134.前橋パン屋トンボ帰りツアー



出産を3ヶ月後に控え、動ける今のうちにパン屋にいっておかねば!!

その強迫じみた切羽詰まった心境は経験者ならわかるだろうか。


せっかくの三連休なのに、相方さんが仕事で出張中。

さすがに、ひとりで1泊とかはまずいよな…と思いとどまり、

比較的近場(そう?!)の群馬にパン遠征することにした。

読者の方がよく、こちらのパン屋さんのことを垂れ込んでくれて、

興味津々だったのである。

ただパン屋のためだけに行くには若干弱いので、

中学からの友だちが住んでいるので会いに行くついでに。


それにしても7月…すでに暑い!!

そんな折に日本でも最高のホット地帯(笑)に

わざわざ飛び込みに行くというのだからキチガイじみている…が、

行きも帰りもグリーン車、友人宅の車での送迎ありと、

ほとんど屋外を歩かなかったのでご安心あれ(笑)


といいつつ、最初は自力で回ろうとバス路線を調べたりもしていたが

やっぱりそれは無謀であったことを反省する…。




高崎駅まで迎えに来てもらい、

最初に向かったのは

最近オープンしたばかりのTombo Bakeryさん。

なんでも、富ヶ谷ルヴァンで長年働いていた方の

独立店というから期待大!!






車社会であることの象徴であるほど、

めちゃくちゃローカルな場所にある。 周りは田んぼ。

いや、だてに何年もさすらいのパン旅人やってませんて。

そんなことはもう慣れっこですて(笑)





手作り風のログハウス。

ちょうど着いた時は、看板か何かを手作り中だったみたい。

量り売りのパンたちはそれほど高くなく

むしろ手頃にすら感じた。

焼き色や表情がとてもすてき!!





かなりあれこれ買い込んでしまった(笑)。


わざわざ東京から来た旨を話すと、

すでに例の読者さんが話していてくれたようで

「ああ、話は伺ってます!」と!

そう、富ヶ谷の方から来たんですけども(笑)

ほんと物好きですみません…。




このクッキーがとっっても美味しかったーー!

なんというか、きなこのような香ばしい風味で

この1枚でしっかりおなかにたまる!






記憶が確かならば

こちらがEARL GREY 517。

紅茶の香り…は記憶にないのだけど

プルーンが入っているパンでした☆





こちらは野菜のカンパーニュ。

とはいってもじゃがいものカンパーニュなので

見た目ではわからないかも。

しっとりもっちり感を出すのにじゃがいもが活躍している模様☆




これこれ! ものすごーく美味しかった

ダブルレーズンクリームチーズ。

レーズン入りの生地のクラストがしっかり香ばしく、

甘くてまろ〜いクリームチーズとの相性がちょっと奇蹟に近い。





後ろはチョコパン。

友達いわく、「チョコというか、味噌みたい」というくらいに

どこか濃厚な、八丁味噌みたいな風味。

なるほど、確かに! チョコからイメージする「甘さ」ではなく

マットな感じが味噌っぽい。


手前は黒糖くるみパン。

これもおいしかったなーー。

小さい食べきりタイプのパンがどれも美味しかった。



紹介してくださった方が言っていた、

あえて似ている店…といえばルヴァンかもしれないけれど

決してルヴァンそのものではない、ということ。

なるほど、分かる気がした!

そして、きっとこの土地で年月を重ねる中で

Tombo色を塗り重ねて行くんだろうなぁ。


トンボだけに、トンボ帰りするのが

なんかとても惜しかった

(これが言いたかった(笑))






さて、続いてはもうひとつのお目当てのパン屋さん。

こちらは比較的さきほどのお店よりも

もう少し街の中にある…けれど

やっぱり、車がないと厳しい群馬の現実(笑)。

私、ほんと最初は丸腰でどうするつもりだったんだろう(笑)





一見、本当に「パン小屋」。

いや、近づかないとパンを売っている小屋とは思えない。

結構歴史が長く、この土地で長くやっていて

地元での支持率がとても高い。

なのにとても小さな、狭い店舗。

その狭い空間に驚くほどのパンの種類。

きっと、地元の人は「ここに来て初めて食べた」ような

いろんなパンを作って売っている。


…あ…。

なんとなく、例えるならZっぽいなあと感じた。






あまりに種類が多いので、手始めにトレーに

いろんなジャンルのパンを載せてみるが

みるみるトレーが山盛りになっていく。やばい! 落ちそう(笑)。


手前から、

クリームパン(めちゃくちゃクリームたっぷり。ぽわぽてのタマゴ度の高さ、モロ好み!)

マカダミアナッツのロデブ(後述)

ベーコンエピ(こういう定番ものもほとんど網羅している守備範囲の広さ!)

ピーナッツのつけ合わせ(食パンにピーナッツバターをサンド。あ、あえて味噌パンには手を出さなかったな)

レーズン入りのドイツパン(名前失念…ドイツパンもかなり種類豊富だった!)

ロースハムのロデブサンド(サンドイッチもほんとどれも種類豊富で具がたっぷり、本当に悩んだー)

クロワッサン(デニッシュ系も種類豊富! ほんと、守備範囲広い!!)





わーん、まだ乗るかなぁ。

このベーコン&チーズ&ペッパーの

鉄板の組み合わせのパンも美味しかったー。

こういうのは、無条件に誰もが喜ぶ。誰もがハッピー。






ハード系では、この2点がとても美味しかった!

手前がクランベリーとクルミのリュスティック(名前失念)

まるでいちご飴のような甘さのクランベリーが絶品。

そして、マカダミアナッツのロデブも。

もうね、マカダミアのパンは100%信頼していいのです。

このナッツを使えば絶対美味しい、という経験則、

店主さんも絶対知っているはずなんだ(笑)。



がっつり買い込んだこちらのパンたち。

この炎天下、推定36度以上。

さてどこで食べたかというと?

パン好きならきっとピンと来るはず、

持ち込みしやすい、個室、でも光がささないから写真撮るには不向き(笑)。

つきあってくれた友達夫婦よ、ありがとう!







そういえば、フルーツ入りのスコーンもとっても美味しかったなぁ。



滞在時間はほんの2、3時間程度だったような気がする。

やっぱり以前の無理できるカラダではないので

大事をとって早めに帰ることにした。


新宿湘南ラインを使えば、高崎から新宿まで一本で帰れる。

帰りも優雅にグリーン車で。

グリーン車の特権(そうか?(笑))、パンナイフをおもむろに出し、

ラッピング作業をしたのは言うまでもない。


グリーン車で行って帰って、トンボ帰りの群馬ツアー。

近そうで遠い、遠そうで近い、

微妙な距離感の群馬には、美味しいパン屋さんが

まだまだあるというのに

後ろ髪を引かれる思いで電車は南下していくのだった。



2011.7.16