梅雨が明けたばかりの7月3連休。

2月の関西パンツアー以来、5ヶ月ぶりの関西編!

ちょうどパン友も「乗る!」ということで、旅の道連れも出来、

マイルで航空券の手配、宿の手配(前回の淀屋橋の宿が気に入り、定宿決定☆)

パン屋さん事前リサーチも、現地で会う友達たちへの連絡もすべて終えて

すべては順調にコトは進むはず…だった。


しかし! まさかあんなにイレギュラーなことが連続するとは…、、、

そんなこんなの灼熱3日間。久々にボリューム満点のESSAY三部作!

いつものお店に、初めましての店、初めて味わう味!

乞う御期待!




出発の前夜、近所のパン友の家でワイン会が催された。

近所のよしみで調子に乗って10杯くらいは飲んで、泥酔モード。

帰宅したのは深夜の3時頃。明日朝は7時30分の飛行機に乗るから5時起床せねば。

じゃあ、もう寝ないで起きていたほうがよいよな、と思いながらも、

…どうやらいつのまにか寝てしまったらしい、記憶にないのだけれども!!!



案の定、目が醒めたら7時20分だった(笑)

悲鳴をあげながら、大慌てで支度をし、10分で家を飛び出した。

オットに「いってくるね!!!」と告げて玄関で別れ


…あとで、この時のことを悔やむことになるのだが…、、、(後述します(笑))




同行のパン友は、昨晩の夜行バスですでに関西に向かっている。

予定なら8時には大阪につくらしい。

そして、今日は奈良からパンめぐりスタートの予定で待ち合わせしていたので

私は急きょ、飛行機は諦め新幹線で向かった。

ああ、、、せっかくマイルで飛行機とっておいたのに、

いきなり12000円の予定外出費、、、



京都で下車し、急いで近鉄に乗り込む。

本当は伊丹空港からバスで奈良インする予定だったのだけどなぁ。

到着予定時間より、1時間の遅れで奈良到着。


すると、現地で待ち合わせているはずのパン友もどうやらトラブル勃発中だったようだ。

なんと、朝8時に大阪・難波に到着するはずなのに、

事故渋滞のせいで10時になっても京都すら通過してないとな!

まったくどうなってしまうの、この旅は?!


結局、11時頃、予定外の京都で降ろしてもらった彼女は、

私と同じくして近鉄を利用して奈良にかけつけた

到着したのは12時。まさか私の方が待つ側になるとは(笑)

待たせるよりも待つ方が気分的に楽だけどね(笑)








予定よりも1時間半遅れの奈良パンめぐりスタート!

梅雨明けで、とにかく暑い。

アスファルトからの照り返しがハンパない。


奈良では、あまり観光する時間はないと思っていたのだが

ちょっと歩けば鹿にあたる(笑)

鹿に襲われている人もいっぱいいる(笑)

奈良県なら最近も来ているけれど、奈良の駅周辺は修学旅行以来!

わー、ちょっと歩くだけで十分奈良満喫!!


それにしても…平城遷都1300年祭のため、

街のいたるところに「せんとクン」だらけ(笑)

まじまじとみると、なんてぶさいくなキャラクターだろうか(笑)

昔の学習まんがみたいな顔に、上半身半裸(笑)

せんとクンを一杯みたせいで、大仏様を見なくても十分おなかいっぱいになってしまった(笑)



今回、あえて土曜日に奈良に来たのは、法隆寺の方にあるパン屋さん(樸木さん)に

行ってみようと思ったから。かなりここもアクセス難易度が高く、

最寄り駅でレンタサイクルしようと計画を立てていた。

明日明後日の日曜月曜は定休日だから、土曜日しか選択肢はない。


しかし、ここが関西パンツアーの難しいところ。

関西の「レギュラーパン屋」(笑)、大阪本町のhは御存じの通り、

日月休み。だから夕方閉店までには大阪に到着しないといけない。


あー、もうこりゃ樸木さんは断念だな、、、残念、、、



というわけで、とりあえず奈良の大仏様付近にある

唯一の徒歩圏パン屋さん(笑)へ。








以前、なにかでパン屋さんを調べていたときに、

たまたま目についたのが「ノモケマナ」さん、というお店。

那須のナマケモノさんと一瞬勘違いするであろう店名。(そうか?)

もちろん、全然別ものなのだけど。








国産小麦と自家製酵母、そして具までちゃんと手作りにこだわった、

やさしい雰囲気の店内。並んでいるパンも素朴な表情で和み度満点。







買って帰れなくて残念だけど、とても丁寧に、美しく焼かれたパンたち!

奈良の思い出に、記念撮影させていただいた(笑)







テーブルとカウンターがあるので、ジュースを飲みながら今日最初のごパン。

カンパーニュに、ハムと野菜のサンドイッチ♪


クリームパンのカスタードは平飼いタマゴを使用。

健康的な証拠、色が黄土色で少しくすんでいる。

甘さが適度で、少し堅めに炊きあがったカスタードが美味しい♪







クロワッサンは、私好みのがしがしジョリジョリタイプ!






3種のレーズンのパン。

グリーンとサルタナとカレンツ(のような小さいやつ)。

これらがそれぞれの山に入っている、3度美味しいパン。

どれもレーズンの甘みがぎゅわっと濃くてインパクトが強い!


これ以外にも秀逸だったのはベーコンエピ!

これもやはり、自然派のベーコンのようで色はくすんだ茶色なのだけど

ベーコンの味がとても深くて甘い。

表面はカリッとというよりもむしろねちっとした歯ごたえがいい。

生地がベーコンの旨味に負けない、旨味が湧き出て本当に美味しい!




十分にパン屋さんでチャージしたあと、また駅に向かって戻る。

ならまち、という古い町並みが並ぶエリアを通りながら、

興福寺の横を通り過ぎる。五重塔は写真に撮っておきたい!






おおおーーー。鹿サマが神々しく鎮座。

この顔がなんとも…。人が写真を撮っても、我関せず。






もうひとつ奈良っぽいなにかを…ということで、

わらび餅を食べることに。たまたま通りすがった茶屋にて。






貸しきり状態で、抹茶をいただきながらわらび餅を2人で1つ。

奈良はこれで十分楽しんだね?!




さてさてさて。

お次にエントリーしていたパン屋さんは

なんと京都。いや、京都といっても、木津川市のそのパン屋さんは、

かぎりなく奈良の県境にある。

最寄り駅から相当遠く、アクセスが悪いようだが、

むしろ奈良からバスで行った方が便利らしい。



近鉄奈良駅前のバスターミナルから一番遠くにある乗り場から、

バスにゆられること約20分。木津南ソレイユというところで下車。






うわぁ。。。なんにもない。。。

ただただ、灼熱の太陽と、アスファルトから照り返す熱気のみ。

なんでパン屋さんってこういうところにばっかりあるのだろう!(笑)


新興住宅地のようで、きれいな住宅がぽつんぽつんと整然と立ち並ぶ。

少し歩くとセンスのよいインテリアショップや、

レストランなども見えて来た。なるほど、これならパン屋さんがあってもおかしくない!






バス停から5分ほど歩くとたどりついたのがこちら!

REGAL+E(レガル)さんだ。

青いファサードに、ゆったりとした横長の店内。

平台に一面に並べられたパンたち。

オープンキッチンの様子とか、例えるなら靫公園のパン屋さんの印象に通じる。


(お店の人に話しかけてないので写真は撮っていないけれど)

オープンキッチン側に置かれた平台に乗っていた

タルティーヌが華やかで目をひく。

あまり他のパン屋さんに例えちゃうとイメージが固まって申し訳ないが

これも本町の野菜てんこもりパンのあのお店に通じるところがある。

ほんっと、どのタルティーヌにするか延々悩む

こういうとき、連れがいるのは本当にありがたいな。半分にしような(笑)


よつばバターを使ったパンが得意のようで、

人気商品は、バターロール、クロワッサン、シュクレブールの3つと書かれている。

どれもバターを使用したもので、店内にもなんともいえないバターの香りが充満…。


友達が狙っていたという、フレンチほにゃらら…という(失念)バターを塗って焼き込んだ

バゲットのトースト(のようなものかな?)が残念ながら売り切れだったようだ。







とりあえず、買ってすぐにがっついたのはもちろんタルティーヌ!

九条ネギのタルティーヌには、角切りのベーコンが。

ホワイトソースとチーズの、見た目はボリューミーだけど

見た目ほど味はうるさくなくわりとあっさり。






クロワッサンも層が細かく実にきれい。

ざっくりした食感で一瞬軽めなのに

バターのちょっとマットな風味が、

このあと食べるバターロールにも通じる。






これがなんと、バターロール!

こんなカタチのバターロールはみたことがないし斬新!

ロールパンを食べているのに、どこかクロワッサンと

錯覚してしまうほどにバターがたっぷり!

通常よりもはるかに多くバターを使っているのだろうか?


シュクレブールも縦長のロールパンで、こちらはハチミツ入り。

どちらもやわらかくてふわふわで、老若男女にすかれそうなパン。

すっごく甘くてとろけるように美味しい。

これだけバターの香りがしていると、ぱくぱく食べるのはキケンと

どこか心にブレーキがかかる乙女心(笑)。



ついつい、バター系のパンばかり買ってしまったが

(他にもベーグルや栗のパンをお持ち帰りしたのだが)

やっぱり、インパクトに残るのは惜しみなくバターを

全面に出したパンたちだった。


郊外に念願の一戸建てを建て、さて新しい生活を! というときに、

こういうパン屋さんが近くにあると嬉しいだろうなぁ〜。

そんなことを思いながら、奈良に戻るバスで爆睡を






さて、ようやく大阪in!

今日、考えてみたら、奈良京都大阪の行程。

文字だけ見ると結構すごいけど(笑)






毎度! 本町アッシュに到着!

夕方に到着するのはわかっていたので予約を入れておいたのだが、

これだけの猛暑ではやはりパンはなかなか売れないみたいで

まだまだパンは選び放題だった(笑)

ひさしぶりかも知れない…冬はいつも夕方はすっからかんだから!

喜んでいいのだろうか、悪いのだろうか…こういうとき、いつも悩むのである。







パンを選びつつ、最近用意されたイートインスペース(昔、マルシェだった)

に荷物を置かせてもらう。

おお…なんかものすごい贅沢な空間の取り方!

だって、ブーちゃんがひとりでスポットライト浴びてる…(汗)

ここは本当に大阪の中心の本町なのか?(笑)







近々またここは改装するそうで、もしかしたらそのときはイートインスペースは

なくなっているかもしれないのでご了承いただきたく

ブーちゃん。。。






まだまだパンが選び放題につき、予約パン以外にもどんどん増えていくパンたち(笑)

アッシュに関しては、いつも「買い過ぎたなー」と思っても、

東京に戻ってみたら「もっと買ってこればよかったなー」と必ず悔やむ。

…それにしても…今回は…ちょっと…度がすぎたのでは…(汗)

(あまりにパンの数が多過ぎて、超ごく一部しか写ってません(笑))


いっぱいありすぎて個別に紹介はできないのだけど

'10マンゴーフロマージュがまたまたリニューアルして「?」になったそうな(笑)

スタッフのAちゃんによれば、ドライマンゴーがスペイン産になり、

クリームチーズがやや増量、上に乗ってるフレッシュマンゴーが大きくなり、

マンゴージャムが少なくなった…とのこと☆


強烈に美味しかったのは、パッションフロマージュシュクレ!

パッションフルーツの生地は、ひとくち含むだけで強烈にジューシー!

まるでジュースを飲んでいるかのように。粉感を感じさせない。

オレンジピールとクリームチーズがさらにスイーツ感を後押し!







持ち帰りするのに悩んだけど、とりあえずフレッシュイチジクだけでも

この場で全部食べ切ったという攻略方法で

ブリオッシュとイチジクの間に、たっぷり濃厚なイチジククリームが。

めちゃ濃厚。ねっとりじっとり(笑)

普通のパン屋さんではありえない、パティスリー仕立てなクリーム!







今度の花美ちゃんシリーズは、小さな花美のミエル。

ラムレーズンにオレンジ、ピスタチオ、ねっとりと甘いハチミツで

すべて包み込まれて、口に溶けるときは同時に瞬時

(この日久々に会った花美ちゃんはもう小学生! お姉さんになったなぁーー)


後ろの赤い星形のパンは、なんと水じゃなくて苺ジュースで仕込んでいる。

粉で作っているのに、粉を存在をイイ意味で打ち消すhのマジカル戦法…







噂には聞いていたのだが、突如登場したという

おなじみミワパン(笑)のイチジクバージョン! クルミ入り!

ねっちりと糖度満点のイチジクがごんごん入って贅沢度満点!

ミワパンらしさ(=ねっちりじとじと)は、イチジクのねっちりさの

陰に隠れる感じにはなっているのだが、

胡桃の香ばしさが本当にこの生地に合う。合い過ぎる。







ガレットもやっぱりこの日も絶品で(この日はチェリーだった)

ジャスミンティーと桃のパンなんかもあったりして(hでしかありえない…)







んもう、なにがなんのパンか追い付かないこの刹那さ、いや、切なさ!

エメンタールとアンチョビをサンドしたカスクルートを

自宅で食べながらふと思った


一個ずつシェフの前で「これがすごい! なんなのこれ!」と

大騒ぎしながら食べたいと、つくづく思う。

かつてみたいに、ひとつひとつのパンが生まれたストーリーを。

こんな夕方の閉店ぎりぎりに、慌ただしくではなく

ゆっくり嬉々ながら、いや、聞きながら…。






ホテルは淀屋橋すぐにて。

お互い部屋でパンラッピングをダッシュで済ませ、

汗でぐちゃぐちゃな服を着替え、シャワーを済ませ、

隣のビル、odonaにあるリストランテで待ち合わせ。

(ちなみに、odonaはadパンデュースのあるビルである)





今夜は、いつものパン友2人と、私たち2人の淑女4人でイタリアン!

「もうおなか一杯だろうと思って」と気づかってくれ

セレクトしてくれたのは、ポンテヴェッキオのバール版。

アラカルトでもコースでも対応してくれる。


照度がぐっと抑えられた、都会の大人の社交場

ああ、着替えて来てよかったよね(笑)

粉まみれ汗まみれのままではとてもじゃないが座持ち悪い(笑)






お酒のおともに、まずはつまみやすいものから。


「ラルドに漬けて とてもやわらかくなったミラノサラミのディップ」

こちら、うれしい500円!


他にもいくつか酒の友系をオーダーしたが、

おひとりひと皿的なものよりも、こうして取り分けやすいおつまみは本当にありがたい。

ラスクが添えてあり、濃厚な肉の旨味と塩気がビールを進ませる。

(なんせあまりにかわいらしいグラスにつき…;)






圧巻だったのは季節野菜のグリルの盛り合わせ。

どれもきちんと素材に合わせて仕事がなされており、

美味しさが最大限に引き出されていた。塩にしてもオリーブオイルにしても。

ヤングコーンは「ヒゲ」が一番美味しいのだよ、ということも

このときはじめて知るのであった!






散々粉ものにまみれてきたのだからパスタはどうかな…と思っていたが、

あまりに美味しかったのでついつい食べ過ぎた。

4人で2皿は少ないとすら思えた!


「タリアテッレ ポルチーニ茸のトマトバターソース」

ポルチーニ茸、本当にたまらないなぁ…香りが溢れる!

こってりめのバターソースも、思いどころか後をひく。


「淡路産鱧のメッツェリングイネ ウスイエンドウ豆のパウダーとカラスミ風味」

カラスミの酒好き味覚を刺激するなんともいえないクセがパスタに絡む。

これもものすごかったなあ…優劣なんて決められない。






「甘いものがないと締められない」

という関西組がオーダーしたデザートは2品。

「チェリーたっぷりの熱々タルトにちょっぴりヨーグルト風味の

マスカルポーネジェラートを添えて」

「小玉スイカとグラニテ サンブーカとジンの香り」


器をみているだけでも面白い。

面白い器と盛り方というのは、画像を撮るのが難しいのがつきものだ(笑)



今回もまたまたおつきあいありがとう。

前に連れていってくれたお寿司屋もほんとナイスだったし

セレクト力は本当にさすがです

コナモノ好きの心理もちゃんと理解してのセレクトだからね(笑)






彼女らと別れた後、私たち2人はすぐ横のホテルに戻る気にはなれず、

オープンテラスで夜風に辺りながらビールをもう一杯だけ。

ぐるっと周辺を探し、ようやく探し当てたのは皮肉にも同じodonaにある

1階のレストランだった…。ビール300円☆

おつまみひとつ頼んでも、二人で1000円でおつりが来た(笑)。




どたばたでスタートした初日。

イレギュラーの連続だったけれど、美味しいものにはそういうものを

すべてチャラにしてくれる魔力があるんだろうな


さて、明日は岸辺レガシィの旅へ?!



vol.2に続く〜

2010.7.17〜7.19


 

124-1.レギュラー? イレギュラー! 2010関西夏の陣【vol.1】