4.ブルーベリーのパン




例えばクレープ屋さんに行くとする。
チョコレート、バナナ、カスタード、ストロベリー…。
いろんなフレーバーにあれこれ目移りする中
私はたぶん迷いなくこう答えるだろう。
「ブルーベリー」と。

ヨーグルトを選ぶとき、ケーキを選ぶとき、パンを選ぶとき。
そんなとき、自分がブルーベリーが大好きだということを
ふと再確認させられてしまうのだ。


ジャムやジュースが練り込まれたものよりも
つぶつぶ果実を楽しめるものが好き。

ついブルーベリーを探してしまうようなすかすかなものよりは
生地の方がおまけになってしまうほどたっぷりの方が好き。

甘ったるい砂糖入りの生地よりも
ブルーベリーの甘みにのめり込めるくらいシンプルな生地の方が好き。


初めて食べたブルーベリーパンは白いフランスパン。
真っ白い生地に埋め込まれた果実の周りには
インクのように青く染まっていた。
まるで万年筆のシミのような鮮やかさには少し驚かされたけれど
生地となじんだブルーベリーの美味しさにはもっと驚かされた。
ブルーベリーが入っているだけで
こんなにもパンが美味しく活かされることに驚いた。
パンと手を組んだときのブルーベリーのチカラを初めて知った。

大好きなレーズンと比べるなんて罪だけど
ブルーベリーはレーズンにはないフレッシュ感がある。
パン屋さんではあまりお目にかかれないフルーツだからこそ
出会えたときは持ち帰らずにはいられない。

ブルーベリーは目にもいい?
そうかもしれない。
それは美味しさに目がきらきらしてしまうからではないかしら?








お気に入りブルーベリーのパンたち

* こちらの更新は2005年で終了しております *


VIRON@渋谷

画像のもの。セーグル・ミルティーユ。

たまたまカットしたらこんなかわいらしい姿になったのでつい掲載。

ここのセイグル生地は非常に味が濃いため

他のブルーベリーパンに比べると生地がやはり主役かも。チュンチュン。


メゾンカイザー@白金高輪

本当は画像に載せるハズだった私のイチオシ、セーグルブルーベリー。

小さなボディにこんなに入れちゃっていいのとびっくりするほどの

大粒のブルーベリーがごろごろ。つなぎ状態のライ麦生地も◎。

フレッシュさもコストパフォーマンスもピカイチ。

ブルーベリーが食べたくなったらとりあえず買いに走る。


ユーハイム@東京丸ビル

ピューリーというリュスティックのようながちこちに

ハードな生地に、大粒ブルーベリーとクランベリーがこぼれんばかり。

果実がゼリーのようにむちゅむちゅしているのが一層フレッシュ感を高める。

生地の美味しさは説明の余地はない。値段以上の価値はある。


墨繪@新宿

私が初めて食べたハード系ブルーベリーパン。

ごくシンプルな生地だからこそブルーベリーが活きている。

劣化の早い生地なので、買ったら即平らげるべし。


zopf@松戸

こちらには他にもブルーベリーマロンがあるけれど

個人的には、クランベリーと一緒に入った「ベリーベリー」をプッシュ。

フルーツの美味しさがシンプルな生地にトルネードされている。


*追加*

Zではフルーツ系のパンは絶対押さえるべきだが、最近一番ハマっているのが

パン・オ・フリュイ。流木形生地にくるみとクランベリーとブルーベリー。


ブノワトン@伊勢原

ミルティーユ・ミニョン。

みしみしとハードな生地にみちみち詰まっているブルーベリー。

これも生地がごくシンプルなためにブルーベリーに没頭できる。


ムーラン・ド・ギャレット@札幌

松の実とブルーベリーのライ麦パン。

ブルーベリーよりは松の実のクセが圧倒しているものの、

単なる松の実パンじゃ色気ないのでブルーベリーが内助の功ということで(笑)。


<番外>ユイズィーヌラビラント@白金高輪

これはブルーベリーのデニッシュなので番外ということで。

まるで宝石かキャビアか? てなくらいにキラキラのつぶつぶがてんこ盛り。

下に敷いているクリームチーズと溶け合って絶品!!