9.カノムパンでタイランチ@三浦郡葉山町




1月某日、雪が舞い散る葉山町。

山の木々にはうっすらと雪が降り積もっている。

夏が似合う(と私の勝手なイメージだが)葉山の町では

なんか特別な日にきてしまったなぁという感じだ。


「大雪」だと散々天気予報に驚かされ、

私も相方Tさんも「帰りの電車は動くんだろうか?」と危惧。


下の写真を撮っているも、実は小雪が舞っていた。

意外な取り合わせのような気がしたが写っていない(笑)。




年明けすぐに絶対また行こうと決めていた。

秋に初めて来店した時、本当なら焼き立てホヤホヤ状態でいただきたかったが、

予約したパンを引き取るだけに終わってしまったからだ。

絶対に次回は焼き立ての…そう、「窯からゴロゴロ」状態で食べる! と。


その焼き立ての美味しさは、現地案内してくれたipiさんからよく聞いていた。

こちらのパンを卸しているディーン&デルーカで

買ったパンだって十分すぎるほど美味しいのに、

あれ以上に美味しいだなんて、いったいどういうこと?!


 


雪の日だからか、客は我々のみ。

パンもしっかり揃っている。

普段の休日なんて、焼いた横から売れてしまうそうなので、

こういう「パン屋さん」らしい光景(?)は珍しいらしい。

取り置きはもちろんしていたけれど

こうも揃っていると、全部買い占めたくなる…!!


次から次へと焼き立てが…!!


 


私がもうひとつここへ来た目的、ランチをいただきたかった。

パンのお取り置き連絡と同時にランチについて聞いてみると、

「タイ料理もできますよ」とのことだった。


 


焼き立てパンの興奮をひとまず押さえこみ(押さえても溢れてくるが!)

とりあえず白湯を飲みながら席に落ち着く。

相方のTさんは先月タイにいってきたばかり。

お店の方と始終タイ話で盛り上がっていた。




料理を待つ間…。

やっぱり焼き立てパンを目の前に食べないわけがない!

(食べなきゃ来た意味ないし(笑))




こちらのお店のパンの中でも特に大好きなイチジクと胡桃…!!

「ユ、ユゲが出てる出てる〜!」とバカ丸出しで興奮。

ザクっとした厚いクラスト、ふわふわむっちむちのクラム、

そしてとにかく甘〜いイチジク!!

勿体ないほどにイチジクと胡桃が皿にこぼれ落ちている。

これをていねいに拾い集めてまた口にして…。



 

まだまだ食べるぅ〜。

ほかほかのオリーブ。

もっとガッツンとくるかと思ったら意外とさっぱりしていてくどくない。

オリーブによって、より生地の旨味が際立つという感じだ。

むちゅむちゅ噛み締めると甘味と塩気がなんとも言えない旨味に変わっていく。




冬瓜のスープ。

お皿の柄が浮いて、華やか♪




登場、ガピごはん♪

小海老ペーストのまぜごはん。




大好きなパクチーをちぎり、豪快にまぜまぜ。

(終日何を食べても指についた臭いのせいでパクチー味(笑))

私は青とうがらしを何杯も投入してしまったのでちょっーっと涙目(笑)。



食事は終えたが、予約したパンが焼き上がるまでしばらく待っていた。


お料理をいただきながら、

パンの焼き上がりを待ちながら、

なんか不思議な気持ちになる。

まるで友人宅でお昼ごはんをごちそうになっているような気分だ。


メニューはただ一品(「おまかせ」に近い感覚)。

「台所」から料理が出てくるのを待ちわび、

みな同じものを、同じ人が作ったものをほうばる。

不思議と「隣人的」な親しみを感じてしまう力がある。

それこそ、お代を払うのに違和感を感じるほどに(笑)。


ちょくちょく来られるところではないから、

食べたくなったらD&Dでここのパンをいただこう。

焼き立ての感動を、舌の上に蘇らせながら味わおう。

そしてもう少し暖かくなったら…また「窯ゴロ」を味わいに来たい。


たくさんのパンに会えた「雪の日」マジックに感謝!!



***





お持ち帰りパン


メランジェの断面図をご覧あれ!


 


クランベリー、カレンツ、ナッツなど、いろんなフルーツがぎっしり!!

クランベリーの甘酸っぱさ、胡桃のほろ苦いコク、

ひとくち含むたびに印象ががらり変わるカメレオンのようなパン。

色がつかない程度にトーストしてうっすらバターを塗るのがたまらない。



***



…ところで…


これがなんであるのかお分かりの方、ぜひご一報いただきたく!!




虫?

木の芽?