132.千葉成田銚子ラーメンパンツアー



ラーメン仲間から久々にラーメンツアーに声をかけてもらった。

過去にも何度かラーメンツアーに行っているが、

人数が多い方が食べられるラーメンの種類が増えるのと

車中で盛り上がる等、いろいろメリットが。


ただし、私は彼らほど胃袋はでかくなく普通の人間である(笑)

あまり戦力にならないのが申し訳なくなるくらい

彼ら(彼女ら)は、モンスター級の大食いさんなのである

(そのうちひとりはセミプロの大食い(笑))




今回の目的地は成田方面と銚子。

あまりパン屋のことは想定していなかったけれど、

1軒目のラーメン屋さんの開店前まで少し空いた時間、

1軒パン屋さんに寄ってくれることになり、

急遽選んだのが、こちら。

富里市のプチメゾンさん。

それまで全く知らなかったお店なのだが




あまりにもひっそりと住宅街にある、

たぶん近くに住んでいる人じゃないと

なかなか訪れないであろうロケーション。

いつごろからあるのだろうか、

少し古いというか、クラシックな雰囲気があるのだが

その理由は、店内に入って掲げられた写真を見てすぐにわかった。


Parisのグルニエアパンでの修行経験があるらしい…!

うわ。。。そんな経歴があるパン屋さんが

こんなにひっそりと






ハード系もソフト系も、

見た目からしてそのレベルの高さがすぐに伺える。

選んだパンたちはどれも本当に美味しくてびっくりした!!




ハード系が美味しいパン屋さんでは

マストバイなエピも、しびれるほど美味しかったし




それよりなにより私たちが感動したのは

クロワッサンだった…!!

本当に本当に本当に驚いた。

パリッと表面はカリカリで、

中はむっちりとのびやかで甘さもあり塩気も適度にあり。

口の中でぐんぐん広がる香味がはんぱなくて

嗚咽しかもらせなかった…!

こんなすごいクロワッサンを、パンを作れる職人さんが

…失礼ながら、意外な場所に…!


この思いがけない出会いに、しばし私は興奮しており、

この日のビッグウェーブを1軒目で味わってしまったのである。







というわけで、開店早々に入店したのは

今日1軒目のラーメン屋さん。

有名店のセカンドブランドだそうで

期待できるみたい♪





4人なので4種類違うのを頼んで恒例の回し食い(笑)

これがカウンターだとやりづらいが、たまたま座敷に

通されたのはラッキーだった。


4種類頼んだが、全部それぞれ個性が明確に違って

めっちゃ美味しいーーー!

どれもこれも美味しくて、「濃厚」。

がっつり濃いラーメン食べたいぜ! てなときにサイコー。

煮干出汁のものは強烈にニボニボしているし、

麺もそれぞれに変えているみたい。


これは濃厚中華そば。

すんごい濃厚な動物系! にぼにぼっ!!


画像にはないが、つけ麺も非常に濃くて美味しかったし、

記憶あいまいだが、中華そば(濃厚よりもあっさりめ)も。




私が一番好きだったのは、まさに二郎っぽい

このもやしそば!

野菜は甘くて豚骨醤油とにんにくが

がっつりタッグを組んでたまらんーー。

1軒目からだいぶ食べたけど、

今日はいったいどこまで貢献できるかな?(笑)





さて、到着したのは銚子。

直行したのはこちらのお店。





渋い外観である…。

ローカルな町のレトロな商店街にあるべき、まさに「食堂」。

おそらく、私が子供の頃からやっているであろう、

いや、自分の親世代すらも若い頃通っていたんではというくらい

年季を感じさせる渋い食堂である。




これはワンタンラーメンだけど、

いわゆる「ラーメン」は420円!!!

その値段にまずびっくり。

でもしっかり具が充実している。

お味は、実に素直な醤油ラーメン。

そんな詳しくないのでよくわからないが

シンプルな魚系のお出汁で、懐かしい。

ひたすらノスタルジック。





いや、それよりノスタルジックだったのはカレーライス(笑)。

なんというか…よくも悪くも業務用的な味で

家ではちょっと作れないタイプなのよね(笑)




まだまだ夜まで時間があるので魚市場へと。


このESSAYを書こうとした矢先に3月の震災。

銚子も被害があったであろうと思うと

とても記事を書く気にはなれなかった。

今、別の意味で漁業はきわめて大変な状況に置かれている

この時はまさか想像もつかなかったっけ…。

どうか、一日も早くみんながお魚を安心して食べられる日が

戻りますように




時間もまだあるので、銚子のベーグルカフェにいってみると、

あららベーグルは品切れみたい。。。

手作り感あるPOPな雰囲気のカフェ。




こんなにとっぷり日が暮れるまでゆっくりさせていただきました☆




そして、満を持して訪れたのは

本日ある意味メインディッシュとも言える、一軒の中華料理店。






幸貴というお店。

店主がなんと上原の有名四川店で修行されたそうで

(もちろん、行ったことがあるお店)

最近では、某ラーメン評論家が絶賛している担々麺があるそう。

(ここに来た数日後、たまたまテレビで彼がこのお店を紹介しているのを見た!

そういうのってタイミング的に嬉しいよね、「ここ行った行った!!」って。)


わりとキレイ目の新しそうな中華料理店で、

そんなすごさは微塵も感じさせないおっとりした雰囲気。


しかし、あれこれ注文してみて、本当に驚愕した。

ほんっとうにほんとうに美味しかったのである!!!




最初にひっくりかえったのは、あんかけ炒飯!!

やさしいスープのカニ入りあんかけ(だったかな?)と

チャーハンが激ウマ!!!

あまりに美味しくて、この時点で「なぜこんな美味しいものが銚子に?!」と

すでに悔しさを覚える始末!






これが噂の汁無し担々麺。

修行元の四川料理店の担々麺はもっと山椒が効いていた覚えがあるが

こちらは打って変わってマイルド。甘め、といってもいい。

痺れる担々麺が好きな人には物足りないかもしれないけれど

私にはものすっごく美味しい!!!

山椒が多すぎたって、痺れるだけだから。

はっきりいって、修行元よりも遥かにここのレベルは高いと思う!!

(実は評判ほどあそこはそんなに感動しなかったので)





中華風オムライスも激ウマだったなぁーーー

言葉がチープになっちゃうけど、激ウマとしか形容できない。

一見、ハヤシオムライスみたいだけど

肉味噌って感じで、中華風と言われて異論なし。





もちろんラーメンツアーらしく

ラーメンも2種類頼んでみた(ってすでにすごい量食べてますが、、、)

源醤らぁ麺と海鮮湯麺を。

何を作っても本当に見事な腕前なんだなぁ…!!

感動。お腹いっぱいなのに、

ここまで来ておいてこれを食べないと一生後悔しそうと

本気で思って、本気で食べた。

それぐらい本気で美味しかった!!!




締めには白きくらげのワイン煮と杏仁豆腐を。


最後は、店主に直接「ものすごーーーく美味しかったです!!」と

挨拶させてもらった。とにかくこの美味しさは本人に

伝えないと全く意味がないとすら思えたほど。

本当に美味しい、何を食べてもパーフェクトに美味しいと

感動したお店は最近あまり思い浮かばない。

昼のパン屋さんもそうだけど、

この中華料理屋さんも



「胃袋戦力にならなくてごめんねー」と思いつつも

それは杞憂に終わったか?

美味しすぎるものの前では

意外とあまのじゃくな胃袋の持ち主だったみたい。




2011.1.15