11-2.修論提出おつかれオフ 〜午後の部・Nicolasで焼きたて三昧〜



京都から来た御一行とともに水海道へ。

私は10月からほぼ月1ペースで通っている(笑)。


京都Pちゃんを連れて2人でここに来たのは10月の初旬。

その前日に初めて会った同士だが、この水海道に訪れ、

感動のパンを分かち合った。

その時の興奮は忘れられない。

バス停で東京へ向かうバスを待つ間、

その日に起こった奇跡のようなすばらしいひとときの興奮を押さえられず、

「一生忘れられない!」と二人は泣きたくなるほど感極まっていた。

関西から一人乗り込んできた彼女を

思いっきり抱き締めたくなるほどだった。

感動を共有しあえる存在は、何にもかけがえのないものだと改めて思えた1日だった。

(書いていてお尻がかゆくなってきたのでこの話はひとまず置いておく)



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13時前に到着。各自が予約したパンのうち、いくつかはこれから焼き上げるそうだ。

来るたびに、なにかしらの焼き立てを用意しておいてくれるNicolasさん。

2階でパンをかじりながら待つ間、

時には酵母の濃い臭いや、バターの香りがただよってくる。




イチオシのクルミコショウ。

先月訪れた時に初めて食したが、その時はナマコ型だった。

今度はくるりんタイプに姿を変えていた♪

まさに、フリュイのコショウバージョン。

あふれんばかりの悶絶胡桃の隙間を縫うように引き締めるコショウがたまらない。

(もちろん、ナマコ型も生地の美味しさに集中できて大好きだったけど!)




セロリとチーズのリュスティック。

かつての名前は「カマンベールセロリ」。

これを食べるのは2度目だが(1度目は半蔵門で)

はるかにパワーアップしている。

熱が通ってにゅるりとしたセロリのひやっとする食感が

リュスティックのむちゅむちゅした歯ごたえと違和感なく共存。旨い!!




季節のダノワが勢ぞろい♪

(といっても、今回は季節感を感じるのはのちほど登場するイチゴだけ)




そ・し・て!

リクエストしておいたフーガスも並んでいる。

懐かしいよぉ〜。以前より大きい。

まだ水海道には浸透しておらず(笑)あまり店頭に並ぶことはないらしい。

久々に食べたが、こんなに甘味を感じるものだったか。

オリーブオイルの後引き効果を十分に計算し尽くしたかのような甘さだ。

以前の(…って、以前と比べるなって?)フーガスのざくざくとした軽い食感は

「軽く」なったようだが、ウマさは健在。



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私が一番嬉しいのは、この焼きたてNicolasを、

通販やお土産でしか味わったことのない京都組にも味わってもらえたと言うこと。

みんながひとくち食べて、その表情や反応を見るのがなにより気持ちイイ。

「どーよ、どーよ?!」「うまいべうまいべー?!」と、

まるで自分が作ったかのように誇らしくなってしまう私だった(笑)。



今回のN来店で、なにより楽しみにしていたのが、水海道在中のMちゃん。

1時間くらいたった頃に地元の天然酵母のパン屋さんekmekを持参してやってきた。

いつも彼女の水海道レポートを読むことで、

水海道がずっと身近に感じられていた。感謝してやまないwebマスターである。


すっかり打ち解け(パン好きは打ち解けるのがマッハに早い)

さらなるパン談義で盛り上がる中、

Nicolasさんは焼きたてパンを差し入れてくれる!




これはずんだあんパン。

鮮やかなずんだあんがサヤから覗いている。

(画像では見えないが)御丁寧に、豆の切れ目までついているのがかわいらしい♪

焼きたてのバターロール的生地の香りがとってもよくてしばし鼻孔で味わう。

粗熱が取れて、おちついたころには「ずんだ」らしさも味わえるようになる。




焼きたてのバターがとけ出た状態のクロワッサン…!

Nicolasさんのクロワッサンは、まるで揚げ春巻きのようなバリバリ食感で大好物だ。

一層一層に厚みがあり、その合間にバターの香りが香ってくるような、

バターと粉の両方の良さを引き出しあっている、珍しいクロワッサン。

つい一層一層をめくって食べたくなる。




そうそう、ここのクロワッサンをみていると思い出すのが

昔、高校生のときに読んだ「天上の虹」という大河漫画の登場人物(草壁皇子の妻)の髪。

マニアックで申し訳ないが、そればかりをいつも連想してしまう。

…というか、私っていつもクロワッサンをこのスタイルで撮影してるわ(笑)。




こんだけ旨いものがそろっていたら飲みたくなるのがビール(笑)。

Mちゃんに近くの酒屋を案内してもらい調達、私とMちゃんだけ乾杯♪



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思い返せばパンの「オフ会」に初めて参加したのは、

2003年の6月のNicolasオープン時だった。

それから、月に2回はパン友とオフラインで会い続け、

ますますパンに魅了されるようになっていた。


仲のよい昔からの友達と会うよりも、

家族と一緒にいるときよりも、

恋人といるときよりも、

パン仲間と会う時が一番、楽な自分がいる。

一番愛して止まないパンを、同じくらいに愛してる仲間だから

「自分らしさ」を出せるのだろう。


「気が楽」でありながらも、

帰宅すれば、その余韻にいつまでも浸ってしまう。

ひどいときは興奮して眠れなくなるほどだ。

この感覚は、いくら味わっても味わい足りない。

だからまた会い続けるんだろうな。



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そうそう、今回はPちゃんの「修論提出打ち上げ」。

やっぱりNさん、やってくれます。

超特大フリュイ!!

(どこかで見覚えのある…)

社会人になってもパン食べに行こうぞ。

お疲れ、Pちゃん。