7.2003年ラストパーティー@Ruheplaz Zopf




2003年最後のパンイベントはやっぱりZopf。

今年さんざんお世話になったRさんの誕生日パーティーの話が浮上した時、

クリスマスも忘年会も兼ねてしまおう、ということでTさんが幹事を引き受けた。

私もいちおうダブル幹事、という形だったが、

これほどまでに「形」だけだった幹事も稀だろう。私はなんにも働いていない(笑)。


しかし、こちらのお店には絶対の信頼をおいている私たち、

とりあえず予算を決めておけばなんとかなるだろう的な楽観主義でおまかせしてしまった。



ほぼ同じようなメンバーで10月にZopfの新しいカフェ"Ruheplaz Zopf"のプレオープンにおじゃました。

照明がぐっと落とされ、昼間なのにお酒でも傾けたくなるようなムーディーな雰囲気。

時を忘れる空間…時間も、時代も、国籍すらも忘れてしまうような空間。

随所にこだわりを感じさせる内装、調度品、グッズたち。

大好きなヨーグルトライを始めとする、幾種類ものパンの食べ放題。

どれを食べても感激とほめ言葉と嗚咽しかもらせないような料理たち。

ちょうどハロウィンの時期だったのでかぼちゃものの料理もあった記憶が

ホットワインから始まり、豚バラのお料理、スープ、デリ、

すべてにおいて「これまで食べてきたもので一番!」と思わされた。

「パンの楽しみ方」を改めて提案してくれ、再発見、新発見をさせられた。

(恥ずかしながら写真も少なく記憶も曖昧になっている)




料理の写真はほとんど残っていなかった…とほほ。

10月のプレオープンにて。








11月のオープン後に来店するのは初。

一般のお客さんも普通通りに入っているので、あまり派手に騒げない(騒ぐな)。

時にわれわれが席を占拠していることを心苦しく思いながらも、

次から次へとお客さんが入ってくる様子を伺うのは不謹慎ながら嬉しい。

「今日はすみません、でも絶対あきらめずにまた来てねぇ」などと心の中で見送る(笑)。


 

今回のパーティーでは、予算のこともあって飲み物はすべて持ち込みさせていただいた。

ノンアルコール派が数名いるのでワインは2本くらいあれば十分かと思いきや、

みんなわんさか持ち寄ってくれてごらんの通りのチャンポン状態(笑)。

グラスを全て替えて持ってきてくれる細やかさにはひたすら恐縮。

私のような酒飲みには嬉しい限りだが…。

飲み物もすべて冷やしてくれたり、いたれりつくせり。

私が店側の立場ならめんどくさくてとてもじゃないがイヤだな(笑)。




まずはおきまりのパン盛り合わせ。

ヨーグルトライはたまたまこのときには入っていなかったが、

私は丸麦入りのコルンバイザーにはまり、手がとまらない。

もちろん、ヨーグルトライはこの後にちゃんと登場(笑)。

焼きたてベリーベリーやイチジクとナッツのパンなども次から次へと矢継ぎ早に…。


 


パンばかり食べているわけにはいかない。

こちらのお料理、採算度外視のサービスにはひれ伏すばかり。

メイン料理の前に出されるポテトサラダ、カブのクリーム煮(絶品! レシピを聞きたい!!)

ニンジンサラダ、ニシンのマリネ、チキンの出汁がたっぷり出たスープ…とどまるところを知らない。

パンが止まらない味付けのものばかり。

チキンのクリーム煮も一人一皿のボリューム。もう腹10分目?


 


もうとっくにキャパシティーは越えても、手加減してくれることはないのがこちらのお店。

デザートには焼きたてスコーンまで登場。

(私は早退したので食べられなかったがこの後シュトーレンや人気の黒豆クグロフも出たらしい!)

たっぷりの優しい甘さのマロンクリームと、砂糖がジョリジョリする濃厚ラムバターを添えて。

蜂蜜付けのナッツがこれまた美味しすぎて、まだパンを食べる手を止められない。

フレンチコースさながらにチーズの盛り合わせも登場する始末(画像なし)。


本当に「パンを食べさせる」ものたちばかり。

くるむ。のせる。つける。ぬぐう。交互に食べる。

「なぜ私には胃が4つないのだろうか?」と、この時ばかりは「牛」がうらやましくなる瞬間だ。

そうそう、10月に来たときも同じことを思った。

「胃」をちゃんと準備してこればよかった…(準備できるかっての?)。


 


京都からすてきなプレゼントも届いていたのだ。

ベーグル作りの名人、AポロちゃんからのXmasスペシャルプレゼント。

とてつもなくでかいベーグルが6つも送られてきた。

(ほかにも和菓子や豆腐(!)まで送られてきたらしい)

金平糖はPちゃんから。パン友の結束を痛感。




このベーグルは大きさが伝わるだろうか。

テンチョ曰く、「これだけでかいのにしわ一つないのはたいしたものだね!」と。

なるほど、ぴんっと張った表皮から、中のもちもち加減も伝わってくる。


 


さらに!

なんと私にもプレゼントを贈ってくれた。びっくりした。

あけてびっくり…。知る人ぞ知る、この車。

「これしかない! と思って!」というメッセージがついていた。

いかに感激したことか…。本当に嬉しい。ありがとう!!

ほかの2人宛への車とも並べてパチリ。

今度は東京からスペシャルを贈ってあげなきゃ!!


 





クリスマスパーティーということで、ビンゴゲームなどもやってみる。

本当はビンゴカードくらいは私が用意する! …なーんて豪語していたが、

年末の多忙さにかまけて主賓のRさんのご厚意に甘えて準備してもらってしまった…。

しかもビンゴを回させ、読み上げさせるのもRさんにやらせてしまう(笑)。

景品は人数分のzopfパン詰め合わせをお願いしておいた。

買った順番に好きな袋を取っていく…という形。

ここで一人あっという間にビンゴしてしまったのは主賓のRさん。

できすぎたシナリオだ(笑)。





Rさん用には特別にZopfさんに用意しておいていただいたものをプレゼント。

(ビンゴの意味がなかったりするのはご愛敬(笑))

テンチョから手渡された巨大なパン、それがRさん命名の「ヨーグルト”サプ”ライ」。


 


写真提供はRさん。詳細なレポートもつけてくれた。

通常のヨーグルトライの1/4が左端にあるが、比べるといかに大きなパンか、ということがわかる。

ヨーグルトライのつぶつぶバージョンだというこのスペシャルパン、

ゲットしたその日は、いつものヨーグルトライらしさが

穀物に押され気味で塩気も強くて…という状態だったらしい。

デカさがデカさだけに食べきることへのプレッシャーもあったらしい(わかるなー、それ)。


しかし、翌日の昼はもちっと感が生まれ、

さらにその夜にはさらにさらにもちっと感が生まれ、熟成されたかのような旨みがアップ!

「ヒキもUPし、気になっていた塩味がなくなって、

ヨーグルトライの旨みと雑穀類の風味がうまい具合に一体化して

−グルトライのモチっとした風味と食感と、プチッが見事に調和!」

(ここはRさんからのレポート引用)


なるほど、うまみが進行して、置けば置くほど旨くなるパンだったらしい。

さすがはヨーグルトライの派生子(?)。

私もヨーグルトライの常温でもたくましい生存力(?)には感動させられているので

ぜひともいつかこのつぶつぶヨーグルトライはいただいてみたい…。


制作者のテンチョはRさんの好みをよく把握しているが上に生まれたパンらしい。

こういうところがさっすがテンチョ! って思うわけで。

人を見て作るパン。人に合わせて作るパン。

だからこそZopfには万人に愛される様々なパンがあふれかえっているわけである。


パン仲間たちのおかげでこの店との距離がぐぐっと近くなった記念すべき2003年。

このすばらしい1年の締めくくりにふさわしいZopfでのひととき。

さて、次はなにを口実にR'Zopfでパーティーを開こうか?

それを考えるのが今は楽しい。