115.静かなる帯広、こてこてなる札幌小樽。〜5月GW帰省〜
115.静かなる帯広、こてこてなる札幌小樽。〜5月GW帰省〜
今年の5月の大型連休は、連休明けの週末に実家の札幌に帰る予定だった。
前半の5連休は特に予定がなかったので、
久々にパン旅に出ようと計画を立てていたところだったのだが…
母方の実家の帯広に帰ることになった。
祖父が倒れ入院したために、その世話と祖母の介護を母がになうことになった。
私はその手伝いをしに行くことになったのだ。
そういうわけで、前半4日間は帯広、後半4日間は札幌で。
前半はとにかく家のことを手伝うことに専念し、
後半の札幌では少しだけ羽根をのばして遊ぶ。
危篤との連絡を受けた時は覚悟を決めた。
11月の帰省時に、思い残すことなく一緒に時間を過ごせた。
すぐにでも駆け付けたかったけれど、11月に過ごした時間に悔いはなかった。
涙ながら「何かあったら行く」ことを決めた…。
ところが、幸いにも一命を取り留め、
後遺症は残るも回復に向かっているそう!
最悪の場合を考えて、4月に予定していた関西行きも取り止めたものの、
今回の大型連休は、家族の側にいようと決めた。
長年祖母を介護していた祖父は「俺はぽっくり逝きたい」といつも言っていただけに、
祖母と同じようになるなんて現実はなんて皮肉、過酷なんだろう。
1日三回、病院へ見舞いにいきずっと祖父の手を握り、
もごもごわずかにしゃべる言葉を半分も聞き取れないながらも必死に聞き取る。
(食べ物の話ばかりなのが笑えるが、もう二度とじいちゃんは口からものを食べられないかも知れない…)
夕方には祖父が大事に植えていたイチゴ畑に大量に生えた雑草を刈り取る。
無農薬イチゴの苗のまわりには憎たらしいくらいに
はこべやらタンポポやら雑草がうじゃうじゃ。
イチゴちゃんの栄養をごっそり横取りする憎い輩。
それらを何時間もかけて軍手をして刈り取る。
実に楽しい作業でありながらも、祖父が元気だったころを思うと涙がでて止まらない。
家では祖父が秋に植えたチューリップが見事に咲いている。
それを病室に持っていき飾る。
まさか病室で眺めることになるなんて、じいちゃん思いもしなかっただろうな…
チューリップを見るたびに、じいちゃんのことを思うだろう。
この先、ずっと…。
そういうわけで、バタバタしていた帯広滞在であるが
せっかくの食事の時間はそれなりに確保していた。
前回の11月帰省のときに訪れてリピート必至だったレストラン・ロランジュへ。
前回と同じ、1800円の超お手頃コースを…。
アミューズは、にんじんのムースから。これも前回と同じ♪
アントレは、サーモンと野菜のカネロニ仕立て。
ソースは長芋のソースというところがこの店らしい!
キノコと菜の花のリゾット。
前回は確かスープだったっけ。
このリゾットがものすごーくいいお出汁が出ていて絶品!!
メインは鯛のポワレ、オマール海老のソース。
やはり、お魚の下には何種類ものお野菜が下敷きになっているのだ。
前回は塩キャラメルアイスにしたが、
今回はフルーツパルフェにしてみた。
おわ! こんなたっぷりのソフトクリームとは…。
このお店は、カフェも併設しており、ソフトクリームだけのテイクアウトもOKなのだ。
満足、満足のランチタイムだった。
さて、またじいちゃんの病室に戻ることとしよう…。
*
じいちゃんの車は、前回私も運転していたが、
なんと保険は本人しか適用ではなかったらしい。あっぶなーーい。
母と叔父らが、自分達も運転できるように適用範囲を変えたのだが、
それが「35歳以上」だったので私は運転できない!(あ、年齢ばれた?)
おかげでパン屋にも行けなかったし、札幌まで帰るのに
母の運転を代わってあげられることもできなかったけれど
その分、近所の温泉が実は「徒歩」でいけることもわかったし(徒歩20分)
毎晩、近隣にある温泉にハシゴすることができた。
自分の時間はそんなになかったものの、なんだかいい時間だった…。
そうそう、温泉から帰る夜道はまっくらで決して安全とは言えない道だったが
途中、変な鳴き声を耳にした。
…こうもり?(まさか!)
母と二人で、評判の回転寿司にいって腹一杯食べたり、
いきつけのラーメン屋にももちろん行ったり。
そしてもちろん、ここは欠かせない!
帯広の味、である。インデアンのカレーを食べなきゃ、やっぱり泣いちゃう!
じいちゃんの病床で、母と「インデアンのカレーのトッピング」の話をしていた。
私「トッピングはやっぱり海老でしょ。
でもエビカレーじゃなくて、デフォルトのインデアンカレーにエビをトッピングするの」
母「あら、お母さんは最近トッピングはカツが好きだわー」
その食いしん坊母娘の会話を耳にしたのか、
目も開いていないじいちゃんがもごもご言葉を発する。
モールス信号を解読するかのように、よくよく耳を傾けると…。
「インデアンのトッピング……うまいな…」
じいちゃん、さすが!!!(泣)
思わず病室で爆笑した私たちだった。
*
帯広から車で約4時間、札幌へと向かう。
遠くの山はまだ白く雪をかぶっているのが美しい。
途中、夕張で「石炭らーめん」なるものを食べた。
…黒いのは海苔とごまと焦がしニンニク(笑)
*
昼すぎに無事、父がひとり留守番する我が町、札幌に到着〜。
「そういえば、パンは何か買わなくていいの?」
その言葉にハッとする。
明日、一日車を借りてパン屋めぐりをしようと思っていたが、
明日の朝食べるパンが欲しい!
札幌市内で車…といったら、すぐに思い付くのはマデュースさんなのだが、
悲しいことについ先日閉店してしまった。
ああ、なんかぽっかり穴が開いてしまったような…
そこで急遽、立ち寄ってもらったのは…
手稲から移転後、一度もまだ足を運んでいなかった、ココペライさん!
このお店のパンは本当に美味しくて大ファンだった。
その店がまさかうちの近く(といっても徒歩じゃきつい)に移転してきたというのに
定休日やらなんやら重なってまだ未訪だったのだ。
小さな店構えは、移転前と大きく変わらない。
住宅街だがすぐ側には緑いっぱいの公園があって気持ちがいいロケーションだ。
あれこれパンを買ったが、
鳥肌が立ったのはやはり…クロワッサンだった!
北海道のクロワッサン、といえば第一は小樽の海のパン屋だが、
いや…ここのクロワッサンは、札幌一番だろう。絶対。
小さめのフォルムだが(というか海のパン屋のがでかすぎる?)
カリカリむっちりな食感、とろけるほどに甘いバターの香り!!
次の日に食べた海のパン屋のものよりも、実は今回一番鳥肌ものだったのだ。
翌朝食べた食パン(私はプルマンタイプが好きだが、母好みの山型を選んだ)も絶品!
わーん、近くに越して来てくれてありがたい…。
*
翌朝!
今日は一日、家の車を借りてひとりパンドライブ。
といっても、目的はたったの2軒。
一軒目は…何度も計画を立てたのに臨時休業やら正月やらで
機会が流れつつあった、あの手稲のベーグル屋さん!
いただきもので食べたことはあったけれど、どうもコンディションが悪かったので
絶対自分で買わなきゃ意味がないなーと思っていたのである。
予約は入れていない。
予約以外の店売りのベーグルは一日100個程度であり、
開店1時間程度で売り切れてしまうそうだ。
(私がいった時は、私の後ろに5人くらい開店待ちをしていた)
だから、開店の30分前には店の前にて待機。
店からはぷぅんとチョコレートの焼けるようなイイ匂いがする〜!
12種類くらいベーグルがあった。
少数買いの私でもここはやっぱり…すみません、10個ください★
・プレーン
・キャラモンド
・豆乳黒豆
・黒胡椒とチーズ
・ブルーベリー
・黒ゴマ
・くるみとチョコ
・カフェチョコ
・いちごヨーグルト(季節もの)
・もうひとつ季節もの(失念!)
まだぬくいベイグルを、車の横ですぐにがっつく。
黒胡椒とチーズ!
ぐはーー。生地がぼむぼむ弾むっ!
うねる生地の中にたっぷりのチーズ、そして胡椒。
味がかなりメリハリ効いていて美味ッ!
そして一番悶絶ものだったのは、
季節限定のいちごヨーグルトだった。
うわーんうわーん。ほんっとに美味しいー。
いちごのツブツブと、わずかに酸味のあるヨーグルトがまろやかさも加味して
おいしいー。ぼむぼむ、むっちーん。
噂通りの、難易度高くも美味っぷりはあっぱれな
ベイグルズ、だったのだった。
*
そのまま車は小樽へ。
慣れた道のりを車は走る。
一応、事前に開店確認はしておいた。
予約しなくても昼すぎなら2度目の焼き上がりなので
十分そろっているとのこと。
いやー、何度も痛い目に遭っているので(笑)
その言葉を信じながらも、不安に思いつつ(←これを半信半疑、と呼ぶ)
着いたー!
抜けるような青さ。
東京ではこのGW中は雨模様だったというのに、
北海道はずーっと半そで+日焼け止めの夏日和!
やっぱり、この店は青い空と青い海が似合う。
*前回来訪は、08年5月*
直前に、中学の同級生(同窓会で再会した友達、なんと現在パン好きさんでだという!(笑))
のたれこみによると、定休日が日曜、月曜になったらしい。
これから行く予定のある人、要注意ーー。
この場所にあっても、たとえ平日であっても、
人はここのパンを求めに訪ねてくる。ひっきりなしに車が停まる。
そう、そこにパンがある限り…。
ああ…。
1年ぶりの再会。
このクロワッサンを食べ、海を眺め、空をあおぎ、
そして手のひらの上で最高の被写体に(笑)
いつものように、とにかくでかい。
でかいのに、どうしても途中で食べるのをやめることはできない。
じゃりじゃり…と、ヒキが少ないその薄い「バターの板」を
ひと思いに口に含み、砕くかのように嚼み崩す。
(私にとって)初めましてなパンもいくつかあった。
これはチーズのロデヴ。
数ある中で、一番「フォーク」がきれいに出ているものを選んだ(笑)。
丸いパンをつなげた「オリーヴのパン」は、1個ずつから買える。
雑穀が混じっているのか、少し雑味があり、
イイ意味で「少しひねくれた」味わいがあるのが面白い。
もちろん、絶対必ず買う「フルーツのロデヴ」は、
母の分も合わせて2個購入。
そういや母はクロワッサン好きなのでストック用にいくつも買った。
だからだろう、一気に会計は3千円越え(笑)。
(この店にくるときは、お財布の中身を要確認しないとキケン★)
クロワッサンを全部食べ切ったあとでもやっぱりパンオショコラ♪
普段、こんな暴挙はしないよ、クロワッサン系を2個完食しちゃうのは。
そうさせる店もそうそうないんだから…
暦をみると、どうやら8月の帰省時にはここには立ち寄る時間がなさそう。
だから、この限られた今。
5月の海のパン屋さんをこころゆくまで味わいつくした。
舌で…目で…肌で…。
ちなみに余談だが、帰宅後車をおいて、徒歩で家の近所を散歩。
地元・円山公園は花見客がジンギスカンをしていた。
今年は暖かく、桜はもう散ってしまったようだがチューリップは咲き誇る。じいちゃん…。
笑ってしまうのは、昔「動物のお医者さん」という漫画に出て来たシーンがそのままあること。
このエリアは夕方には空が真っ黒になるほどにカラスが多いのだが、
そのカラスがジンギスカンの客の「肉」を常に狙っていること(笑)。
どのグループにも、少し離れたところからカラスが3羽ほど狙っているのだ(笑)。
昔、スイミングスクールに通っていたゆうちょの跡地にできた
円山クラスというショッピングセンターも覗いて来た。
洞爺の某ホテルのあのパン屋の支店が入る、と聞いたときには驚いたものだが。
パンを見れば確かにそのまんま。なのにどこにもKイザーの名前はないんだよね(笑)。
それと、円山公園駅前がリニューアルして、ドンクもできていた。
(というか、私が小学校の頃は近くにドンクあったのだ)
円山パン屋激選区、ますます激化の模様…(笑)
*
札幌最後の3日間は、東京から客人が来る。
大昔に一度北海道に来たことがあるらしいが、札幌はほとんど初、とのこと。
そりゃーあちこち観光しましょう! んまいもん食べましょう!
しかし、札幌観光といっても…。はてさて。
どこへ案内すればよいやら?
とりあえず、千歳空港まで迎えに行くことにした。
千歳空港までひとりで車を運転するのは初めてのことだ。
幸い睡魔に襲われることもなく。(ここ重要!(笑))
もちろん、私が車で千歳に行くのはそれなりの下心があり。
それはもちろん…
好きならばパン。
いや、隙あらばパン!!!
昨年の5月GW帰省の際に出会った、あのパン屋さんだ。
ここのクリームパンを前回食べた時に、
その超・ストライクっぷりにちいさなめもめいっぱいまんまるくなったのだが
やっぱりここのクリーム、大好きだわーー。
ハイジの白パン的はかなさの生地に、つぶつぶのクリーム。
そう、つぶつぶ。どこか、アーモンドクリームに近い、つぶつぶ感。
(パン好きならきっと想像できるよね…)
はぁん…! 美味しいでつーー。
これは自宅で食べたもの。
かぼちゃのパイと、トマトとチーズのパン。
かぼちゃのパイと同じ形状で、ショコラオランジュなるパイもあったが、
これ、めちゃくちゃ美味しいーー。
焼きチョコの中にナッツも仕込まれ、しかもオレンジの香りも確かに香る。
空港で客人をピックアップ後、車の中で腹ぺこの客人に
厚切りベーコンのパンを食べてもらったが、
胡椒が強烈に効いてうっまーーいのなんの!
どことなく、「マックナゲットについてくるバーベキューソース」のような風味が。
…といっても想像しにくいかしら(笑)。
*
千歳から高速を走り(ただし今日は平日。1000円じゃないのーー)
一気に小樽まで辿り着く。
二日連続の小樽です(笑)。
「札幌で何したい? どこみたい?」
その問いかけに、客人は「海鮮丼が食べたい」と。
海鮮丼といえば、思い付いたのは小樽だった。
というか、私はそもそも札幌で海鮮丼なるものを食べたことがない。
だって、地元の人間は普段から海鮮食べてるもの、
あえて海鮮丼なんて食べませんからどこが旨いかなんて、知らないの(笑)
というわけで、こてこてな札幌&小樽観光の3日間が始まったのだ。
わーん。いかにも小樽ー(笑)。
小樽をゆっくり観光することって実はあまりないかも。
あ、海のパン屋の開店を待って時間潰しにうろうろしたことはあるかも(笑)。
北一ガラスの付近に集まるお土産屋などを眺めながら、
一軒の海鮮丼のお店におちつく。
なんでも、なにかの投票で「また食べたいもの」の1位に選ばれたとか。
ひととおりの具が入って、看板メニューポセイ丼は2100円!!!
すごい豪華。確かにこういうのは内地では食べられないよな…
(注:道産子は、本州のことを内地と呼ぶ。…私たち世代はあまり使わない言葉かも?)
途中、通りかかった鉄道跡地。
不思議な感覚、周りの世界と隔絶されたような空間だった。
レールの上に立ち、気分はスタンドバイミー…。
*
こてこて小樽観光のあとは、高速で札幌に戻る。
一度うちに車をおいてから、今度は札幌プチ観光♪
ザッツこてこて、まずは時計台(笑)。
大通公園とテレビ塔を眺めながら…
夜はもちろん、すすきの!
中学の同級生に教えてもらった、評判の炉ばた焼きの店へ。
実はお恥ずかしながら…私…
炉ばた焼デビューなんですが…。
すすきの中心部に位置する、古い店構え。
ここが、その評判の炉ばた焼きの店。
予約ができないので念のため電話をしていったら、
タイミングよくカウンターが2席空いているという。
うっわぁ…!
ほんっとうにここは雰囲気が抜群だ。
ぐっと照度は低く、カウンターで煌々と燃え上がる炉を囲み、
時折舞う炭を眺める。おっかさんたちが次々と焼き上げていく。
お品書きには値段が書いていなかったので
相当高い店のようにも思えたが、会計するとそうでもなかった。
いや、むしろ満足度ははかりしれなかったのだ。
2人で食べるには多すぎるほどのイカ。
焼きナスも絶品だったし、納豆を包んだ揚げも香ばしい。
そして、北海道なら絶対に食べなくてはならないものの一つ、
(というか、道民にはあまりに日常的な魚。我が家は今朝朝食でも食べた(笑))
それがホッケの開き。
ここのホッケは…居酒屋で食べるホッケが「なんちゃって」に思えるほどに
まさに別格だったのだ。とにかく甘くて甘くて!
ほっぺたが何度落ちてもたりないほどに!!!
いやーー、ほんとにここのホッケは美味し過ぎるーー!
私、ほんとに道産子なのだろうか? こんな美味しいホッケ、初めて!
大満足のまま、本日最後に案内したのはJRタワーの展望室。
札幌では比較的新しい観光スポットだ。
本当は藻岩山まで連れていきたかったが、
あそこに行くにはそれ相応の準備と時間が必要なわけで。
小樽との掛け持ちは難しい…と判断した。
いやーしかしここで十分だわ!
満月と懐かしい夜景と…
熱いコーヒーを飲みながら、酔いを覚ましていった。
*
そして2日目。
客人のリクエストで向かったのは、スープカレーの店。
ここは老舗の部類に入る店で、東急ハンズのそばにある、地下にある店。
私の高校生時代はまだスープカレーなんて存在しない食べ物だったので
私にとっても「観光気分」で食べられるお得な食べ物。
会社の後輩チャン(札幌出身)に聞くと、
スープカレーは「ルー系」と「トマト系」に分類されるらしいが、
(じゃあ、よくある薬膳っぽい風味のはどれにあたるの?)
ここは通常のカレーをしゃばしゃばにしたような「ルー系」のようだ。
スパイスの香りが強く、野菜もごつごつごろごろ、
スープカレーのお手本のような!
ちなみに画像は、日替わりの牡蠣カレー。
とにかく美味しかった…。
その夜のこと。
家族で久々にサッポロビール園にいった。
その夜のことは、私には忘れがたいほどに良い夜だった。暖かい夜だった。幸せな夜だった。
あんなに上機嫌に酔っぱらった父の横顔をタクシーの中で見た時に、
なんか…本当に胸がいっぱいになった。熱いものがぐぐっとこみあげた。
いつぶりだろうか、と…。
それは我が家にとって、思い出せないほど昔のことだったかもしれない…。
いろんな意味で「感謝」を噛みしめた夜だったのだ。
*
3日目、最終日。
最後の日は、これまたこてこて札幌…というか、
こてこて円山な一日。
北海道に帰って来てテレビを見ていると、
どうやら近所の円山動物園でホッキョクグマの双子の赤ちゃんが生まれたという
ニュースを何度も何度も見た。わーん、見に行きたいー!
というわけで、突発的に円山動物園☆
地元ながら、小学校以来かもしれない…。
わーい。ゴマちゃんー。
わーい。レッサーパンダちゃーん。
…ていうか、どの動物もすやすやタイムのようで、
目玉な動物たちはことごとくお昼寝中だった☆
人だかりの先のお目当ては!
やっぱりホッキョクグマのふたごの赤ちゃんズ!!!
(残念、3ショットはこれしか撮れなかった。。。)
ここでしか見られないっ。
がんばれ円山動物園っ。旭山に負けるなっ(笑)
(地元民としては、やはりそう思えてならない…(笑))
いつも一緒のふたごチャン。
おにいたん、まってー。
わーーん、かわいい。。。
これを癒しと呼ばずになんと呼ぶ?!
ありがとう、ホッキョクグマの親子たち。
円山動物園を背負ってがんばってね!(笑)
入園券に、観覧車のタダ券がついてきた。
入園料、たしか600円程度だったというのに太っ腹な(笑)。
この観覧車、もちろん、小学校のころから馴染みのものだが、
乗るのは初めてかもしれない! 一周5分という激プチ観覧車だが(笑)
楽しい動物園のあとは、予定に入れていなかったのだがこれも突発的に。
我が家の御用達のお寿司屋さんといえば…
ここでしょう! ここでこてこて札幌観光をしめましょう!
ランチタイムは値段に幅があるので、手軽に楽しめる。
1800円程度の握りでも、もうもう悶絶ものの美味しさ!
やっぱりここのお寿司は別格ですわーー。
カウンターで写真撮るのははばかられたのだが、一枚だけ撮らせて頂く。
イカの上にはウニがコバンザメ☆
わーーーん。美味し過ぎっ。道産子ばんざい!!!
*
8日間もの長い間、帯広と札幌で過ごした。
我が家を取り巻く環境は、今、決して良いものはなく、
生きてくれていることのありがたさ、
生きのびることの切なさ、痛みが交錯する。
遠くない将来、私たち自身にも直面する大きな問題…
そんな中でも確かに吹きはじめた風は、
穏やかに、暖かく、力強い。
改めて、この家では私は大事な大事な娘であり…
そのことを本当に実感できた5月の帰省だった。
隙あらば「パン」だ「旨いもの」だなんだと飛び出して
まったくもって使い物にならない娘ではあるけれど…
どうかせめて私のことで迷惑をかけないように、
私は私で自分の道を歩いていけるよう…
6月、あのいちご畑に赤い実がなるころ。
どうか、わがふるさとにもっといい風が吹いていますように。
2009.5.3〜5.10