、美味しさが突き抜けている。

やはり美味しい。ほんとうに美味しい。

少しフルーティーな酸味と、ひとつひとつのパンに宿るものがたり。

数多くのパン屋さんを知っても

ここでしか味わえない感動っていうのは不変。




かつて沖縄=宗像堂だった自分。

昔に比べ、沖縄の楽しみ方をいろいろ覚えたけれど

やはり帰って来るのはここだった…

パンは語らずとも、心に語りかけてくる。

また戻っておいでね、と…




さて、パンめぐりはすべてこれで終了。

パパさんは、私たちを那覇のホテルに送り届けてから

また車で北上し、琉球プロレスを観に行ってしまった(笑)

まぁ、交換条件に今日一日パンめぐりの

アッシーくん任務遂行してくれたわけなので

気持ちよく送り出す(しかない)のであった。


さて、チビ子と二人の晩ご飯はどこで?

イッペコッペのおにいさんに教えてもらった

ピパーチキッチンというカフェも気になったのだけど、

ちび連れて徒歩で行くにはちょっと遠かったので断念。




そこで、国際通りからほど近い、浮島ガーデンというマクロビのレストランへ。

非常にここも女性ゴコロをくすぐるおしゃれすぎるお店。

画像では明るめに補正しているけれど

ぐっと照度が抑えられ、キャンドルの灯りが落ち着く小民家。




島野菜を取り入れた料理は、マクロビ故、ヘルシー過ぎるので

沖縄料理疲れの(笑)胃を休めるにはちょうどいい。

パパの好みからはかけ離れているタイプの料理ゆえ、

チビ子と女同士で来て正解(笑)

二階の座敷はほぼ貸し切り状態だったので

まったりゆっくり過ごさせてもらった。





かりゆし前菜プレート。

1人前は700円、2人前は1200円。

どのお料理も野菜を美味しく食べさせてくれる

かなりツボな一皿。

チビ子がどうもジュースで満足してしまっているようなので

ほとんどママがひとりじめ。

1人前にしておいて正解☆





島やさい久米島天然もずくのピザ(!)は

トマトソースがちょっと味噌っぽい味でかなり独特。

若干、チビ子には難しい味(私にもやや難しい・笑) で、

ほぼ私一人で食べる羽目に。おなかきつい!


とはいえ、これだけ野菜がたっぷりで

生地は天然酵母かな、パン好き泣かせの素朴で粉のうまみ甘みが強くて

これだけでもいいってくらい。


那覇で少し胃休めに野菜たっぷり食べたいとき、

かつ女子同士ならここはおすすめ。

(結局ひとりで食べたようなもんなので胃休めとはならなかったけどw)




あっという間だったけれど

初日のことなど遠い昔のことのように感じてしまうほど

濃密だった沖縄3泊4日の家族旅行。





2015.2.12〜15